だっ、だめ古泉君! こんな所で…キョンにばれちゃう!
121 :
番組の途中ですが名無しです:
「おい古泉、本当にここに入れたのか?」
「おかしいですねえ、もっと良く探してみて下さい」
「あのな、そもそも何で俺が探さなきゃならんのだ」
「あっ! キョン駄目! こっち見ないで! 見たら死刑! インサイダー取引の容疑で東京拘置所へぶち込んでやるんだからっ!」
「はあ?」
「探すのに集中しろってことでしょう」
「そ、そうよ。よそ見しないで早くみつけるの! 団長命令よ!」
僕は涼宮さんに囁きます。
「僕らに残された時間はあまり長くはないようですね。仕方ありません。中で出しますよ」
「えっ、ちょっと、やだ………!」
僕はストロークを早めます。ラストスパートです。
「んんーっ!」
涼宮さんは声を押し殺して達していました。
「おい、お前らさっきから何やってるんだ?」
キョンさんがふり向きました。
しかし、そのとき僕はすでに涼宮さんから離れ、自分の鞄を探っていました。
「ああ、申し訳ありません。こっちに入っていました」
「まったく、いらん努力をさせやがって…。涼宮、お前はなんで前屈みの姿勢なんだ?」
「なんでもないわ! キョンなんかが気にすることじゃないの!」
「ふーん……。あれ、なんか変な臭いが。栗の花………?」
「変なこと言ってないで、ほら、早くゲームやるわよ」
「ええ、それでは始めましょうか。皆さんルールはご存じですね?」
僕はそう言いながら、皆さんに微笑を振りまきます。
それが、僕のSOS団での役目ですからね。