学研の歴史群像シリーズ

このエントリーをはてなブックマークに追加
151名無しさん@お腹いっぱい。
歴史群像に時たま出てる守屋純の独ソ戦記事って
あの雑誌では珍しい粗雑なトンデモ論でなかなか笑える。

「ソ連軍は開戦前からモスクワで反撃にでることを想定
しており、モスクワ戦では温存していた大量の戦車と
最精鋭の歩兵部隊を駆使して用意周到な反撃を行った」
だの「独ソ開戦時に国境の軍管区にはT34やKVなどの
新型戦車は1台も配備されていなかった」だの
大胆なことを書いてるがソースはまったく提示されず。

ソ連軍の冬季反攻は兵力不足と戦車不足、補給物資不足で
失敗したことを裏付ける「ソ連崩壊後」の文献は日本語でも
出ている(大日本絵画の独ソ戦車戦シリーズとか)し、
緒戦の国境付近でT34とかKVにぶつかってショックを受けたという
ドイツ側証言も枚挙に暇がないわけだが、守屋純は
それらの文献や証言はすべて嘘だと言いたいのだろうか。

単なる筆者の思い込みを「新事実」などと称して
発行部数の多い雑誌に掲載するのは少々無責任だと思う。
予備知識のない読者はそれを頭に刷り込まれてしまうし
少なくとも通説に反する記述をする時にはソースを明示
するのが読者に対する歴史記事の書き手の礼儀かと。