友達からコピってもらった記事っす。
どういう雑誌なんだか全然わからんです。
NAna
run to MOTE road!!
男が語る愛のはなし
モテ道を極める。
文・森田恭子
チバユウスケ〈恋愛論〉を語る−−そんな企画を聞かされ、まず耳を疑った。
チバユウスケがそんな話!? 音楽の括だってままならないのに!?
果たして彼は納得して取材場所に現れるのだろ−か。心配していたとおり、企画意図を
ついさっき聞かされた、やりたくないとブータレる。
そんなこと今言われても困る、と言うと、そうですよね……と半ば諦めた表情で彼はソファに座る。
ライブでは音の切れもがギッと決まるミッシェル・がン・エレファントさんたち。
ボーカル、チパユウスケのステージングは潔く、勇敢で、ナイーヴで、タフ。観客の視線を
一手に引き受け、そのひとつひとつにグサグサと声のナイフを突き立てていく。
しかし今ここにいるチバユウスケは、勃発した事件に対応すべく、迷い、悩み、ダダをこねている。
これはチバユウスケの〈恋愛論〉では決してない。ひとりのストイックなミゅージシャンが
社会のシステム、音楽賞業界のどうしようもなくチッポケで厄介な試練に立ち向かう、
ドキュメンタり−なのである−−かもしれない。
−−−女の子の話、する?
「しないっすよ」
−−−さっき、するって言ったじゃないですかー。
「ハーッ(ため息〉……しますか」
−−−チバ君って女の子にやさしいの?
「やさしいっすよ」
−−−自分でやさしくしようと思ってやさしいの?
「ウーン……。これってどのくらい載るの?嫌だなあ−」
−−−こういう取材は受けたことないんですか?
「ないっすよお」
−−−好きなタイプはどんな?
「いやあ−(……俺じゃないほうがいいと思うけどね、こういうのは」
−−−じゃ、誰?
「こういうのをしゃべる専門の人(笑)」
−−−チバ君だから聞きたいんでしょ。
「俺は普通ですよ、普通!」
−−−普通って?
「他の人はどうか、わかんないけど」
−−−そうでしょ。どんな人が好きか教えてください。
「頭のいい人が好きです」
−−−どういうとこで頭がいいなと思うんですか?
「どこだろーな……」
−−−しゃべってるときとか?
「うん。そうだね、そうかな」
−−−ということは、あんまり一目惚れはないんですか?
「一目惚れね。一目惚れっすか。……なんで俺、こんなことしやべってんだよっ。(笑)
いや、一目惚れもああっ、あ、あることはありましたよ」
(マネージャーY氏「逆ギレや」)
「キレてないじゃない。(笑)いや、別に何でもアリだからね」
−−−こういう人は嫌、っていうのは?
「わかんないけど。例えばね、テレビとか見てて、キュー(ドラムス、クハラカズユキ)とか
アベ君(ギター、アベフトシ)とかはね、"アイツ大っ嫌いなんだよ"とか"コイツいいよおー"とか、
そういうので盛り上がるんだけど。俺、わかんねえんだよ。ど−でもよくてさなんでそんなに
怒んなきゃいけないんだろ、って思う。(笑)テレビあんまり見ないし……あっ、俺、
酒井和歌子、好きだ」
−−−酒井和歌子!?
「うん。思い出した」
−−−どんなところがいいんですか?
「なんか、顔が歪んでるでしょ」
−−−そういう顔が好きなの?
「そう。俺は結構いいと思った」
−−−油井和欧子……わかりづらいかも。
「ハハハッ、失礼なっ」
−−−じや、女の子をいいなと思う瞬間はどんなときですか?
「やっぱ、グッと来るときっすかね」
−−−だから、どんなときにグッと来るんですか?
「わかんないって!そんなの、いちいち考えてないしさー!」
−−−週に何回ぐらいグッと来ますか?
「……もう、やめようよ(笑)」
−−−じゃあ、ライブに来る女の子でもいいんですけども。今時の女の子たちに対して思うことは?
「いや、でも、おしゃれな子が多いですよね。今日(イベントのライブ会場で)、ちよっと、
ガーッと明るかったから、よく見えたけど。ま、でも汗でドロドロになってたから
"お前、化粧流れてるよ"と思ったけど。(笑)最近、パンクな格好してる子が増えたけど。
男も多くなったし
−−−女の子でパンクな格好してる子は好きですか?
「好きですよ、似合ってればね」
−−−ライブのとき、お客さんのことよく見てるんですか?
「それがね、俺、すごい見てると思ってたんですよ。たぶん、すげー見てると思ってたんだけど。
例えば、ライブ終わって、やっぱり、コウジ君(ベース、ウエノコウジ)の左斜め前方にきれいな子が
いたね、とかって話をみんながしてても、俺わかんないんだよ」
---漠然と、客席合体を見てるんでしょうかね。
「ウーン、すっげぇデブとかはわかるけど。(笑)こないだ、どこだっけな」
(マネージャーY氏「XXですよ」と話の内容聞く前に某地名を即答)
「そうそう。(笑)そういうのは覚えてんだけどな。ま、でも、金髪の人とか。モッズな男とかね。
そういうのは目に入って来る」
−−−話を£らしましたね。
「俺、逸らしてないよ」
−−−そう? ……困ったなあ。チバ君も困ってるよね。
「大丈夫っすよ。ま、みんな、好きにやればいいんじゃないっすか。俺も好きにやってるし」
−−−それはそうでしょうけど。チバ君にとって女の人はどんな存在ですか?
「頼れる兄貴((笑)」
−−−…………。
「ハハハッ。いや、でも、いいんじゃないっすか。女の人がいて、男がいて、オカマの人がいて」
−−−つまんないよっ。
「つまんないって書われてもねえっ。……困るんだよっ!!」
−−−(笑)
「ウーン……」
−−−照れくさい……ん、ですかね?
「人にしゃべるようなことじゃないっすから。公にするようなことでもないし。パンドのこと
だったら、別にいくらでも言うけど」
−−−エッ!?
「つって、言わね−けど(笑)おかしいなあ。……いや、でもねえ、XXにプロモーションとか行って、
もうねえ、あれはびっくりしたなあ。全員、ラリアートくらわして、なぎ倒してやろうと思った
もん(笑)バタバタ追っかけてくるしね。あれを見たときにね、これはいかんと思ったね」
−−−フーン。
「またブッサイクなガキどもでね」
−−−複数なの?
「20人ぐらいっすよ。ブサイクなヤツって目立つから、みんなブサイクに見えるんだけど(笑)」
−−−ヒドイ。
「あれはびっくりしたな」
−−−でも、それが全都かわいい女の子だったら、盛り上がるんですか?
