【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談964【なんでもあり】

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1名無し草
みんなで仲良く語りましょう

※他スレ等のヲチ禁止
※このスレの転載禁止
※支部の話題するは全員その作品ンチとカプンチ認定
※テンプレに反応するのはジャンエレ腐
※エログロリョナ話はpinkで 板ルールは守りましょう
※実況は絶対禁止
※スレ立ては>>900が宣言してから立てに行くこと

前スレ
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談963【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1392988368/

規制用避難所
http://www5.atchs.jp/kyozatsu/
2ジャン×エレン腐の痛いタグ:2014/02/21(金) 22:59:15.85
浮気 良いぞジャンもっとやれ! ジャンそのままエレンを奪っちゃいなYO!! ジャンエレを幸せにし隊 ジャンー!!!早く助けてあげてー!!!! ジャンエレを援護し隊 リヴァイさんに絶望を見せる準備はできてます! エレン!俺と結婚しよう!! ぜひ、私と結婚しておくれ!!!
さーて、包丁を買いに行って来よう! エレンをかっ浚い隊 ゲス兵長 ジャン頑張れ!超頑張れ(つД`) ジャンエレを全力で援護し隊参上! 浮気は許さない、けど愛ゆえならば何だって出来るよな? エレンを幸せにし隊! エレンの幸せ笑顔がみ隊!!
浮気男以外とエレンが幸せになりますように エレン頑張れ!幸せを掴んで!! 浮気性治んないならエレンといる資格ないっしょ ジャンイケメンすぎるじゃん! ジャンの逆転の可能性は? 切ないジャン ジャンエレを全力で援護し隊参上!
エレンを世界で一番幸せにし隊 はい!私も参加希望です!!!! フルボッコ参加枠まだありますか?! フルボッコ参加列、最後尾プレート持ちます エレンを幸せにし隊 心底後悔するといいよ!! 浮気者に制裁を!! 浮気リヴァイ これは許さないエンドを
エレンを保護し隊 リヴァイさんを後悔させ隊 エレンを幸せにし隊 エレンを今すぐ抱きしめ隊 よしエレン、私と結婚してくれ! リヴァイさんをぶん殴り隊今宵も参上!エレンをかっ浚い隊! リヴァイ殴らせろ隊ここに見参!!!
3ジャン・スカトロ・キルシュタイン:2014/02/21(金) 23:00:15.94
「ぎいいいいいいあああああああああああああああーっ!」
絶叫だった。
ぶじゅる、水っぽい嫌な音が個室に響く。小便のようにぼどぼどと流れ落ちていく下痢便は下腹の痛みを増長させるばかりで、ジャンはぼろぼろと涙を流し続ける。
汚濁を排泄する最中でも触手は肛門への刺激を忘れることなく、下痢便をひり出すそこをぐじゅぐじゅとと弄り回しては勝手に抜けていった。その度に直腸内に過剰な空気が入り込み、便を伴った放屁となって外に放出されていく。
その度にジャンのプライドはずたずたになって、いっそ死んでしまいたいほどの羞恥で狂ったように叫び続けた
膝を押さえていた触手が動く。ジャンの膝を胸の位置まで折り畳み、まるで扉の外の誰かに晒すかのように陰部を上方に晒した。もうやめてくれと懇願しても触手の拘束は緩まず、もちろん便意も止まらない。
「やっやだ、やああああああああああっ」
直腸から肛門に、やわらかいものが落ちてくる。上澄みが流れてきた後だ、次は形を持ったものが直腸に流れてくる。物心ついたときから知っている排便の感覚だが、今はその通過点が問題だ。
触手にいいように弄られ続け、刺激に敏感になってしまった尻の内側に、排泄物が勢いよく擦れていく。
「――ッ!!!」
発狂しそうだった。
汚物を排泄するたびに内側が刺激され、感じたこともない感覚に脳がショートしてしまう。全身が痙攣していた。陰茎の先からは大量の我慢汁が滴り、括約筋が締まったせいで汚れた肛門はぎゅうっと口を閉じてしまう。
目の前がチカチカして、呼吸することもままならなかった。舌を突き出して快感に打ち震えていると、ぐる、と腹が再び痛みを知覚した。閉じた肛門が痛みのあまり再び開き、中断した排便が再開される。
「あーっ、あ、あああああーーーっ!!!!」
汚濁は止まらない以上、内側からの快感も終わらない。絶頂した回数だけ苦痛が長引き、ジャンは枯れるまで涙を流した。

この日から、ジャンは旧舎便所に通い詰めるようになった。
4キャラヘイターかみやゆすら、つな缶、Umeo.K:2014/02/21(金) 23:01:18.59
かみやゆすら…リジ前提のジジとリジ層を釣って閲覧数稼ぎをする乞食
キャラヘイトタグを付けられるが数時間後に全て削除した
リリ仕事で忙しない中ジェルがジョンと浮気、途中でジョンは大学中退して会わなくなるがジェルはリリも忘れられず
都合よく卒業式に会いに現れたリリとジョンを天秤にかけジョンを選びジョンジェルエタノールエンド

つな缶…韓ドラ臭がすごい、ストーリーを成さない理由のないリリの浮気から始まる
浮気相手と結婚しろとジェルに言われすんなり承諾した上、最後に殴らせろ言われて素直に殴らせたあげく
カモミールティーの会計まで押し付けられたリリ、二人は別れてエンド

Umeo.K…とにかくリリをフルボッコにしたいと本文後の後書きで毎回しつこくヘイトアッピル
104期から誹謗中傷を受け浮気相手の前でフルボッコにされるリリ、しかしストーカー被害に遭っているジェルを助けて
ほんまはわいジェルなしやと生きていけへんのや!と最後は意味不明な自覚をリリに持たせ無理矢理リリジェルエタノールエンド

740:名無し草 :2013/12/15(日) 16:56:43.80 [sage]
>>610
これ?
http://m.pixiv.net/novel/show.php?id=3158383カプ違うから読む気もないけど
過去のシリーズに付いとるタグでどんだけ読む価値ないかようわかるは

kiss him goodbye 10(終)
閲覧数:3819 評価回数:388 総合点:1689

投稿日時:2013年12月12日 20:01
浮気性の三十路に振り回される大学生と彼に縋られる友人の話。
リヴァエレ前提のジャンエレです。
5リジにすり寄るタグキャプ詐欺キャラヘイターかみやゆすら:2014/02/21(金) 23:02:33.95
> kiss him goodbye 6 side.L
> 閲覧数:1360 評価回数:145 総合点:780
> 投稿日時:2014年01月20日 18:51
> 浮気性の三十路に振り回される大学生と、彼に縋られる友人の話。
> リヴァエレ前提のジャンエレです。
> 本編はジャンエレENDでしたが、こちらのお話はリヴァエレENDになります。
> タグやコメントを頂き、調子に乗って書いてみました。
> 5話まで共通で、6話以降分岐する形です。
> 今回リヴァイさんは一切登場しません、完全にジャンエレです(何)
> 数話続く予定ですので、本編とは違う展開をお楽しみ頂けたら嬉しいです。
> ※ご注意ください※
> 結末はリヴァエレを予定していますが、途中の描写にジャンエレを多分に含みます。
> 苦手な方は避けていただきますようお願いいたします。

・1月23日、「リヴァエレ前提のジャンエレです。 」をなぜか削除
リヴァエレはほとんどなく内容はほぼジャンエレにも関わらず下記のリジ釣り詐欺キャプを新たに追加

> (2014/01/23 説明を追加しました)
> このシリーズは途中6話から分岐して、2つのエンドが存在します。
> どちらのルートもリヴァエレ・ジャンエレ両方の描写が多分に含まれておりますので、苦手な方は避けていただきますようお願いいたします。
6ジャン×エレン腐とかみやゆすらのリリヘイトコメント:2014/02/21(金) 23:03:35.27
かみやゆすら orzorz様>楽しんで頂けたようで、嬉しいです!ただのクソ野郎にしたくなかったので、予定よりリヴァイさんサイドの話が膨らみまして…
この後はジャンエレを見守りつつ、しょっちゅうちょっかいをかけに来る大人げないリヴァイさんとかどうでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら いとしき様>浮気話ってある意味おいしいですよね!私の頭ではあのままリヴァエレをくっつけられなかったのでこうなりました。浮気はやっぱりよろしくないとは思うので(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら チロリーヌ様>またも嬉しいお言葉を…!自分の力不足を痛感しつつの連載でしたが、描きたかったことをまるっと読み取って頂けてすごく嬉しいです。番外編、ちょっと妄想してきますね!(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら ありんこ様>結構最初の方でジャンエレにしようと決めて突き進みました。ハピエンと思っていただけて良かったです…!三十路のおっさんにもいつかきっと春は来るんじゃないでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
orzorz 完結おめでとうございます!!毎回ハラハラドキドキしながら見てました。途中からリヴァイさんが切なくて、リヴァイさんにも幸せつかんで頂きたいなって思いつつ、ずっとエレンを想ってるのもおいしいですねw
ジャンエレ幸せそうでこっちまで幸せ気分です、ありがとうございました。 2013-12-13 01:38
いとしき 完結おめでとうございます…!そして今まで素敵な話ありがとうございました! リヴァエレ浮気がすンごく好きでリヴァイのせいで世界が終わって あーってなるのがたまんなくってありがとうございます。
リヴァエレになるかジャンエレになるか気になってましたが、ジャンエレでまた違う幸せでいいなあ 2013-12-13 00:42
チロリーヌ 完結おめでとうございます!また新しい一歩を踏み出すための最後の日、読み終えて、とても晴れやかな気持ちでいっぱいです。
素敵な作品をありがとうございました。おまけを拝読して、番外編を期待してしまいました・・・ご予定がありましたら、よろしくお願いいたします。 2013-12-12 22:39
ありんこ 完結おめでとうございます!ジャンを応援していた私にとっては最高のハッピーエンドでよかったです。リヴァイさんは切ないけど、その内新しい恋ができるんじゃないかな・・・と妄想w素晴らしいお話をありがとうございましたヽ(´∀`)ノ
7このスレに張り付いているジャン×エレン厨:2014/02/21(金) 23:04:37.04
かみやゆすら moruru様>やっぱり浮気はいかんですよね(苦笑)最終話で色々種明かしができたらと思っています。大したことはないですが。制裁ですか…何かいいのあるかしら。。。コメントありがとうございました! 2014-02-12 21:59
かみやゆすら sinn様>再びのコメントありがとうございます!どっちにも見せ場を作りたいと思っていたので、今回はジャンに頑張ってもらいました(笑)拙い文ですが何かしら伝わるものがあれば嬉しいです、ありがとうございます! 2014-02-12 21:54
moruru Lsideとはわかりつつ結局浮気しているリヴァイさんなんかにエレンを渡したくいない(;_;)浮気野郎にはしっかり制裁を与えて欲しいです!! 2014-02-10 23:12
sinn すごく切ないですね・・・。読んでいてドキドキしました!ジャンすごい格好よかったです・・・! 2014-02-10 20:18
かみやゆすら sinn様>お返事遅くなってしまってすみません…!嬉しいお言葉をありがとうございます、ちゃんと幸せになってもらえるよう最後まで頑張ります(笑)コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:31
かみやゆすら 綾暮様>お返事遅くなってしまってすみません…!何とかリヴァイさんにもハピエンをと思っております、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:30
sinn リヴァエレEND!ジャンエレの方もすごく素敵でしたが、リヴァエレもすごく楽しみです!リヴァイさんにも幸せになって欲しいです。 2014-01-27 22:13
綾暮 リヴァイさんEND待ってました!幸せにしてあげてください 2014-01-27 16:04
8エルヴィン×リヴァイのカモミールティー6作品:2014/02/21(金) 23:05:38.37
エルヴィンはティーポットからカモミールティーを注いだカップをリヴァイの前に置き、自身はリヴァイの向かえに腰を据えた。

カボチャのスープリゾットという胃に優しい夜食をぺろりとたいらげたエルヴィンは、カモミールティーをお供に計画書作成の詰めの作業に入っていた。

慌てて視線を手元のマグカップに移す。
程よい温度のカモミールティーを(すぐに飲めるように冷ましてから持って来たのだ)立ったままズズッと啜った。

ドアを開けて部屋にはいると、机に向かって仕事をしているエルヴィンのそばに行く。
手にはエルヴィンのために入れたカモミールティ。

「…これはマネージャー命令。今日は一日おとなしくしててくれないかな。カモミールティー煎れるから、それ飲んで寝なさいよ」
「そう。リィは行ったことあるかい」

香りからして喉に良いされるカモミールティーだろう。
成る程、どうやら自分は風邪をひいて寝込んでいたらしいと漸く自認に至った。
9パクリ常習犯パクラーやまだ、タイバニ使い回しきな:2014/02/21(金) 23:06:42.10
やまだ…銀魂コミック32巻(アニメ188話)マダオ観察日記から丸パクリするも元ネタが銀魂であることをキャプで一切説明しないパクラー
パクリで1月20日ランキング堂々の1位獲得!
「パクリ、ダメ。絶対。」
やまだ
http://m.pixiv.net/novel/member.php?id=2362010
>エレンのごろつき観察日記
>ショタエレンちゃんがゴロツキを観察したようです。
>色々とおかしい現代パロリヴァエレです。今回も安定の壊れっぷりを見せている兵長ですが、色々とアウトな言動をしているので苦手な方は本当にお気を付けください。
>やまだから言えるのはただ一言…
>「誘拐、ダメ。絶対。」
・パク
ジェル「1ねん4くみ。エレン・イェーガー」
【7がつ28にち はれ】ミカサがカゼをひいた。せっかくあそぶやくそくしてたのに。ミカサのうちからかえるとちゅうにこわいカオのおじさん…?おにいさんとあいました。
【7がつ29にち はれ】
ミカサのカゼはまだなおらないみたい。へいちょーが「あしたもこいよ」っていってたからおれはきのう、へいちょーとあったこうえんにいってみた。
へいちょーはきのうとおなじブランコにのってた。
・ラレ
大五朗「三年一組、北大路大五朗」
7月20日
今日から町に待った夏休みです。
明日から何をしてあそぼうかそんな事を考えてわくわくしてたら、ラジオたいそうにおくれました。
こうえんにいったらもうだれもいませんでした。でも…そこでぼくはマダオと出会いました
7月21日
今日からマダオのかんさつ日記をつけることにしました。
マダオはこうえんのぬしです。ヒゲの生えたグラサンの生きもので、きほん一日中働かずに、こうえんでじっとしてます。

きな…タイバニ虎兎をリヴァエレに書き換えて使い回したものを毎日更新、しかし一年かけて書いたとキャプで誤魔化し
難民スレ向けに使い回しではないと言い訳する痛いリヴァエレババア
>この話は昨年の2月の終わりから今年1月初めまで、10か月半ほどの間、こつこつ書き溜めたものです。
10リリフィギュアに練乳ぶっかけてTwitter公開したエルリBBA 寒天:2014/02/21(金) 23:07:43.67
kanten0217 (寒天@巨中エルリ原稿ちう)
場所 港区ヒキコモリ
自己紹介 進撃の巨人リヴァイ兵長ぶちおかなエルリクラスタ成人済。エルリ前提エレリも美味しい。エルリ前提なら何でも美味しい。tweet内容がアレな為ご注意ください。
http://twtr.jp/kanten0217/
kanten0217 普通のカメラで撮ったのはexif消したりしたら上げますもうちょっと付き合ってくださいな。 http://twtr.jp/kanten0217/status/429293610484244480
約18時間前 1人がリツイート
kanten0217 下半身の方がそそる http://twtr.jp/kanten0217/status/429271953895993346
約19時間前 6人がリツイート
kanten0217 まあこうなる。 http://twtr.jp/kanten0217/status/429269416941858817
約19時間前 31人がリツイート
kanten0217 これもあるよ! http://twtr.jp/kanten0217/status/429267241775796224
約19時間前
kanten0217 あけた http://twtr.jp/kanten0217/status/429267135051739137
約19時間前
kanten0217 @menschenjager11 フィギュアは保存用鑑賞用ぶっかけ用のみっつ必要なんですよ?
kanten0217 @Kusa_anime 普通ですよ!なんでみんなやらないの?ってくらい普通ですよ!!!念のためお掃除ちゃんは二つ買ってたし!
2014/02/06 18:41:48
kanten0217 @Kusa_anime フィギュアっていったら練乳でしょ(真顔)
2014/02/06 18:26:52
kanten0217 @Kusa_anime この間のぶっかけフィギュア。母乳いいですね、出させたいですね、りぁいちゃんに。で、エルヴィンにぶっかけてほしいですね。
2014/02/06 18:20:53
11腐の大好物ワード最新版:2014/02/21(金) 23:08:45.56
ぐずぐず
はくはく
ぎちぎち
ぬちぬち
リップ音
長サンド
ひっ
バッ
なにこれすごい
グロテスクなそれ
全裸待機
巨人待機
ケツマン
女なのに一人称「俺」
半勃ち
完勃ち
深い
前立腺
らめぇ
ごぽぉっ!
トロ顔
空イキ
雌イキ
ぱちゅんっ!ぱちゅんっ!
これはいい○○
浮気
カモミールティー
エリィ
リリィ
12名無し草:2014/02/22(土) 00:25:58.80
エルリ腐
13名無し草:2014/02/22(土) 01:33:20.31
>>1乙やで

盲腸の手術痕が傷むしもう寝るは
14名無し草:2014/02/22(土) 01:47:59.25
考察雑談腐女子カプ厨叩き合いなんでもあり
みんなで仲良く語りましょう

※【禁止】支部、ツイ、他スレ等のヲチや晒し、出禁メンバーのプロファイルやお触り
※【出禁】コピバ、虎欄厨、ヲチ厨
※ヲチネタにレスつけるやつは全員キャラアンチとカプアンチ認定
※このスレの転載禁止
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※実況(番組放送中)は絶対禁止
※スレ立ては>>900が宣言してから立てに行くこと

前スレ
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談963【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1392988368/

避難所
【腐カプ厨】進撃の巨人雑談73.6【なんでもあり】
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/801saloon/1380844518/

規制用避難所
http://www5.atchs.jp/kyozatsu/

おエビ
http://www16.oekakibbs.com/bbs/jhdokoya/oekakibbs.cgi
15名無し草:2014/02/22(土) 02:06:42.03
【誘導】
このスレは荒らしスレなので本スレは下記スレになります
迷子の住人は下スレへ

【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談964【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1393002249/
16名無し草:2014/02/22(土) 02:25:24.42
17名無し草:2014/02/22(土) 02:30:53.95
>>1お通夜で

乱立はやめてや
18名無し草:2014/02/22(土) 02:31:44.89
次スレこっちなん?
ほんまわからんくなるは
19名無し草:2014/02/22(土) 02:35:23.32
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談964【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1392991094/

【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談965【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1392996448/

【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談964【なんでもあり】(実質966)
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1393002249/
20名無し草:2014/02/22(土) 02:37:48.89
ついにジョンジェル厨がキチガイ発揮してわろたで
21名無し草:2014/02/22(土) 02:39:53.77
スレ立たん時の避難場所にちょうどええは
>>1乙や
22名無し草:2014/02/22(土) 03:02:36.48
どの道コピペするのにアホやw
23名無し草:2014/02/22(土) 03:18:41.95
後から立った方自演キモすぎて書く気せえへん
暫く離れて支部に熱中できるええ機会かもや
24名無し草:2014/02/22(土) 03:33:09.23
せやな
25名無し草:2014/02/22(土) 07:01:55.44
あれ時間的にはこれが一番早いみたいやのにココは使わんの?
わけ分からんでもう次はどこや
26名無し草:2014/02/22(土) 09:26:51.23
荒らしが乱立しとる
27名無し草:2014/02/22(土) 11:23:06.70
腹減ってたまらんは
28名無し草:2014/02/22(土) 11:39:21.86
9巻の体感の特典DISCでズコーなREVOの歌聞けるんやな
早送りしよ
29名無し草:2014/02/22(土) 12:36:33.67
よく読めや特典にはrevoとかアーティスト収録されんで
30名無し草:2014/02/22(土) 12:47:12.81
正統な次スレ
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談965【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1393040478/

