C・チャップリン、M・ディートリッヒ、L・リーフェンシュタール…
1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
20世紀の世界史に登場する映画人、と言われて真っ先に思いつく3人。
映画が生んだ歴史上の人物、誰が一番強かったんですか?
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 09:45:33.19
リーフェンシュタールが一番ヒトラー像をつかんでて、それを生涯隠さなかった
チャップリン、ディートリヒの方が影響力大きくても
最後まで残るのはリーフェンシュタールかもしれない
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 14:08:04.00
セルゲイ・エイゼンシュテイン
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/14(日) 15:10:46.18
歴史の教科書に出てくるのはリュミエール、チャップリン
20世紀史本ならメリエス、グリフィス、エイゼンシュテイン、ディートリッヒ、リーフェンシュタール、モンロー、スピルバーグ
映画史本ならデミル、プドフキン、ヴァレンチノ、ガルボ、ブニュエル、ロッセリーニ、ゴダール、タルコフスキー
ところでアンジェイ・ワイダは仲間に入れてもらえるのだろうか?
世界の黒澤
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 00:26:00.22
>映画史本ならデミル、プドフキン、ヴァレンチノ、ガルボ、ブニュエル、ロッセリーニ、ゴダール、タルコフスキー
ここは羅列に限界もあるが、やっぱりワイダ、ベルイマン、アントニオーニは入れないとね
俳優ーならボギー
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 03:15:59.99
監督として映画に政治色をいれるのはよくあるけど、
一女優として歴史上の人になったマレーネディートリヒは空前絶後の存在だと思う
政治色ならジョン・ウェインも
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/15(月) 13:10:22.43
ジョンウェインの政治的影響力は強かったの?
いま評価されてるのか…かなり疑問だなぁ。
フランクシナトラの活動並みに忘れられてるような。
赤狩りのときのハンフリーボガートの態度は、大きな影響を与えて評価を上げたらしい。
つべでボガートの第二次大戦の戦意高揚動画みたときは、少しガッカリした。
フランクキャプラ監督の反日プロパガンダ「ザ・バトル・オブ・チャイナ」は最悪。内容どうのこうのより、キャプラ監督のイメージに全く合ってない。
独裁者、殺人狂時代、初見した
独裁者は政治的映画ってよりブラックコメディだよな
ヒトラー全盛期にあれを作った、ということは大きいからそこが凄いんだな
殺人狂時代、のほうがチャップリンの怒りを感じてゾッとした
チャップリンのアメリカへの怒り、偽善者への怒り
12 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/17(水) 01:33:08.76
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/17(水) 07:04:03.34
>>12 みんな尋常じゃない美しさだが、グレタガルボとマレーネディートリッヒ以外は見分けがつかない。
というか知らない人が多いな。
グレタガルボとマレーネディートリッヒは、どこかで必ず写真とか映像みてるからな。
h
ttp://blog-imgs-19.fc2.com/o/t/a/otakusetoblog/007_000g.jpg はリーフェンシュタールだけど、やっぱりこの3人は歴史を動かす顔してる。
ただ他の女優のほうがタイプだったりする。
>>2 ヒトラーの運が尽きたのは、リーフェンシュタールを引きつけるぐらいには男前だったが、マレーネディートリッヒを引きつけるほど男前じゃなかったことだろう。
リーフェンシュタールは徹底的な政治音痴な芸術家らしい。
同じドイツ人でもマレーネディートリッヒを味方につけた方が、歴史観がすぐれてて巧妙にドイツを有利に導けたっぽい。
15 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/18(木) 01:37:26.42
>>13 リーフェンシュタールにとってヒトラーが魅力的だったのは政治力だけだよ。
彼は彼女好みのタイプとは全然違う。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 05:52:47.15
第2次世界大戦のころサルトルとかの「アンガージュマン」とかいう政治参加が流行りらしかったが、噂通り古臭い。。
