だっ、だめ古泉君! こんな所で…キョンにばれちゃう!

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15番組の途中ですが名無しです
僕の名前は古泉一樹。SOS団副団長の超能力者です。団員の中では、唯一の人格者のように思われています。
でも、それはキョンさんの勘違いに過ぎません。
それがどのような種類の勘違いなのかは、おいおいわかってくることでしょう。

さて、いま現在、部室には僕と涼宮さんしかいません。
「皆さん遅いですね。涼宮さんは何か聞いていますか?」
涼宮さんは一瞬ぴくっと身体を震わせた後、答えます。
「さあ、何も聞いていないわ。…あ、そういえばキョンは進路相談があるから遅れるって言ってたような……」
「そうですか…、それはいい」
僕は自慢の微笑みを湛えながら、涼宮さんに近づき、後ろから首筋に手を廻しました。
涼宮さんの表情からは、いつもキョンさんの前で見せている気丈さは消え、僕にだけ見せてくれる女の子の恥じらいが浮かんでいます。
「だっ、だめ古泉君! こんな所で…キョンにばれちゃう!」
僕は微笑みを絶やさず、涼宮さんに言いました。
「涼宮さん、冒険でしょでしょ?」