8月22日(火曜)
夜、旅館に真知子を送ってきた春樹。
「ご迷惑だったでしょうね」「迷惑?」
「こんなところまで突然追いかけてきて・・・・・・・」
「真知子さん」「私の至らなさのせいで、貴方の人生を随分狂わせてしまった・・・・」
「そんな風に思ったことは一度も・・・」
真知子を見つめる春樹。
「真知子さん、貴方が浜口さんに嫁ぐ前の晩、僕が言った事を覚えていますか?」
「ええ」「あの頃から僕の気持ちは何ひとつ変わっては居ませんよ」
「明日、大きな北海道を観に行きましょう」そう言って別れる。
旅館の部屋で1人、真知子。嫁ぐ前の日の春樹の言葉を思い出す。
「真知子さん、これから先、何があっても僕は貴方を守ります。あなたの為なら命を捨てます。
そう思える人に出会えた事を嬉しく思います」それを思い出し、涙ぐむ真知子。
浜口家。徳枝が勝則の世話を焼いている。勝則、不服そう。
「まだ真知子さんのことを考えてるんですか?」「貴方の願いどおり、嫁を追い出せましたよ」
「あんな男のもとに走った女の子とをまだ思ってるんですか?」
「母さんは本当に真知子が不貞を働いたと思ってるんですか? 僕らが1年近くもほっておいたから、
真知子は後宮のところにいったんでしょう・・・・。飼ってたコジカに、噛まれたような気分ですよ。
僕が自分でわなを仕掛けて、そして自分で苦しんでいる・・・・」と勝則、苦悩。
場所変わって、志摩。久しぶりの加世田修造。ブローカーとともに金を受け取るが、
砂糖の密輸に関わるが仕事を今度限りで辞めたいと伝える。そうか、とユキエの相手でもある水島(?)
は納得したようだが、妖しげな部下達を呼び、修造の旅館にいく。
蘭子の店。ゆきえと蘭子が話をしている。思い出話になり、レイジのことをまだ吹っ切ってないという蘭子。
千枝子のことに話題がでると、ゴローが「千枝子って子なら知ってるよ。大人の人が千枝子に会いたいっていう人がいたからあわせるって
いってたよ」といい、春樹とともに千枝子を探した日のことを思い出す。
北海道。朝。春樹が何かの作業をしてる。そこに末永。
「後宮、今日はいいから、真知子さんのところにいってやれ」
春樹が、真知子に会いに着替えて支度をしようとするとユミが出てくる。
「あの女のところにいくのか?!いっちゃやだ!」ユミ、春樹の手を離そうとしない。
険しい表情の春樹。
つづく