コピバ調子に乗りすぎたな
テンプレふざけすぎや
31名無し草:2014/02/22(土) 12:54:28.14
かっこええ捨て台詞やは(棒)
32名無し草:2014/02/22(土) 13:03:58.17
あほみたいに誘導して保守してくれる有り難い池沼さんやで
仲良くしぃや
33名無し草:2014/02/22(土) 13:18:06.62
※ ここはコピバへの罵倒を書き込むスレです ※
34名無し草:2014/02/22(土) 14:06:13.90
昨夜進撃再放送見逃したは…また明日早起きや
35名無し草:2014/02/22(土) 14:26:57.61
36名無し草:2014/02/22(土) 17:05:06.03
誰?
37名無し草:2014/02/22(土) 19:00:49.44
ジャンが浮上する意識の中で、一番に認識したのは柔らかいベッドの感触だった。
自分が今まで寝た事のないベッドの感触。
ジャンが知っているベッドの感触といえば自分の家の自室のベッドか、兵舎や調査兵団の硬いベット感触位だ。こんな上等な寝心地は知らない。
体を少し起こして起き抜けのせいか働きの鈍い頭を数回振る事で完全に覚醒させジャンは周りを見渡した。
「なん、だ、これ・・・!?」
周りを見る為に体を動かした時に耳にしたチャリ、という金属音に手元に視線を落とすと自分の手には手錠が確りと嵌まっていた。
手と手の間は30センチ程の長さの鎖で繋がっている。
その鎖の中間からは更に太い鎖が伸びていて、自分の寝ていたベッドの真上の天井に繋がっていた。
その天井から伸びた鎖はベッドの頭側の方の床に残りの分が置いて有って、なるほど部屋の中を歩き回れる位の長さはある様だ。
部屋の様子はこれまたジャンが見た事もないきらびやかな家具ばかり。
部屋の中央に置かれた大人が三人程余裕をもって寝れるだろう大きさのベッドを始め、ベッドの数歩先にある大きな金縁の姿見。
壁際には大きなタンスやら、本棚、机といったものが置いてあった。
窓はないから、この部屋を出るにはベッドの正面にあるドアただ一つ。
「俺は・・・」
そうだ、俺は。
夜間の見張りをしていた。油断してた訳じゃない。でも、とても懐かしい匂いがしたんだ。日だまりの様な、安心する匂い。
大好きだった・・・いや、今も変わらず愛してる、男の、匂い・・・。
ハッとしたジャンは振り返ろうとした。
しかし、その前に何者かに背後に立たれ声を出す前に口を塞がれて建物の間に引き摺り込まれた。
そして、何かの薬を嗅がされたのか意識が遠退き・・・。
今目を覚ましたらここにいた。ジャンは自分の体にも視線を移す。兵服じゃ無くなっていた。
黒のシャツに黒のズボンで、その服も家具と同じく上等な物だと肌触りで感じた。
訳が、分からねぇ。此処は何処だ?俺は、どうなった?
混乱で回らなくなりそうな頭を深く息を吐く事で何とか冷静さを取り戻し、鎖が有るからこの部屋から出れないのは分かっているが兎に角何か場所が特定出来るものはないかとベッドを降りようとすると
「あれ?起きたんだ」
そこへ、唯一の出入り口であるドアが開き男が中に入って来た。
38名無し草:2014/02/22(土) 22:42:09.45
39名無し草:2014/02/23(日) 01:47:23.49
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談967【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1393037539/
40名無し草:2014/02/23(日) 09:57:03.94
>>1お通夜で
41名無し草:2014/02/23(日) 12:35:22.54
>>1お通夜で
42名無し草:2014/02/23(日) 12:56:42.42
リリハン滅せよ
43名無し草:2014/02/23(日) 13:13:56.99
リリペト万歳や
44名無し草:2014/02/23(日) 13:27:52.22
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談965【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1392996448/
45名無し草:2014/02/23(日) 13:32:11.66
46名無し草:2014/02/23(日) 13:33:45.77
47名無し草:2014/02/23(日) 13:38:41.04
買い物行ってきたでw
48名無し草:2014/02/23(日) 13:49:47.79
ルルリリ万歳や!
49名無し草:2014/02/23(日) 14:01:42.66
わいカプしつこく叩いてきた奴ID表示で滅せよ
50名無し草:2014/02/24(月) 01:41:58.61
51名無し草:2014/02/24(月) 11:57:38.86
かみやゆすら…リジ前提のジジとリジ層を釣って閲覧数稼ぎをする乞食
キャラヘイトタグを付けられるが数時間後に全て削除した
リリ仕事で忙しない中ジェルがジョンと浮気、途中でジョンは大学中退して会わなくなるがジェルはリリも忘れられず
都合よく卒業式に会いに現れたリリとジョンを天秤にかけジョンを選びジョンジェルエタノールエンド

740:名無し草 :2013/12/15(日) 16:56:43.80 [sage]
>>610
これ?
http://m.pixiv.net/novel/show.php?id=3158383カプ違うから読む気もないけど
過去のシリーズに付いとるタグでどんだけ読む価値ないかようわかるは

kiss him goodbye 10(終)
閲覧数:4152 評価回数:390 総合点:1977

投稿日時:2013年12月12日 20:01
浮気性の三十路に振り回される大学生と彼に縋られる友人の話。
リヴァエレ前提のジャンエレです。
52名無し草:2014/02/24(月) 14:53:58.99
ジャン・キルシュタイン肛門に大量のダイナマイト突っ込まれて雌イキしながら爆死
53名無し草:2014/02/24(月) 17:13:36.10
杉田降板おめやで
54名無し草:2014/02/24(月) 20:33:20.03
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談999【なんでもあり】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1393239386/
55名無し草:2014/02/24(月) 22:55:42.74
銀の匙
56名無し草:2014/02/25(火) 01:47:54.14
東京エンカウントや
57名無し草:2014/02/25(火) 11:16:09.07
1000スレおめやで!
58名無し草:2014/02/25(火) 14:53:49.43
ジョンジェル厨しねや
59名無し草:2014/02/25(火) 20:59:15.74
>>58
お前が死ねやヴォケ
60名無し草:2014/02/26(水) 15:20:56.37
ジョンジェル厨おこなん?
61名無し草:2014/02/26(水) 22:21:32.10
ちょっと煽ったらすぐ連呼しよるで
ほんまキチガイジョン厨わかりやすいはー
62名無し草:2014/02/27(木) 14:47:29.31
せやな
63名無し草:2014/02/27(木) 19:54:41.17
ジョン腐のキチガイケツ振りショーわいはだいすっきやでw
64名無し草:2014/02/28(金) 13:57:52.07
ジョンのケツ振りもええでサイッコーや☆
65名無し草:2014/02/28(金) 14:31:29.43
ジョンのお尻を掘りたいなっ(*^ω^*)
66名無し草:2014/02/28(金) 14:32:21.62
まーおーちゃん!
67名無し草:2014/02/28(金) 22:58:39.04
そもそも本来的に中央憲兵の立ち位置がわからん
王直属なんだろうけど
68名無し草:2014/03/01(土) 03:26:37.94
ジャン・キルシュタイン肛門に大量の産婆突っ込まれて雌イキすらできず爆死
69名無し草:2014/03/01(土) 09:49:27.59
産婆(笑)
70名無し草:2014/03/01(土) 18:51:36.94
バレまだ?
71 【大吉】 :2014/03/01(土) 19:03:46.61
>>67
王の近衛隊みたいなもんか?
72名無し草:2014/03/01(土) 21:06:10.61
なあさっきわいの家にこの建物のネット回線をうんたらする機材の仕様が変更になって
後々ご不便おかけするかもしれないから玄関先で説明させてくれやって人来たんやけど
ほんまに管理会社が絡んでる重要なお知らせなら不在者用に書類用意してるもんやろ?
73名無し草:2014/03/02(日) 11:28:44.21
ジョンのケツにぶっといバイブ突っ込んで差し上げたいは〜
74名無し草:2014/03/03(月) 02:20:00.29
さしあげて〜
75名無し草:2014/03/03(月) 17:01:02.76
(*≧m≦*)
76名無し草:2014/03/04(火) 17:15:36.20
ブフォォォリリハン草草草
77名無し草:2014/03/05(水) 07:51:51.03
ツイッターID:hg45456161
福島県いわき市在住のアラサー女性が知人の赤ちゃんの心臓手術代として300万円集金した詐欺

尚、現実は育成医療と自治体のその他の補助金により数千円以内の自己負担金である

7年間もブログとツイッターで騙し続けた経過もあり
300万円はどこに行ったのだろう?
↓ヲチ板にスレあり
四股と愉快な仲間たち3
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1387447582/

刑事告訴経過ブログ
http://ameblo.jp/4545nmcc
78名無し草:2014/03/05(水) 17:18:51.84
┌(┌^o^)┐
79名無し草:2014/03/06(木) 12:37:04.84
セーラー服進撃同盟
80名無し草:2014/03/06(木) 12:55:29.19
>>72
一応管理会社に問い合わせしたらどうやろか
管理人おるところなら各家に配らん場合は掲示板に文書張り付いてる場合もあるで
81名無し草:2014/03/07(金) 21:04:02.34
せやな
82かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:07:48.11
「っ、おいエレン!」
呼びかけた声は届いたのかどうか。その足を止めることは出来ずにあいつは人波の向こうへ消えていく。直接引っ叩かれるよりも辛辣な言葉で詰られるよりもずっと、さっきあいつが零した
一筋の涙にどうしようもなく心が抉られて苦しい。それでも走り去っていく後ろ姿をただ呆然と突っ立って見送って、視界から完全に消え去った後も焦る心とは裏腹に身体は動かない。
「…リヴァイ課長?」
呼び掛けられた声に、びくりと肩が震える。視線を横へと向ければ、困惑し切った表情を浮かべた彼女がこちらを窺っている。たらりと、暑くもないのに背中に汗が流れる。
取り繕うように表情を和らげようとして、けれど普段から動かすことの少ない表情筋はこんなときだって全く役に立たないから、笑みのひとつも浮かべられずにただ、重い息を吐いた。
「…すまない、みっともないところを見せてしまって」
「さっきの、恋人さんですか…?」
「…ああ」
肯定したものの、「恋人」という単語が重く胸に突き刺さる。果たして、今の自分達はそう形容していい関係なのだろうか。連絡ひとつしない、ましてや会うことなんてもってのほか、それは全て自らの言動が招いた結果なのだけれど。
まさか、こんなところで見つけられるなんて思わなかった。しかも、女性連れという誤解されて当然の状況で。
『また、浮気ですか』
ついさっき聞いた声が耳に蘇る。呟いた言葉に、こちらを責め立てるような色は欠片も感じられなかった。いっそ滅茶苦茶に詰ってくれた方がずっと楽だと思えるくらい、ひどく凪いだ声色。
否、そう見せかけていただけなんだろう。ぎりぎりのところで抑えていたものが不意に溢れてしまったかのような、最後の涙。滲んでいく諦観の眼差し。切れかかった糸がぶつり、ぶつり、千切れていく音が聞こえてくるようだ。
迎えたくなかった最悪の結末が訪れようとしていることを知って、頭の中が真っ白になる。すると。
「ちょっ、ちょっと課長!呆けている暇なんてないですよっ!早く追いかけなきゃ!」
がくがくと急に強い力で揺さぶられて、はっと我に返った。揺さぶった張本人はひどく慌てた様子であいつが走り去っていった方を頻りに気にしている。
「仕事で使う備品の買い出しだったって、私はただの部下だって、ちゃんと弁解してきてください!ああもう、恋人さんいるなら何で私と出掛けるのオッケーしたんですか!馬鹿ですか?!馬鹿ですよね!」
83かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:08:50.26
きっと彼女も半ばパニックになっているのだろう、普段なら決して使わないような乱雑な言葉遣いで突っ込まれて、ぐっと言葉に詰まる。あいつのことばかり思い浮かべる毎日に疲れ果てて、気分転換にはなるかと簡単に誘いに乗った自分がやはり浅はかだったのだ。
結局、俺がすることは全部あいつを泣かせることばかりじゃないか。そう考えたら、いっそその手を離してやった方がいいのかもしれない。強すぎる執着も足りな過ぎる感情表現も、あいつにとって重荷にしかならないのなら。
「…すまん、ペトラ」
混乱し切った頭の中、取りあえず思いついたのは巻き込んでしまった部下に対する謝罪だった。何の考えもなしに口にすれば、彼女は捲し立てていた言葉を一瞬途切れさせ、そうしてきゅっと眉をひそめた。
「謝るのは、私にじゃないでしょう」
先程とは打って変わって、抑えたような平坦な口調。長い付き合いの中でも見たことのない、何かを堪えたような悲しげな表情。何が彼女にそんな表情をさせるのかが解らなくて、呆然とする。
「お二人の事情は、私ちっとも知りませんけど。それでも課長が何かやらかしたのは何となく解ります」
「……ああ」
「だったら追いかけて、きちんと謝らないと。…お別れしたいわけじゃ、ないんでしょう?」
幼子を宥めるかのような口調でそう問われて、思わず目を逸らす。俺は、これからどうしたいんだろう。振り返ってみれば、肝心なその問いへの回答を未だ持ち合わせていなかった。あいつとの関係を終わらせたい?
――そんなこと、あるはずない。浮気のきっかけだって、手酷く蹂躙したのだって、根源にあるのは全て同じ思い。随分と身勝手な感情だと解っている。それでも、俺は。
「…別れたく、ねえ、な」
ぽつりと呟いた言葉は、みっともなく掠れて落ちた。それでもペトラには聞こえてしまったらしい。ふわりと笑みを浮かべた彼女は、そっとこちらの手の中にある荷物を奪う。
「この荷物は、私が責任もって会社に届けます。だから、早く」
「…いや、でも」
追いかけたところで、あいつがこの関係を続けることを望んでくれるとは限らない。むしろ、はっきりと終わらせたいと告げられる可能性の方がずっと高いのだ。
胸中を侵食する不安はどんどん膨らんで、弱気な心が頭をもたげる。もう諦めてしまおうかと、そんな思いが脳裏に過った瞬間。
――バシッ!!!
鋭い破裂音。寸分遅れてじわじわと自分の左頬に痛みが広がるのを感じて、信じられない思いでペトラを見る。
84かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:09:51.54
「んもう、仕事ではあんなにテキパキ決断するくせに何で肝心なところで迷うんですか!馬鹿ですか!」
「…おい、あんまり馬鹿馬鹿言うな」
「だって本当のことでしょう!なんで解らないんですか!」
鼻息荒くそう言い切ると、ペトラは大きく息を吐いた。その表情が、今にも泣き出しそうに歪む。
「…だって、あんなに泣きながら課長のこと好きだって言ってたじゃないですか。聞こえてたでしょう?」
ああ、聞こえていた。喧噪に紛れてしまいそうなひどく小さな声で、けれど真っ直ぐ届いた、あいつの言葉。
『…あんたのこと、好きでしょうがないんだって、』
――まだ、俺は間に合うだろうか。あいつの心は、まだ俺に向けられているのだろうか。
思い返してみてもあいつの言葉が信じ難くて、それでもそれに縋る他ないのだとも思う。不安ばかりだった胸中に、わずかばかりの希望が射した。もし、あの言葉が本当ならば。
「…だから、早く行ってあげてください。絶対、待ってますから」
涙の滲む声でそう言いながら、それでも真っ直ぐな視線を向けてくるペトラにこれ以上の逡巡は無意味だろう。まったく、誰かに背中を押されなければ動けないなんて、三十路のおっさんも形無しだ。
否、もうプライドもくそもない、そんなもの投げ捨てて死に物狂いで追いかけなければ、あいつは二度とこの腕の中に帰ってこない。
「…すまん、ペトラ。この埋め合わせは、必ず」
二度目の謝罪は、拒絶されなかった。社食一カ月分でチャラにします!人目もはばからず大声で叫ぶ彼女の声を背中に聞きながら、振り向かずに了承と礼の意味を込めて片手を挙げた。
そうして、あいつの去っていった方向へ走り出す。ペトラと遣り取りしている間に時間が立ってしまって、あの華奢な背中がどっちに向かっていったのかなんて見当もつかない。
(どこだ…あいつの行きそうなところは…!)
一秒だって止まってなんていられなくて、闇雲に走りながら必死で考える。あいつの家や通っている大学。バイト先だったカフェ。初めてデートした遊園地。思い出に残る場所なんて片手で数える程度で、そう言えば2人で出かけることがなくなって久しいなと思い返す。
元々自分があまり外出が好きじゃないのもあるが、エレンが一人暮らしを始めてからは専らどちらかの家で過ごすことが多かった。出かけたとしたってせいぜい自宅の近所ぐらいのもので、遠出なんて滅多にしなかったように思う。
85かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:11:01.89
それで自分は十分満足していたけれど、エレンが同じように思っていたなんて保証はどこにもない。もっと、色んなところに連れだしてやれば良かった。二人だけの思い出を、もっと沢山作れば良かった。
あいつが自分から離れることはないなんて、いつからそんな驕った気持ちでいたんだろう。もっと、もっとエレンのことを考えてやればよかった。失いそうになって、否、もう失ってるかもしれないこんな土壇場でそんなことを思ったって、最早遅すぎるというのに。
携帯をポケットから取り出して、一か八か、エレンの番号をコールする。ここ一カ月の間、表示させては躊躇って結局電話もメールもしなかったけれど、今はそんなことは言っていられない。祈るように発信音を聞く、それを何度繰り返したってあいつは電話に出てはくれない。
ぶつり、手元で携帯を操作してまた電話を切る。またひとつ、繋がりが消えていくような感覚。
「っ、はあっ…どこだ、エレン…!」
走って走って、手当たり次第にエレンの姿を探す。一縷の望みを賭けて訪ねた自宅マンションにはまだ帰っていなかった。大学にも行ってみたけれど、どの学部かも解らずにただ立ち尽くすしかなかった。
見知った顔にでも会わないかとうろうろしてみても、夕暮れ時を迎えてじわり冷えてきた空気が肌を刺すばかり。いっそ、あのむかつく間男――ジャン・キルシュタイン、あいつでもいい、エレンの居場所を誰か教えてはくれないだろうか。俺には解らない。あいつが今、どこにいるのか。
ふらふらと彷徨いながら、足はいつの間にかあのカフェへと向かっていた。エレンと初めて出会った場所。エレンがバイトを始める前から常連だったというのに、いつの間にか通わなくなってしまって、もう随分と経つ。
入るかどうか少しだけ迷って、それでもあいつがいるかもしれないと思い直してドアを開いた。カランカラン、と変わらないベルの音が静かに響く。それを聞いて振り向いた顔が驚きに染まった。
「おや、珍しいなリヴァイ。どうしたんだいきなり」
カウンターの中、変わらず佇むのはここのマスターであるピクシス。初めから年寄りだと余り変化が解らねえな。若干失礼なことを思いながら、久方ぶりに中へと足を踏み入れる。中途半端な時間だからか、どうやら客はいないようだ。
「…エレンは、来ていないか」
挨拶もせずに用件のみを告げたことに、ピクシスはピクリと片眉を吊り上げた。こちらの様子に、おそらく大体の事情を察したんだろう。含んだような笑みをその痩せた頬に貼りつけて、いかにも楽しげな声色で言葉が返ってくる。
86かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:12:06.89
「いや、来ておらんよ。そう言えばあの子とも久しく会っていないな」
「…そうか、邪魔したな」
ここも外れか。そうとなればもう用はないから、簡単に礼を告げて踵を返す。思いつく限りの場所はもう行き尽くしてしまった。行くべき場所を必死で考えながらドアを開きかけて、けれど「リヴァイ」と呼ぶ声に足を止める。振り向けば、ひどく柔らかい眼差しがこちらをじっと見ていた。
「また、エレンと二人でコーヒーを飲みに来い。…味は落ちていないと思うからな」
肝心のことは何一つ聞かないその言葉に、このおっさんには多分一生敵わねえなと思う。エレンと付き合い始める前、散々相談した、というかさせられたことを思い出した。
この場所とこのおっさんがいなければ、俺とエレンが出会うことも、ましてや付き合うこともなかったのだ。もう一度ここに来るとしたら、あいつとまた、恋人同士として来たい。
そうしてあの頃のようにいつものメニューを注文して、くだらないことをだらだらと話しながらまったりと休日の午後を過ごすのだ。
懐かしい記憶が一気に蘇ってきて、その暖かさにじわりと視界が滲む。それを悟られないように小さく息を吸い込んで、今度こそドアを開いて一歩、外へと歩き出す。
「…ああ。また、来る」
手元のカップに視線を戻したピクシスに再訪を約束する。半分は、自分への決意表明だ。もう自分に切れる手札はないけれど、どんなことをしたってあいつを見つけ出してみせる。
後ろ手にドアをきっちり締めて、さて次はどこへ向かうべきか。思い出した懐かしい記憶から、ゆっくりと2人の時間を思い返してみる。カフェで出会って、一年間通いつめて。思いを告げたのは、確か。
「――…土手、か」
2人並んで歩いた、まだ寒さの残る3月の土手。そこで、積もり積もった思いを告げたのだった。たった一言言葉を口にするだけで心臓がうるさく鳴って、全身の震えが止まらなかったことを思い出す。
あの頃はただただ、あいつが愛おしくて仕方なかった。あいつがいればそれでいい、だなんて。まさか三十路にもなって思春期のような甘酸っぱい思いを噛み締めることになるとは出会う前に予想も出来なかった。
こんなおっさんに真っ直ぐ応えてくれた、エレンの嬉しそうな泣き笑いの顔。ああ、どうしてこんな大事なことを忘れていられたんだろう。
根拠なんて欠片もないけれど、何故だか確信した。あいつは、あそこにいる。そう思ったら居てもたってもいられなくなった。
87かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:13:08.68
走り通しで限界を訴え始めた両脚を無理矢理動かして、また走り出す。何年も前に二人で歩いた道をなぞるように。変わらない道端の建物や植木や目の前に広がる空の広さに、あいつと積み重ねてきた日々が次々に思い起こされてくる。
いつだってあいつは自分の感情に正直に笑って泣いて、その自然体のまま俺の隣にいてくれた。それを壊したのは俺自身だ。醜い欲求をぶつけて、それでも離れていかないからと調子に乗って。
ひとつひとつゆっくり重ね上げた関係を壊すのは一瞬で、けれどまた作り直すのは並大抵の努力ではきっと足りない。ゼロどころかマイナスにまで落ちているだろう俺に対する信頼を取り戻すのは、どれだけ言葉を重ねてもどんなに態度で示しても難しいかもしれない。
それでもまだ、諦めたくない。走り去る間際にあいつが残した言葉に僅かな望みを掛けて、走って、走って、そうして。
「――……見つけた、」
すっかり日が沈んで暗くなった土手の斜面、膝を抱えた小さな後ろ姿。駆け寄りたい衝動を噛み殺しながら、ゆっくりと近づく。最初に何と声を掛けるべきか、言いたいことも聞きたいことも山ほどあって、
頭の中に渦巻く感情が暴走してしまいそうだ。それを深呼吸を繰り返して抑える、また間違えてしまわないように。踏み出した足元でじゃりっと地面が鳴る。
「…エレン」
呼びかけた声は、酷く掠れていた。足音でもう解っていたんだろう、声を掛けてもぴくりとも動かない。すっかり痩せてしまったその背中を抱きしめたくなって、ぐっと拳を握り締めた。まだだ。まだ、俺はこいつに触れちゃいけない。
「…なんで、来たんですか」
涙混じりの声が聞こえてきて、滲む悲痛さに唇を噛んだ。この声に、歪む泣き顔に欲情していたなんて、本当に俺は何を考えていたんだろう。ほんのふた月前の自分を盛大に心の中で詰りながら、言うべき言葉を必死で探す。謝る?弁解する?それとも愛を告げる?
――どれも正解には程遠く思えて、口から零れるのは荒い呼吸音ばかり。振り向かない背中がこちらを完全に拒否しているような感覚に襲われて、そこから一歩も動けなくなる。
あと少し踏み出せば、手が届くというのに。あと少し、それがどうしようもなく、遠い。
「…っ、なんで、来たんですか」
同じ問いをエレンが繰り返す。さっきよりずっと濡れそぼった声に、はっとした。泣いているのか。ゆらり、エレンを包んでいた頑なな空気が僅かに揺らぐ。
88かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:15:59.97
頼りなく震える細い肩。俯いたまま暗がりに光る白いうなじ。拒絶されているかもしれないという恐怖はまだ心の中にあって、
けれどエレンに触れたいという衝動を抑えることはもう出来なかった。そっと一歩踏み出して、おそるおそる手を伸ばす。くしゃり、その柔らかな髪に触れる。びくりとエレンの肩が揺れて、けれど手を振り払われることはなかったから、そのまま何度も頭を撫でた。
まるで子どもにでもするように。エレンは何も言わない。少しも動かない。だから隣に座り込んで、その冷え切った身体を思い切って抱き締めた。途端にエレンの身体が強張るのが解って、苦い思いが込み上げてくる。
「…すまなかった」
考えるよりも先に、言葉が零れた。俺は今までこいつに、どれだけの我慢を、苦痛を強いてきたんだろう。それは決してたった一言で帳消しになるようなものじゃないと重々解ってはいたが、それ以上何を言うことも出来なかった。エレンの肩が、また、震える。
「…っ、今更、謝られたって」
「…ああ」
「ほんと、なに、考えてるんですか」
「……ああ」
「もう、…俺、もうわかんないです」
ぼろぼろと取り留めのない本音を零しながら、腕の中の嗚咽が激しくなった。掛ける言葉はやっぱり見つからなくて、頑なに顔を上げないその耳元で小さく名前を呼んでみる。そうして、腕の力を少しだけ強くした。
今この胸に渦巻いている気持ちを残らず伝えたいけれど、言葉だけではきっとうまく伝わらないだろう。ただでさえ、感情を言葉にするのは苦手なのだから。だから、せめて触れた場所からこの思いが届いてほしいと、服越しに感じる体温に縋るように祈る。
きつく抱き締めると苦しいのかエレンが僅かに身じろぎして、けれど腕の力を緩めるという選択肢はない。押し殺したような嗚咽はやがて小さくしゃくりあげる音に変わっていって、泣き疲れたのか強張った身体から力が抜けていった。
「…エレン」
「…」
「頼む、…顔を上げてくれないか」
エレンを見つけてから一度もその瞳を見ていないことに気がついて、そう口にしてみる。感情が解りやすく表れる大きな眼が、好きだった。
こちらの姿を視界に入れた途端、とろりととろける緑色が愛おしかった。その瞳に何の色も見いだせなくなったのはいつからだったろうか。できることならもう一度、俺を映してはくれないだろうか。
「…リヴァイさん、おれのこと、もうどうでもいいんでしょ」
89かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:21:29.54
「どうでもいいわけないだろう。…俺は、ずっとお前のことばかり考えて、」
「…じゃあ、なんで浮気なんかしたんですか、何回も何回もっ」
「っ、…それは、その」
「今日だって一カ月ぶりに見たと思ったら女の人連れてるし俺が声掛けたら化け物見るみたいな顔するし」
「いや、それは」
「嫉妬だか何だか知りませんけど恋人レイプしといて連絡ひとつ寄こさないし」
「っ、」
「何がしたいんですかリヴァイさん俺もう本当にわかんないです」
涙混じりの鼻声で言い重ねるエレンは、こちらが言葉を挟む余地など欠片も与えてくれない。きっと今までずっと悩んで溜めこんでいたのだろう、呪詛のようにぶつぶつと呟かれる言葉の全てがぐさぐさと心に突き刺さる。
何を言っても言い訳にしかならない気がしつつ、そっと指先でエレンの唇に触れてみれば呪詛がぴたりと止んだ。どこから弁解すべきだろうか。
「…今日のあれは、会社の部下だ」
「っ、…とうとう部下にまで手を出したんですか」
「そうじゃねえ、今日は会社の備品を買い出しに行っただけだ。他意はない」
「でも絶対あの人、リヴァイさんのこと好きですよ。…すっげえ楽しそうだったもん」
「…だとしても俺には何の気持ちもねえ、誤解だ」
きっぱりと言い切れば、エレンの瞳が解りやすく揺らいだ。素直に信じてくれることを願いながら、見開かれたその眼をじっと見つめる。言葉を重ねるほどそれはどこか薄っぺらくなってしまうから、伝えたい思いを全て視線に込めて送る。
きつくつり上がっていた目尻が緩んで、不安そうなエレンの視線が地面に落とされた。そうして、きゅうとこちらの袖口を握り締めて、エレンはおそるおそるその言葉を口にする。
「…じゃあ、今までの浮気は?」
「…それは、」
問われた浮気の理由。余りに自分勝手なそれを思い返して、背筋が凍りついた。何とかうまいこと誤魔化せないものか。この期に及んでそんなことをちらりと考えて、
けれど次第に深くなるエレンの眉間のしわ、加えてその大きな目に新しく涙が溜まっていくのを認めて、僅かに残ったプライドを捨て去る決心をした。
「…したんだよ」
「…聞こえなかったので、もう一度」
「だから、…したんだって」
「…やっぱり聞こえないんですけど」
「…っ!だから!お前の泣き顔に欲情したんだよ!」
「…………は?」

