河合奈保子と越美晴は過小評価されすぎでした。
河合奈保子は、たしかに譜面も読めたし、楽器も弾けたし、曲も書けた。
ただ、シンガーソングライターとしては開花は上手く行かなかった。
理由の一つに、越に対しての細野晴臣、竹内まりやに対しての山下達郎みたいに
パートナー兼プロデューサーみたいな人が脱アイドル期にいなかったのからだと思う。
もし、いたとしてそういったかたちでコラボレートした活動を行っていたのなら
竹内まりやみたいに、アイドル期とアーティスト期でファンの支持層が上手い具合に違って
どの時代にも偏見なく受け入れられる希代のシンガーになっていたと思う。
越美晴ってシンガーソングライターとして成功したか?どっちか言うと失敗したと思うんだが。
河合奈保子はアイドルのイメージがあまりにも強すぎた
頑張って自作曲を出しても「胸のおおきい元アイドルが何背伸びしてるんだ」が
当時の業界や一般の反応だったように記憶している
アイドルのレッテルを嫌がったのか20代前半で水着の仕事を止めたけれど
それによってアイドル時代からの「固定層」を早々に手放してしまい
しかしビジュアルの一部を封印しておきながらその後ドラマに進出して
音楽を純粋に支持していた層まで離れてしまい音楽セールスの急落を招いた
水着の封印は早すぎたし、ドラマへの進出は遅すぎた(あのタイミングならやらない方が良かった)
守りを固めるべき時に脱アイドルを急ぎすぎて支持層の大半を失った戦略ミスが惜しまれる
またビジュアルが申し分なく音楽的な才能もあったがゆえに「なんでもできたけれどみな中途半端」で終わった
それが中山美穂や小泉今日子に比べて上手く成長できなかった原因だろう