「行動、行動」のディートリッヒ、チャップリン、リーフェンシュタール、その他ルビッチの亡命者受け入れ委員会、戦争に実際に参加したジャン・ギャバンやクラーク・ゲーブルらの方が考えさせられる。
文学畑でも戦争に散ったサンテグジュペリの作品は決して色褪せない。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/18(木) 17:19:24.51
アンガジュマンとかいうなら実際に戦場にいかなきゃダメだろと思う
障害がない限り
イングリッド・バーグマンも、ディートリッヒほどではないが、第2次大戦の戦場慰問に関わってる
口だけ哲学者は素人批評家みたいなものだ
19 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/19(金) 01:43:04.73
>>17-18 サルトルなんか、ソ連親派で胡散臭いね。まあ、哲学者を含め、
多くの学者なんか素人云うたぁ、プロ思想中毒批評家みたぁな
もんじゃね。まあ戦争慰問でも、戦場の真実は間接的にしか解らん
けど、個人の感性で戦場を知る理解度に違いは出るじゃろうて。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/19(金) 18:39:11.16
>>19 少なくとも現地で肌で感じないと分からないこと、行かないと誤解してることが沢山あるはずだよね
ヘミングウェイはスペイン内乱に飛び込んだのでは? あれこれ言われながらヘミングウェイの人気が衰えないのは、そういう点にあるかと
で、ヘミングウェイが心酔してた女優が、戦地へ赴いたディートリッヒとバーグマン
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/20(土) 09:02:15.14
三人とも強烈なファイターだが、リングに最後に立ってるのはリーフェンシュタールだろう
22 :
白馬青牛 ◆QaDmzxAIcd56 :2011/08/20(土) 22:48:04.27
>>20 アーネスト・ヘウングウェイ氏は、行動派じゃけぇ素材と
体験に豊富じゃね。イングリッド・バーグマン嬢は、
『カサブランカ』で共演したボギー氏よりかっこええかも
知れんね。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/21(日) 20:00:43.88
ボギーの人生もカッコいいよ。第一次大戦で戦ってるし、赤狩り反対の筆頭に立ったのもボギー
戦争へも行かずハリウッドで贅沢な暮らしして、軍人役でアカデミー賞もらったゲーリークーパー…赤狩りの尋問会で、女性ファンの声受けながらニヤケて答えてたゲーリー・クーパー
こういうのとボギーは、格が違う
24 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/22(月) 02:07:20.90
>>23 赤狩りで、ゲーリー・クーパー氏やロバート・テイラー氏、
後に大統領になるロナルド・レイガン氏らは、非米活動委員会
(UAC)をハナから支持する人たちじゃが、密告したドワード・
ドリトリク氏、スターリング・ヘイドン氏、エリア・カザン氏らは、
酷いね。このことでアーサー・ミラー氏はエリア・カザン氏の裏切り
行為に憤慨して絶交したけど。ボギー氏はローレン・バコール嬢と
共に最初は赤狩りに抵抗したけど、圧力にトーンダウンされたけぇ、
かっこうがつかんよ。
ほいから、ゲーリー・クーパー氏は、戦前から日本女性に人気が
あったようじゃね。逆に男の匂いを全面に出すクラーク・ゲーブル
氏は戦前日本女性から人気が無かった。
まあ、今でも韓流スタァのヨン様やチャン・グンソク氏のような
中性美を持った方が受ける。逆にマッチョや男臭い人らは
あんまし人気が上がらんね。
なにしろ、日本は男性でも女性美、中性美を持った美系が
好きじゃけぇ、昔の芝居の男性主人公はそういう美をもった
主人公じゃったね。現代は男くさい主人公も欧米の影響もあって
同性の男性に人気があるけど。
つまり現代でも、女性の方が日本の伝統保持派云うこと
じゃろうて。
こんにちは。あたしはカウガール。
「(^ν^)=にゅーすけ」を広めるため、スレを巡る旅をしています。
__
ヽ|__|ノ
||‘‐‘||レ
/(Y (ヽ_
∠_ゝ ` (^ν^)
_/ヽ 人
>>11 独裁者はともかく、モダンタイムスがやたら政治的、風刺的に語られるのがわかりません。
どうみてもチャップリンギャクの集大成映画。あんな笑った映画も珍しいぐらい。
>>24 クラーク・ゲーブル、日本で人気イマイチだったんだ。時代を超えて魅力的ですよね。
ゲイリー・クーパーが韓流の流れ・・・関係ないですが、こないだTVで誰がために鐘は鳴る、見たけどゲイリー・クーパー退屈でした。
韓流と関係ないですが、あくまで。
27 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/24(水) 01:39:38.54