やけくその勢いで大声を出せば、エレンがぽかんと間抜けな表情を晒した。
90かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:23:19.04
エレンは、どう受け取ったんだろうか。そっと様子を窺えば、言葉の意味を理解したのか徐々にエレンの表情が歪んでいく。
「そ、それで…俺を、泣かせたかった、と」
「…ああ」
「…だから、浮気したんですか」
「……すまん」
エレンが言葉を続けることはなく、これ以上の弁解などこちらもないのだから必然的に沈黙が落ちる。横たわる空気が、痛い。呆然とこちらを見つめるエレンの視線に耐えかねて、そっと顔を背けた。
何を言われても何をされても受け止める覚悟でエレンの反応を待つ。どきどきと恐ろしいほど心臓が早鐘を打ち、だんだんと耐えきれなくなって何か言おうと唇を開きかけた時。
「…ふっ…はは、」
耳に入ってきたのは、確かに笑い声だった。驚いて顔を上げると、エレンは目尻に涙を滲ませながら肩を震わせていた。…泣いているのではなく、笑っている。信じられない気持ちで、ただただエレンを呆然と見つめる。一体どういうことなんだろう。
「し、信じらんねえ…」
「…エレン?」
「何考えてるんですかリヴァイさん、もうほんとわかんない」
さっきと同じ台詞をまったく違う口調――酷く楽しげに言うエレンは、どこか吹っ切れたような笑みを浮かべていた。こんな状況だというのに、思わずその表情に魅入ってしまう。
こちらの言葉などやっぱり待っていないエレンは、こてんと小首を傾げてこちらを覗き込んでくる。



「ねえ、リヴァイさん。あんた、どれだけ俺のこと好きなんですか」
挑発するように告げられた台詞。それでも、語尾が微かに震えていることに気がついて、胸が締め付けられるように苦しくなる。エレンが抱える不安や恐怖、それと同じものを俺だって感じているのだ。
相手の気持ちなんていつだって目に見えないから、自分が愛されているという確信なんかこれっぽっちも持てやしない。だからますます不安になって、不安が妄想を呼んでお互いに自分ではもうどうしようもなくなっている。
きっと、俺達に必要だったのは、気持ちを言葉にして伝えること。そして相手の気持ちを素直に訊くこと。今になって漸くそれを知る。ずっと間違えてきた俺は、俺達は、まだやり直せるだろうか。
「…お前を、失いたくない……愛してるんだ、エレン」
絞り出すように、嘘じゃないたったひとつの思いを口にする。やっと言葉に出来た思いはきちんと届いたようで、エレンがくしゃくしゃと泣き出しそうに顔を歪めた。ぐっと噛み締めた唇が痛そうだったから、そっと指を添わせてみる。
91かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:25:06.27
「…ずっと、その言葉が、欲しかったんです」
――遅いですよ、リヴァイさん。
甘く響く言葉に、込み上げる衝動に任せてエレンを思い切り引き寄せた。冷え込む空気など入り込む隙がないようにぴったりと身体を寄せて、またぐずぐずと泣き始めたエレンを抱き締める。まったく、泣いたり笑ったり怒ったり、忙しい奴だな。
その全ての原因が自分なのだと思えば、申し訳なさとともにほの暗い喜びも沸き上がってきて、もうどうしようもないほど腕の中の存在に入れ込んでいる自分を再認識する。
「エレン」
「…ん」
「……すまなかった」
「…っ、」
もう二度と傷つけるようなことはしないからと、誓いと覚悟を込めてエレンの背を撫でる。またもや俯いてしまったその表情は窺えなくても、ぐっとこちらに身体を預けてきてくれるから、わだかまりが少しずつ溶けていくのを感じて目頭が熱くなる。
この温もりを再び抱き締めるのに、どれだけの遠回りをしてきたのだろう。散々傷つけて傷ついて、間違え続けた俺の手をまたエレンが取ってくれたことは、最早奇跡としか言いようがない。一生分の運を使い果たしてしまったような気もするが、
そんなことを考えていたものだから、身じろぎして顔を上げたエレンが言い出したことに俺はぽかんと間抜け面を晒すことになる。
「ねえリヴァイさん。一発、殴らせてくださいよ」
「…は?」
「俺、山ほど泣かされたんですから。それくらい当然ですよね!」
抱き締める腕を振り解いて勢いよく立ち上がったエレンは、弾むようにそう言い切ってこちらを見下ろしてくる。咄嗟に何も反応が出来ないでいると、「拒否権はないですよっ」とからかうような言葉が降ってきた。
やれやれ、内心ため息を吐きつつもそれで話が済むのなら安いもんだとも思ってしまう。地面に直接触れた尻をはたきながら立ち上がれば、土手の傾斜のお陰で視線はエレンの方が僅かに低い。
「…好きにしろ」
唸るように告げると、くすりとエレンが笑いを零した。足元が踏ん張れないからと傾斜を上がって平らな砂利道に並んで立つ。漸くいつも通りになった目線。ふと気付いたようにエレンがこちらの顔を注視して、訝しげに尋ねてきた。
「…リヴァイさん、左のほっぺたどうしたんですか」
言われて、初めて左頬に触れた。少し熱を持ったような感覚が指先に伝わって、こちらを睨みつける燃えるような視線を思い出す。
「…部下から平手打ちされた」
92かみやゆすら大先生の最新作:2014/03/07(金) 22:27:03.83
「…え」
「一緒にいたあいつだ。…ぐずぐずしてないで、とっとと追っかけろと」
さっきからみっともないところを晒し続けて、けれどどれだけ経っても慣れることはないから、きまりの悪さに思わずもごもごと口ごもってしまう。
それでもエレンははっきりとそれを聞きとったらしい。少し考えた後、何か思いついたのか、にんまりと口角を引き上げた。…ちくしょう、いい笑顔だなこの野郎。
「じゃあ俺は右にしますね!」
右利きだからあんまり力入らないなあ、なんて零しながら、エレンはその左手をぐっと握り締める。そうして左半身をずいと引いて、思いっきり腕を振り抜くための構えを取った。
エレンの本気を感じて、けれどそれを受け止めるのが俺の償いの一つだろうと、奥歯をきつく噛み締める。
「覚悟はいいですか」
「ああ、…いつでも来い」
「じゃ、目つぶってください」
言われるがままに瞼を降ろせば、視界は暗闇に支配される。そうして襲い来るであろう衝撃に耐えるために全身に力を入れた。
そうして1秒、2秒。浅い呼吸を繰り返しながらその時を待つ。けれど、いつまで経っても予想した衝撃は右頬に訪れなくて、はてどうしたのだろうと訝しく思う。待つことに焦れて、うっすらと瞼を開きかけた時。
――…ぺち。
間抜けな音を立てて、冷えた体温が右頬に触れた。予想外のそれに驚いて目を開ければ、泣き笑いのエレンの顔。頬に添えられた、冷え切ったエレンの掌。そっと指先が動いて、俺の頬を撫でる。
「…もう、こんなのいやですからね」
「…ああ」
「次浮気なんてしたら、…許しませんよ」
「ああ、…絶対に、しない」
「今度は包丁持って追いかけますからね。浮気できないようにちょんぎっちゃいますから」
「…そりゃ怖えな」
冗談のような軽口に隠された、エレンの本音。もし、――絶対にないと誓うが、もしも俺がまた間違いを犯したら、エレンは本気でそれを実行しそうな気がした。それくらい、俺も愛されているということか。そう思ったら、眩暈がしそうなくらいの幸福感が襲ってきた。
「エレン、愛してる」
俺も愛してます、というエレンの応えは重ねた唇越しに直接流れ込んできて、だから応えるようにその身体を掻き抱いて、奇跡のような幸せをしっかりと噛み締めた。
93名無し草:2014/03/08(土) 13:30:32.61
さんざんリリに浮気させた理由が「ジェルが悲しむ姿を見て欲情したから」大爆笑
かみやゆすらて本物のキチガイなんやなww
94名無し草:2014/03/08(土) 16:07:51.46
難民板ID表示・非表示議論スレ 3
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1393916503/l50
95名無し草:2014/03/08(土) 21:33:59.46
かみやゆすらはジョンジェルには需要あるみたいやからジョンジェルいけばええやん
96名無し草:2014/03/09(日) 13:16:08.98
??
97名無し草:2014/03/09(日) 13:21:44.01
♥♥♥♡♡
98名無し草:2014/03/09(日) 20:49:11.55
せやな
99名無し草:2014/03/10(月) 07:48:36.78
実質1065スレ目
100名無し草:2014/03/10(月) 20:29:36.54
マケン姫っ!
101名無し草:2014/03/10(月) 21:53:01.57
ただいまやで
今日なんか面白いことあったけ?
102名無し草:2014/03/12(水) 10:24:20.91
ルルリリ呼びやとニコイチやし呼び方からしてカップルそのものやからな(ニコッ)
103名無し草:2014/03/14(金) 19:48:56.52
ちょ
104名無し草:2014/03/15(土) 21:41:35.94
>>1清く正しく美しいスレ立て乙やで
105名無し草:2014/03/16(日) 21:30:08.04
周りにうるさいやついなかったし携帯で変なサイトも見れたんや
106名無し草:2014/03/18(火) 00:35:11.27
すーぷら+
107名無し草:2014/03/18(火) 13:42:52.81
いましかしらない act.1 ―数学教師と女子高生の場合―