「かもしれないですねっ。(笑)いやでもね、そういう、バタバタ追っかけて来るヤツって、
たいていブサイクだからねっ」
---顔の作りじゃなくて、必死さ加減がブサイクに見えちゃうんだよね。
「そうなのかな。だけどそういうやつって、顔の作りもブサイクになっていくんじゃないかな。(笑)
ホント、頭の悪いヤツはね、やつはブサイクになっていくって!どんどん!」
−−−そうですか。じゃ、どういうふうにしたら女の子はかわいくなると思いますか?
「そうっすね……。それはでも、俺に聞いてもしょうがないんじゃないの?」
−−−チバ君から見てかわいいと思う女の子はどんな人かな、と。
「ウーン……。どうしたらいいっすかね、わかんないっすね。どうしたらかわいくなるかとか、
そんなの、だって、見てないしね」
−−−見てないって?
「見てないっつ−か、どうやったらかわいくなるかなんて。別に、かわいくなったところしか俺は見ないし」−−−(笑)ね、やっぱり女の子にやさしくないよね?
「そうかな((笑)」
−−−でもチバ君ってもてるんでしょ?
「俺はもうバリバリもてるよっ!!」
−−−ハァ……。
「いや、もてないっすよ。もてんのはね、キュー。キューがね、ブサイクにもてるね(笑)」
−−−気のない人に対してはどうしてるんですか?
「シカトします」
−−−やっばりやさしくないよね,好きな人にはやさしいってこと?
「うん。そうかもしれない」
−−−冷たそうだよね。
「まーね。冷たいとは言われるけどね。28年間、言われ続けてる」
−−自覚症状はありますか?
「そんなことないんだけどね。やっぱり邪魔されるとね、それだけで嫌んなっちゃうから」
−−−で、結局どんな人が好きかっていうのがよくわかんなかったけど。
「うん。なんとなく、しなやかな感じの人がいいですけどね。……しなやかっつ−か……(フェードアウト)
Lmagazine TalkLive 開催日:96年9月28日(土) AXESS梅田阪神ナショナルショウルーム
ガレージ・パンク+ネオ・モッズ・スタイルの硬質でシャープでがむしゃらな(!?)ロックンロールを聴かせるミッシェル・ガン・
エレファント。デビューした96年に2枚のアルバムをリリース+起爆力抜群のアッパーなライブで一気にロックファンの胸中
を強震させた4人組。インタビューではかなり無口といわれるボーカルのチバと、リーダーでドラムのクハラを招いて開催
した彼らのトークライブ。"ミッシェルで公開インタビューは成立するのか!?"とうい周囲の心配を一蹴した爆笑シーン続出の
"ハイ・タイム・ショウ"だ!
―ミッシェル・ガン・エレファントのボーカル、チバさんと、ドラムのクハラさんでーす!(熱狂的な声援と拍手の中、チバと
クハラが少し照れた表情で登場) はい、こちらがボーカルのチバさんです!
チバ「あ、こんにちは」(場内歓声&拍手)
―そしてドラムのクハラさん!
クハラ「どうも」(場内歓声&拍手)
―どうもどうも、ようこそ!
チバ「あ、はい、どうもッス(笑)」
―なんだか今日はいちもと勝手が違うなって感じですかね?
チバ「いや〜(笑)、なんかね…(落ち着きのない表情)
クハラ「手が震えてますよ(笑)」
―震えてる?
クハラ「うん、ヤバイですね」
チバ「なんか…(場内を見渡して)すごいなコレ(笑)」
―スゴイですか?
チバ「うん……(突然巻き舌で)緊張するッスよ!(笑)」(場内笑い、ファンから頑張れ!の声があがる)
―頑張れって言ってますよ。
チバ「(ファンに向かって小声で)うるせえ!」(場内爆笑)
―さて(笑)、今日はですね、今年の2月にシングル『世界の終わり』でデビューして、早くも11月に2ndアルバム『ハイ・タイム』
をリリースされるミッシェル・ガン・エレファントのお二人をお迎えしたわけなんですが、さすがにまだデビューされて1年も経って
ないので、今日集まってくれたファンの中にも、まだまだミッシェルのことをよく知らないという初心者マーク付きファンの人も
結構いらっしゃるみたいなんですよ(笑)
チバ「そッスか!」
クハラ「そッスか!」(場内笑い)
―例えば、ファンの質問カードの内容の第2位が"ミッシェル・ガン・エレファントという名前の由来は?"で、第1位が"なんで
メンバー4人の名前が全員カタカナなんですか?"という。
チバ「あー、そッスか(笑)」
―なので、この2つからクリアーしていきたいなと。
クハラ「なるほど。クリアーしましょう!」(場内笑い)
―で、"ミッシェル〜"という名前のいきさつは何なんですか?
チバ「あのー、これはね、えーっと、今のベースのコウジ君の…、前の前の……アレ?(笑)。前の…? 前の前の前のベースが
いまして」
―前の前の前のベース?(笑)
チバ「そうそう。そいつがね、酔っぱらってたというか(巻き舌で)ラリってたというかね」
―おいおいおい(場内笑い)
チバ「そいつは、薬の卸問屋の息子で、そういうのが(ドスのきいた声で)ガンガン入ってくるんスよ!(笑)。そいつが発した言葉
なんです」
―あ、そうなんスか(笑)。じゃあ、意味なんて何もない?
チバ「うん。まったくないですね」(ファンから"ウッソー!という声があがる")
―ファンが何か突っ込んでますけどね(笑)
チバ「え? (ファンに向かって)ハッキリ言えよ! ハッキリ!」(場内笑い)
―でもね、僕も噂で違う理由を聞いたことがあるんですけども。
チバ「違う理由ですか?」
―そう。なんか、とあるバンドの名前を間違えて読んでしまって、それがミッシェル・ガン・エレファントだったとか。
チバ「あ〜、そんな噂があるみたいッスね!」(場内笑い)
クハラ「噂っていうのは、コワイですよ!(笑)うん。コワイコワイ」
―そんなわけで(笑)。じゃあ、メンバー4人の名前がカタカナにしているのはどうしてなんですか?
チバ「あれはね、音楽雑誌とか見ると"ポール・ウェラー"とかって全部カタカナじゃないですか。そんなふうにするとカッコ
イイかなと思って。それだけなんスよ」
―ちなみに、チバさんのチバって、千葉県の千葉ですか?
チバ「いや、違いますよ!」
―あ、違うんですか?
チバ「うん、全然違う!」
―漢字はどう書くんですか?
チバ「えっとね、え〜……(笑)」
―いま考えてるでしょ!(笑)
チバ「いやいや(笑)。えっとね、千葉県の千葉です(笑)」(場内爆笑)
―ホラホラホラ(笑)。クハラさんはどんな漢字なんですかね?