>>26 クラーク・ゲーブル氏は米国で受けても日本女性にゃあ受けんで
しょう。男性美過ぎますからね。ゲーリー・クーパー氏は
銀幕に登場するだけで中性美、女性美が好みの日本人にとって、
絵になるんですよ。日本において戦前の男優じゃゲーリー・
クーパー氏の人気は独壇場でしたからね。
戦前、日本の男優でも女性美を持つ長谷川一夫が人気が高かった
ですからね。
韓流でも韓国人女性が好むタイプと日本人女性が好むタイプは
違うでしょう。日本女性の方が男優に女性美を求める。
28 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/24(水) 01:48:43.80
>>18の慰問云うと、日本でも戦時中の慰問団について過去スレに書いた
ものから。
938 :205:2006/03/09(木) 23:58:49 ID:dbgThigh0
広島第5師団第11聯隊の戦記から、青島を訪れた慰問団のこと。
『一番腹が立ったのは広島県会議員団の慰問だった。同郷の議員の慰問と
いうので重傷者は担架で、歩けない者は背負われて講堂に集まったので
ある。三十分待ち、一時間待った。痛みを訴える兵もいたが講堂から
去らなかった。(中略)ドカドカと五名の議員団が姿を見せ、驚いたこと
には五名は酒気を帯び、一名は立っているのがヤットと言う姿である。
それでも軍医が一名前に出して挨拶をして広島県の兵ばかりであることを
述べた。一議員が議員団を代表してか、
「皆さんご苦労さまです。一日も早く快くなられることを望みます。では
之で」で終り。又ドカドカ出て行った。二時間以上待たされて、有難い
お言葉を戴いたのは十秒であった。
先生、議員さんと言われている内に人間は偉くなるものである。
一銭五厘で、赤紙一枚で大切な命を皇軍の為に捧げる奴は大阿呆者に
見えたのであろうか。皇軍慰問の名で税金を使い態の良い海外見物をやる
議員の目に重傷者や手足を失った兵がどのように映ったか・・・」』
29 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/24(水) 02:03:02.89
>>28の続き。
939 :205:2006/03/11(土) 23:45:29 ID:sA27w4dd0
続き。『終戦後、このとき酒に酔ってフラフラしていた議員が立候補の
挨拶と票纒めの依頼の依頼に来た。彼(宮○一等兵)は、その議員を
応接間に通し、政策とか公約らしきものを引出そうとしたが、この先生、
議員と言われることが嬉しくて生きているらしく頭の中には県民の代表と
して県政にという何物をも持合わせていないようだった。彼は意地悪く
青島での出来事を話して協力する気のないことを告げた。票にならない
処におる必要なしと青島以上の早さで帰った。議員とはこんな男でないと
勤まらないものであることを彼は知った。』
逆に『宮○一等兵を一番喜ばしたのはコロンビアの二葉あき子である。
彼女は講堂でショーが終わると舞台衣装をぬぎ化粧を落とすと外科第一号
室に入った。宮○一等兵がいる部屋である。そこには広島市二葉ノ里出身の
兵が負傷して入院しており彼女の家と隣だったとかで、その兵を見舞った
のである。「今日本で流行している歌はなんです」とある兵が聞く「支那の
夜という歌なんですよ」と答えて現在、内地で流行していること、松竹では
映画化し、主演は林長次郎と支那娘の李香蘭になるらしいことなどを話した
後、ピアノを弾き「支那の夜」を唄って聞かせた。そのあと五線に
おたまじゃくしを並べその下に歌詩を書いてくれたものである。』
文中の、林長次郎(林長二郎)氏は
>>27の長谷川一夫氏のこと。
二葉あき子さんは、今月亡くなられたね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E8%91%89%E3%81%82%E3%81%8D%E5%AD%90 http://www.youtube.com/watch?v=oGBhQb1WGfw
30 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/08/24(水) 02:05:43.32
>>28-29の続き。
940 :205:2006/03/17(金) 22:30:55 ID:nzNT2zlv0
慰問団の話は様々で、広島第39師団でも松竹歌劇団の訪問の時には、
『舞台の上を突如銃弾が流れた。独唱していた、風見章子が、胸に手を
あてるようにして思わず身をすくめた。
「大丈夫じゃ、あたりゃせん!やりんさい!」広島弁の野次が飛んだ。
遠来の日本娘たちを威嚇しようとするのか。銃声に混じって追撃砲弾が
落下しだした。慰問講演どころではなくなった。何中隊かの兵隊が、
非常呼集を掛けられて、急ぎ駆け去っていった。
東宝慰問団の時は、慰問公演が終わった後、彼女達の希望で第一線陣地を
案内した。案内役の兵に外の兵が焼き餅を焼いた。彼女達の下着が盗まれる
ということで、専属の不寝番を立たせることになったが、志願者が多く、
