【大沢たかを】深夜特急【NO HURRY NO WORRY】

このエントリーをはてなブックマークに追加
620girl◇ RustyNail
朝、宿で感じの良い青年に声を掛けられた。一緒に朝食を取りながら話をする。
彼の名前はパトリシオ。聞けば、フランス人で祭司をしているとの事。
国民の祝日のミサに出張で来ていたらしい。見た目はまだ二十歳前後だが、世界平和とか戦争について語っていた。
さすがに聖職者だけあってとってもやさしそうな顔をしている。フランスで良い街はどこか聞いたところ
フランスとスペインの国境付近の街が良いと教えられたが、寝台特急でスペイン(マドリッド)まで行く
つもりだったので立ち寄るのは難しそうだ。
スペイン行きの夜行列車に乗る為にボルドーへと向かう。
立派な街である。フランス第4の都市なのだ。街中はちょっとゴミゴミしていて、美観はあまり良くなかった。
夜になってパンを買い込み、国境の町へ向かう。そこで列車を乗り換えとなる。
ここでは、これからポルトガルに向かうという学生に出会って話をしたのだが、彼もスペイン(マドリッド)は危ないと言っていた。
列車で国境を越え、狭い寝台車で睡眠を取る。数時間後マドリッドに到着。
予定より30分おくれで到着。こちらの電車が遅れるのにはもう慣れた。
スペインは良い噂を聞かない(特に、マドリッドとバルセロナ)ので、慎重に行動しようと思う。
首締め強盗なども多発しているらしいので注意。
さてと、宿探しをしなければ、とりあえずプラド美術館を北に移動する。青いドアが印象的な一ペンションを発見。
40歳くらいのオーナーが出てきて受け答えに好感を持った。即決で宿泊を決めた。
荷物を部屋に置くと、スペイン最初の観光は王宮へと向かった。どんよりと曇る事の多かったフランスとはうって変わって
ここスペインは雲ひとつない快晴!スペインの日差しがまぶしい。