>>854 22日の分
浜口家、真知子とあさが朝食の準備。「だんな様、遅いですね」
勝則の部屋、徳枝が勝則に最近元気がないがどうしたのか、と聞いている。
「もし役人になっていなかったら、どんな人生だったのか」
「子供の頃、軍人や医者になりたい友達もいた」
「あなたは望みどおり役人になったでしょ?」
「望みどおり?」
「役人を辞めて平気な奴がいる」
「後宮さんのこと?」永橋夫人から聞いたと、徳枝。
「自分の大切なものを踏みにじられたようだ」
勝則の出勤を真知子が見送る。「夕飯は美味しいものを作って待ってますね」
春樹の下宿を徳枝が訪ねる。
「近くに住んでいると、聞きたくないことまで耳に入ってしまうわね」