クハラ「僕ですか? 僕はね、かなり珍しい名前なんですよ」
―珍しい?
チバ「確かクハラのクは、苦学生の苦だよな」(場内笑い)
クハラ「そうそう。ハラはお腹の腹なんですよ」
チバ「毒腹三太夫みたいだ(笑)」
―あのねぇ(笑)。ところでこのバンドの結成はいつ頃なんですかね。
チバ「資料ではね、91年になってるんだけど(笑)、俺が大学に入ってすぐに始めたんで、88年ですね」
―その頃からクハラさんも一緒のメンバーだったと?
クハラ「いえ、僕が入ったのはその2年後ぐらいかな?」
―じゃあ、結構メンバーチェンジが激しかった?
チバ「いや、そうでもなかったですけどね。うん。一時期ね、フィッシュマンズの欣ちゃん(茂木欣一)がドラムをたたいてた
こともあったんですよ」(場内驚きの声)
―え? あ!そうかそうか、フィッシュマンズのメンバーとは大学が一緒だったんですよね!
チバ「そう、向こうが先輩で。だけど、一時期と言っても、1回だけなんですけどね(笑)。もともとね、欣ちゃんは"キースさん"
と呼ばれていて、フーというバンドのキース・ムーンというドラマーに憧れていて、ロックっぽいドラムをたたいて
たんだけど」
―へえ〜。その頃にはすでにフィッシュマンズも存在していたんですかね?
チバ「いや…まだフィッシュマンズは結成されてなかったですね」
―あ、そうなんだ。
チバ「なんで俺はこんなにフィッシュマンズの話をしてるんだ?」(場内爆笑)
―では、ミッシェルの話に戻りますが(笑)。結成当時はどんな感じのサウンドをやってたんですか?
チバ「う〜ん、もともとね、俺はダムドとかバズ・コックスとか、あまり日本で売れてないパンクバンドが好きだったんですよ(笑)」
―はいはいはい。クラッシュとかピストルズとかじゃなくて。
チバ「そうそう。そのへんはあまり興味が無くてね。だから最初はダムドのコピーをやってましたね」
―ギンギンに髪を逆立てたりとかしてたんですかね?
チバ「ヘアースタイルですか(笑)」
クハラ「金髪だったよね(笑)」
チバ「そうそう(笑)」
クハラ「しかもチバはマッシュルームカットでした」(場内爆笑)
―ま、マッシュルーム!?
チバ「いや、だからさ! ブライアン・ジョーンズという、ストーンズの死んじゃったギタリストがいたじゃないですか。俺はもう、
そのつもりだったんですよ」
―あ、なるほどね。
チバ「いつも(超巻き舌で)"俺のことブライアンと呼んでくれよ!"って感じでさ(笑)」(場内笑い)
クハラ「俺はちなみにそのマッシュルームの頃にミッシェルに入ったんですよ(笑)」
―ナント!(笑)。じゃあ、マッシュルームの頃のチバさんにあった時の第一印象ってどうでした?
クハラ「かわいかったですよ(笑)」
チバ「(大声で)ハハハハハハ!(爆笑)」(場内も爆笑)
―そんなに笑わんでも(笑)。で、その後にベースのウエノコウジくんが入り…。
チバ「そうそう。そんで、ギターのアベフトシが入って…今のメンバーになりましたね」
―で、96年2月にシングル『世界の終わり』でメジャーデビューと。そういえばさっき、その曲のビデオクリップを開演時に
上映したんですけども、その映像をステージの控え室で見ていたチバさんが"うわ〜、懐かし〜!"って叫んでたのが印象
的だったんですけど。
チバ「そうそう! あれは寒かったんだよな〜」
クハラ「死にそうなくらいに寒かったよね」
チバ「だって俺の人生の中でさ(巻き舌で)一番苦しかったもんなあ!」(場内爆笑)
―いつ頃だったんですか?
チバ「あれは去年の12月26日!」
―ハッキリ覚えてますね(笑)
クハラ「確かね、関東地方で一番寒い日だったんですよ」
―何処で撮影されたんですか?
チバ「あれはね、ほら、1stアルバムの『カルト・グラス・スターズ』(96年3月)ってさ、ロンドンで録音してきたじゃないですか。
だから"あの映像もロンドンで撮ってきたんですか?"ってよく聞かれて、いつも"あれだけオランダなんですよ"って答えて
たんだけど」
―ウソつきですね(笑)。
チバ「本当はね、富士山の麓で撮影したんですよ」
クハラ「よく晴れてて、太陽が照ってるのに、水たまりの氷がまったく溶けないんですよ」
チバ「その中でスーツ姿だったもんなあ(笑)」
―そのクリップを撮ったのも、ロンドンで1stアルバム『カルト・グラス・スターズ』をレコーディングしたのも、かなり遥か彼方の、
遠い昔の思い出って感じですかね?
チバ「いやもう、(巻き舌で)遥か彼方も遥か彼方よ!」
―なんか歌舞伎役者みたいなしゃべり方ですよ(場内笑い)
クハラ「だってデビューしてから今日までの時間って、数字の上では短いけど、ものすごい距離を一気に駆け抜けてきたような
印象ですからね」
―あ、そうなんだ。そしてこの11月には、1stからわずか8ヶ月で2ndアルバムをリリースと!
クハラ「うん。働いてますよ(笑)。おかげでカンペキな2ndアルバムが作れましたけど」
―あ、2ndはカンペキですか!
チバ「そう、カンペキッスね!」
―ちなみに1stはどうだったんですかね?
クハラ「もちろんカンペキですよ(笑)。だから2ndはさらにね、カンペキさにカンペキさが加わったという感じで言うことナシですよ!」
―チバさんはどうですか?
チバ「かなりすごいアルバムですよ、マジで! うん」
―アルバムを作る前にメンバー間で例えばこんな内容の作品にしよう! なんて話はするんですか?
チバ「まったくしませんね」
―まったくしない?
チバ「うん。というか、ただ単にね、自分が欲しいレコードを作りたいという気持ちだけですよ。うん。それは4人とも同じ感覚だと
思うし。なんでもそう。例えば曲を作るにしても、自分が聴きたいなと思う曲を作りたいとういうかさ…。俺らがやりたいことって、
そういうことなんですよ」
―そこにロックが持つエネルギーみたいなモノが存在していればOKって感じ?
チバ「そうそうそう。でもそれもべつにロックとかパンクとかにこだわってるわけじゃなくてさ。だって実際に例えれば俺はテクノも
好きで聴いてたりするしさ(笑)。ジャンルに対するこだわりなんて一切ないですよ」
―なるほどね。ちなみにこの『ハイ・タイム』というタイトルは、またどういう理由で?
