青い鳥 -L'oiseau Bleu- 第七章

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74名無しさん@お腹いっぱい。
特別編の追加部分が文章化されたのを過去ログから拾ってきました。

Take 1 (2:37sec)

農園の間を走って来たスクールバスが止まり女の子が降りてくる

まだ乗っている子供達に手を振り
みちる「Bye Bye See You」
バスの子供達「Bye Bye See You」
女の子が過ぎ去っていくバスの後部に向かってニッコリ敬礼をする

畑道を元気良く腕を振りながら歩いていると、農夫が一輪車を押しながら向かって来る
みちる「(現地語で)こんにちは」
現地農夫「(現地語で)こんにちは」
現地農夫「キョウ ベンキョウ シマシタカ?」
みちる「はい」
抜けるような青空にカモメが飛んでいるのを見て、襷がけのバッグから
枯れ笹の様な物で編み込んだ鳥を取り出し、両手を広げ帰り道を駆け出す女の子
75名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:14:56 ID:rrqRigTg
やがてコテージ風の我が家に着く
みちる「ただいま〜 ママ〜?」
玄関のドアから呼んでみるが返事がない

庭に回ってみると洗濯物を干している母親がいる
みちる「ただいま」
誌織「お帰り」
みちる「ねぇこれ見てぇ〜」
手に持っていた鳥を突き出す
誌織「何これ?」
みちる「青い鳥」
みちる「今日ね、学校で先生が青い鳥の話しをしてくれたの。工作の時間に作ったんだ」
誌織「青い鳥かぁ・・懐かしいな」
みちる「知ってるの?」
誌織「来て」
76名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:15:52 ID:rrqRigTg
庭にある、木で出来たテーブルの上に、竹細工で編み込んだ箱を置く母親
みちる「ママの宝箱?」
誌織「そう」
箱を開けると本が2冊とハーモニカが入っている。
一冊は星座の観察、もう一冊は青い鳥という本だ。
みちる「うわぁ〜ボロボロ」
誌織「そりゃそうよ。ママがみちると同じ年頃の時、読んでたんだもの」
みちる「何で宝物なの?」
誌織「パパと初めてお話しした時、ママこの本読んでたの」
みちる「ふ〜ん・・じゃパパはママの初恋の人なんだ」
誌織「そう」
みちる「へぇ〜ねぇここ読んでみて」
母親に青い鳥の本を見開き、せがむように手渡す娘
テーブルに座る二人
誌織「(妖婆の声)この家には歌をうたう草か、青い鳥がおるかね?
    (チルチルの声)草はあるけど、歌はうたわないよ。
    (ミチルの声)兄ちゃんは鳥を持っているわ」
声を上手く使い分ける母親の朗読に、娘の目はいっそう輝く
誌織「(チルチルの声)あれはあげられないよ。
    (妖婆の声)それなら、お前達は私の欲しい青い鳥を探しにいってくれなくちゃいけないよ。
    (チルチルの声)だって、どこにいるのか僕は知らないんだもの・・」
サイパンシーンがフェードアウトして、駅構内のベンチに座って青い鳥を読む幼少の頃の誌織がフェードイン
77名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:16:33 ID:rrqRigTg
ake 2 (0:40sec)

一人、庭のテーブルでハーモニカを吹いている娘

水筒の入った手提げ籠を娘に手渡す母親
誌織「みちる。これをパパの所へ持っていって」
みちる「ママは?」
誌織「夕ご飯の仕度が終わったら、迎えに行く」
みちる「はーい。ねぇこれ持っていっていい?」
ハーモニカを片手に聞いてみる娘
誌織「いいよ」
駆け出す娘を感慨深げに微笑みながら見送る母親

娘が砂浜を手提げ籠片手に元気良く駆けていく
そのまま提供CMのロールイン
78名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:17:14 ID:rrqRigTg
ake 3 (2:18sec)

CMロール明け

農園の中を駆けていく娘
トラックの荷台に積み込んでいる現地農夫が気が付く
現地農夫「(現地語で)ハァ〜イ」
みちる「ハァ〜イ」
みちる「Where is my daddy?」
遠くの方で屈んでいる男を指さし
現地農夫「(現地語で)あそこだよ」
みちる「Thank you」
現地農夫「ok Bye」
お互いニッコリ微笑み別れる
79名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:17:48 ID:rrqRigTg
男が腰を曲げて赤唐辛子を摘んでいる
少し離れた所から娘が籠を掲げて叫んでいる
みちる「パパ〜」
理森「おう」
みちる「ねぇお茶にしようよぉ〜」
理森「ちょっと待って。もうちょっとしたら一息つくから」
畑の脇にある木のベンチに座り、水筒からコップに注いだお茶を手渡す娘
みちる「はい」
みちる「ねぇ・・みちる、さっき良い物見つけたの」
理森「何?」
ポケットからおもむろにハーモニカを取り出す
みちる「これ。ママの宝箱に入ってたの。ねぇ吹いてみて」
少し驚いた顔をする父親
みちる「ママが言ってたよ。パパはハーモニカ上手だったって」
確かめるように、ゆっくりとハーモニカを吹く
(理森のナレーション)あの時響いていたのも、このメロディーだった・・

フェードアウトし、出所後の乙女が原で成長した誌織がハーモニカを吹きながら歩いてくるシーン
80名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:18:27 ID:rrqRigTg
Take 4 (2:42sec)

一日の仕事を終え、同僚の現地農夫達に挨拶を告げる
理森「(現地語で)また明日」
みちる「Bye Bye〜」
手を振っている二人の後方から母親がこちらに歩いてくる
誌織「お疲れ〜」

父親と手を繋ぎながら母の方へ
みちる「パパはねぇ〜ママの初恋の人なんだって」
理森「ホント?」
みちる「うん」

母親に駆け寄って缶コーラを受け取る娘
誌織「ハイ」
みちる「ハイ」
夫には放り投げる
理森「ハイ。サンキュー」
みちる「さっきパパにハーモニカを吹いてもらった」
誌織「そう?上手だった?」
みちる「うん」
誌織「ふ〜ん」
81名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:19:07 ID:rrqRigTg
夕暮れの砂浜を今度は家路に向けて家族3人で歩く
誌織「貸して。ママが吹いてあげる」
歩きながら吹いていたハーモニカをやめ、怪訝そうに母親の顔を見上げる娘
みちる「ママ吹けるの〜?」
誌織「あったり前じゃない。ママのハーモニカよ」
得意気に吹き始めたが音程が外れる・・
みちる「ママの嘘つき〜」
無視して吹き続けながら歩を進める母親
オレンジのフラッシュに浮かぶ、三人で手を繋いでいる後ろ姿・・エンディングロール

(豊川悦司のナレーション)
私はあなたのお役に立っている 健康の幸福です
綺麗ではないけれど 一番大切な物ですよ
これは良い空気の幸福です 透き通って見えるでしょ
ここにいるのは両親を愛する幸福です
私たちの中で一番立派なのは 無邪気な考えの幸福と言います
そして日が暮れると この通り 日暮れの幸福がいます
82名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/10(金) 21:22:13 ID:rrqRigTg
以上、Take 1 から Take 4 までの時間は、

Take 1 (2:37sec)
Take 2(0:40sec)
Take 3(2:18sec)
Take 4(2:42sec)計8:17sec

なので、DVDに収録されているスペシャル部分はこの部分すべてなんでしょうか。
見比べた方、お願いします。