本部ではその人選に苦慮した。一年振りに見る日本娘が恋しく、慰問公演が
終わった後も、暗くなるまで兵隊達が彼女達を囲んで、山の陣地に戻りた
がらなかった。』
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 21:52:28.22
>>1 ルイス・ブニュエル最強だろ。
シュールレアリスム、スペイン内乱、中米情勢、カトリックの矛盾告発など。20世紀のあらゆる問題に直接関わってるといえる
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 23:02:56.53
小津
小津安二郎が時代とリンクしてたのか? ずっと同じ作風の人だと思ってたw
邦画界なら、田中絹代の生涯は映画史、20世紀史とリンクしてると思う
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 22:10:38.82
>>18 慰問映像だとマリリンモンローの朝鮮戦争映像がよく流れるけど、ちょっと立ち寄っただけだよな〜あれは
モンローもマドンナもディートリッヒみたいになりたがって政治に絡もうとするが、動機が不純だ
35 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/09/09(金) 01:28:11.27
金曜のBSプレミアムのリーフェンシュタール特集見たけど、スタジオゲストや司会はいいとして、番組の方向性が相変わらず「リーフェンシュタール=ヒトラーの愛人」扱いに偏ってて感じ悪かった。
貴重な映像が見れたけど。
リーフェンシュタールがどういう人であったにせよ、真偽がわからないことはスキャンダルっぽく垂れ流すべきじゃない。それ戦後65年間アホメディアも含めて繰り返してきたことじゃないか?
この人の投げかける問題は20世紀後半にも沢山あるわけで、そっちも取り上げるべき。
>>35 田中絹代って人は、いつ見ても日本語がすばらしい。原節子、京マチ子など名女優はいるけど、日本から一人挙げるとしたら田中絹代になるんじゃないかな?
ディートリヒのドイツ語がすばらしく、バーグマンのスウェーデン語がすばらしかったように。
日本では女優と作家の関係はそれほど言われない(気がする)けど、田中絹代へ惚れ込んだ作家はけっこういただろうな。
37 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/09/12(月) 02:10:50.78
>>36 原節子さんは、早う引退してカリスマ性が出たけど、
エキゾチックな美女で西洋的な投影を日本女性に当て嵌めたタイプ
じゃね。京マチ子さんの方が和風を代表する美女タイプで、
田中絹代さんは美女云うたぁ、親しみ易い女性像じゃね。
映画作品はイメージ通りばっかしじゃないけど。
日本では、女優と作家の関係も、俳優同士も、戦前は女優云う商品に
手をつけることがタブー視されとったね。
実際には恋愛沙汰もあったけど、女優に手を出さん作家や俳優も
おったし、恋愛じゃのハリウッド風と蔑視される雰囲気も
強かったろうね。
38 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/09/12(月) 03:00:49.30
>>36 >>37の続き。と云うんも、今東光氏は『十二階崩壊』で、
谷埼潤一郎氏の女優との噂に谷埼潤一郎氏が、「冗談じゃない。
小林一三(宝塚歌劇団創設者)の科白じゃないが、自家商品に
手をつけちゃいけないよ。」P168。
「ハリウッド人種は誰も彼も、制作者も監督も俳優も女優も、皆
デカダンスになって仕舞うんですよ。その気分が日本に伝染したら大変ね」
と、ヘンリー小谷夫人の言に、現状は、「もう、その時点で遅かったのだ。
日本の映画界でも、監督や男優や女優やキャメラマンが入り乱れて
恋愛合戦に耽っていたのだ」P173。
「映画女優というとだらしがなくて不品行で濫費家揃いで、まったく
箸にも棒にもかからないような摺れっからしの女どもが多く、厳しく
言うと、女の屑の吹き溜まりみたいに見えた。」P273
今東光氏は『最後の極道辻説法』にも、「オレが阪妻の映画会社の
顧問になったのは二十八の時だ。若いし、その気はあるし、モテるし、
金はいくらでもあるし、女優なんか、オレとやらなかったら損だと思って
いたのが沢山いたよ。監督の方でもオレを誘うんだ。「見ろ!」だの
「開かせるからやれ!」とか、さかんにオベッカ使うわけだ。だけど
オレは絶対に手を出さなかった。
というのは、顧問という位置にいてやれば、女の方で嫌だなという
思いが一分一厘あっても、「顧問さんに一度抱かれりゃあ、いい役が
つくかも」といってやる女も当然出てくるわけだ。監督あたりはそれを
悪用して女優をやりまくるわけだけど、そんなのやっているのは一つも
自慢にならないよ。むしろ恥とすべきだ。何しろ権威をもって弱味に
つけこみ、おどかしてやらせるんだから。だからオレは絶対やらなかった。
そりゃあ、撮影所にはやりたい子がたくさんいたよ。わかるだろ?