クハラ「これはね、デビュー前から決めてました」
―デビュー前から?(笑)
チバ「そう。2ndは『ハイ・タイム』にしようと。特に意味はないんですけどね(笑)」
クハラ「ちなみに3rdのタイトルもすでに決まってます(笑)」
―ホンマですか?(笑)
クハラ「ええ。まだ言えませんけどね(笑)。次回のインタビューで!」
チバ「今日は終わり!」
―いや、終わらない終わらない!(場内笑い)何を言ってるんですか(笑)。ところで、このアルバムから2曲目の『リリィ』が先行シン
グルとしてリリースされるわけなんですが『リリィ』ってこれはやっぱ人の名前なんですかね?
チバ「え?(笑)…いや…、あの〜(笑)」
―なに照れてんスか!(笑)
チバ「いや〜、なんて言うか(笑)…」
―架空の人物?
チバ「ま、そんなとこスかね(笑)」
―あまり深くは考えてない?
チバ「いや! 俺は考えてますよ」
―でもあまり言いたくはない。
チバ「そうですね(隣のクハラが小声で話すのを聞いて)ハハハハハハ(と突然笑い出す)」
―どうしたんですか?
クハラ「いや、アレなんですよ」
―え? なにがですか?
クハラ「リリィって、俺のことなんですよ」(場内爆笑)
―え?(笑) アナタがリリィ?
クハラ「そう(笑)。俺がリリィなんですよ」
―ど、どこがリリィなんですか?(場内爆笑)
クハラ「だからチバクンは恥ずかしくて言えないんですよ。その気持ちを察しなきゃ!」
―あ、そうなんだ。へえ〜(笑)。それをシングルでリリースするんだ(場内爆笑)すごいバンドだな(笑)
チバ「いや(巻き舌で)オレたちはすごいバンドなんですよ!(笑)」
クハラ「そう、すごいバンドなんですよ!」(場内笑い)
―そんなすごいミッシェルが(笑)、カンペキの2ndアルバム『ハイ・タイム』のリリースとともにまたまた全国ツアーに突入と!
チバ「(突然)しかし今日の俺はすっごい、しゃべってるよなあ」
クハラ「うん。しゃべってるよ」
チバ「普段のインタビューよりはるかに喋ってるッスよ!」
クハラ「額に汗かいてるよ(笑)」
チバ「喉もカラッカラだよ!」
クハラ「だけど、みんな本物のチバだと思ってるんでしょうね(笑)」
―おいおい? ニセモノかよ! おい(場内爆笑)コワイなあ(笑)
クハラ「そんなわけで、みなさん今日は楽しんでいただけましたでしょうか?」(場内笑い)
―いやいや、私が司会なんですけど(笑)。そんなわけでみなさん今日は楽しんでいただけましたでしょうか?(場内笑い)来年
1月に大阪と神戸でライブがありますが、ひとまず今日集まってくれたファンに何か最後にチバさん! ビッシっと一言どうぞ!
チバ「(巻き舌で)お疲れ〜!」(場内爆笑&拍手)
『ミッドナイトロック〜』の“ジャミラボンバーFAX版”をウプしようと思ったんだけど、
アレってあのヘタクソな絵も含めてナンボなモノなので、どうしようか迷ってます。
なんかイイ方法or絵ナシでもいいからウプしろっていう人、いる?
スキャナして画像として、外国サバとかにアップしていくのが一番だけど…
ジャミラは、検索してひっかかるところが多いから…、任せます。
個人的には、「チバ来週も来いよな?」(←うろ覚え)のチバの答えが
面白すぎたけど(笑)
じゃあ画像はここが正式に鯖借りてHPになったときに
管理人さんに預けてみようと思うた。
私的には「チバ来週も来いよな」もオモロかったが、
「魚民発27時」もけっこうツボだった。
ロケットシャワー20回目
快晴だ。日本晴れだ。こんな日は洗濯だ。なにもかも洗ってしまえ。なにもかも洗ってしまえ。干すのが面倒だ。捨ててしまえ。
何もかも捨ててしまえ。軽くなった。軽くなった。軽くなったら腹が減った。食ってしまえ。なにもかも食ってしまえ。そしてゲロを吐く。
見晴らしのいい屋上に立つ。彼方に見える富士を臨む。煙をゆっくりと吐き出す。何を考えている? しおれた花に水をやる。ペンキ
にまみれた植木ばちをひとつ、ひとつ叩き割る。割れる度に背骨が喜ぶ。声は出ない。焦点は合わない。猫もいない。雲は薄く
空をゆれる。はずれかけた看板が風に泣く。ベコン。ビコン。ベコン。バコン。笑いかけてやる。泣きたきゃ泣けよ。けどお前に付き
合ってる暇はねぇよ。いい日だと思わないか? 今日はなんて素晴らしい日だと思わないか? だって俺が朝の八時に目を覚ました
んだぜ。さぁ出かけよう。今日は緑になれる日なんだ。ベコン。ビコン。バコン。
結局何も変わらないんだ。ここにいるんだから、それだけでいいじゃねーか。それだけでいいんじゃねーの。他に何が必要なんだ
っての。ここにいりゃ、それだけでいいじゃん。変えてみせるぜ。ぬりつぶしてやるんだ。ただそんだけ。
春が来て、目隠しのとれたキチガイが、手当たり次第に笑っている。幸せにやんな。世の中はもとからくさっているんだからさ。
幸せにやんな。来年はコオロギになれるんだからさ。幸せだよねぇ。ああ幸せだ。笑いとばしてやれ。笑っている。笑っている。
四月の青梅街道は生ぬるく灰色がかっている。桜が散りかけて、ビルの四階にメガネが光っている。病院のようなマンションの
ベランダにシーツが見える。跳ね返る色に咳が出そうになる。春は嫌いだ。夏も好きじゃない。秋も嫌いだ。冬は憎しみすら感じる。
だけど四季が好きだ。一年の季節の流れが好きだ。明日は何だろう。春だよ。たぶん。
ワールド・チキン・ゾンビーズ・ツアー日本公演が、無事というか、なんというか、終わったんだけど、人間の習慣というのはおも
しろいもんで、最終日のライブが終わった次の日も、まだライブがあるような気がしてたんだよね。まぁ、イギリス・ツアーも明後日
から始まるから当然といえば当然なんだけど、今までで一番、本数+期間の多いツアーだったから、終わったぜぇーといった気分
が盛り上がるかと思ったんですけど、全くそんな気分にならなかったので、やっぱ、ロックンロールは転がっていくもんなんだなぁと
思いましたと。
そんなわけで、ツアーに関して記憶に残っていることをだらだらと書いて字数を埋めて日本とはおさらばだぜ、とか思ったんだけ
ど、これといって突出した記憶がない。覚えてんのは人間ていうのはこんなにも汗をかいても大丈夫なもんなんだなぁと思ったぐら