こんこんとノックの音が響いて、応える前に勢いよくドアが開かれる。
ああまた来たかと顔を挙げれば、そこには予想通りの人物が仁王立ちしていた。
仮にも女子なんだからもう少ししおらしくしたらいいのにとも思うのだが、どういうわけかこいつにはその勇ましさが良く似合う。
立ち姿にふさわしい元気のよい声が、自分ひとりの数学準備室に響き渡った。
「こんにちは、リヴァイ先生!好きです!今日も来ちゃいました!」
「………とりあえず中に入ってドアを閉めろ」
「はい!」
何だか余計なひと言が間に挟まっていたような気もするが、こいつを前にすると突っ込む気力がすっ飛んで行くのは、悪気の欠片もない満面の笑みを向けられる所為だろうか。
内心頭を抱えたこちらの心情など知らないであろうそいつは、後ろ手にドアを閉めてぺたぺたと中へ入ってきた。
そうして腕に抱えていたかばんをどさりといつもの場所に置いて、ごく当たり前のように椅子に座るそいつに、盛大に顔をしかめてやる。
「ったく、俺以外に人がいたらどうするんだ」
「今までいたことないじゃないですか、いたところで今更なので気にしません」
飄々と言ってのけるそいつ、エレン・イェーガーはにっこりと笑ってかばんから勉強道具を取り出す。
こいつに何を言っても無駄だと改めて悟って、遠慮の欠片もせずに盛大にため息を吐き出した。
そう、今更なのだ。
こいつが俺に「好きだ」と言ってくるのも、付きまといに近いくらい俺のいるところに出没するのも、この学校では日常茶飯事のことだから最早誰一人特別なリアクションなど取らないのである。
朝一番に会えば『先生、おはようございます!好きです!』と挨拶され、
授業で指名すれば『はい、答えは――です。先生好きです!』と答えられ、
下校時には『さようなら先生、今日も明日も好きです!また明日!』と手を振られ、
…ああ、頭が痛くなってきた。
俺の赴任する高校にこいつが入学してきて、数学担当として出会ってからというものの、一事が万事この調子なのだ。
最初の頃はあらゆる噂が駆け廻って対処に苦慮したものだが、今となっては皆慣れてしまって、ああはいはいまた言ってるのね、くらいに聞き流してくれているらしい。
一年以上経っても慣れないのは、残念ながら俺の方だ。
108名無し草:2014/03/18(火) 13:45:46.52
想像してみてほしい、毎日顔を合わせる度に好きですと言われるこのむず痒さを。
何が楽しくて一回り以上のおっさんを捕まえて好きだの何だのほざいてるのか。
一応女子高生であるこいつの頭の中までは理解ができなくて、まあ実害はほとんどないからしたいようにさせているのだが。
「先生、お仕事中でした?」
「当たり前だろう、お前には俺が遊んでるように見えるのか」
「そういう意味じゃないですってば。何してたんですか」
エレンが伸びあがって机の上を覗き込もうとするのを、でこぴん一発で阻止する。
せいぜい4割ぐらいの力に抑えてやったのだが、それでも痛かったらしく涙目でじとりと睨まれた。
「いったあっ!何するんですか!」
「他人の答案見てんじゃねえよ、クソガキ」
「あ、テストの採点ですか」
「ああ、今日まで中間考査だったろうが」
言いながら赤ペンを握り、手元の答案に目を走らせる。
単純な数字の解だけならさっさと採点できるのだが、記述問題だと解答から言いたいことを読み取ってやらなくてはならない。
ひどく独創的な解答の連発にオーバーヒートを起こしそうになるその横で、ごそごそとエレンはノートを広げる。
「ちっ、くそめんどくせえ…」
「採点、嫌いなんですか」
「ああ、クソガキどもがえらく突拍子もない答えを必死で書いてくるからな」
「でも先生、いつも丁寧に見てくれてますよね。ちょこっとでも掠ってたら1点くれたり」
「バカ言え、採点なんざ嫌いだ。…てめえと同じくらい、嫌いだ」
「じゃあ、結構好きってことじゃないですか」
少しいじめてやろうかと嫌みを込めて放った一言に思いもよらない返し方をされて、ぐうっと言葉に詰まる。
ふざけんなと思いながら顔を上げたら、毒気のない笑顔と視線が合ってしまって、吐き出そうとした毒舌が一瞬で引っこ抜かれてしまった。
表情が間抜けな方向に崩れそうになるのをぎりぎりで踏み止まって、威厳を保つべく眉間にぎゅっと力を込める。
「…いいからさっさと勉強しろ、邪魔するなら帰れ」
「はあい、勉強します!」
睨みつけるようにして言い放つと、割合に素直な返事が返ってきて安堵する。
凄みを効かそうとして、逆に若干上ずってしまった声には気づかれていないと思いたい。
かちゃかちゃとペンケースをかき回す音の中、自分も採点の続きをやろうと赤ペンを持ち直した。
(まったく…なんだってこいつは飽きずに毎日ここに来るんだかな
109名無し草:2014/03/18(火) 13:49:18.92
図書室だの自習室だの、他の場所に行けと何度言っても「ここが一番集中できるんです」と言い切られてしまって、いつの間にか放課後は2人で過ごすことが多くなった。
それでも交わす言葉は多くないし、互いに自分の仕事や勉強をそれぞれ済ませて、それではさようなら、で解散している。
誰かに見られでもしたら、また口さがない連中にない事ばかり噂されるかもしれないが、今のところこの静かな時間が壊されるような事態は起こっていない。
採点に集中しているふりをして、さらさらとノートにペンを走らせる横顔をそっと盗み見る。
目元にかかる少しだけ伸びた前髪から覗く、大きな瞳。
きゅっと結ばれた唇はエレンの真剣さをそのまま表していて、何も喋らなければ容姿端麗の優等生で通るのになあ、と複雑な気持ちになる。
実際こいつの成績は入学当初から学年5位以内をキープしていて、自分以外の先生からの評判は上々なのだ。
まあ大抵、「あれがなかったらねえ…」という残念なお言葉がくっついてくるのだが。
あれ、というのは言わずもがな。
いつの間にか意識は手元の答案の束からすっかり離れてしまって、熱心に勉強に取り組むエレンの様子をぼんやりと視界に捉える。
ふと、エレンの手元にある参考書が気になって、ピントをそれに合わせてみた。
「…基礎ドイツ語…?」
目に入った文字をそのまま読み上げたら、はっとしたようにエレンが顔を上げた。
そのまま落ち着きなく彷徨う視線を不思議に思いながら、何の考えもなしに浮かんだ問いを口にする。
「何でドイツ語なんて勉強してんだ、授業にはないだろう」
「あの、えっと、…読みたい本が、あるんです」
「本?」
「はい、どうしても原書で読みたくて」
そう言うと、ほっとしたようにエレンは息を零し、にっこりと笑ってみせた。
その笑顔に何となく違和感はあったけれど、深く追求することはしないでノートを覗き込む。
流れるような綺麗な筆記体で、いくつかの単語が何度も書き連ねられていた。
「なんて書いてあるんだ、それ」
「意味のある文章じゃないですよ。英語だったらisとか、thatとか、そんな単語です」
恥ずかしそうにぱたりと閉じられたノートに、少しだけ残念な気持ちになる。
意味は解らなくても、その文字をもうちょっと見ていたかったなんてくだらないことを思う。
ちょうどその時、下校時間を知らせるチャイムが鳴った。
閉じたノートを大切そうにかばんに仕舞いこんで、エレンが立ち上がる。
110名無し草:2014/03/18(火) 13:52:08.71
「じゃあ先生、今日もお邪魔しました。まだお仕事されていくんですよね?」
「ああ、てめえの所為で全然採点が終わってねえ」
「ひどっ、私何にもしてないですよ」
くすくす笑うエレンが、ふと何かを思いついたような表情を浮かべる。
そうしてごそごそとかばんを漁って、取り出したのは小さなメモ帳。
少しばかり乱暴にそれを引きちぎって、何やらさらさらと書きつけると、ずいとこちらに突き出してきた。
「…いきなり何だ」
「これ、あげます」
「意味が解らん…これもドイツ語か?」
勢いに負けて受け取った紙には、先ほど見たような筆記体でいくつか単語が書かれていた。
おそらくこれは文章だろうと思うのだけれど、ドイツ語の知識はさっぱりないから読むことすらできない。
「意味は解らなくていいですから。…お守りとか、そんな感じだと思ってください」
「ほう…ま、貰っといてやる」
「はい、貰っといてください」
メモを手放した指をきゅうと握りこんで、エレンは満足気に微笑んだ。
いつもより穏やかな雰囲気を纏うその様子に、ずっと自分の中で燻っていた、けれど一度も口にしたことのなかった問いが無意識のうちにするりと放たれていた。
「…お前は、何で会う度に俺に好きだなんて言うんだ」
脈絡もなくぽつりと零したその言葉に、エレンは少し目を見開いて、そうして考える表情になった。
差し込む日の光は夕暮れの色を増していて、それがエレンの輪郭をぼやけさせる。
ぼやけたところから溶け出して、やがて光になって消えてしまうんじゃないかなんてあるはずのない妄想を展開させながら、返ってくるはずの答えを待つ。
「だって、次がないかもしれないでしょう」
やがてたっぷりの沈黙の後、エレンは俯いて独り言のように小さく呟いた。
意味が解らなくて首を傾げると、ゆるゆると頭を上げたエレンが真っ直ぐに見つめてきた。
その顔に浮かんでいるひどく大人びた表情に、ドクリと心臓が鳴る。
111名無し草:2014/03/18(火) 13:54:46.79
「言いたいときにちゃんと言おうって決めたんです。なんであの時言わなかったんだろうって、後悔したくないから」
いつもの口調に戻って、ひとつひとつを噛み締めるようにエレンは言葉を紡ぐ。
何の考えなしに好きだ好きだと連呼していたわけではなかったのか。
それを知って、けれど何だか言い負かされたようでもやもやとして、絞り出すように問いを重ねた。
「…だからって、毎日会う度に言わなくたっていいじゃねえか」
「だって、もしかしたら一秒後に隕石が落ちてきて死んじゃうかもしれないじゃないですか。今が最後のチャンスかもしれないのに、伝えないまま死ぬなんて嫌です」
「それはマジで言ってんのか」
「大マジです」
…やっぱりこいつの考えていることはわからん。至極真面目な表情で言い重ねるエレンへのせめてもの情けとして、頭をわしゃわしゃとかき回してやる。
「そう簡単に人は死なねえし、寝て起きたら明日はちゃんと来る。…くだらねえことばっかり考えてないで、ガキはガキらしく食って寝て勉強してろ」
若干説教くさくなった台詞を、エレンは目を細めて「はい」と素直に受け入れた。
髪がぐちゃぐちゃになっていてもされるがままになっているのが、猫みたいで少し可愛いなと思ってしまって内心焦る。
そんなこちらの気持ちを知ってか知らずか、するりと撫でる手から抜け出したエレンは、手櫛で髪を整えながらかばんを持ち上げた。
「話聞いてくれて、ありがとうございました」
「…いや、こっちこそ」
「それじゃ、帰ります」
「ああ、気をつけて帰れよ」
「…先生、好きです!また明日!」
バタバタと駆けていく足音が遠ざかっていって、一気に肩の力が抜けた。
真っ直ぐに向けられる好意に、毎日繰り返される「好き」に、絆されかかっている自分を自覚する。
相手は生徒だぞ、未成年だぞ、なんて常識人ぶった自分が頭の中で警告するけれど、あいつへ傾こうとする気持ちを止める術が見つからない。
「…あと2年、か」
卒業までの時間は長いようで、きっとあっという間に過ぎ去ってしまうだろう。
それまであいつは変わらず、好きだと言い続けてくれるのだろうか。
あいつはきっとまだこちらの気持ちに気づいていない。
気づかないままどこかに去ってしまう前に、あいつの想いを繋ぎ止める努力くらいはしてみようか。
挨拶代わりのような「好き」に、真面目に答えてやったりなんてしたらあいつはどんな表情を浮かべるだろう。
112名無し草:2014/03/18(火) 13:59:06.26
この時エレンと交わした言葉と、自分の甘い未来予想を、俺は後悔と共に後々思い出すことになる。
放課後、数学準備室。
座り慣れた古い椅子をわざと音を立てて軋ませながら、今日も当然来るはずの奴を待つ。
こんなに放課後が待ち遠しかったことなんて、今までに一度もなかった。
今日は1限から5限まで授業はぎっしり詰まっていたはずで、けれどどんな授業をしたのかまったく記憶にない。
他の先生に代わってもらったような覚えもないから自分で授業を行ったのだろうが、きっと恐ろしく上の空だったに違いない。
ああ、精々失態を晒してなければいいのだが。
ぼんやりと思考を巡らせていたら、とっくの昔に止めたはずの煙草が無性に欲しくなって、誤魔化すように唇を指でなぞる。
それもこれも、全部あいつのせいだ。
何もしていないのに全ての責任をなすりつけて、けれど原因は間違いなくあいつなのだから、罪悪感など微塵も湧いてこない。
早く、早く来い。そう念じてドアを睨みつけたら、それが通じたのか勢いよくドアがスライドした。
「こんにちは、リヴァイ先生!…あれ、何か空気重くないですか」
恒例の言葉を発することなく訝しげに顔をしかめたエレンは、いつもよりほんの少しだけ静かにドアを閉めて中へと入ってきた。
荷物をいつもの場所に置きながら、何かあったんですか、なんて呑気に言うその横顔に苛立ちを感じる。
こいつ、あくまでしらを切る気じゃないだろうな。
波立つ心を抑えきれずに発した言葉は、無意識のうちにどすの利いた声になった。
「…お前、何か俺に言わなきゃいけねえことはないか」
「何ですか、急に。…何もないですよ」
「ほう、そうか。…じゃあてめえは俺に挨拶もしねえでいなくなるつもりだったんだな」
突き放すように冷たく言い放つと、金色の大きな瞳が更に丸く見開かれた。
そのまま2人の間に落ちた沈黙にエレンの動揺を悟って、何とも居たたまれない気持ちになる。
俺だって、こんなこと言いたかねえよ。
もやもやした気分のまま、それでもじっと反応を待っていると、漸く動揺から抜け出したのかエレンがゆるゆると首を振った。
その顔に浮かぶ表情に、心がざわつく。
まるで、全てを諦めてしまったかのような、儚げな微笑。
「……聞いちゃったんですね、転校のこと」
113名無し草:2014/03/18(火) 14:06:31.00
力なく零されたその言葉に、嘘であってほしいと思っていたことが変わることのない事実であることを知って、ぐっと掌を握り締めた。
頭の片隅で、今朝の職員室を思い出す。
「イェーガーさん、今日で最後ですね。寂しくなりますね」なんて、さも知っているのが当然のように話しかけてきた隣席の同僚は、こちらの表情を見るなり真っ青になって凍りついていた。
だって、俺は知らない。知らされていない。
こいつが、ここからいなくなるなんて。
「…何で言わなかった」
胸中でうねる感情を抑えて問えば、エレンがへらりと笑う。
「先生だけじゃないですよ、担任の先生以外にはほとんど言ってないですもん」
「茶化すな。…何で、俺に言わなかったんだ」
随分と大人げない態度を取っていることは解っていて、けれど責める口調になってしまうことを止められない。
お前にとって、俺はその他大勢と同じ扱いをするべき対象なのか。
あれだけ好きだなんだと繰り返し告げておきながら。
言外に込めた思いが伝わったのか、きゅっとエレンは眉根を寄せた。
噛み締めた唇が痛そうでとめてやりたいけれど、机2台半の距離がどうしようもなく遠い。
そうして次にエレンが口を開いたときには、ずっと噛み締められた唇は白く変色してしまっていた。
「…好きな人に、さよならを言いたくなかったんです」
告げられた理由に、真っ直ぐ向けられる眼差しに、はっとする。
何十回、何百回と繰り返されたそれは、その全てが本気で真剣な告白だったのだと今更知って、愕然とした。
一度だって、応えてやっていないのだ。
是も否も告げることなく、答えを求められることもなく、ただひたすらに寄せられる好意に甘えて、それがずっと続くものだと思い込んでいた。
自分が彼女をどう思っているか自覚したのもつい先日のこと。
その気持ちをいつか伝えてやろうとは思っていたのに、それが出来なくなる日が来るなんて。
明日、エレンは日本からいなくなる。
今朝知ったばかりの事実が、胸に突き刺さる。
「…この前、ドイツ語の勉強してたのはこのためなんだな」
「はい。ドイツで語学学校に通う予定ではあるんですけど、最低限知っておいた方が楽かなって思って」
「いつから決まってたんだ、ドイツ行きは」
「…高校に入る前から、です。日本の高校にも通ってみたくって、両親に無理を言って入学しました」
114名無し草:2014/03/18(火) 14:13:41.40
差し込む西日がきつくなって、エレンの姿がいつかのようにどんどんぼやけていく。
突き付けられた事実にただ呆然とする俺を置いてけぼりにして、エレンは光の中でふんわりと微笑む。
「…まさかここで、先生みたいな素敵な人に出会うなんて思ってもなかったですけど」
ああ、そんな甘い言葉で俺の心臓にとどめを刺してくれるな。
からからに乾いた喉からは、気の利いた台詞なんてひとつも出てきやしない。
「…いつか、帰ってくるのか」
「解りません。多分、大学も向こうの大学に行くと思いますし」
「……そうか」
頑張れよ、とか、身体に気をつけて、とか。
教師らしい別れの言葉が脳裏にちらつくけれど、そのどれもが今の気分とはまったくかけ離れていて、おいそれと口にすることはできなかった。
ごく自然な動作でかばんを肩にかけ、ぺこりとエレンが頭を下げる。
「今までお世話になりました、ありがとうございました」
「…ああ」
「……先生、最後にひとつだけ、いいですか」
ゆっくりと上体を起こして、エレンが笑う。
傾けた首から肩のラインを、かばんの取っ手を掴む白く細い手を、そして浮かべたその表情を、きっと俺は一生忘れないだろう。
「先生、大好きです。…さようなら」
夕陽が眩しすぎる所為で目を眇めながら、せっかく禁煙に成功したのにまた吸い始めてしまった煙草をゆっくりとくゆらせる。
校内は禁煙だからここで吸っている姿を見られたら面倒だなとちらりと考えて、けれどここから動く気はさらさらなかった。
ベランダから見下ろした校庭では、ジャージ姿の生徒たちが部活動に精を出している。
そのよく通る掛け声を聞くとはなしに聞きながら、ぼんやりと思考を巡らせる。
エレンが両親と共に無事にドイツに到着したと聞いたのは3日前のこと。
その報告だって彼女の元担任経由で知らされたもので、直接言葉を交わしたわけじゃない。
結局のところ、思いを通じ合わせることも、再会の約束をすることもなかった。
ただ残ったのは、ちぎられたメモに書きつけられた言葉だけ。
115名無し草:2014/03/18(火) 14:14:42.50
かさりと音を立てて存在を主張する、手の中のそれを一瞥する。
"Ich liebe dich."
意味を知ってからはますます捨てられなくなってしまった、それ。
「ばかやろう、…置いてかれる身にもなれってんだ」
零した言葉が思ったより頼りなく掠れて、ああ引きずってんなあ、と苦笑する。
毎日のように告げられた想いも、あいつの中では若い頃によくある一時の勘違いとして風化していってしまうのだろう。
あるいは同窓会の時に、そう言えばそんなこともあったね、なんて懐かしく思い出すような。
それは誰でも通りうる思春期の過程であって、責める謂われはこれっぽちもないのだけれど、何となく八つ当たりしてやりたくなる。
三十路のおっさんを本気にさせておいて、ふいといなくなってしまうなんて。
それがどれだけ酷いことなのか、あいつにはきっと解らない。
そもそも、思いの矢印が一方通行じゃなかったことにも気づいていないんだろう。
「リヴァイせんせー!!」
呼ばれる声に真下を向けば、数人の女子生徒がぶんぶんと手を振っていた。
その手やら首やらにあるタオルから察するに、部活の休憩といったところか。
ほんの気まぐれに振り返してやれば、きゃーきゃーと甲高い声を上げながら彼女たちは走り去っていく。
「あーあ、…青春だな、」
そうやって無駄にはしゃげるのも、今のうちだぞ。
後先考えずに誰かを好きになって、ほんの些細なことに悩んだり胸躍らせたりするのだって。
そんなひどくおっさんくさいことを考えながら、携帯灰皿に短くなった煙草を押し付ける。
小さくため息をついて、ひとつ大きく伸びをして、そうして仕事に戻るべくドアに手をかけた。
ほんの少しだけ、もう戻ることのない光に思いを残しながら。
116名無し草:2014/03/19(水) 12:21:38.44
(笑)
117名無し草:2014/03/19(水) 16:32:40.22
118名無し草:2014/03/19(水) 17:37:05.19
いましかしらない act.2 ―医師と入院患者の場合―