それと阪妻がやはり女優に手を出さなかった。売り物に手を出さぬと
いうのがあいつの主義でね。やるのは水商売の女ばかり。とんなに
惚れられても恨まれても、女優だけは絶対に手を出さなかったから
えらいもんだった。」P203.204。
39 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/09/13(火) 02:13:26.19
>>36 >>38の続きとして。ハリウッドでは、1910年代からマック・セネットが
海水着美人をやったんじゃないかとスキャンダルもあったけど、米国じゃ、
ビューリタリズムの宗教道徳観のハリウッド攻撃で、日本たぁ異なる。
日本は、アイドルが恋愛に無縁であるよう演出するんは現代でも多少
残っとるけど、商品のイメージとしてじゃね。
まあ、建前イメージをプライベートや枕営業で売る側の自ら壊す業界人は
実際に多いにしても。
まあ、営業側の業界人が自ら壊すんは、「自家商品に手をつける」
外道な行為なんじゃけど、処女の水揚げを営業側がやらん不文律が
映像に携わる者に継続されとらん方が強いと云うべきか。
ほいで権威を盾に女優を食うんは伝統的日本価値観じゃ外道じゃし、
権威で女を食うてもSEXは愉しゅうあるまあにのう。
ありゃあ、勲章でも付ける名誉欲でやりよるんかねえ。
田中絹代ファンって必死にならないんだよね
もう偉大すぎて余裕なのか?
つべにも動画があまり上がらない
プレイリスト「田中絹代」で映画のシーンや映画に対する分析、明瞭な日本語の美しさを堪能したいのに、そういうプレイリストがない
同じ不満をリリアン・ギッシュにも感じる
41 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/09/24(土) 03:13:20.58
>>40 リリアン・ギッシュさんも、正統派云うか清純な女性を演じたけぇ、
セダ・バラさんのような悪女的イメージで売った女優さんとは、
イメージが異なるね。
リリアン・ギッシュさんやメアリー・ピックフォードさんも
現代的に云うとアイドル的スタアの系統じゃね。
田中絹代さんは、もっと庶民的な生活感のある役柄設定云う感じじゃ
ないかね。
>>41 リリアン・ギッシュは凄いよね。アイドル的イメージからアーティストイメージへ自然に変更、
「狩人の夜」や「八月の鯨」まで容姿は変わってもイメージが変わらなかった。
女性の方が筋を通ってる場合がある。扶養家族がいるかどうかの問題かも?!
男ならクラーク・ゲーブルの生き方がかっこよくて好きだ。
普段は政治性でアピールしたりしないが、大戦中はしっかり行動に移した。
43 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/10/14(金) 01:40:14.99
>>42 リリアン・ギッシュさんは、デヴィッド・ウォーク・グリフィス氏の
影響が強いけぇ、映画における芸術性追求は強かったけど、役柄としては
苛められたり、不幸な乙女を演じたね。
クラーク・ケーブル氏は、戦場へ参戦したけぇ、行動力と決意があるね。
リリアンギッシュは途中でグリフィスを引っ張っていくぐらい実力と理論身につけて2人の立場も逆転しちゃったらしいな。
ギッシュとスレタイの2人の女優は映画史上でも3大といっていい知的女優だったかもしれない。
教科書に載せる映画関連の外人女性なら、この3人がふさわしい。
45 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/10/31(月) 02:25:43.36
>>45 知的女優の概念を何にするかにもよるし、人それぞれ価値基準はあると
思うけど、私見としてマレーネ嬢は人として好感と尊敬を持てるね。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0463.html スタンバーグの作品として売れたけど、自己のライフスタイル様式に
忠実で意志強固な女性であったようじゃ。
晩年アメリカを離れたことは、「義務に忠実」なアメリカ人、赤狩りに
おいてもそうであったけど、嫌気になられたんかね。
マレーネさんの祖国ドイツ人も「義務に忠実」で、杓子定規で少数派に
弾圧する部分があってフランスに住んだんであろうか?
