だっ、だめ古泉君! こんな所で…キョンにばれちゃう!

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112番組の途中ですが名無しです
「すみません、遅くなりました……」
入ってきたのは朝比奈さん。それに続いて、長門さん、キョンさんも入ってきました。
「こんにちは。みなさんおそろいで」
キョンさんが顔をしかめました。
「ん? なんか変な臭いしないか?」
「あ、そういわれれば…」
朝比奈さんはそう答えた後、急に頬を赤らめます。どうやら、何の臭いか気づいたようです。
長門さんは無言で僕と涼宮さんを見つめました。彼女はいつだってお見通しなのです。
「な、何の臭いもしないわ! 気のせいよ気のせい!」
涼宮さんはいつもの調子で言いますが、内股をモジモジさせているのが僕にはわかりますよ。
キョンさんは気づかないようです。一人で見当はずれな脳内モノローグでも垂れ流しているのでしょう。
僕はいつもの微笑みで言います。
「そうそう、そんなことより、今日は新しいゲームを持ってきたんですよ。人生ゲームの亜種でしてね、某ネット企業の社長をモデルとしたものなんです。
涼宮さん。今日の活動は、そのゲームでいいんじゃないでしょうか?」
「そ、そうね。それでいいわ!」
「わかりました。では済みませんがキョンさん、そちらのロッカーに入っているので、出してくれませんか?」
キョンさんはぶつくさ言いながらロッカーの方に向かいます。長門さん、朝比奈さんの視線もそちらに向きました。
僕は素早く涼宮さんの側に移動します。