い、どこも熱かった。もう汗なんだか、よだれなんだか、失禁なんだか、下手すりゃウンコも少しぐらいもらしてるかもしれない。体中
の水分は全部出しつくして、これでもかと演奏しまくった52本のライブだったけど、楽しかったねぇ。パンクスは元気だし、モッズも
ロッカーズもスキンズもなにも関係なくロックンロールとかさけんで盛り上がってんのを見て、おいらはちょっと幸せだったりしたわけ
よ。別にこれ以上でもこれ以下でもない。何も言うことなし。
そんなわけで今度はイギリス・ツアーさ。いやー楽しみだ。向こうに行きゃ俺らが外タレだ。まぁイギリス人にも俺らにも、そんな
意識はないんだけどさ。実は、またイギリスでライブ以外にやろうと思ってることがあって、それはまだ秘密にしておこうと思ってる
ので、だったらこんなこと書かなきゃいーじゃねーかとか言われたって、字数が余ってんだよ。しょうーがねーだろ。俺だって書き
たくてこんなこと書いてるわけじゃねーんだからとか言ってみたかっ
――――――――つづく。
>358 悩み解決した者さん
スキャナお持ちでしたら取り込んで添付ファイルでお送り下さい。宜しくです。
[email protected] あ、ロケシャ14が2つあると御指摘頂いたんで、一個ずつズレで↑のが正ナンバー
です。誤字といいほんまスミマセン。
某月某日、某放送局の楽屋。この日も4人のナイスガイは、少しダルそうにそれでもちょっとはニコやかに、
基本的には飄々と、思い思いの時間をやり過ごしていた。取材当日、彼等はまだ“High Time Tour”の真っ
只中にいた。無敵のライブ・バンド、ミッシェルガンエレファントの魅力を語るとき、必然的にライブの話
が大きなウエイトを占める。つまり、ライブを抜きにしては、彼等の魅力を語ったことにはならないのである。
2月1日で、デビュー2年目に突入し、ライブの動員緑は確実に増加し、それにともなって認知度も日増しに
大きくなっているミッシェル・ガン・エレファント。だけどメンバーは“それがどうした”と言わんばかりに、
今日も淡々と音楽と向き合っている。そんな、表向きは無関心を装ったふうでいて、じつは熱く純粋なロック
野郎ふうな姿が、なんだかカッコよく映る。
そんな彼らをより正しく、そしてより深く知るために、過去から現在までのライブ観の違い、そして進行中の
ツアーの様子まで語ってもらう事にした。「昔も今もライブ観に差なんかないっすよ」「ステージに上がれば
いつも一緒っすよ」なんてコメントは容易に察しはついたし、まじめな音楽の話からドンドン脱線していくこ
とも予測は出来たが、それでもなかば強姦的に話をきいた。
----チバさん、髪切ったんですね。
チバ 「そうっすね」
----いつ?
チバ 「正月明けに」
----なぜ?
チバ 「なんとなく(笑)」
ハラ「俺、風邪で寝込んでるときに人づてに聞いたんですよ。チバが坊主になったって。
別に驚きはしなかったんですけど、早く見たくてソワソワした(笑)」
ウエノ「この前ね、昔の雑誌を読み返してたら、イエローモンキーの吉井さんの坊主時代の写
真が載ってたんですよ。でもそれとはずいぶん違うなぁって思って(笑)」
チバ 「うるせぇ」
ウエノ「彼は坊主のうえに金髪だったし」
クハラ「こっちは白髪ですからね」
(一同大爆笑)
クハラ「そんな感じかなぁ」
ウエノ「ライブの話をするんじゃないの?」
----そうですよ。なので、今回のツアーやそれ以前のことをちょっとふり返ってもらいたい
んですけど…。
クハラ「僕ら、91年に結成しまして…」
ウエノ「そこから始めるのか?」
チバ 「本当は88年に母体ができて…」
クハラ「生まれたのは69年で…」
ウエノ「そこまで遡るなっ」
----聞くところによると、いろいろな出来事があったようで…。
ウエノ「なんのことだろう」
----帯広では車がクラッシュしたとか。
クハラ「あぁ、それは伏せとかなきゃいけない話なんでしょうね、きっと」
チバ 「もう忘れましたね」
クハラ「ツアーに出るとね、何かしらおもしろい出来事があって、そのときは爆笑するんです
けど、ちょっと時間が経つと、なんであんなにおかしかったんだろうって思う事が多
いんですよ」
----話が前後しますけど、初めて回ったツアーなんかは鮮明に覚えてます?
クハラ「大阪と名古屋。俺とコウジくんは修学旅行気分で、次の日がライブだというのにガッ
ツンガッツン飲んでた」
チバ 「それまではツアーなんかやたことなくて、せいぜい千葉ルックにレンタカーで出かけ
ていったくらいだった(笑)」
ウエノ「そういえば、あの頃はまだアマチュアだったんだよね、俺たち」
----そのときはどんな印象でした?
クハラ「とにかく何もかも初めてでしたからね。車で遠くにいくのも初めてただし」
アベ 「車でってところがミソですね」
クハラ「ホテルに泊まるのも初めてだったし、地方のライブハウスでやるものもちろん初めて
だったし…」
ウエノ「なんか初々しいね(笑)」
クハラ「あっという間に終わったって記憶しかないですね。なんでもそうじゃないですか?
初めてのときって(笑)」
ウエノ「そのとき泊まったのがホテル××という有名(?)なホテルで、そこのシャワーが痛い
くらい勢いのあるシャワーだった。それくらいしか覚えてないんですよ(笑)」
クハラ「ライブと全然関係ないですね」
ウエノ「あとね、隣の部屋の声がまる聞こえなんで、チバの“ウンコ流れねぇよ”って声がよ
く聞こえた(笑)」
クハラ「被害者はアベくんなんですけどね」
アベ 「だから俺ね、チバのウンコが臭かったことくらいしか覚えてない」
チバ 「流れなかったんすよ」
アベ「俺がトイレに入ろうとしたら、チバが無言で阻止するんですよ。子供みたいに。手でダ
メのジェスチャーしながら」
ウエノ「次の日の名古屋は、素泊まり1500円のホテルだったんだよね」
クハラ「そう、バスタオル、歯ブラシ、風呂つきで。だけど、歯ブラシの毛は全部開いてた。
あとは靴磨くしかないんじゃないかってくらいに」
ウエノ「シャンプーとリンスは違う種類のやつが大量においてあって…」
クハラ「全行程3泊4日の長いツアーでした」
----ライブの中身に関しては?
