【情報公開中】踊る大捜査線No.26【特別捜査本部】

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378名無しさん@お腹いっぱい。
「司馬さんが・・・・・」
「あら、そう言えば電話さっきあったもんね。なになに?デートでも行くの!?」
「えとデートと言うか・・・・・今日ご飯食べに行く約束してくれたんですけど」
「ふんふん」
「夜勤で無理だって言う電話が来たんです、さっきの」
「はぁっ!?なに・・・・・・」
「何それ!!!!」

黒川の信じられないという台詞を遮って甲高い声が2人の間に入った。
ひかるはえ?と黒川の後ろを見ると先ほどまで仕事をしていたはずの皆が顔を向けているではないか。
しかも何故か皆微妙に怖いオーラを醸し出して。
黒川はそれを知っていたように振り向くと「最低ねぇこうちゃんって♪」とからかい気味に乱入してきた人物に声をかける。
そう、ひかるを心の中で一番の友人として可愛がっている月山に。

「最低って最初から知ってるわよそんなこと!!それより天野!!」
「は、はい?月山さん?」
「あんた悔しくないの!?約束すっぽかされて!!」
「え。でもお仕事ですし・・・・・」
「甘いのよ!そんなんだからあのやぶ医者はつけ上がるのよ!!!」
「・・・・・・確かにあの男最近つけ上がってるわよね」
「す、杉先生?」
379名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/23 00:15 ID:c0A6B2eF
「じゃ今日は天野にこうちゃんがどれだけアンタに甘いか教えてあげるわv」
「え?ええ?」
「ってことはいつもの所に行くの?」
「偶には居酒屋とか良いんじゃない?部長達も来るならね♪」
「ええ?ええええ?」
「お〜呑みに行くなら俺も行くぞ〜。なぁ?」
「私は別に構わないわよ」
「ってことになるから行くわよね?天野?」

とどめに憧れの杉が「奢ってあげるから」と珍しい笑みつきで言うもんだから。
「寄り道せず帰れ」という司馬の命令をすっかり忘れたひかるは「はいっ!!」と迷うことなく返事した。

短針が11を指す頃、司馬は1人部屋の中でパソコンのキーボードを叩いていた。
今日は急患が来る事も無い珍しい日で、やる事も無く暇していたのでフロッピーに纏めていた患者のリストに目を通していた。
こんな暢気な事は天真楼病院に居た時はやったことも無かった。