「…レン、エレン」
ゆさゆさ、優しく体を揺さぶられてゆっくりと目を開く。飛び込んできたのは一面の白。
起きたばっかりの目には眩しすぎて、ぎゅうっと目を瞑って布団に潜り込む。
そのままもうひと眠りしようとしたら、苦笑い混じりの声がまた私の名前を呼んだ。
起こしに来たということは、きっともう回診の時間なんだ。
うとうとしながらそこまで考えたら、寝惚けていた頭が一気に回り出した。
完全に寝坊だ!いつもならちゃんと起きて、身だしなみを整えてから先生を待つくらいのことはしてるのに。
何となくばつが悪くって、そろそろと窺うように布団から顔を出してみる。
すると思いの外近い位置に人の顔があったものだから、びっくりして思わず飛び起きる。
「ぎゃっ!」
「……っ!」
ごちん。
鈍い音がして、額に走った痛みに頭を抱えながら再びベッドへダイブ。
…ああもう、朝から何やってんだろう。
まるで女の子らしくない叫び声も、起き抜けのぼさぼさ髪も、赤くなっているだろうおでこも、恥ずかしくって堪らない。
色んな意味で涙目になりながら指の隙間から見上げれば、同じように頭を抱えたままくつくつと笑う男の人。
「ったく、朝から元気だな」
「あ、う、……ゴメンナサイ」
「ほら、起きろ。回診の時間だ。ぐずぐずしてると朝飯食いそびれるぞ」
ご飯が食べられないのだけは絶対に嫌なので、勢いよく体を起こす。
手櫛で髪を撫でつけながら、改めてベッド横で回診の準備をするその人をしげしげと眺める。
「はじめまして、ですよね?先生」
「…ああ、今日からお前の担当になる」
よろしくな、と薄く笑って細められたアイスグレーの瞳がすごく綺麗で、思わず返事を忘れて見惚れてしまった。
年は20代後半くらいかな、多分身長は私よりちょっと低い。
艶のある黒髪と鼻筋の通った横顔は、まるでモデルさんみたい。あ、でも身長足りないか。
随分と失礼なことを考えながら、心の中でガッツポーズ。
だって、こんなカッコいい先生が担当になったってことは、今日から毎日会えるわけで。
119名無し草:2014/03/19(水) 17:40:55.87
今までの先生がダメだったわけじゃないけど、変わり映えのしない入院生活にはちょっとしたスパイスは必要不可欠なんだ。
少女マンガみたいなあれこれを、想像するだけでもきっと楽しい。
「…何にやけてんだお前は」
「え?いえ別に何でも」
「何もなくてにやつくのか」
「ふふ、何もなくったって今幸せなので」
私の答えにびっくりしたような呆れたような何とも言えない表情を浮かべた先生は、やれやれと首を振って手を差し出した。
その仕草を不思議に思って、けれど素直に手を重ねたら、「そうじゃない」ときっぱりはっきり突っ込まれる。
「回診何回やってんだ、わかるだろう。…血圧測定だ、袖をまくって腕を出せ」
「あ。…はーい」
…やっぱり私、まだ寝惚けてる。 恥ずかしすぎるのを誤魔化すように、慌てて腕を差し出す。
それでも先生と手を繋げたからよしとしよう。 見た目冷たそうな先生の手は、思ったよりずっと温かかった。
「そう言えば先生、名前なんていうんですか」
「あ?なんだ言ってなかったか、…リヴァイだ」
告げられた名前を聞いたら、突然つきりと胸に痛みが走った。一瞬だけ通り過ぎて消えてしまったそれを不思議に思って、首を捻る。
「…あれ?」
「どうした?」
「あ…いえ、何でもないです」
ぺたぺたと胸の辺りを触ってみても、おかしなところは見当たらない。だから、気のせいだと思って忘れることにした。
胸が痛いなんて申告したら、また検査とか診察が増えるだけだから。
今日はお天気もいいし、やりたいことはいっぱいある。余計な作業は増やしている暇なんかないのだ。
先生に体のあちこちを確認されながら、私の意識はもう外へと飛び出していた。
毎日の日課、検査に診察に軽いリハビリを一通り終えて、時刻は一時半。昼下がりの日差しは柔らかく私を外へと誘う。
朝から外に出たくってうずうずしていたから、本当は一刻も早く飛び出して行きたかったけど、一応外出は許可制なので先生を探す。すぐそこの庭に出るだけなのにな。
いちいち許可を貰わなきゃいけないなんてめんどくさい。だけど先生に会えるからいっか、と考えを切り替える。
ぺたぺたと病院中を歩き回ってようやく見つけた先生は、薄暗い資料室で何やら本を読んでいる最中だった。
何となく近づきにくくって、入口から覗き込んで声を掛ける。
120名無し草:2014/03/19(水) 17:43:08.74
「せんせー、リヴァイせんせー」
「あ?…何だ、お前か」
「入ってもいいですか」
「ああ、…いやちょっと待ってろ、もう出るから」
そう言って先生は、読んでいた本に栞を挟んで、机の上に積んであった他の本と重ねて抱え上げた。
結構分厚い本ばかりなのに片手で軽々持ってしまうのだから、見た目に寄らず力持ちなのかもしれない。
資料室から出て廊下を並んで歩けば、やっぱり先生は私より少しだけ背が低かった。
中学に入った頃からぐんぐん伸びた身長は、女子の平均を超えても止まらなくって、今でもまだ少しずつ伸び続けている。
これだから男女とか言われるんだよな。もう少し可愛げのある身長でありたかったと今更叶わない願いを内心零しつつ、先生を探した当初の目的を果たすべく、隣へと話しかける。
「せんせ、外行きたいです」
「は?外?」
「はい、中庭の散歩したいです。こんなに天気がいいのに、部屋の中にいたら体なまっちゃいますよ」
それを聞いた先生は、窓の外を見上げてほうと息を吐いた。
つられて見上げれば、ほわほわとした白い雲がぽつりぽつりと浮かんでいる。何だか綿あめみたいで、ちょっとおいしそう。
「馬鹿みてえに晴れてんなあ…よしエレン、俺も行くぞ」
「え、一緒に来てくれるんですか」
「ああ、俺も光合成しないと午後がもたねえ」
「…先生、植物属性あるんですか」
「馬鹿言え、俺は何でもできるんだ」
それこそエラ呼吸もな。
ひどく真面目くさった顔で冗談なのかよく解らない台詞を言い放って、先生はずんずん廊下を進んでいく。
その一歩は思いの外大きくて、身長差があるはずなのに小走りじゃないと追いつけない。特に大股で歩いてるようには見えないのに、この人の体はどうなってるんだろう。
今朝初めて会ったばかりなのに、先生への興味はどんどん膨らんでいって、ちょっと苦しいくらい。
歩きながら交わす他愛ない会話も何だか嬉しくって、くふくふひとりで笑っていたら、「何笑ってんだ」と軽いパンチが飛んできた。
「お前はよく笑うな、そんなに楽しいか」
「楽しいです!今日は先生と一緒だし」
「…ほう、そいつはよかったな」
「はい!」
中庭へと続くドアを開けば、一面に生い茂る若葉の淡い緑が眩しい。真ん中にある大きな桜の木には、小さいけれど確かな蕾がしっかりとついていた。
121名無し草:2014/03/19(水) 17:45:20.74
もう少し経って満開になったら、先生と一緒にお花見したいな。お茶とお菓子を持ってきて、皆でわいわい騒ぐのも楽しいかもしれない。
木陰に置いてあるベンチに誘われて、言われるがまま隣に腰掛ける。頬を撫でていく風が気持ち良い。
思いっきり伸びをしたら、先生は持ってきた本を傍らにおいて、私と同じようにぐんと伸びあがった。露わになる喉元に男の人を感じて、少しだけどきりとする。
「…先生は、おいくつなんですか」
「あ?…30だ」
「…三十路…」
「何か言ったか」
「いえ何でも!わ、若く見えますね!」
「何だそりゃ、嫌味か」
首を竦めた先生は、けれど言葉に棘はなくてほっとする。
そっか、一回り以上年上なんだ。先生からしたら私なんて、子どもすぎるかな。
どうしてそんなことを気にするのかも解らないままぼんやり遠くを眺めていると、不意に「エレン」と名前を呼ばれた。
「お前、今いくつだ」
「えっと、15歳です」
「誕生日は?」
「3月30日ですけど」
「ほう…ならもうすぐだな」
「え?…今日、何日でしたっけ」
「20日だ」
告げられた日付に少しびっくりする。そうか、もうそんな時期だっけ。なんだか、毎日がふわふわと過ぎていくから、自分の誕生日なんて全然気にしてなかった。
「もうすぐ16歳かあ…」
呟いた一言に、先生が何とも言えない表情を浮かべる。あれ、私変なこと言ったかな。
内心焦る私をよそに、先生は一瞬で表情を変えてくつくつと笑った。
「16なんて、まだまだガキだな」
「あ、ひどーい!16になったら、もう結婚も出来るんですからね!」
「…何言ってんだ、あてもないくせに」
「そうですけど…あ、だったら先生が貰ってくれますか」
半分冗談、半分本気の気持ちを込めて、そう口にした。先生だったら、私結婚してもいいのにな。かっこいいし、話してて楽しいし。
年齢差なんて気にしませんよ、なんてことを思いながら、先生の反応が気になって何気なく隣を確認する。そうしたら、一瞬で動けなくなった。
「せ、んせ…」
何で、そんな眼をしているの。私を通して誰かを見ているような、遠い瞳。
けれど間違いなくその視線は私を真っ直ぐ捉えていて、そこにある確かな熱にどきりとする。
122名無し草:2014/03/19(水) 17:48:46.35
そっと背中に回された腕は、ただでさえ狭いベンチで近づいていた距離を、まるでゼロにしようとでもいうかのように力強く引き寄せてきて。 
初めてのことばかりでパニックになる私に、先生は大人の余裕で微笑んだ。
「…こういうときは、目を閉じるもんだぞ」
「……っ、」
言われるがまま目をぎゅっと瞑ったすぐ後、唇に柔らかい感触。キスされたのだと気が付いたのは、先生の顔がゆっくりと離れていってからだった。
私、絶対顔真っ赤だ。ふるふると身体を震わせながらちらりと先生を見たら、ひどく優しい顔で微笑まれてますます身体が熱くなる。
何これ。
こんなの知らない。心臓がばくばくして、喉はからからで、ぎゅっと手を握り締めても震えが止まらない。
初めて会ったその日に、キスされてしまうなんて。
それでも嫌な感じは欠片もなくって、嬉しいのとびっくりと、ごちゃまぜになってうまく考えがまとまらない。
「…わたし、ファーストキスだったんですけど」
やっとのことで絞り出した言葉への返事は、「知ってる」の一言だった。
結局、午後いっぱいエレンに付きまとわれて、今日やろうと思っていた仕事は少しも進まなかった。まあ、たまにはこんな日があってもいいだろう。
仕事の遂行は明日の自分に任せるとして、さて今は何をしているかというと。
「眠るまで傍にいてほしい」というエレンの願いを叶えるべく、彼女のベッドの傍にスツールを持ち込んでエレンが眠りに落ちるのを待っているというわけだ。
待ってはいるのだけれど、他愛のない会話が思いの外心地よくて、もう少しだけ喋っていたいと思ってしまうのは仕方がないだろう。それでも温かい布団に潜り込んだエレンは眠気に勝てないようで、少しずつ発音が怪しくなってくる。
「眠いんだろ、大人しく寝ろ」
「いやです…もっとせんせいとはなしたい」
「…また明日もあるだろうが」
そう言って頭を撫でてやれば、気持ち良さそうに目を細める。半分夢の世界へと旅立ちかけているエレンは、それでも何とか言葉を紡ごうと口を開く。
「せんせ」
「何だ」
「あした、はれてたら、またいっしょにさんぽしてくれますか」
「…ああ、晴れてたらな」
「やくそく、ですよ」
「ああ、約束な」
「わすれちゃだめですよ」
「…ああ、お前も、忘れるなよ」
「ね、せんせ、」
とうとう眠気に負けたエレンが、すうっと息を吐く。瞼を降ろす瞬間に、その唇からぽろりと零れた言葉。
「……だいすき」
123名無し草:2014/03/19(水) 17:50:31.13
聞いた瞬間、心臓が激しく脈打った。込み上げてくるものを必死で抑え、そっとそのまろい頬に手を伸ばす。
「…おやすみ、よい夢を」
額にひとつキスを落として、起こさないようにゆっくりと部屋を出る。崩れ落ちそうになる足を何とか動かして、自室へと向かう。
歩き慣れたその距離がいつもよりずっと遠く感じて、もどかしい。そうして漸く自室へと辿り着き、そのままずるずると座り込んだ。かたかたと震える手で、口元を抑える。
そうでもしないと、込み上げる衝動に任せて辺り構わず喚き散らしてしまいそうだった。
「ちくしょう…っ」
どうしようもない無力感に苛まれて、幼子のように膝を抱えて蹲る。閉じた瞼の裏に浮かぶのは、はじけるように笑うあいつの笑顔。
今日はいつもより楽しそうに笑っていたな。天気も良かったし、体調も珍しく良かったからだろうか。
日中のあいつの姿を思い返しながら気力を振り絞って立ち上がり、書斎机に備え付けてあるデスクライトをつけて、傾れるように椅子に身を沈める。
しばらくぼんやりとしていたが、ふと思い出して机の一番上の引き出しを開け、そこにある小さなノートを取り出した。
精一杯背伸びしたような格好つけた文字で、"エレン・イェーガー"と綴られた表紙。
何度も手に取ったためにわずかに草臥れたそれを開けば、これもまた何度も開いたために癖がついてしまったページが目の前に現れる。
"忘れたくない"
"忘れたくない"
"忘れたくない"
表紙の字よりもずっと幼い字で、余白を許さないかのように幾度も書き殴られたその言葉。後になるにつれてその字はどんどん乱雑になっていき、あちらこちらに滲んだような跡が目立っていく。
あいつがこんなにも切実に抱いていたたったひとつの願いは、けれど決して叶えられることはなかった。
発達した医療が無情にも予告した未来を、あいつは今、現実として生きている。その残酷さを、あいつは知ることすら出来ない。
いや、知ったとしても覚えておくことが出来ないのだ。
124名無し草:2014/03/19(水) 17:53:19.81
あいつが抱えることができる記憶の量は、たった一日分。寝て起きたらすべてリセットされてしまう、張りぼてのようにひどく脆い、それ。
16歳の誕生日を迎える少し前、ちょうど一年前のあの日から、あいつの中に流れる時間は止まってしまった。
そうしてあいつは、このどこもかしこも白い病院の中で、15歳の一日をただひたすらに繰り返している。
自分では決して気づくことのできないまま。必死になって繋ぎ止めようとした過去の記憶さえさらさらと砂のように零れ落ちていってしまって、既に中学の頃から今までの記憶のほとんどはあいつの中に残っていない。
消える記憶がさらに過去へと遡って、ごく親しい幼馴染達のことすら思い出せなくなるのも、きっと時間の問題だ。
数日前に見た、最新の検査結果を思い出す。ずらりと並んだ値は病状の悪化を如実に指し示していて、あいつの身体にも限界が近づいていることを嫌でも認識させられた。
心と身体、そのどちらが先に最期を迎えるのか。どちらがあいつにとって、幸せなことなんだろう。
生きる未来を想像したくても、今の医療ではそれは叶わないのだ。奇跡も魔法もありえないことを俺は知っている、医者であるからこそ切実に。
どうしようもない無力感を覚えながら、ぱらりと手元のノートを一枚めくってみる。現れた最後のページに密やかに記された言葉を、そっと指でなぞった。
"もし忘れてしまっても"
"ずっと愛しています リヴァイ先生"
泣きながら、この言葉を直接言われた時のことを思い出す。自分に訪れるだろう現実を知らされた日の深夜、あいつはこの部屋にやってきて一晩中泣き続けた。
何一つ忘れたくないのだと、覚えていたいのだと。がたがたと震えながら、何度も何度も繰り返して。
血を吐くようなその叫びに、俺はただその細い身体を抱き締めることしかできなかった。そうして泣き明かした次の日から、あいつは一度も泣かなかった。
全ての運命を受け入れて、そしてひどく綺麗に笑ってみせた。だから、俺も覚悟を決めたのだ。
どんなにつらくても苦しくても、エレンの傍に最後まで居続けると。お前が抱えられずに零した記憶は、俺がまるごと受け止めてやる。
お前が覚えておけない今を、俺が傍でずっと覚えていてやる。たとえ、お前が俺を忘れてしまっても。
125名無し草:2014/03/19(水) 17:54:49.54
「…あいつの中に、俺は欠片も残っちゃいないんだろうな」
解りきったことを呟いて、その情けない声におかしくなって小さく笑う。明日の朝、エレンの病室に行けば、また「はじめまして」と言われるんだろう。
さっき交わした約束だって、覚えているのは俺だけだ。
「忘れちゃだめ」なんて、あんなに念押ししたくせに。ファーストキスだって、もう何度奪ったことか。
きつく目を閉じて椅子の背もたれに体重を掛けて寄りかかれば、長年愛用しているそれは年季の入った音でぎしりと応えた。
間近に迫った、エレンの17歳の誕生日。あいつにとっては、16歳の誕生日だ。
プレゼントは何がいいだろう。この前、可愛い部屋着がないと零していたから、それにしようか。
それから大きなホールケーキを買ってきて、病院中のみんなを集めて盛大に祝ってやろう。
これから先、きっと何度だってエレンは16歳の誕生日を迎える。
何度だって変わることなく、生まれてきたそのことを祝ってやりたい。過ごした全てをあいつが忘れてしまっても、その一瞬だけは本物だから。
ろうそくの本数を間違えないようにしないといけないなと思いながら、手元のノートをそっと閉じた。お前は瞬間(いま)しか知らない

終わり(笑)
126名無し草:2014/03/19(水) 19:37:39.81
いましかしらない act.3

閲覧数:35 評価回数:2 総合点:2
投稿日時:2014年03月19日 19:00

リヴァエレ♀で現代パラレルのオムニバス形式小話3部作です。

第一話:数学教師と女子高生の場合 ⇒【novel/3559985】
第二話:医師と入院患者の場合 ⇒【novel/3564096】
第三話:兄と妹の場合 ⇒イマココ。

全ての話でエレンは女の子設定です。
各話は繋がっていません。
本作のみ、原作世界からの転生後の設定です。
リヴァイさん×モブ♀の表現がありますので、ご注意ください。

イメージは東京事変「閃光少女/put your camera down」から。
127名無し草:2014/03/19(水) 19:39:58.76
いましかしらない act.3 ―兄と妹の場合―

廊下の壁にもたれかかりながら、目の前の扉が開くのをぼんやりと待っている。
右と左、どっちが先に開くかな。先に入ったのは右だけど、支度に時間がかかりそうだから左が先かもしれない。
そんなどうでもいいようなことを一生懸命考えながら、本当は一番考えなきゃいけないことから目を逸らす。
どっちが先に開いたって用意しておかないといけない表情は笑顔の一択しかないのに、それがどうにも上手くできなくて、もう何度目かもわからないため息をついた。
俯いた視界に入ったのは、はき慣れない淡いピンク色のハイヒール。今着ているドレスと合わせて、今日の為にあの人がプレゼントしてくれたものだ。
きっと彼女と一緒に選んだんだろう、そう考えたら素直にありがとうとは言えなかった。
ああ、本当に私って嫌な奴だ。鈍く疼き出したつま先の痛みを持て余しながら、意味もなく宙を仰ぐ。
いっそのこと、今すぐ世界が終わっちゃえばいいのに。地球が爆発するとか、隕石が落ちてくるとかさ。
そうしたら、もう何も悩まなくて済むのに。とうとう現実逃避を始めた私をあざ笑うかのように、耳障りな音を立てて右の扉が薄く開いた。
「花嫁様のご準備ができましたので、どうぞお入りください」
隙間から顔を突き出して、プランナーさんが満面の笑みを浮かべて促す。それが作り笑いだとしても私より何十倍も幸せそうだと思いながら、床に張り付いたように動かない足を無理矢理に前に踏み出した。
さりげない動作で扉を抑えてくれるのに礼を言って、大きく開かれた扉からするりと中へ入る。
「…エレンちゃん」
入るなり名前を呼ばれて、ゆるゆると顔を上げる。目に飛び込んできたのは、眩いばかりの白、白、白。薄暗い廊下とのギャップについていけなくて、少しだけ目を細めた。
「どう、かな?変じゃない?」
プリンセスラインのウエディングドレスを身にまとって振り返った彼女は、おどけたようにそう言って優しく微笑む。その表情に、宥め切れなかった心の奥底がざわめき出す。
綺麗だね、とか、良く似合うよ、とか。何か褒め言葉を言わなくちゃと思うのに、口を開けば何を言ってしまうかわからなくて、それを抑えるためにぎゅっと唇を噛み締めた。
128名無し草:2014/03/19(水) 19:41:56.94
その様子を見た彼女が、少し寂しそうに視線を落とす。
彼女にとって一世一代の晴れ舞台を迎えるその日に、そんな表情をさせてしまったことに、罪悪感で胸がちくりと痛む。
花嫁さんは、そんな悲しい顔しちゃいけないのに。
けれど、あなたがいるその場所は私のものだったはずだと。諦めきれない記憶が切実な叫び声を挙げていて、今取るべき行動が解っていても一ミリだって動けなかった。
彼女は今日、結婚する。
私の兄、――リヴァイ兵長と。
「もう少しお支度がありますから」とプランナーさんに言われ、それでも部屋を追いだされることはなかったので、手持ち無沙汰の私は部屋の隅にあった椅子に腰かけて足をぶらつかせる。
彼女はプランナーさんと忙しく言葉を交わしていて、ああ大変そうだなあなんて他人事のように思う。
私にも式での役割があれば、やれリハーサルだのなんだのって準備があったのだろうけれど、流石にこの年齢で兄妹の晴れ舞台に引っ張り出されるのは御免だったので、丁重にお断りしてある。
恥ずかしいからという私の言葉をそのまま納得してくれた兄は、ちゃんと見守っててくれよと優しく頭を撫でてくれた。
それが、どんなに残酷な言葉かも知らずに。私には、記憶がある。2千年もの昔、凄惨な戦場を共に駆け抜け、背中を預け、そうして互いが互いの唯一として心を交わし合った、前世の記憶が。
あの頃私は15歳の少年で、男同士で、けれどそこに嫌悪感なんて欠片もなくって、尊敬する兵長の傍にいられるのが嬉しくって仕方がなかった。
そうして兵長より早く最期を迎えた時、覗き込む灰青の瞳を見上げながらたったひとつ、願ったんだ。
(もし次に生まれ変われるなら、今度は女として彼の傍にいられますように)
今度は堂々と、彼の傍に立ちたかったから。そうして出来ることなら、彼の子どもを産んでみたかった。
けれど私の祈りはきっと、少しばかり足りなかったんだろう。転生して物心ついたときに突き付けられたのは、10歳離れた実の兄が彼だという事実。
兄は年の離れた妹である私を、それはもう眼に入れても痛くないくらいに可愛がってくれた。傍目には、きっと仲の良い兄妹に見えているんだろう。
その陰で私がどれだけどろどろと屈折した感情を隠しているかなんて、きっと誰も知らないのだ。
役所には何度も行った、何度行っても戸籍にはしっかりと兄妹である事実が記されていて私を打ちのめした。
129名無し草:2014/03/19(水) 19:43:56.81
一縷の望みを掛けて依頼した遺伝子検査の結果は、99.99%の確率で私と兄が同じ血を分けた兄妹だと証明してくれた。
結果が記された紙を握り締めてひとり布団に潜り込んで泣き続けた夜を、胸にしっかりと刻み込まれた途方もない絶望を、私は何度だって思い出す。
どんなに足掻いたって、兵長と私は結ばれることなんてないのだ。
彼に記憶がないなら、尚更。
(私はずっと兵長を愛しているのに、どうして私を選んでくれないの)
妹なんて、赤ちゃんを生むどころか、恋愛対象にすらなれやしない。口に出来ない叫びは捻くれた態度となって、そうして一番傷つけたくない人を何度も傷つけてしまった。
今朝だって、ふてくされた態度しか取れない私に諦めたようにため息をついて、兄は玄関から出ていった。
それから今まで顔を合わせていないから、隣の控室にいるはずの兄に会った時にどういう表情をすればいいのか解らない。
謝って、そうしてにっこり笑って「幸せになってね」って。さらりとそう言えたなら、楽になれるのに。
「あと少しでお式のリハーサルが始まりますから、それまでお姉さまとお二人でゆっくりお話してくださいね」
「え、あ、…ありがとうございます」
打合せが終わったらしいプランナーさんとメイクさんがにこやかにそう告げて、控室を出ていく。
彼女と二人きりなんて気まずくって逃げたかったけれど、ここで部屋を出たらただでさえ良好とはいえないこの関係が更に悪化するのは目に見えていたので、ぐっと拳に力を入れて堪える。
困惑した表情を浮かべた彼女も、きっと同じ気持ちだろう。結婚を考えている相手がいると、兄が彼女を実家に連れてきたその日からずっと、私は一貫して彼女に冷たい態度を取り続けているから。
そっとこちらの様子を窺うように視線を送ってくる彼女に気づいていて、けれど私が決心を固めるにはあと少しの時間が必要だった。
「ね、エレンちゃん」
沈黙を破った彼女の呼びかけを遮って、立ち上がる。
「ちょっと待っててください、…すぐ戻るので」
「…え?」
困惑の色をありありと浮かべた彼女を置いて、私は控室を飛び出した。慣れないヒールで走る足は悲鳴を上げていたけれど、そんなものは無視して親族控室へと向かう。
突然現れた私に、おじさんやおばさん達が驚いた顔で振り返った。
130名無し草:2014/03/19(水) 19:46:10.42
どうしたのだと掛けられる声に説明をする余裕は欠片もなくて、目的の袋を鷲掴むと、来た道を駆け戻る。
早く早く、彼が現れる前に。そうして戻った花嫁さんの控室には、目をぱちくりさせた彼女しかいなくって、間に合ったことに安堵する。
「ど、どうしたのエレンちゃん」
わたわたと両の手を動かす彼女に問いかけられて、けれど息がすっかり上がってしまって声が出ない。最近部活にも行ってないから、随分と身体が鈍ったなあ。
息を整えながら、手に持った袋を彼女にずいと差し出して、頭を深く下げる。
「…今まで、酷い態度を取ってしまって、ごめんなさい」
「…っ、エレンちゃん…」
「私が作ったんだ。…嫌じゃなければ、受け取ってください」
彼女の顔が見られなくて頭を下げたままの姿勢でいたら、持っていた袋がそっと手から離れていった。
そのことにほっとして、両手をゆっくり下ろす。袋から取り出したそれを見て、彼女が驚きの声を上げた。
「…これ…っ!」
「ごめん、私、兄さんみたいに器用じゃないから、…すごく、不格好なんだけど」
家庭科の成績が万年2の私が、友達に教わりながら作ったリングピロー。兄から、会場のものを借りる予定だと聞いていたそれ。
サムシングブルーの青いリボンが、白い布地によく映えている。あ、でもそんなにまじまじと見ないで!縫い目はジグザグで、近くで見るとひどい有様なんだから。
放心したようにリングピローを抱き締めて立ち尽くす彼女に、今できる精一杯で笑い掛ける。
「…私、あなたに嫉妬してたんです。兄さんが取られちゃうって。だけど、私の幸せはあの人が幸せになることだから」
脳裏にこびりつく、悲惨な前世の記憶。私、いやエレンが死んだ後で兵長が幸せな人生を送れたのかどうか、私には解らない。
だからせめて、平和なこの世界で生きる彼には、幸せになってもらいたいのだ。あの世界で生きた、リヴァイ兵長の分まで。
「…だから、兄さんがあなたと一緒に幸せになるって決めたんなら、私はあなたにも幸せになってもらいたい。二人が幸せになるためなら、私、何だってする」
空は青くて、緑は柔らかくて、二人の門出にはぴったりの1日。そこに、私の黒い感情は、要らない。
それをふっ切るのに、ついさっきまで時間がかかってしまったけれど、それは今の私の幼さのせいにしてしまおう。
131名無し草:2014/03/19(水) 19:50:39.10
胸元から込み上げてくる何かを必死で抑えながら、私は微笑む。
「…二人で、幸せになってください。そうして赤ちゃんが生まれた時、それをファーストピローとして使ってもらえたら、…すごく嬉しい」
「…っ、エレンちゃん…!」
叫ぶように名前を呼ばれて、勢いよく抱きつかれる。ぎゅうぎゅうと腕に力が込められて少しだけ苦しかったけれど、それだけ自分が彼女に心苦しい思いをさせていたのだと改めて感じて、申し訳なさに堪らなくなる。
子どものように声を上げて泣き出した彼女を宥めるように背中に手を回せば、余計に彼女の泣き声は大きくなった。
つられるように、私の眼からも雫が流れ落ちる。今泣いているのは、私なのかな。…それとも、前世のあの子なのかな。
ぐるぐると渦巻く感情は整理できそうにもなくて、それでもひとつだけ、嘘じゃない私の気持ち。
「…結婚、おめでとう」
彼女の耳元でそっと零せば、さらに腕の力は強くなって。
そのまま二人抱き締めあってわんわん泣いていたら、扉を開けたプランナーさんがひどく慌てた様子で飛び込んできた。続いて飛び込んできたのは、ばっちり正装に着替えた兄さんで。
これまでの私の態度を知っているから、すわ喧嘩かと構えた顔で入ってきたけれど、そうじゃないのだと彼女が必死に否定してくれた。
「…一体、何があったっていうんだ」
「ふふ、内緒よ。ね、エレンちゃん」
「そうだよね、…姉さん」
初めて口にしたその単語に、聞いていた二人はぽかんと口を開けて。そうしてまた、姉さんの目からぽろぽろと涙が零れてきて、メイクさんが慌ててそれを拭う。
何だか楽しくなってきて、ふと隣に立つ兄さんを見上げたら。
132名無し草:2014/03/19(水) 19:51:48.36
「…あれ、兄さん、…泣いてる?」
「…っ、泣いてねえよ、何言ってんだ」
ぐいと乱暴に目元を拭って顔を背けるその様子に、可笑しくなってきて声を上げて笑う。むっとした表情を無理矢理作った兄さんに軽く小突かれて、ああ、やっぱりこの人が好きだなあなんて思う。
この気持ちは当分引きずるだろうけれど、幸せそうに目を合わせて笑う二人を見ていたら、なんだか色んなことがどうでも良くなってきた。
彼が幸せなら、私も幸せなんだ。これから先、きっとずっと彼が幸せに生きていくのを、私は妹として見守っていける。
「ね、兄さん」
「ん、なんだ?」
「そのタキシード、よく似合ってるよ」
「…なんだいきなり、褒めたって何も出ねえぞ」
「ふふ、言いたかっただけだってば」
「…そうか」
「ね、兄さん」
「…今度はなんだ」
「……結婚、おめでとう」
兄さんには言ってなかったもんね、とその言葉を口にした瞬間、どこか遠くでばちんと何かが弾ける音がして、私の両の眼から大粒の涙が溢れ出した。
がくがくと膝が震え出して、立っていられなくて思わずしゃがみ込む。心配そうに声を掛けてくれる兄さんや姉さんの声は聞こえているけれど、ちゃんとした反応は返せそうになくて、そのまま顔を両手で覆った。
せめて嗚咽は零さないように、きつく唇を噛み締める。
ごめんね、兄さん。リヴァイさん。今だけ、少し泣かせてください。
この涙は幸せすぎるせいだと、きっとすぐに誤魔化してみせるから。
貴方は現世(いま)しか知らない
133名無し草:2014/03/20(木) 02:12:16.41
いましかしらない act.3

