【LiveDVD】 河合奈保子 16【発売中】

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460昔の名無しで出ています
竹内 私がデビューした次の年からたのきん(トリオ)や(松田)聖子ちゃんなどのアイドルが台頭してきて、テレビ番組を観るといろんな子たちが歌ってた。
そこで河合奈保子ちゃんがハツラツと歌う「スマイル・フォー・ミー」を聴いて、「彼女はしっとりとした歌を歌ってもきっと似合うだろうなあ」と考えてたら、なんとなく「けんかをやめて」のフレーズが浮かんできたんです。
そしたら本当に間もなくでしたね、コロムビアから奈保子ちゃんに曲を書いてくださいって、偶然のように。「あ、実はこんな曲があります」って言って出したんです(笑)。

クリス ええ、ええ。

竹内 「けんかをやめて」がリリースされた直後、たまたま達郎や(筒美)京平先生、うちの小杉(理宇造)社長たちとニューヨークへ行ってたんですね。
そのとき京平先生が「今週のチャートに入ってる奈保子ちゃんの曲、あれいい曲だね」と言ってくださったんです。うわあ、京平先生に褒めていただけたのなら本望だなあと思ったのを、今でもすごく覚えてますね。

クリス もちろん曲もいいけど、あの詞ですよね。

竹内 そうですね。詞は、一言で言えば男の子を二股かけてしまってごめんなさい、というお話。ひどいですよね(笑)。それなのに、奈保子ちゃんが歌えばかわいくて自然かなという。

クリス ええ、本当に自然ですよね。やっぱりモテる女の子なわけじゃないですか。それでエグく言うと“こっちのコマ”と“こっちのコマ”に取り合いをされるっていう。

竹内 そうそう(笑)。私がもともと幼い頃に聴いてた、洋楽ポップスを訳詞したティーンエイジ・ラブソングの中には、そんな「どっちのボーイフレンドがいいのかしら」みたいなたわいのない歌詞がたくさんあって。
それを浴びるように聴いて育ったので、ああいうテーマはよくある種類のものだったんです。でも、あとで自分で歌ったときにさすがに「これって何様のつもり?」って気持ちにはなりましたけどね(笑)。まあ、歌の中の話ですから。
でも、奈保子ちゃんが歌うと、ちょっとワガママな女の子の揺れてる気持ちが自然に聞こえてくる。

続きはWEBで
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02