警察、公権力への密告は市民の社会的義務と考える警察国家的名残がある
祖国ドイツより、密告するくらいなら泥棒する方がましと考える
フランスのパリの自由で堅苦しゅう無い雰囲気で暮らす方を好まれたん
かね。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/02(水) 15:34:56.18
メルケルの首相の「ギリシャ国民監視」とかいうニュースを見たらチャップリンが短編一本つくってくれるよ
こういうおもろい映画人、今いないの?
マレーネ・ディートリッヒ>>>>>>>>>>>メルケル、リーフェンシュタール
ヒステリックで有害な女は勘弁して下さい
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 11:23:33.64
もろに反戦!って人よりエルンスト・ルビッチやフリッツ・ラング、ジャック・プレヴェールみたいに隠し味ある映画撮ってる人のほうが説得力あるんだけどさ
チャップリンの「殺人狂時代」やディートリッヒがナレーションやった「黒いキツネ」はもっと評価されるべき
49 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2011/11/28(月) 00:23:38.70
>>48 チャップリンの作品として政治的意義としては、「モダン・タイムス」や
「独裁者」の方が強かったと思うし、特に「モダン・タイムス」は
ユーモラスながらの皮肉が好きじゃね。
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/22(木) 08:05:41.26
アンジェイワイダの「カティンの森」の政治と詩情がミックスした見事さを味わったら、正直この3人の映画が吹っ飛びました・・・
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/25(日) 11:43:47.65
チャップリンは12月25日に亡くなったようです
ディートリッヒは12月27日に生まれたようです
人格に関係なくても、この2人に聖なるものを感じる
クリスチャンの国ならさらに強く感じるだろう
52 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2012/01/17(火) 01:41:22.48
>>50 「カティンの森事件」は、ポーランドの民族誌の映画化じゃけぇ。
>>51 聖的崇拝は兎も角、世界的にも両者共映画界の歴史の残る偉人じゃね。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/01/18(水) 23:19:26.09
今始まったテレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」でチャップリンについてやるようです。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/01/19(木) 05:06:56.49
うたた寝してしまった・・・チャップリン関係のTV特番は久しぶりかな?
ディートリッヒは去年11月にNHKBSで見たけど
もっと第二次大戦や赤狩りとハリウッドの特番やってほしい
チャップリンやディートリッヒがヘタレ呼ばわりしてた人たちの正体を暴いてほしい
ドイツ映画界と大戦絡めた番組は数回見たんだけどな
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/01/24(火) 07:40:19.95
もっとチャップリンの私生活について知りたい
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/01/24(火) 19:43:00.99
4回結婚した。
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/01/26(木) 18:44:03.15
わおーっ
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/15(水) 22:12:55.12
1942年の春に開かれたアカデミー賞の授賞式のトップニュースが
「「断崖」のジョーン・フォンテーンと、姉のオリビア・デ・ハビランドの「姉妹戦争、勃発」」
ハリウッドの連中ってどんだけ幼稚なんだろ
チャップリンやディートリヒ、ルイス・ブニュエルみたいな常識人がハリウッド捨てたのも当然だよな
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/21(土) 23:09:37.90
60 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2012/04/22(日) 00:54:42.08
>>54 元来米国は人種差別の激しいナチ親派や宗教原理主義が絡むけぇ、
赤狩りのファシズム傾向に成り易いね。
>>58 『風と共に去りぬ』で、オリビア・デ・ハビランドさんの
メラニー・ハミルトン(結婚後ウィルクス)役は良かったよ。
