“元祖”おれおれ詐欺摘発 5年前に最初の犯行
家族を装い現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の被害が表面化する以前の2001年、
交通事故の示談金名目で高齢者から現金をだまし取ったとして、警視庁捜査二課は8日までに、詐欺容疑で自営業の男(29)を逮捕した。
男は2000年ごろから同様の犯行を重ね、詐取総額は2億円に上る可能性があるという。
警視庁が把握しているおれおれ詐欺としては最も古く、捜査二課はおれおれ詐欺の“元祖”だった疑いがあるとみて犯行までの経緯などを調べている。
調べでは、男は01年、都内のお年寄りの女性2人に、息子を装って「交通事故に遭った」と電話。
その後、息子の知人を装って示談金などの名目で現金約1000万円を受け取り、詐取した疑い。
男の供述によると、2000年に飲食店で偶然知り合った男とおれおれ詐欺の手口について話し合って実行。
電話した高齢者から500万円を詐取することに成功し、うち450万円をこの男に渡したという。
(共同通信) - 4月8日10時35分更新