(全員口々に)「覚えてないなぁ」
クハラ「ただ、ファンダンゴというライブハウスはいい感じだったなってことくらい」
チバ 「そのときに車が壊れたんだよね」
クハラ「そうだ。最初ワンボックスカーで行っていたんですけど、ファンダンゴを出るときに
はグロリアに変わってた(笑)」
ウエノ「しかも5人乗りのところに6人乗って」
クハラ「しかも機材も積んで」
アベ 「今考えるとすごいことしてたんだね」
チバ 「そういえばあのとき寝坊して環七で拾ってもらったんだ」
アベ 「その影響で、ウエノは家の前で30分以上立ちっぱなしで待たされた」
ウエノ「そうなの?全然覚えてないなぁ」
チバ 「それが95年の夏前くらいで、その後に『Wonder style』ってレコード出して、
その年の暮れにまたツアーをやったんだよ。8か所のツアー」
クハラ「8か所もやったっけ?」
ウエノ「新潟、仙台、東京、大阪、名古屋、京都、福岡、広島だ」
クハラ「このときの仙台がシビれたんですよ。バードランドっていうキャパ25人くらいの小屋でね」
----25人?(笑)
ウエノ「本当なんですよ、これ。今はないんですけどね」
クハラ「キャパ25人なのにチケットは10枚以上余ってたんですよ(笑)」
チバ 「しかも5バンドくらい出てた(笑)」
アベ 「そのひとつはプロだった(笑)」
ウエノ「だからね、楽屋の方が広くて人数もいっぱいいた(笑)」
クハラ「あと博多もおもしろかった。いちばん前に女の子が2人立ってて、どういうツテで来た
のか知らないけどなぜかノリノリであとの客は全員ポヨ〜ンとしてた(笑)」
チバ 「ライブの後、タイバンの地元のバンドと一緒に博多のつぼ八に飲みに行って」
クハラ「その頃、俺たちは1stのレコーディングも決まってた」
チバ 「で、俺たち酔っぱらって、全裸で雪の中走り回って(笑)」
ウエノ「それを見て、その地元のバンドが“俺らはやっぱりプロにはなれないな”ってボソッ
と呟いてた(笑)」
クハラ「やっぱ、あれくらいしなきゃプロにはなれないのかなぁって」
チバ 「最初は俺たちもおとなしくしてたんですよ。で、そのアマチュアに“どうしたらプロ
になれるんですか?”とか聞かれて」
アベ 「そのときは、いやぁただ普通にやってただけなんですよ、なんて答えてて」
クハラ「なのに酔っぱらうと“ウヒョ〜ッ”とか叫んで脱ぎはじめて(笑)」
チバ 「気がついたときには、そのアマチュア・バンドのメンバーの彼女の頭にもチン○をの
せてたりしてた(笑)」
アベ 「あのときはマジで怒られたよね」
クハラ「なのに、その後も俺たちが博多に行くと毎回のように来てくれるよね(笑)」
----全員で全裸に?
クハラ「いやいや、役割は決まってますから。まぁメインは僕なんですけどね。ライブの時は
後ろに下がってるぶん、飲むときは全裸でフロントマンになる(笑)」
ウエノ「背中に地元スタッフの“もう二度と博多に来るなーッ”という罵声を浴びながら」
アベ 「おまけに、平手で叩かれたもみじ模様の手形もあった」
クハラ「いやぁ話したらけっこう覚えてるもんですね(笑)」
チバ 「そのツアー終えて、年が明けた1月に(渋谷)クワトロでやったこと考えると、あれから
まだ1年ちょっとしか経ってないって事が不思議だよね」
アベ 「あれから1年ちょっとしか経ってないんだね」
ウエノ「すごく昔の事みたいに感じる」
チバ 「俺らは6つくらい年とりましたよ」
クハラ「たまごっちみたいなもんですか」
チバ 「でね、1stアルバム出した後のツアーになると、それまでパラパラしか客がいなかっ
た小屋にも人が入るようになってて、それにはビックリしましたね」
----パラパラとしか人がいないライブハウスでやる気分というのは?
チバ 「けっこうおもしろいっすよ」
クハラ「あのね、人が大勢いる、でも俺たちのことは知らないっていう状況よりは、人はいな
い、もちろん俺たちのことも知らないっていう状況のほうがやりやすい。伝わりやす
いと思うし(笑)」
----人が入ってないと気持ちが萎えたりしませんか?
チバ 「それはないっすね。全然人がいないことより、前の博多みたいに、何人かが最前列で
狂ったように踊ってる事ことの方が気持ち悪いし(笑)」
クハラ「ついこの間も福岡にいってきたんですけど、そのときにライブでチバが話をしたんで
すよ」
チバ 「初めて来たときにブサイクな女が二人踊ってたって。そしたら“それアタシ”って(笑)」
クハラ「ブサイクな女って言ってんのに、アタシって言える読経もすごいもんよね」
チバ 「だけど、最初に大阪に行ったときなんか、俺たちを知ってるヤツなんか全然いなかっ
たのに、次に行ったときにはおれたちを見に来たってヤツがドーンと増えてた。それ
はおもしろかったっすね」
----1本1本のライブや、ツアーを重ねていく中で、ステージに立つ意識が変化しているような
部分はあるんですか?
チバ 「意識としては……そんなには変わってないですね。ただ、ヤル場所が少しずつ大きく
なってきてるから……まぁこれ以上は大きくなることはないと思ってますけど、感覚
がつかみづらくなってきてる気はする」
----具体的にはどういうことですか?
チバ 「ちっちゃなライブハウスだと、楽屋と会場が直結してるから、その日の全体の空気を
感じやすいけど、小屋が大きくなっていくと、会場と楽屋が遠くなるから、空気感が
切り離されているようでなんか、ね」
クハラ「会場の様子なんか全然わかんないし、声も聞こえないもんね」
チバ 「俺たちはライブ前のSEも自分で作ってるから、それを聞きたいんですよ」
アベ 「その理由の方が大きいかも」
チバ 「だって、好きな音楽がデカいスピーカーから流れてて、しかもデカお音でなってるわ
けですからね」
アベ 「やる側の意識なんてそんなもんなんですよ。まぁ場数を踏んでいれば、それなりに成
長はしてるのかも知れないけど、それは見る側のほうがよくわかってるんじゃないか
と思う。俺たちはそんな事気にせずにやりたいようにやってるだけだから」
ウエノ「俺たちがどんな意識でやってるかなんて、客には関係ないことですからね。楽しめれ
ばそれでいいんですから」
アベ 「ただ、変化があるとすれば、音がどんどんデカくなってることかな」
チバ 「そのぶん、耳がどんどんバカになっていく(笑)」
----たとえば同じ場所でライブをやるにしても、お客さんの数がどんどん増えていってるとい
う事実があるわけですけど、そういうことは、ステージに立つ意識に効用はもたらさない
ものですか?
