そう朝。まだほんのり薄暗い。俺はかねての計画を実行することにした。
うっし! 行くか! 準備万端! スタンガン、催涙スプレー、BB弾。全部持った。
にやにや笑いがとまらない。やばい、俺ちょうキモい。職質されないよう気をつけよう。
ゅうかいとか、物騒なことじゃないよ。ちょっとね、ただね。
うしろ暗いことには変りはない。ちょっとね、拉致りたいだけ。ちょこっとね。
がぜん、やる気をだして、俺は進む。狙いはあいつ。変な高校生。ちょう可愛いの。
すきなんだ、でも、好きとか俺なんか言ったって気持ち悪いって思われるだけ。わかってる。
きずつきたくない俺はあいつをただ拉致ることに決めたんだ。
だらだらふにゃふにゃしたアイツがやってきた! 登校コースはシミュレート済み! ばっちりだ。
けいかくどおり進めて見せる。進めるはず! 俺はあいつに声をかけた。
どきどきしてる。手に汗かいてる。「この辺にセブンってある?」言いながら俺はスタンガン用意。
ふりかえるあいつの首筋に押し当てた。電源マックス! あいつ目を見開いたまま震えてる。
ぇ、えぇって、言葉にならない声を出しながらあいつの目から涙が伝って動きがとまった。
らち開始! 急がなくちゃ! 俺はこいつを肩に背負い走った。ドキドキがとまらない。
はやくしなくちゃ! こいつの目が覚めないうちに! 誰にも気付かれないうちに!
もうスピードで俺のきたねえアパートに戻った。どさりと荷物のようにあいつをおろす。
っん、あいつが目をこすった。やばい、もう目が覚めたの! 早いよ! まだ何もしてないのに。
とりあえず、そう! ちんこでもしゃぶってもらわなくちゃ! 何のための拉致かわからない。
すき! お前のこと好きなだけ。でもそんなの言わないから、ちんこくらいしゃぶって。
きぜんとした態度で俺はあいつに言った。「殺されたくなかったらしゃぶれ」って。