逆にアシュレ役の某俳優は、まったく小説と違いヘタレにして仕舞うた。
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/22(日) 05:16:44.12
あの時代(1940年代後半〜1950年代前半)のハリウッドは住みにくそう。
戦争を理由に娯楽映画を大量生産して、10代の役者がこきつかわれて捨てられるし。
ジュディ・ガーランドみたいに。
暴君プロデューサーが多かったんじゃないかな。
ヒッチコックもセルズニックの支配から抜け出してイギリスへ渡ったりして、自立しながら黄金時代に入っていくよね。
62 :
白馬青牛 ◆8mr41B7alChB :2012/04/25(水) 01:44:24.42
>>61 俳優が今ほど社会的地位が高う無かったけぇ、暴君プロデューサーに
よる俳優への人権侵害は多かったろうね。今でも後進国になるほど
俳優の社会的地位の低さや、暴君プロデューサーの横暴は目立つんじゃ
ない。
日本も民主主義としては先進国じゃ無ぁし、そう云う影響は今も
残存度が強いとも云えよう。
米国と英国なら英国の方が俳優の社会的地位向上が早かったろうね。
米国はハリウッド村の隔絶した村社会の組織体質の面が強かったんじゃ
ろうね。そこにプロパガンダ政治利用、利権屋や興業としてマフィアが
絡んだりして、彼らの意向も反映されるし。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/06(水) 00:22:09.59
「すばらしい曲は戦争、独裁者へ対抗するための最高の武器」と聞いたことがあるけど、スレタイの3人の中でリーフェンシュタールだけは音楽的才能なさそう
だから戦後あんなに苦労しちゃったんじゃないかな
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/06(水) 10:15:33.39
ユーロ危機で、ポーランドの経済が逆に絶好調になってユーロ上位に食い込んでるらしい
アンジェイ・ワイダ監督も「カティンの森」を撮って美しいラストを飾るのか
と思ったらワレサ大統領の映画の撮影中らしい
この超人間(86)の執念は何なんだ
徹底的に笑いや芸術に徹して敵を馬鹿にするのも強烈だね
エルンスト・ルビッチ「生きるべきか死ぬべきか」
マルセル・カルネ&ジャック・プレヴェール「天井桟敷の人々」
時代背景を知って見ると感慨深い
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/22(水) 23:31:33.76
「チャップリンの殺人狂時代」の法廷シーン見たら「情婦」のマレーネ・ディートリッヒの法廷シーンの姿に似てるな、とふと思った
カチッとしたフィクションの図に収まる人達
リーフェンシュタールからは想像できない
リーフェンシュタールは激しい動の人であり過ぎるんだろう
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/22(土) 21:16:54.03
正月のBSプレミアムのチャップリン特集は圧巻でした。
特に「モダンタイムス」と「独裁者」。
政治批判をする映画人はいても、パントマイムで表現できる人って他にいないだろうね。
ヒトラーの興亡を描いた、マレーネ・ディートリッヒがナレーターを務めた「黒いキツネ」という映画はアカデミー賞を獲得したらしい
なのに日本未公開、どころかDVDさえ出ない
ここらへんが映画後進国だなぁと感じる
ただつべでは見られる。もちろん字幕は無いが、なんとなく理解できる
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/12/27(金) 18:09:01.87
ヴィム・ヴェンダースって「レニ」の90年代初めのドキュメンタリーで、インタビュー依頼があったとき
「そんなことしたら私がナチのレッテル貼られてしまう!」と言ってビビッて断ったらしいじゃん
こんなヘタレの映画、2度と見ない
「ベルリン天使の詩」もつまんなかったしな
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2014/02/19(水) 11:39:29.62
去年末のリーフェンシュタール特集に続くGJ「ザ・プロファイラー」
NHKBSプレミアム
ザ・プロファイラー「苦しいからこそ笑う〜チャップリン天国と地獄を見た喜劇王」
2014年2月19日(水) 21時00分〜22時00分
笑いと感動の天才チャップリンは、なぜ人生を「苦しみ」と語ったのか?
幼少期の貧困。完璧に挑む苦悩。ヒトラーとの戦い。愛する者の裏切り。幻のフィルムや遺稿から迫る。
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2014/02/22(土) 16:56:41.10
ザ・プロファイラー、殺人狂時代にスポットを当てたのがいい視点だった
あれこそチャップリンの政治観、歴史観がギュッと詰まってるからな
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
今日はレニの命日