クハラ「SEが流れた瞬間に“キャー”とか大騒ぎしてくれてるのは純粋にうれしい」
アベ 「だからといって、いつもより頑張ってみようかってことにはならない」
チバ 「へたしたら、SEだけでダイブしてるヤツいそうだもんね」
----SEでダイブしますか。
チバ 「この間の博多なんかでも、1曲目からパンクスが泳いでるわけですよ、ゴロゴロと(笑)。
でもね、3曲目くらいになると疲れちゃっていなくなるんですよ」
クハラ「まだまだですね(笑)。だけど、開場前に、俺らのライブを見に来た連中が会場の周辺で
列をなしてる様子を見たときは、素直にありがたいなぁって思いましたよ」
チバ 「今がいちばんいいときですね。今回のツアーにおいては」
ウエノ「疲れ方はひどいんですけどね」
チバ 「俺、思うんだけどさ、毎日毎日飲んでるから疲れてんじゃないかという気がするんだよ
ね(笑)」
クハラ「なのにね、SE流れてる中、ステージに上がっちゃうともうへっちゃらなんですよ。不思
議だけど」
----ツアーとなると、長丁場ですから、体調とか精神状態とかに波が出てくると思うんですけど、
そう言うのはどうやって調整してるんですか?
クハラ「それは各々が各々のやり方で調整してるんじゃないですか」
チバ 「たとえばステージに上がる前に猪木のテーマを聞くとかね(笑)」
ウエノ「張り手を張ってもらうとかね」
チバ 「花びら占いで、いいライブ、悪いライブ、いいライブ…って1枚ずつ花びらをむしってい
ったり(笑)」
クハラ「おかげさまで、デビュー後のライブから一人にひと部屋ずつ与えてもらえるようになって、
“各々タイム”が増えましたから、調整は楽になったんじゃないかな」
----他のメンバーの好・不調の具合はすぐにわかります?
クハラ「それも各々が各々のレベルで感じ取っているんだと思いますけど」
ウエノ「だからといって誰もフォローしない」
アベ 「結局、本当のことを言えば、誰も人のことなんか気にしてないんですよ」
クハラ「所詮、他人ですからね(笑)」
チバ 「だって、みんな自分の音しか聞いてないんですから。客観的に見ると、そう見えるらしい
ですよ」
クハラ「そう言いつつも、ライブが終わった後に“これ内緒ね”なんて前置きがありつつ“今日大
丈夫だった?”なんて電話を3人から別々にもらったりして…」
クハラ「打ち上げにいくわずかな時間に。気持ち悪ぅ」
チバ 「でもさ、この取材が活字になったらただの甘っちょろいバンドにしか思われないよね、
きっと(笑)」
ウエノ「そのときはそのときだよ」
アベ 「みんな大人だから、ライブ前に“お前大丈夫?”なんてことはわざわざ言わない。心の中
で思ってても」
クハラ「顔面蒼白で、ライブ終わった後にゲロでも吐いてたら別だけどね(笑)」
----ツアーに出たときの、プライベートな時間の使い方というのは?
クハラ「俺はね、意味なくビデオを流してる」
----ビデオ?
チバ 「ホテルでやってるアダルト・ビデオ」
ウエノ「予告も見ずにペイ・ボタンを押しちゃうんだよね(笑)」
クハラ「最初のうちは断腸の思いでペイ・ボタンを押してたのに。まぁ1200円くらいで断腸の思い
もないんですけど。でも最近はホテルの部屋に入った後の一連の動作として押しちゃう。
部屋に入って、荷物を降ろして、ペイ・ボタンを押して、枕の位置を整えたりして……(笑)。
そういった意味じゃ、自分なりのペースがつかめてきましたね(笑)」
アベ 「でもキューは部屋に入ったらすぐに素っ裸になっちゃうんじゃないの?」
クハラ「そう。ドアのあたりから靴下脱いで、服脱いで、ズボン脱いで、パンツ脱いで素っ裸でベッ
ドにダイブする。冗談ですが」
ウエノ「ホテルの施設を有効利用出来ないと屈辱的だよね」
クハラ「そうそう。このバスローブ着て寝たら気持ちいいだろうなぁなんて思った日に限って飲み過
ぎて、朝起きて服を着たままだったりするとイヤな気分になる。ベッドもベットメイクされ
たままの状態で。悔しいんですよ。俺、施設の設備はひとしきり使わないと気がすまない性
質だから(笑)」
チバ 「なんか思い出話みたいになってるね。まだツアー終わったわけじゃないのに」
アベ 「そうだ、まだ残ってたんだ」
クハラ「今回のツアーは2日にワン・ステージって感じのスケジュールだから、たとえば神戸〜九州
シリーズなんかは、5本のステージに対して10日泊まってる感じだから、自由な時間はけっ
こうあったかな」
----自由な時間はどう過ごしてるんですか。
クハラ「それはまちまち。散策に出かける人もいれば、寝てる人もいれば…」
チバ 「でもね、この街にも必ず一軒はいいレコードがあるんですよ」
クハラ「どこからそういう情報を仕入れてくるのか知らないけど、チバくんはたいていそういうとこ
ろに行ってますね」
ウエノ「買いたくなくても行くもんね。前に一緒にレコード屋に行ったことがあるんですけど、ある
1枚のレコードをずっと見てるんですよ。で、俺が“ほしいの?”って聞いたら、“いや、
これ持ってんだよ、俺”って(笑)。たんに自慢したかったみたいなんですよ、彼は」
クハラ「チバくんはすごいコレクターですから。だから今度、彼が欲しがってるようなレコードを俺
が買って、目の前で割ってみようかと思って(笑)。レコード・コレクターにとっては屈辱的
なことでしょうね」
チバ 「でもね、九州はやっぱりいいんですよ。レコード屋が」
ウエノ「誰もそんなこと聞いちゃいないって」
クハラ「九州はやっぱり食い物がうまい。どこ行っても。なんで九州の話になってるかというと、
ついこの間行ってきたばかりだからなんですよ」
ウエノ「それ以前のことは、忘れかけてる」
クハラ「ツアーに出ると太りますよね」
チバ 「俺はどんどん痩せていく」
クハラ「あっそう?俺、太る体質なのかな。それにずっと便秘なんですよ、そんなことまで話さなく
てもいいか(笑)」
ウエノ「俺はその逆で、いい加減にせぇよってくらいウンコが出ちゃう。そして痩せていくんですよ。
まぁ東京にいてもよく出るんですけどね」
クハラ「何話てんの?」
チバ 「全然ツアーの話じゃないじゃん(笑)」
クハラ「話を戻そう。で、このあと大阪、名古屋、岡山を終えて、北陸シリーズに出る」
チバ 「そこで重油まみれの刺し身を食って」
クハラ「油ののった刺し身を、ね(笑)」
ウエノ「時事ネタで世相を切ったの?」
クハラ「そうそう。で、旅が終わってリキッドルームでフィニッシュ」
チバ 「そこから新たな旅が始まっていく」
ウエノ「えっ?」
チバ 「猿岩石みたいだね(笑)」
クハラ「今年は旅に徹しようかと思ってますからね、勝手に」
チバ 「今年はリリースなし(笑)」
----ツアーはずっと車で移動なんですか?