閲覧数:401 評価回数:33 総合点:141

投稿日時:2014年03月19日 19:00

リヴァエレ♀で現代パラレルのオムニバス形式小話3部作です。

第一話:数学教師と女子高生の場合 ⇒【novel/3559985】
第二話:医師と入院患者の場合 ⇒【novel/3564096】
第三話:兄と妹の場合 ⇒イマココ。

全ての話でエレンは女の子設定です。
各話は繋がっていません。
本作のみ、原作世界からの転生後の設定です。
リヴァイさん×モブ♀の表現がありますので、ご注意ください。

イメージは東京事変「閃光少女/put your camera down」から。

タグ
進撃の腐人 リヴァエレ 進撃の女体 リヴァモブエンド なにこれ辛過ぎる(泣 救いが無いバッドエンド キャラヘイトではないと思う… 哀しすぎる(涙) キャラヘイト
134名無し草:2014/03/20(木) 02:13:46.83
いましかしらない act.3 ―兄と妹の場合―

廊下の壁にもたれかかりながら、目の前の扉が開くのをぼんやりと待っている。
右と左、どっちが先に開くかな。先に入ったのは右だけど、支度に時間がかかりそうだから左が先かもしれない。
そんなどうでもいいようなことを一生懸命考えながら、本当は一番考えなきゃいけないことから目を逸らす。
どっちが先に開いたって用意しておかないといけない表情は笑顔の一択しかないのに、それがどうにも上手くできなくて、もう何度目かもわからないため息をついた。
俯いた視界に入ったのは、はき慣れない淡いピンク色のハイヒール。今着ているドレスと合わせて、今日の為にあの人がプレゼントしてくれたものだ。
きっと彼女と一緒に選んだんだろう、そう考えたら素直にありがとうとは言えなかった。
ああ、本当に私って嫌な奴だ。鈍く疼き出したつま先の痛みを持て余しながら、意味もなく宙を仰ぐ。
いっそのこと、今すぐ世界が終わっちゃえばいいのに。地球が爆発するとか、隕石が落ちてくるとかさ。
そうしたら、もう何も悩まなくて済むのに。とうとう現実逃避を始めた私をあざ笑うかのように、耳障りな音を立てて右の扉が薄く開いた。
「花嫁様のご準備ができましたので、どうぞお入りください」
隙間から顔を突き出して、プランナーさんが満面の笑みを浮かべて促す。それが作り笑いだとしても私より何十倍も幸せそうだと思いながら、床に張り付いたように動かない足を無理矢理に前に踏み出した。
さりげない動作で扉を抑えてくれるのに礼を言って、大きく開かれた扉からするりと中へ入る。
「…エレンちゃん」
入るなり名前を呼ばれて、ゆるゆると顔を上げる。目に飛び込んできたのは、眩いばかりの白、白、白。薄暗い廊下とのギャップについていけなくて、少しだけ目を細めた。
「どう、かな?変じゃない?」
プリンセスラインのウエディングドレスを身にまとって振り返った彼女は、おどけたようにそう言って優しく微笑む。その表情に、宥め切れなかった心の奥底がざわめき出す。
綺麗だね、とか、良く似合うよ、とか。何か褒め言葉を言わなくちゃと思うのに、口を開けば何を言ってしまうかわからなくて、それを抑えるためにぎゅっと唇を噛み締めた。
その様子を見た彼女が、少し寂しそうに視線を落とす。
彼女にとって一世一代の晴れ舞台を迎えるその日に、そんな表情をさせてしまったことに、罪悪感で胸がちくりと痛む。
135名無し草:2014/03/20(木) 02:15:26.60
花嫁さんは、そんな悲しい顔しちゃいけないのに。けれど、あなたがいるその場所は私のものだったはずだと。諦めきれない記憶が切実な叫び声を挙げていて、今取るべき行動が解っていても一ミリだって動けなかった。
彼女は今日、結婚する。
私の兄、――リヴァイ兵長と。
「もう少しお支度がありますから」とプランナーさんに言われ、それでも部屋を追いだされることはなかったので、手持ち無沙汰の私は部屋の隅にあった椅子に腰かけて足をぶらつかせる。
彼女はプランナーさんと忙しく言葉を交わしていて、ああ大変そうだなあなんて他人事のように思う。
私にも式での役割があれば、やれリハーサルだのなんだのって準備があったのだろうけれど、流石にこの年齢で兄妹の晴れ舞台に引っ張り出されるのは御免だったので、丁重にお断りしてある。
恥ずかしいからという私の言葉をそのまま納得してくれた兄は、ちゃんと見守っててくれよと優しく頭を撫でてくれた。
それが、どんなに残酷な言葉かも知らずに。私には、記憶がある。2千年もの昔、凄惨な戦場を共に駆け抜け、背中を預け、そうして互いが互いの唯一として心を交わし合った、前世の記憶が。
あの頃私は15歳の少年で、男同士で、けれどそこに嫌悪感なんて欠片もなくって、尊敬する兵長の傍にいられるのが嬉しくって仕方がなかった。
そうして兵長より早く最期を迎えた時、覗き込む灰青の瞳を見上げながらたったひとつ、願ったんだ。
(もし次に生まれ変われるなら、今度は女として彼の傍にいられますように)
今度は堂々と、彼の傍に立ちたかったから。そうして出来ることなら、彼の子どもを産んでみたかった。
けれど私の祈りはきっと、少しばかり足りなかったんだろう。転生して物心ついたときに突き付けられたのは、10歳離れた実の兄が彼だという事実。
兄は年の離れた妹である私を、それはもう眼に入れても痛くないくらいに可愛がってくれた。傍目には、きっと仲の良い兄妹に見えているんだろう。
その陰で私がどれだけどろどろと屈折した感情を隠しているかなんて、きっと誰も知らないのだ。
役所には何度も行った、何度行っても戸籍にはしっかりと兄妹である事実が記されていて私を打ちのめした。
一縷の望みを掛けて依頼した遺伝子検査の結果は、99.99%の確率で私と兄が同じ血を分けた兄妹だと証明してくれた。
136名無し草:2014/03/20(木) 02:17:18.41
結果が記された紙を握り締めてひとり布団に潜り込んで泣き続けた夜を、胸にしっかりと刻み込まれた途方もない絶望を、私は何度だって思い出す。
どんなに足掻いたって、兵長と私は結ばれることなんてないのだ。
彼に記憶がないなら、尚更。
(私はずっと兵長を愛しているのに、どうして私を選んでくれないの)
妹なんて、赤ちゃんを生むどころか、恋愛対象にすらなれやしない。口に出来ない叫びは捻くれた態度となって、そうして一番傷つけたくない人を何度も傷つけてしまった。
今朝だって、ふてくされた態度しか取れない私に諦めたようにため息をついて、兄は玄関から出ていった。
それから今まで顔を合わせていないから、隣の控室にいるはずの兄に会った時にどういう表情をすればいいのか解らない。
謝って、そうしてにっこり笑って「幸せになってね」って。さらりとそう言えたなら、楽になれるのに。
「あと少しでお式のリハーサルが始まりますから、それまでお姉さまとお二人でゆっくりお話してくださいね」
「え、あ、…ありがとうございます」
打合せが終わったらしいプランナーさんとメイクさんがにこやかにそう告げて、控室を出ていく。
彼女と二人きりなんて気まずくって逃げたかったけれど、ここで部屋を出たらただでさえ良好とはいえないこの関係が更に悪化するのは目に見えていたので、ぐっと拳に力を入れて堪える。
困惑した表情を浮かべた彼女も、きっと同じ気持ちだろう。結婚を考えている相手がいると、兄が彼女を実家に連れてきたその日からずっと、私は一貫して彼女に冷たい態度を取り続けているから。
そっとこちらの様子を窺うように視線を送ってくる彼女に気づいていて、けれど私が決心を固めるにはあと少しの時間が必要だった。
「ね、エレンちゃん」
沈黙を破った彼女の呼びかけを遮って、立ち上がる。
「ちょっと待っててください、…すぐ戻るので」
「…え?」
困惑の色をありありと浮かべた彼女を置いて、私は控室を飛び出した。慣れないヒールで走る足は悲鳴を上げていたけれど、そんなものは無視して親族控室へと向かう。
突然現れた私に、おじさんやおばさん達が驚いた顔で振り返った。
どうしたのだと掛けられる声に説明をする余裕は欠片もなくて、目的の袋を鷲掴むと、来た道を駆け戻る。
早く早く、彼が現れる前に。そうして戻った花嫁さんの控室には、目をぱちくりさせた彼女しかいなくって、間に合ったことに安堵する。
137名無し草:2014/03/20(木) 02:19:16.02
「ど、どうしたのエレンちゃん」
わたわたと両の手を動かす彼女に問いかけられて、けれど息がすっかり上がってしまって声が出ない。最近部活にも行ってないから、随分と身体が鈍ったなあ。
息を整えながら、手に持った袋を彼女にずいと差し出して、頭を深く下げる。
「…今まで、酷い態度を取ってしまって、ごめんなさい」
「…っ、エレンちゃん…」
「私が作ったんだ。…嫌じゃなければ、受け取ってください」
彼女の顔が見られなくて頭を下げたままの姿勢でいたら、持っていた袋がそっと手から離れていった。
そのことにほっとして、両手をゆっくり下ろす。袋から取り出したそれを見て、彼女が驚きの声を上げた。
「…これ…っ!」
「ごめん、私、兄さんみたいに器用じゃないから、…すごく、不格好なんだけど」
家庭科の成績が万年2の私が、友達に教わりながら作ったリングピロー。兄から、会場のものを借りる予定だと聞いていたそれ。
サムシングブルーの青いリボンが、白い布地によく映えている。あ、でもそんなにまじまじと見ないで!縫い目はジグザグで、近くで見るとひどい有様なんだから。
放心したようにリングピローを抱き締めて立ち尽くす彼女に、今できる精一杯で笑い掛ける。
「…私、あなたに嫉妬してたんです。兄さんが取られちゃうって。だけど、私の幸せはあの人が幸せになることだから」
脳裏にこびりつく、悲惨な前世の記憶。私、いやエレンが死んだ後で兵長が幸せな人生を送れたのかどうか、私には解らない。
だからせめて、平和なこの世界で生きる彼には、幸せになってもらいたいのだ。あの世界で生きた、リヴァイ兵長の分まで。
「…だから、兄さんがあなたと一緒に幸せになるって決めたんなら、私はあなたにも幸せになってもらいたい。二人が幸せになるためなら、私、何だってする」
空は青くて、緑は柔らかくて、二人の門出にはぴったりの1日。そこに、私の黒い感情は、要らない。
それをふっ切るのに、ついさっきまで時間がかかってしまったけれど、それは今の私の幼さのせいにしてしまおう。
胸元から込み上げてくる何かを必死で抑えながら、私は微笑む。
「…二人で、幸せになってください。そうして赤ちゃんが生まれた時、それをファーストピローとして使ってもらえたら、…すごく嬉しい」
「…っ、エレンちゃん…!」
叫ぶように名前を呼ばれて、勢いよく抱きつかれる。
138名無し草:2014/03/20(木) 02:22:06.38
ぎゅうぎゅうと腕に力が込められて少しだけ苦しかったけれど、それだけ自分が彼女に心苦しい思いをさせていたのだと改めて感じて、申し訳なさに堪らなくなる。
子どものように声を上げて泣き出した彼女を宥めるように背中に手を回せば、余計に彼女の泣き声は大きくなった。
つられるように、私の眼からも雫が流れ落ちる。今泣いているのは、私なのかな。…それとも、前世のあの子なのかな。
ぐるぐると渦巻く感情は整理できそうにもなくて、それでもひとつだけ、嘘じゃない私の気持ち。
「…結婚、おめでとう」
彼女の耳元でそっと零せば、さらに腕の力は強くなって。
そのまま二人抱き締めあってわんわん泣いていたら、扉を開けたプランナーさんがひどく慌てた様子で飛び込んできた。続いて飛び込んできたのは、ばっちり正装に着替えた兄さんで。
これまでの私の態度を知っているから、すわ喧嘩かと構えた顔で入ってきたけれど、そうじゃないのだと彼女が必死に否定してくれた。
「…一体、何があったっていうんだ」
「ふふ、内緒よ。ね、エレンちゃん」
「そうだよね、…姉さん」
初めて口にしたその単語に、聞いていた二人はぽかんと口を開けて。そうしてまた、姉さんの目からぽろぽろと涙が零れてきて、メイクさんが慌ててそれを拭う。
何だか楽しくなってきて、ふと隣に立つ兄さんを見上げたら。
「…あれ、兄さん、…泣いてる?」
「…っ、泣いてねえよ、何言ってんだ」
ぐいと乱暴に目元を拭って顔を背けるその様子に、可笑しくなってきて声を上げて笑う。むっとした表情を無理矢理作った兄さんに軽く小突かれて、ああ、やっぱりこの人が好きだなあなんて思う。
この気持ちは当分引きずるだろうけれど、幸せそうに目を合わせて笑う二人を見ていたら、なんだか色んなことがどうでも良くなってきた。
彼が幸せなら、私も幸せなんだ。これから先、きっとずっと彼が幸せに生きていくのを、私は妹として見守っていける。
「ね、兄さん」
「ん、なんだ?」
「そのタキシード、よく似合ってるよ」
「…なんだいきなり、褒めたって何も出ねえぞ」
「ふふ、言いたかっただけだってば」
「…そうか」
「ね、兄さん」
「…今度はなんだ」
「……結婚、おめでとう」
兄さんには言ってなかったもんね、とその言葉を口にした瞬間、どこか遠くでばちんと何かが弾ける音がして、私の両の眼から大粒の涙が溢れ出した。
139名無し草:2014/03/20(木) 02:24:11.71
がくがくと膝が震え出して、立っていられなくて思わずしゃがみ込む。心配そうに声を掛けてくれる兄さんや姉さんの声は聞こえているけれど、ちゃんとした反応は返せそうになくて、そのまま顔を両手で覆った。
せめて嗚咽は零さないように、きつく唇を噛み締める。
ごめんね、兄さん。リヴァイさん。今だけ、少し泣かせてください。
この涙は幸せすぎるせいだと、きっとすぐに誤魔化してみせるから。
貴方は現世(いま)しか知らない

終わり(笑)
140名無し草:2014/03/20(木) 14:23:29.40
141名無し草:2014/03/20(木) 14:46:12.23
うめ
142名無し草:2014/03/20(木) 15:55:11.71
うめ
143名無し草:2014/03/20(木) 16:25:33.81
うめ
144名無し草:2014/03/20(木) 16:44:35.89
鈍く疼き出したつま先の痛みを持て余しながら、意味もなく宙を仰ぐ。
145名無し草:2014/03/20(木) 16:50:18.74
うめ
146名無し草:2014/03/20(木) 17:29:58.04
うめ
147名無し草:2014/03/20(木) 17:46:00.38
うめ
148名無し草:2014/03/20(木) 20:48:12.02
うめ
149名無し草:2014/03/20(木) 22:59:05.80
うめ
150名無し草:2014/03/20(木) 23:19:25.98
うめ
151名無し草:2014/03/20(木) 23:42:31.42
うめ
152名無し草:2014/03/20(木) 23:58:03.22
うめ
153名無し草:2014/03/21(金) 01:40:53.46
うめ
154名無し草:2014/03/21(金) 01:43:29.33
うめ
155名無し草:2014/03/21(金) 02:41:19.55
うめ
156名無し草:2014/03/21(金) 12:23:41.60
うめ
157名無し草:2014/03/21(金) 15:58:47.49
うめ
158名無し草:2014/03/21(金) 16:24:05.64
うめ
159名無し草:2014/03/21(金) 22:49:54.59
うめ
160名無し草:2014/03/22(土) 00:12:32.35
うめ
161名無し草:2014/03/22(土) 00:26:06.79
うめ
162名無し草:2014/03/22(土) 09:05:41.50
2014/03/22 まさ [B]
2014/03/21 あいり [B]
2014/03/20 まよ [B]
2014/03/20 穹@ついった。 [B]
2014/03/20 なら [B]
2014/03/20 カヲル [B]
2014/03/20 ゆとがわ [B]
2014/03/20 ことり [B]
2014/03/20 chikapantaro [B]
2014/03/20 梓 [B]
2014/03/20 織田 天麟 [B]
2014/03/19 幸久 [B]
2014/03/19 あっか [B]
2014/03/19 プー兄 [B]
2014/03/19 ぐる [B]
2014/03/19 yato [B]
163名無し草:2014/03/24(月) 22:15:45.27
元彼とかいうのはいいけどHとかはマジでやめて。洒落にならんねん( ・´_`・)
164名無し草:2014/03/28(金) 10:20:03.27
目の前がチカチカして、呼吸することもままならなかった。舌を突き出して快感に打ち震えていると、ぐる、と腹が再び痛みを知覚した。閉じた肛門が痛みのあまり再び開き、中断した排便が再開される。
「あーっ、あ、あああああーーーっ!!!!」
汚濁は止まらない以上、内側からの快感も終わらない。絶頂した回数だけ苦痛が長引き、ジャンは枯れるまで涙を流した。

