42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
向こうに、日本から送られた天文台があるんだ。
そこで働くの?
相馬でやってた溶接の技術が役立って向こうに行けるんだ。
天文台で働くんじゃなくても、力を求められている。
きっとそこに、居場所がある。そう思ったんだ。
不思議だよな〜。あの頃、嫌で堪らなかった生活が、こうなって役に立つってさ。
何時決めたの?、ここに来ること。
自分でも良く分からない、たぶん、おまえの部屋を出てから。
そっか。うふ。なんだか可笑しいね。
今頃になって、凄く自由に話しが出来るみたい。
あなたが好きだった。
私は、あなたになりたかったのかもしれない。
出会ったときから、ずっとあなたに憧れて。
あなたの見る夢を私も見たくて。
だから、頑張って欲しかった。
あなたが満足することで、私も満足しようとしてた。
ずるいよね。飛ぼうとしている渉さんの羽にしがみついて、ぶらさがって。
・・・・・ 一人で飛んでいいよ。
向こうでしか見えない星、見たいんだ。
俺にしか出来ないことを探してみるよ。
おまえにしか出来ないこと、必ずあるよ。
見送りは、行かないね。
いつか、笑って話せるよね。
今日の事、今日までの事。