クハラ「原則的には。ただ今回はいろいろアクシデントがあったせいで、流動的ではありましたけど」
----ほかに記憶に鮮明なアクシデントは何かありました?
チバ 「ないです。初日にスピーカーが燃えたくらいで」
----燃えた?
アベ 「誰が悪いわけでもなくて、純粋なアクシデントだったんですよ」
ウエノ「まぁそういうことを含めてツアーってことなんじゃないですかね」
----ツアーに出るときのいちばんの楽しみって何ですか?
クハラ「やっぱりライブなんですよ。これはカッコつけでもなんでもなくて。初めての場所はやっぱ
りドキドキしたりしますから。同じ土地に行ってもライブハウスが違ってるとそれなりにワ
クワクもするし。あとはもう各々に…(笑)」
----ステージに臨む際にもっともデリケートになったり気を遣ったりする部分はどんなところですか?
チバ 「曲順かなぁ」
クハラ「それが決まっちゃえば、あとは楽ですからね。あと、衣装の襟がきちんと整ってるかとかね」
アベ 「靴のヒモがきちんと結ばれているかどうかとか」
クハラ「それって意外と大事だよね。ライブの最中に解けたりすると、俺、ドラムだからかもしれな
いけど、気になって集中できなくなるんですよ」
----納得の行く演奏をするためにはとても大事なこと?
クハラ「もちろん。やるからにはこっちも楽しみたいですから、そのためには自分がどうあるべき
かってことは、みんなそれぞれつかんできてると思うし。それなりの場数は踏んできてま
すからね」
----今回のツアーでは、これまでと違った手応えをを掴めてたりはするんですか?
チバ 「どうだろうねぇ」
クハラ「人が増えてきてるのは純粋にうれしい」
ウエノ「俺たちの気持ちもやることも同じだからそんなに差はないと思うけど」
アベ 「要は、見たい人が見て、楽しんでくれればそれでいいんですよ、俺たちは」
保全カキコ。
アプ職人さんサイト作成の方手伝って貰ってるんで、こっちの進行遅くなってます。
サイトが出来次第ここは削除依頼出しますんで。
HP作成頑張れ・・・
通りすがりのものですが、その雑誌は、95〜96〜97ぐらいに、
ライターの宇都宮美穂さんが責任編集した女の子の為の雑誌です。
パチパチの増刊みたいな感じになるのかな。
音楽特集のときのアンアンみたいな雰囲気でしたが、
ちょっと時代が早かったみたいで、2号以降は出版されてないと思います。
チバのそのインタビューがのったのは、2号目。
@<@b@>@
通りすがりのものですが、その雑誌は、95〜96〜97ぐらいに、
ライターの宇都宮美穂さんが責任編集した女の子の為の雑誌です。
パチパチの増刊みたいな感じになるのかな。
音楽特集のときのアンアンみたいな雰囲気
HP作成の方は大丈夫なんでしょうか。
なんか心配になってきました。
作っている方々、がんばってください。
遅レスですが応援下さってる皆さん有難う。年内Openは無理そうですが頑張って何とか
形にしますんで。またレアもんの記事等お持ちの方の投稿もお待ちしております。
ここの書き込みをコピペして『interview』なんてページを作ってるファンサイトを
見つけてしまって少々鬱だったり。自分で記事の1つも打ってない辺りがアプ職人的に
はちょっと…誤字脱字そのままやし(ニガワラ。もしアプ職人さんの誰かなら、自分で
打ったの以外はスレから転載って表記してくれ〜。
すいません、掲示板みました。
ここから転載したこと、記入させていただきましたが
もし削除が必要でしたら教えて下さい。
勝手にコピペして非常に申し訳ないです。
アプ職人さん、ごめんなさい。
というかいったんはずさせて戴きました。
皆様の御意見をおきかせください。
>383 は、アプ職人さんの一人なんでしょうか?
じゃなかったら、ここから転載したことを記入しても
アプするのはちょっと・・・って感じがします
ここの方々でHPを作成するって言っているんだしね。
>385さん
いや、ロムってただけなんです。
今ははずしました。
アプ職人の方々がHP作成するの、楽しみに待ってます。
保全sage。
3月頃にはサイトOpen出来そうです。開けてからもイロイロ上げる予定ですが。
何か珍しいものとかお持ちの方、ご協力下さると大変有り難いっす。
[email protected]
まだここにウプしてよいのですか?
パチパチ96年2月号とかもう用済み?
>388
ここにウプするより、>387宛にメール送った方がよいのでわ。
読みたいのは山々ですが。。。
そうですね。
でも用済みのやつ送っても迷惑かいなー、とか思ったり。
ここに載ってるの以外のでどれくらいたまってんだろ。
サイトがオープンしてから送ってみようかな。
>388さん
パチパチ本誌は未だどなたも手付かず、のハズ。宜しかったらメルでお送り下さい。
ここに載ってるの以外は・メンバーの連載(THEEMICHELLE'SCAFE以外)・UV・GB
・ミュージックマガジン・トーキンロック・新聞記事等沢山あります。開けてから
も色々上げて行きますし。所々元記事自体の抜けもあるので、ないものをお持ちで
したら提供して頂けると大変有難いっす。どうぞ宜しくお願いします。
本スレnanashi…ネタ? っつーか俺と間違えられても困るな〜。俺はあっちも
こっちもキャップ付けて書き込んでんのに。鬱死。コテハン変えよ。
お待ち頂いてた方すみません。ようやっとお見せ出来る状態になりました。
このスレに書き込んで下さった皆様、資料提供して下さった方々、サイト
作成にご協力下さった方々に深く感謝致します。今後とも宜しくどうぞ。
thee michelle's database site
ttp://hikky.2ch.net/156/tmgedb.html 近日中にこのスレは削除依頼しておきますので。