この日から、ジャンは旧舎便所に通い詰めるようになった。
165名無し草:2014/03/28(金) 12:21:14.79
うめ
166名無し草:2014/03/30(日) 08:58:37.87
主人公の名前すらも古臭い
167名無し草:2014/03/31(月) 09:53:53.06
ここを次スレとする!
168名無し草:2014/03/31(月) 10:00:20.05
ここでええん?
169名無し草:2014/03/31(月) 10:02:46.25
新スレ立ってへんのかいな
わい昨日立てたから代わりには立ててやれへんで
誰か立ててや
170名無し草:2014/03/31(月) 10:03:39.87
わいもレベルたりひん誰か頼むで
171名無し草:2014/04/02(水) 15:39:24.43
おまえの好きな声YOU
一生まともNA
新規こないのHA

おまえが他の声YOU
叩いてばかりいるからJEAN♪♪♪

おまえの好きな声優GA
まともな仕事ないのGA
悪いのNI悪いのNI♪♪♪

恨むなRA
自分の好きな声YOU
恨めYO恨めYO♪♪

HA・N・ZA・I・SHA!!!
172名無し草:2014/04/04(金) 05:02:12.37
キャラのことはよくわかんなーいとしらばっくれてコッソリグッズ買ったりしとるで
173名無し草:2014/04/05(土) 21:09:07.68
そういえば昨日気づいたんやけどエレンの腹筋かっこええな
174名無し草:2014/04/08(火) 23:05:11.27
もちろんそうやで
わい腰厨やから別に地味なほうでもええけどな
175名無し草:2014/04/12(土) 17:36:56.51
勝手にリリペトやって決め付けんでや
176名無し草:2014/04/12(土) 18:11:10.07
あまねたんどうなったん?
177名無し草:2014/04/14(月) 15:33:03.98
ピュッピュクピュー
178名無し草:2014/04/14(月) 15:41:10.48
ここでええん?
なんかいっぱいスレあったで
179名無し草:2014/04/15(火) 04:28:19.90
そうか
180名無し草:2014/04/18(金) 10:31:54.39
そうか
181名無し草:2014/04/20(日) 07:34:07.65
韓国だいすっき☆ミ
182名無し草:2014/04/20(日) 10:48:23.66
788: 名無し草 [age] 2014/04/19(土) 22:25:32.21

ジャンエレ厨…コピペをスルーできない重度のジャン厨でありジャンエレ厨のミンチ。ジャンエレだけは絶対に叩かず常時スレに張り付くヒキニート。誰彼構わずコピバ認定しテンプレに異常にこだわりトリップまで作る真性キチガイ。進撃スレ最大の癌。

12: 名無し草 [sage] 2014/04/19(土) 10:50:25.22
しつこくジェルをビッチにしたエルエレのキャラヘイトシリーズ続けてるねん
http://pixiv.net/novel/show.php?id=3641108
2014/04/19 混混 [B]
2014/04/19 ちょっこれーと [B]
2014/04/19 優李 [B]
2014/04/19 bnim [B]
2014/04/19 ニャントラ [B]
2014/04/19 城崎 [B]
183名無し草:2014/04/20(日) 10:49:28.60
980:名無し草 :2014/04/14(月) 17:51:53.06
次の壁博で進撃から去る予定が早まったからスレの最後に懺悔していくで
ここでのエルヴィンをルル、リヴァイをリリ呼びを始めに言い出して自演で定着させたのわいやねん
ルルリリやとニコイチカプみたいやん?自演してたらキモイ嫌やと反感はあったけどすっかり定着してエルリのわい大満足や
わいはエルリからも進撃からも去るけど残った人らは進撃でがんばりやノシ
184名無し草:2014/04/20(日) 11:13:38.87
788: 名無し草 [age] 2014/04/19(土) 22:25:32.21
ジャンエレ厨=ミンチ…コピペをスルーできない重度のジャン厨でありジャンエレ厨のミンチ。ジャンエレだけは絶対に叩かず常時スレに張り付くヒキニート。誰彼構わずコピバ認定しテンプレに異常にこだわりトリップまで作る真性キチガイ。進撃スレ最大の癌。

12: 名無し草 [sage] 2014/04/19(土) 10:50:25.22
このエルエレしつこくジェルをビッチにしたエルエレのキャラヘイトシリーズ続けてるねん
http://pixiv.net/novel/show.php?id=3641108
2014/04/19 混混 [B]
2014/04/19 ちょっこれーと [B]
2014/04/19 優李 [B]
2014/04/19 bnim [B]
2014/04/19 ニャントラ [B]
2014/04/19 城崎 [B]
185名無し草:2014/04/20(日) 11:14:42.62
980:名無し草 :2014/04/14(月) 17:51:53.06
次の壁博で進撃から去る予定が早まったからスレの最後に懺悔していくで
ここでのエルヴィンをルル、リヴァイをリリ呼びを始めに言い出して自演で定着させたのわいやねん
ルルリリやとニコイチカプみたいやん?自演してたらキモイ嫌やと反感はあったけどすっかり定着してエルリのわい大満足や
わいはエルリからも進撃からも去るけど残った人らは進撃でがんばりやノシ
186かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 19:49:42.60
ふと、髪が揺れる感覚が伝わって、意識が深層から浮上する。
それでもまどろみから目覚めがたくて、幾ばくかの抵抗を込めて身を捩る。すると、すぐ近くに感じていた気配がさっと引いたのが解った。
じゃり、と砂を踏みしめる音。鼓膜を揺らしたそれに脳が刺激されて、いよいよ覚醒へと導かれる。
重たい瞼をゆっくりと持ち上げれば、途端に飛び込んでくる鮮やかな光が眩しい。幾度か瞬きをして、意識は現実へと戻っていく。
「…寝ちまってたのか」
何とはなしに訪れた中庭は、ただはらはらと桜が散るばかりで、人影はちらりとも見えない。
からからに乾いた喉から零れる掠れた声は誰の鼓膜を揺らすこともなく、地面へと真っ直ぐ落ちていった。
そのままもう一度眠ってしまいたくなる心を抑えつけて、ふるふると頭を振りながら身を預けていた木の幹から上体を起こす。
すっかり寝入ってしまっていたようで、携帯のディスプレイに表示された時刻は始業時間をとうに回っていた。今頃、体育館で始業式が行われている頃だろう。
校長のくそ長い無駄話やら新任の教師の紹介やら、そんなものには欠片も興味がないから、今更顔を出そうだなんて思わないけれど。
新学年の始まりからこんな態度では褒められたものではないが、そんなことはどうでもよかった。
(誰か、いた気がするんだが)
髪をくすぐる感覚はまだ色濃く残っている。けれど、自分に触れた指の持ち主は見え得る限りには確認できなかった。
顔も知らぬ誰ぞやに触られるなど、潔癖のきらいがある自分にとっては不快極まりないはずなのに、どうしてだか名残惜しく感じて、そっと自分の頭に手を伸ばす。
指先にさらりと触れた髪には、まだそこに温もりが残っているような気がした。
その人の顔を見てみたかった、なんて、寝惚けたことを考えてみる。
人相も愛想も悪くて周囲から敬遠されているような自分に近付いて、あまつさえ触れてくるだなんて。
性別も学年も解らないその人に興味はじわりと沸くけれど、それ以上の追及はしようがないから息をひとつ落とすだけで思考を振り切った。
始業式が終われば、新しいクラスメイトと新しい教室で顔を合わせることになるだろう。
恒例の自己紹介やらなんやらは面倒だが、一年間を平穏無事に過ごすためには最低限の努力は必要だろう。変な意味で目立つのだけは御免だ。
187かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 19:52:02.18
だから、サボるのは始業式までだ。皆が教室に戻るタイミングでうまく合流しなければならない。そのために体育館の近くで待とうと決めて、重たい腰を上げる。
起き抜け特有の気だるさを感じてぐんと伸びをひとつ、その横をざあっと風が一筋駆け抜けて満開の桜を揺らしていく。呼応するように、舞い落ちる花びらがその勢いを増す。
淡いピンクを溶かして射す陽の光。わずかに目を眇めれば、その向こう、確かに誰かの足音が聞こえた気がした。
滅多に訪れることのない図書室に一歩足を踏み入れて、さてどうするかとリヴァイは考えを巡らせる。
課題として出されたレポート作成の為の資料を探そうと立ち寄ってはみたものの、入学以来ここには数えるほどしか来たことがないのだから、何処に何があるかなんて見当がつくはずもない。
闇雲に探してみるほど昼休みは長くないし、だとしたらここを良く知っている人間に聞くのが一番だろう。そう結論を出して、出入り口近くにある貸出カウンターに歩み寄る。
人のまばらな室内は、呼吸音でさえも大きく聞こえるほどにひどく静かだ。
カウンターで待機している図書委員もたった一人で、ちょこんと丸椅子に腰かけて何やら手元の本の頁をめくっている。
その胸元にきっちりと締められたネクタイの色を見てリヴァイは溜息を吐いた。…なんだ、一年か。
この高校では、ネクタイの色が学年で分けられている。リヴァイの学年、つまり二年生は青で、目の前の図書委員は緑。一年の色だ。ちなみに三年生は臙脂である。年度が変われば卒業生の色が入学生の色になる。
入学してまだひと月ほどであろう図書委員のネクタイはまだ表面に艶があって、淡い光を放っているようにも見えた。
一人で受付を任されているのだから、検索システムくらいは使えるだろう。図書委員の斜め後ろ、年代物のパソコンにちらりと目をやりながら、リヴァイは彼に話しかける。
「おい」
「……」
「…おい、図書委員」
「……あっ、はいっ」
本の世界に没頭していたのだろう、二度目の声掛けにびくりと反応した彼は慌てたように顔を上げた。
見開かれた、大きな蜂蜜色の瞳。印象的なそれに、続く言葉を忘れてリヴァイは思わず魅入られる。
(…綺麗だな)
普段なら死んでも思わないようなことを考えながら、大きな瞳を縁取る長い睫毛がふるりと震えたのを見る。
図書委員がおそるおそるといった様子で「…あの、」と問いかけてきたから、はっと我に返ったリヴァイは本来の目的を思い出す。
188かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 19:54:20.34
「…探している資料があるんだが、調べてもらえるか」
「あ、はい。何の資料ですか?本の名前とか、解りますか」
「本の名前、というか…ウォール時代のことが書いてある文献を探しているんだ」
漠然としたリヴァイの要求をどう受け取ったのか、図書委員は目をぱちりと瞬かせる。そうしてこてんと小首を傾げた。
その動作を困惑と受け取ったリヴァイは、遠慮なしにまた溜息を吐く。やっぱり一年坊主には荷が重たかったか。
「ああ、いい。自分で探すから」
彼に頼るのは諦めて、今の時間内で出来る限り探してみようとリヴァイは踵を返しかけて、くいと袖口を引かれる感覚に足を止める。
振り返れば、遠慮がちに、だがしっかりとリヴァイの制服のジャケットを握り締める手。
潔癖のきらいがあるリヴァイにとっては余り好ましい動作ではなくて、多少の不快感が袖口でざわめいた。
「…てめえ、何しやがる」
「先輩、ご案内します」
リヴァイがぐっと睨みつけてやっても、図書委員は少しも怯まなかった。
凛とした声がはっきりと告げてきた言葉に、リヴァイはくいと片眉を上げる。
検索システムを使うような素振りはなかったし、まさか一年のくせに蔵書の場所を覚えているとでもいうのだろうか。それとも当てずっぽうか。
「…場所、わかるのか」
「はい」
リヴァイの問いにひとつ頷いてカウンターから出てきた図書委員は、迷いなく足を図書室の南側へと向けた。
そうして振り返ってこちらの様子を窺ってくるから、一瞬の戸惑いはとりあえず置いておくとして、リヴァイは彼についていくことにする。
リヴァイより少し背の高い、細身の背中。僅かに頭頂部に残った寝ぐせがひょこひょこと揺れるのを何となく眺める。柔らかそうな髪だから、寝ぐせも付きやすいんだろうか。
そんな風にとりとめもなく考えていたら、前を歩く彼はどんどんと図書室の奥の方へと進んでいく。リヴァイにとっては初めて足を踏み入れる領域だ。
ただでさえ静かな空間なのに、奥まったこの場所では更に音は遠ざかって、何だか世界から切り取られたような錯覚を抱く。
棚が並べられた間隔は狭く、譲り合ってようやく人がすれ違える程度の幅しかない。
隙間なくびっしりと並べられた本が左右から迫ってくるように感じられて、リヴァイは思わずごくりと息を飲んだ。
「先輩、ここです」
涼やかな声が前方から静かに届いて、リヴァイは周囲に散らしていた視線をそちらへと戻す。視線の先では、足を止めた図書委員が目の前の棚を指差していた。
189かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 19:57:16.21
彼との間にあった僅かな距離を数歩で縮めて、示された棚に並んだ本を認めたリヴァイの心は、驚きで染まった。
「……あった」
はたして、目の前の棚に目的の本はずらりと並んでいた。図書委員はきちんと本の場所を把握した上で案内してくれたのだ。
驚きと感心で表情を崩したリヴァイに、穏やかな笑みを浮かべた図書委員は満足そうに頷く。
「お探しのものに間違いないですか」
発した言葉の答えはリヴァイの表情から十分得られていたから、彼の声のトーンは問いというより確認に近い。
それにおざなりに頷き返してから、リヴァイは崩れた表情を取り繕いつつ、浮かんだ疑問をぶつけてみる。
「お前、本の場所全部覚えてんのか」
「いえ、流石に全部は。本の分類と棚の位置を把握しているだけです」
それだって物凄い情報量だろうに、図書委員は事もなげに言って笑みを深めた。
それを目の当たりにして、何故か心臓がどくりと高鳴る。じわり、頬に忍び寄る朱を振り払うように、リヴァイは「助かった」と礼を告げた。
それで図書委員は立ち去る、と思いきや、彼はまだ何か言いたそうにもじもじと指を動かしている。
無視してしまおうかと思ったが、案内してくれたことを考えたら無下にも出来ず、リヴァイは困惑しつつ図書委員の出方を窺った。
何かあるならさっさと言え。視線に込めた思いが届いたのか、思い切った様子で図書委員が顔を上げた。
「…あの、先輩」
「なんだ」
「もしよかったら、資料探しお手伝いしましょうか」
「…は?」
「俺、ウォール時代の話好きで、結構読み込んでるので。…ああ、この辺の本なら殆ど読んだことありますね」
漸く口を開いた図書委員からの提案に、リヴァイはいよいよ唖然として間抜け面を晒してしまう。
楽しげに本の背表紙をなぞる彼に、何を言ったものかとリヴァイは逡巡する。
一応先輩である自分が、課題の資料探しを後輩に頼るなどというのは少々きまりが悪い。
だが、目の前の彼が真っ直ぐな好意でもってそれを言い出してくれたのだろうということは明白で、ならば素直に甘えても許されるのではないだろうか。
ちらりと腕時計を見れば、昼休みはもう半分終わってしまっていた。そのことが、リヴァイの決断を後押しする。
「…なら、手伝ってくれるか」
「っ、はい!ええと、何を調べたいですか」
「これがレポートの課題なんだが」
説明するより早かろうと、リヴァイは手に持っていたプリントを図書委員に示す。
190かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 20:00:56.93
「失礼します」とそれを受け取った彼は、一通り目を通して納得したのか、楽しそうに笑いながらプリントを返してきた。
「この課題、ハンネス先生ですか」
「ああ、そうだが」
「やっぱり!俺も歴史の授業教わってるんですけど、あの先生ちょっと変わり種の課題出しますよね」
そんな軽口を叩きながら、彼は手際よく何冊か本を棚から引き出した。
迷う事のないその様子は、リヴァイが口を挟む暇もない。
「これはウォール時代の出来事がただひたすら並べて書いてある本です。事実だけだから淡々としてますけど、検証にはちょうどいい。で、こっちは内政事情が細かく書かれてます。政府の立場から書いてあるからちょっと偏ってますけど、
凄く詳しく書いてあって読みごたえありますよ。鵜呑みは危険ですけど。それから、この本は当時の庶民の生活について書いてあって、内地とそれ以外、どちらにも言及してあるから参考になると思います」
一冊ずつリヴァイに示しながら内容を説明するその様はひどく嬉しそうだ。
本当に本が好きなのだろう。至極大切そうに表紙を撫でるその指先からもそれは伝わってきて、どことなく微笑ましい。
そうして三冊分の説明を終えると、最後にもう一冊をさり気なく上に重ねて、彼はずいとそれらをリヴァイに差し出した。説明のない一冊に、リヴァイは首を傾げる。
「おい、これはなんだ」
「…ええと、きっとレポートの参考にはならないと思うんですけど、ほぼフィクションなんで。でも、俺、すごくこの話好きなんです。特に、主人公の上司がめっちゃかっこよくて!」
「…ほう」
「だから、これは俺の個人的なお勧めです。もし、よかったら」
頬を赤く染めて早口に言い募った彼に、その思いを拒絶することはなんだか憚られた。リヴァイが黙って四冊を受け取ったその瞬間、予鈴のチャイムが鳴り響く。
「うわっ、とっ、昼休み終わっちゃいますね!貸し出し、どうしますか?」
「…じゃあ、これ全部」
彼のお勧めも含めて差し出せば、図書委員は大きく目を見開いた後、すぐに満面の笑みを浮かべた。
リヴァイが彼のお勧めも一緒に借りると言ったことが嬉しかったらしい、まるで周囲に花でも飛ばしそうな勢いだ。
「っ、すぐに手続きしますね!」
勢いよくリヴァイの手の中の四冊を奪い取ると、彼は足音も気にせずにぱたぱたとカウンターへと走り出していく。
191かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 20:03:59.23
おいおい図書委員としてそれはいいのか、と多少気になったけれど、午後の授業がもうすぐ始まろうという今、図書室にはもう自分達以外いないことを見て取って、リヴァイは肩を竦めるだけでそれを流すことにした。
「せんぱーい、学生証貸してください」
先程より随分気安くなった口調で、図書委員がリヴァイを呼ぶ。制服のポケットから取り出して渡すと、男にしては華奢な指が丁寧にそれを受け取った。
慣れた手つきでカードリーダーに通せば、パソコンの画面にリヴァイの情報がぱっと表示される。
画面をちらり、そうして手元の学生証をちらり、図書委員の視線の動きが気になって何となく追いかけていると。
「リヴァイ、せんぱい」
小さな、小さな声で彼に名を呼ばれてはっとする。
彼の視線は既にリヴァイが借りる本に移ってしまっていて、きっと自分の呟きをリヴァイが拾ったことにも気づいていないんだろう。それでも、聞こえてしまったその響きがどうしようもなくくすぐったい。
いよいよ自分の頬の熱さを自覚して、リヴァイは慌てて彼から目を逸らした。
「貸し出し期間は一週間です。忘れずに返してくださいね」
手続きを終えた図書委員が重ねた本の上に学生証を乗せて、すっと差し出してくる。もごもごと口の中で了解の返答を呟いて、本を受け取った。
腕に伝わる、四冊分の重み。これがあれば課題はどうにかこなせるだろう。
リヴァイの用件はその時点で終わってしまって、だからさっさと教室へ向かえばいいのに何だか立ち去りがたくて、リヴァイは呆然とする。何だろう、この感覚。
「…先輩?」
こてんと、小首を傾げて彼が不思議そうな声を出した。何か、何か言わなければ。
「…名前、」
「…はい?」
「お前、名前、教えろ」
自分の口から飛び出した言葉の余りのたどたどしさに、リヴァイは言った瞬間に頭を抱えたくなった。もうちょっと言いようがあっただろうに、何を緊張しているんだ俺は。
今すぐ消えてしまいたいリヴァイの心境など知る由もない目の前の彼は、一瞬の間の後に、ふんわりとまた花の咲くような笑みを浮かべた。
「…エレン、エレン・イェーガーです。…また来てくださいね、リヴァイ先輩」
エレン、と舌の上で聞いたばかりの名前を転がしてみる。それが何だか癖になりそうな響きで脳に焼き付いて、リヴァイは腕の中の本をぐっと抱き締める。
きっと自分はまた図書室を訪れるだろう。予感は確信になってリヴァイの心の中に降りてきた。
192かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 20:06:44.81
今借りたばかりの本を返さなくてはならないから、というのは最早口実でしかない。
「…ああ、また来る」
随分と掠れた声で呟いて、そうしたら漸く足が動くようになった。解りやす過ぎる自分に苦笑しながら、リヴァイは図書委員に背を向けて歩き出す。
図書室の扉を出ようという時。何となく気になって振り返ってみる。
春の日差しが窓から真っ直ぐに差し込んで、カウンターにいる彼に降り注いでいる。
照らされた寝ぐせがまたひょこひょこと動く。
彼の視線がこちらに向けられていることに気づいて、また鼓動が早くなった。
目が合ったことに気づいた彼が、微笑んで小さく手を振ってくる。咄嗟に振り返そうとして、けれど両手は本で塞がっているからそれが叶わず、少し大げさに頷くことでその代わりとする。
気持ちが伝わったのだろう、照れくさそうに笑った彼を瞼に焼きつけながら、リヴァイは図書室を後にした。
階段を下った先、廊下の角を曲がったところで前方に見えたのは、見覚えのある後ろ姿。
前とは違う場所にひょっこりと寝ぐせがついているのに気がついて、リヴァイは知らずのうちにくすりと笑みを零した。
「…エレン」
独り言のつもりで呟いたそれは、どういう訳か彼に届いてしまったらしい。
ぴたりと足を止めて振り返ったエレンは、聞こえた声の主がリヴァイだと気付いた途端、解りやすく顔をほころばせた。
「こんにちは、リヴァイ先輩」
「ああ、…図書室か?」
「はい、今日は当番の日なので。先輩もですか」
「ああ」
足を早めて追いついたリヴァイと並んで歩きながら、エレンは手の中の鍵をちゃりんと揺らして見せる。聞けば、図書室の開け閉めも当番の仕事に含まれるのだと言う。
「大変だな」と言ったリヴァイに、「そうでもないですよ」とエレンはさらりと返す。
「俺、本好きだし。本当だったら、授業の時間も全部図書室に居たいんですけど」
「そいつはとんでもない本の虫だな」
「ええ。一日一冊は読み切らないと落ち着きません」
そう言うエレンの腕には上限いっぱいの五冊が抱えられている。それも二日前に借りたというのだから、一週間前に借りた一冊を漸く読み終えたリヴァイにとっては信じられないスピードである。
「…そう言えば、借りた本どうでした?」
「ああ、悪くなかった。レポートも無事に提出できたしな、…助かった」
窺うようなエレンの視線に頷いてやれば、「…良かった」と嬉しそうに笑う。
193かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 20:10:14.71
自分が勧めた本だから、少しは気に掛けてくれていたのだろうか。そう思ったら何だか鼓動が速くなった気がして、リヴァイは誤魔化すように軽く咳をする。
リヴァイの心情など知る由もないエレンは、にこにこと上機嫌に本の話を続けている。その言葉をうまく咀嚼できないまま、上っ面の相槌だけを繰り返していたら、いつの間にか図書室に辿り着いてしまっていた。
エレンが鍵を開けるのを呆けたように見つめる。「どうぞ」と促されて室内に入れば、少しカビ臭い空気がリヴァイを出迎えた。
以前の自分ならばしかめ面を浮かべて全力で踵を返すところだが、どういう訳かそんな気は起こらなかった。それを腕の中の本の所為にしながら、リヴァイはカウンターで仕事を始めるエレンへとそろり近付いていく。
「返却で大丈夫ですか、それとも延長しますか」
「…返却で構わない」
「了解です!」
リヴァイが差し出した本を受け取って、慣れた手つきでエレンが作業を始める。それを何となく眺めながら、何とか会話を切り出そうと、脳内の貧困な会話集を探っていると。
「…あの、先輩」
返却手続きをしていたエレンの手がふと止まって、窺うような視線がそろりとリヴァイに向けられる。
何かと思えば、彼の手には例の本。レポートには役立たないけれど、と控え目にお勧めされた小説だ。
エレンが訊きたいことが手に取るようにわかって、リヴァイは「ああ」と頷いた。
「それも読んだぞ」
「っ!ほ、本当ですか」
カウンターから身を乗り出すようにして、エレンはその大きな瞳をきらきらと輝かせた。「どうでしたか」とやや興奮気味に訊いてくるその様が、何だか大型犬がぶんぶんと尻尾を振っている様子にそっくりで、リヴァイは思わずにやける口元を掌で覆う。
「なかなか面白かった。お前が言っていた、主人公の上司とやらがかっこいいというのはよくわからんが」
「ええっ、兵士長かっこいいじゃないですか!特に戦闘シーンとか!」
「ああ、確かに戦闘シーンは迫力があったな。あれは良かった」
エレンの言葉に同意すると、エレンは我が意を得たりとばかりに大きく何度も頷いた。
好きな作品について話せることが余程嬉しいのだろう、そのまま何時間でも語り尽くしそうな勢いであるのを、リヴァイは彼の手の中の本をとんとんと指で叩いて止める。
「これ、一巻ってことは続きがあるんだろう?」
「あ、はい!今のところ五巻まで出ていて、…実はまだ完結してないんですけど」
「…なんだと」
「全部で十巻の予定らしいですよ、ちょうど折返しですねえ」
194かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 20:11:57.99
「一巻が出たのは何年前だ」
「一年に一冊ペースなので、五年前です」
「…じゃあ完結まであと五年はかかるじゃねえか」
「その通りです!」
「胸張って言うな、クソガキ」じとりと睨みつけてやれば、どういうわけかエレンは嬉しそうに笑った。思わず緩みそうになる口元を無理矢理抑えつけて、リヴァイは昨日情報をくれた友人に心の中で感謝する。
うまく次へと繋げる口実が出来た上に、エレンの楽しそうな様子が間近で拝めたのだから。今度ジュースでも奢ってやるか。
そうして策が上手くいきそうなことへの喜びはおくびにも出さず、ごく自然にリヴァイは本題へと話を繋げていく。
「それの続きが借りたいんだが、ここにあるか」
「勿論ありますよ!えっと、残り全部借りていきますか」
「いや、一冊ずつ借りたい。いっぺんに読むと勿体ねえからな」
「ふふ、了解です」
「…それから、お前の好きな本を教えてくれ」
「…え」
ふいと視線を逸らせながらリヴァイが口にした言葉に、エレンが目を丸くする。ついでに口もぽかんと開けたままだ。
ハンジから続編があるとは聞いたが、それではすぐに読み終えてしまう。如何にその先へ繋げるかを必死で考えた結果、本の虫であるエレンの好きな本ならばすぐに終わることはないだろうと結論付けたのだ。
そうして今、考え抜いた末の提案をしてみたのだけれど、それを受けてのエレンの反応に、そんなに変なことを言っただろうかと内心不安が過る。
普段から使用頻度の極端に少ない表情筋は凝り固まったままなので、きっとエレンからはいつもの無表情にしか見えないだろうけれど。
「お前、よく本を読むんだろう?面白かったやつを教えてくれ、それを借りるから」
意図が伝わらなかったのだろうかと説明を付け足すと、まんまるに見開かれたエレンの眼がまた更に大きくなる。そんなに開いてしまったら、目ん玉落っこちるんじゃなかろうか。
リヴァイの抱いた妙な心配を余所に、漸く理解に至ったらしいエレンは興奮し切った声を上げる。
「あ、あの!…俺の好きな本で、いいんですか」
「ああ、結局それも面白かったしな。俺なんかよりずっと本を知っているだろうから、お前のセンスに任せる」
そう言い切ってやれば、ぎゅうと腕の中の本を抱くようにして、エレンはへらりと相好を崩した。幸せそうなその表情に、リヴァイの視線は釘づけになる。
「ちょ、ちょっと待っててください!あの、すぐ本選んできますっ!」
195かみやゆすら大先生の最新作:2014/04/20(日) 20:14:30.31
何がそんなに嬉しいのかリヴァイにはよく解らないが、それでもエレンが自分の為に本を選んでくれると思えば静かに気分が高揚してくるのが解った。
そっと様子を窺えば、棚から何度も本を出したり戻したりしながら品定めをしているエレンの姿。その横顔が何だかえらく必死だったので、リヴァイは思わず込み上げてきた笑いを噛み殺す。
そうしてエレンが大切そうに本を抱えてカウンターに戻ってきたのは、昼休みが終わる三分前のことだった。
図書委員としての仕事もそっちのけ、予鈴も聞こえなかったくらい本選びに没頭しているエレンに声を掛けるのが躊躇われた結果、授業には完全に遅刻してしまいそうだ。けれど、今のリヴァイにとってそんなことは些細なことだった。
「うわっ、わっ、昼休み終わっちゃう!手続きしちゃっていいですかっ」
「ああ、頼む」
確か一週間前も似たような台詞を聞いたなあなんて思い返しながら、リヴァイは何となく満たされた気持ちでエレンの作業を眺める。
並べられた三冊の本はどれもリヴァイがまだ読んだことのないものだった。完全にエレンの好みが反映されたそれ。
本の中身そのものよりも、それを読めばエレンの内面に迫れるような気がして期待が膨らんでいく。エレンは、本を通してどんな世界を見たんだろうか。
「おい、エレン」
「へ、あ、はい」
忙しく手を動かすエレンに遠慮なしに声を掛ければ、やや上の空の返事があった。顔を上げてこてんと小首を傾げる仕草はもう何度も見たことのあるもので、きっとエレンの癖なのだろう。
「お前、受付当番はずっと水曜なのか」
「えっと、その予定です、けど」
「じゃあ来週も来る。その次も。…来るから、本を用意しておいてくれるか」
お前が好きな本をもっと知りたいから。リヴァイの言葉に、エレンはぼんと音がしそうなくらいの勢いで頬を赤らめた。――おいおい、なんだその反応。
予想外のエレンの様子にリヴァイは少しばかりうろたえるけれど、それはやっぱり顔色には表れない。
「今度は一週間猶予があるからな。…期待してるぞ」
内心の動揺を抑えつつ、にやりと笑みを浮かべてリヴァイがそう言うと、エレンは上気した頬のままこくりと頷く。
「…先輩が来てくれるの、待ってますね。本と一緒に」
柔らかな笑みとともにそっと呟かれた言葉は、ちょうど鳴り響いた午後の授業開始を告げるチャイムに掻き消されることなく、リヴァイの耳に届いて甘く響いた。

