【大沢たかを】深夜特急【NO HURRY NO WORRY】

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635ガール ◆bswrhNLi8.
バンコクは暑い、湿度も高くムワァっとした空気が体に纏わりつくうなだれるような
熱くて熱くて、ぐわぁぁああああああああああああああああああて言っちゃうような国だった。
洗濯も当然自分でするわけだが、Tシャツやタオルなんて三時間もあれば乾いてしまう。
風呂なんてついてるわけもなく、シャワーだ。それも水。このシャワーが暑さにやられた
グロッキーな体を一瞬、回復させてくれる恵の水だった。30分もすればまた地獄なのだが。
しかし、日本を離れて自分のことは全て自分で決めてこなしていく生活が素晴らしく新鮮で
心底充実感を感じた。それだけでも旅に出てきて良かったと、感じていた。
それまで私は実家を離れたことがなかったのだ。だから何でもないような事でも
手ごたえを感じていた。