【通算68】啜り錣畷綴り【歴難10】

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696奇矯屋onぷらっと ◆LV.e123456
神話というものは歴史を物語として紡いでしまうので、時代背景をできるかぎり自分たちの時代の感覚に近づけたがる。
奈良時代に皇室の肝煎りで編纂された神話はどういう性格を持つだろう、という視点から忘備録を。

1.
・直近の天武天皇を舒明天皇の子とする。
・同じく天智天皇だが、これは大兄の称号を持っている。
・これらの父とされる「舒明」とは「欽明」と同等の輝かしい諡号を贈られている(奈良時代だけど)。
・つまりオレが言いたいのは「大兄」は祭君である「大王」の跡継候補ではなく、名目上の皇族次長説。
・上宮王家という蘇我氏出張所を蘇我氏が滅ぼした。
・どう見ても傍流の上宮王家から出た「大兄」。
・蘇我入鹿は天智天皇の叔従父。

2.
・欽明朝の正統(現皇室・当時の平城皇室)の大王で初めて蘇我氏の血を引いた男帝は天智。
・大兄は上宮王家の山背王を除けば息長氏と尾張氏の姻戚しかいない。
・上記から宣化の血は母系で皇室に残った。安閑宣化は「万一」に非常に怪しい大王。

仮結論:もうね、皇祖が誰かなんてどうでもいい。桓武の血引いてりゃ充分だろ。