弟koeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!
あらすじ:森に入った三橋が〜ぶきみなクラスの男子に〜出会ったぁ〜(下條アトム)
「アイツどこまで探しにいったんだよ。すぐそこなのに」
「やっぱり俺が探しに行ったほうがよかったかなぁ」
篠岡が配ったおにぎりを手をつけず、田島は森の方をじっと心配げに見ていた。
あれこれ10分経つ。
最初はドンくさいからとか、薄暗いから仕方ないかと思っていたが、おかしい。
森も大きなものでもないし、出口も多くあり、もし出口を間違ってしまってもグラウンドまで迷うほどの距離でもない。
オレは食っていたおにぎりを皿に置き、探そうと立ち上がった。続いて、田島もやっぱ探してくると立ち上がる。
「ちょっと、三橋を探しにいってくる」
脇の花井に声をかけると、近くで部員にドリンクを配っていたマネージャー・篠岡が「あれ?」と反応した。
「三橋、くんってあのお人形みたいな子だよね?」
「うん。そこの森に入ってから戻らなくてさ。森の中か出口間違って迷子になったかと思って」
「私見たよ。でも森じゃなくて学校でだけど」
「え!」
オレも田島も、様子を黙ってみていた花井や栄口も篠岡の言葉に驚く。
「9組の男子に手を引かれて歩いてたよ。名前は知らないけど、ぽっちゃりとしててメガネをかけた男子」
何やってんだよ勝手にアイツ!クラスメイトと偶然会って、部の勧誘かに誘われたのだろう。
こっちに心配をかけておいて、アイツの勝手な行動に苛立ちが湧いてきた。
「アイツ!」
「いや、ちょっと待て。居場所わかんのか。三橋携帯なかったよな?」
連れ戻して叱ろうと学校へ向かおうとする俺の肩を泉が掴む。振り返り泉の顔を見ると、微かに青かった。
他のメンバーはどうして連れ戻したりまでするのか阿部の行動に疑問を抱いている顔だ。
「泉は知ってるのか?」
「いや場所じゃなくて…俺はまだ1日しか一緒に過ごしてないから分からないけど、三橋は自分勝手な行動する奴か?」
「いや、それはない。見学の時もオレの言うとおりに大人しくしくしてたし」
「あのさ、杞憂ならいいけど、一緒に居た奴の事。いやな予感がする…」
泉は一緒にいたというクラスメイトについて話し始める。
それのみで確証をもっていい程の話ではなかった。
だが泉の話を聞いてオレはすぐにグラウンドを飛び出た。
背中越しにモモカンが何か言っていたが、その辺は花井が説明してくれるだろう。
一番起きてはいけない事は起きてしまったかもしれない。
泉の話通り、そいつがやばい人種ならば、今頃三橋は!
これは三橋のこと、下手したら未来のオレのことまでバレてしまうかもしれない事態だ。
急な事態に頭がカッとなるのを抑え、地を蹴る指先に力を入れた。
「阿部、俺も行く!」
オレの後を、田島が追いかけてくる。やはり責任を感じているようだ。
「津村はたしか模型部に所属してる。学校にいるなら部室にいる確率が高い!」
「よし、まずは下駄箱でいるか確認すっぞ。その後、職員室だ。」
「おう!」
どうか、オレ達の勘違いであってほしい。
強引な展開になって俺涙目www