続く(大爆笑)
1)ジャンエレ厨…コピペをスルーできない重度のジャン厨でありジャンエレ厨。ジャンエレだけは絶対に叩かず常時スレに張り付くヒキニート。誰彼構わずコピバ認定しテンプレに異常にこだわりトリップまで作る真性キチガイ。進撃スレ最大の癌。

かみやゆすら sinobu様>改名されたんですね!再度のコメントありがとうございます。何とか完結することができました…色々見方はあると思いますが、本人が幸せそうなのでこれでよしとします(笑)最後までお付き合いくださってありがとうございました! 2014-03-13 21:46
sinobu@元sinn 完結おめでとうございます!最後までリヴァイさんもジャンも格好良かったです!どちらのルートもエレンが幸せになって、本当に良かったです。 2014-03-08 10:20
かみやゆすら moruru様>やっぱり浮気はいかんですよね(苦笑)最終話で色々種明かしができたらと思っています。大したことはないですが。制裁ですか…何かいいのあるかしら。。。コメントありがとうございました! 2014-02-12 21:59
かみやゆすら sinn様>再びのコメントありがとうございます!どっちにも見せ場を作りたいと思っていたので、今回はジャンに頑張ってもらいました(笑)拙い文ですが何かしら伝わるものがあれば嬉しいです、ありがとうございます! 2014-02-12 21:54
moruru Lsideとはわかりつつ結局浮気しているリヴァイさんなんかにエレンを渡したくいない(;_;)浮気野郎にはしっかり制裁を与えて欲しいです!! 2014-02-10 23:12
sinn すごく切ないですね・・・。読んでいてドキドキしました!ジャンすごい格好よかったです・・・! 2014-02-10 20:18
かみやゆすら sinn様>お返事遅くなってしまってすみません…!嬉しいお言葉をありがとうございます、ちゃんと幸せになってもらえるよう最後まで頑張ります(笑)コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:31
かみやゆすら 綾暮様>お返事遅くなってしまってすみません…!何とかリヴァイさんにもハピエンをと思っております、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:30
sinn リヴァエレEND!ジャンエレの方もすごく素敵でしたが、リヴァエレもすごく楽しみです!リヴァイさんにも幸せになって欲しいです。 2014-01-27 22:13
綾暮 リヴァイさんEND待ってました!幸せにしてあげてください 2014-01-27 16:04
197名無し草:2014/04/22(火) 03:29:52.27
12: 名無し草 [sage] 2014/04/19(土) 10:50:25.22
このエルエレしつこくジェルをビッチにしたエルエレのキャラヘイトシリーズ続けてるねん
http://pixiv.net/novel/show.php?id=3641108

586: 名無し草 [sage] 2014/04/20(日) 14:55:39.84
(うぷしてから日数経ってるのにいきなりアクセス100増えてるなんで!?思たらさらされとった…)

980:名無し草 :2014/04/14(月) 17:51:53.06
次の壁博で進撃から去る予定が早まったからスレの最後に懺悔していくで
ここでのエルヴィンをルル、リヴァイをリリ呼びを始めに言い出して自演で定着させたのわいやねん
ルルリリやとニコイチカプみたいやん?自演してたらキモイ嫌やと反感はあったけどすっかり定着してエルリのわい大満足や
わいはエルリからも進撃からも去るけど残った人らは進撃でがんばりやノシ
198名無し草:2014/04/22(火) 03:35:42.68
この辺で書いてる奴らも参考にどうぞ>あまねさん関係者

【花売本家】尼ねと愉快な儲達10【悪質ネタパク】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1397566382/
【花売本家】尼ねと愉快な儲達11【悪質ネタパク】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1398097625/
【花売り本家()】亜麻ねタンと愉快な儲達8
http://nozomi.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1397358338/
【花売り本家()】亜麻ねタンと愉快な儲達9
http://nozomi.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1398103345/
199名無し草:2014/04/24(木) 07:10:14.09
リハが同人逆輸入だと感じてアンチ化してる奴多いな
200名無し草:2014/04/27(日) 09:52:52.90
200
201名無し草:2014/05/03(土) 09:33:11.53
はよ治るよう祈っとるよ
202ジャン×エレン腐の痛いタグ:2014/05/04(日) 16:07:06.27
浮気 良いぞジャンもっとやれ! ジャンそのままエレンを奪っちゃいなYO!! ジャンエレを幸せにし隊 ジャンー!!!早く助けてあげてー!!!! ジャンエレを援護し隊 リヴァイさんに絶望を見せる準備はできてます! エレン!俺と結婚しよう!! ぜひ、私と結婚しておくれ!!!
さーて、包丁を買いに行って来よう! エレンをかっ浚い隊 ゲス兵長 ジャン頑張れ!超頑張れ(つД`) ジャンエレを全力で援護し隊参上! 浮気は許さない、けど愛ゆえならば何だって出来るよな? エレンを幸せにし隊! エレンの幸せ笑顔がみ隊!!
浮気男以外とエレンが幸せになりますように エレン頑張れ!幸せを掴んで!! 浮気性治んないならエレンといる資格ないっしょ ジャンイケメンすぎるじゃん! ジャンの逆転の可能性は? 切ないジャン ジャンエレを全力で援護し隊参上!
エレンを世界で一番幸せにし隊 はい!私も参加希望です!!!! フルボッコ参加枠まだありますか?! フルボッコ参加列、最後尾プレート持ちます エレンを幸せにし隊 心底後悔するといいよ!! 浮気者に制裁を!! 浮気リヴァイ これは許さないエンドを
エレンを保護し隊 リヴァイさんを後悔させ隊 エレンを幸せにし隊 エレンを今すぐ抱きしめ隊 よしエレン、私と結婚してくれ! リヴァイさんをぶん殴り隊今宵も参上!エレンをかっ浚い隊! リヴァイ殴らせろ隊ここに見参!!!
かみやゆすら…リヴァエレ前提のジャンエレとリヴァエレ層を釣って閲覧数稼ぎをする乞食
キャラヘイトタグを付けられるが数時間後に全て削除した
リヴァイが仕事で忙しない中エレンがジャンと浮気、途中でジャンは大学中退して会わなくなるがエレンはリヴァイも忘れられず
都合よく卒業式に会いに現れたリヴァイとジャンを天秤にかけジャンを選びジャンエレエタノールエンド

つな缶…韓ドラ臭がすごい、ストーリーを成さない理由のないリヴァイの浮気から始まる
浮気相手と結婚しろとエレンに言われすんなり承諾した上、最後に殴らせろ言われて素直に殴らせたあげく
カモミールティーの会計まで押し付けられたリヴァイ、二人は別れてエンド

Umeo.K…とにかくリヴァイをフルボッコにしたいと本文後の後書きで毎回しつこくヘイトアッピル
104期から誹謗中傷を受け浮気相手の前でフルボッコにされるリヴァイ、しかしストーカー被害に遭っているエレンを助けて
ほんまはわいエレンなしやと生きていけへんのや!と最後は意味不明な自覚をリヴァイに持たせ無理矢理リヴァエレエタノールエンド

740:名無し草 :2013/12/15(日) 16:56:43.80 [sage]
>>610
これ?
http://m.pixiv.net/novel/show.php?id=3158383カプ違うから読む気もないけど
過去のシリーズに付いとるタグでどんだけ読む価値ないかようわかるは

kiss him goodbye 10(終)
閲覧数:4445 評価回数:424 総合点:2254
投稿日時:2013年12月12日 20:01
浮気性の三十路に振り回される大学生と彼に縋られる友人の話。
リヴァエレ前提のジャンエレです。
204リヴァエレにすり寄るタグキャプ詐欺キャラヘイターかみやゆすら:2014/05/04(日) 16:09:11.10
> kiss him goodbye 6 side.L
> 閲覧数:2046 評価回数:180 総合点:1067
> 投稿日時:2014年01月20日 18:51
> 浮気性の三十路に振り回される大学生と、彼に縋られる友人の話。
> リヴァエレ前提のジャンエレです。
> 本編はジャンエレENDでしたが、こちらのお話はリヴァエレENDになります。
> タグやコメントを頂き、調子に乗って書いてみました。
> 5話まで共通で、6話以降分岐する形です。
> 今回リヴァイさんは一切登場しません、完全にジャンエレです(何)
> 数話続く予定ですので、本編とは違う展開をお楽しみ頂けたら嬉しいです。
> ※ご注意ください※
> 結末はリヴァエレを予定していますが、途中の描写にジャンエレを多分に含みます。
> 苦手な方は避けていただきますようお願いいたします。

・1月23日、「リヴァエレ前提のジャンエレです。 」をなぜか削除
リヴァエレはほとんどなく内容はほぼジャンエレにも関わらず下記のリヴァエレ層釣り詐欺キャプを新たに追加

> (2014/01/23 説明を追加しました)
> このシリーズは途中6話から分岐して、2つのエンドが存在します。
> どちらのルートもリヴァエレ・ジャンエレ両方の描写が多分に含まれておりますので、苦手な方は避けていただきますようお願いいたします。
205ジャン×エレン腐とかみやゆすらのリヴァイヘイトコメント:2014/05/04(日) 16:10:12.08
かみやゆすら orzorz様>楽しんで頂けたようで、嬉しいです!ただのクソ野郎にしたくなかったので、予定よりリヴァイさんサイドの話が膨らみまして…
この後はジャンエレを見守りつつ、しょっちゅうちょっかいをかけに来る大人げないリヴァイさんとかどうでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら いとしき様>浮気話ってある意味おいしいですよね!私の頭ではあのままリヴァエレをくっつけられなかったのでこうなりました。浮気はやっぱりよろしくないとは思うので(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら チロリーヌ様>またも嬉しいお言葉を…!自分の力不足を痛感しつつの連載でしたが、描きたかったことをまるっと読み取って頂けてすごく嬉しいです。番外編、ちょっと妄想してきますね!(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら ありんこ様>結構最初の方でジャンエレにしようと決めて突き進みました。ハピエンと思っていただけて良かったです…!三十路のおっさんにもいつかきっと春は来るんじゃないでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
orzorz 完結おめでとうございます!!毎回ハラハラドキドキしながら見てました。途中からリヴァイさんが切なくて、リヴァイさんにも幸せつかんで頂きたいなって思いつつ、ずっとエレンを想ってるのもおいしいですねw
ジャンエレ幸せそうでこっちまで幸せ気分です、ありがとうございました。 2013-12-13 01:38
いとしき 完結おめでとうございます…!そして今まで素敵な話ありがとうございました! リヴァエレ浮気がすンごく好きでリヴァイのせいで世界が終わって あーってなるのがたまんなくってありがとうございます。
リヴァエレになるかジャンエレになるか気になってましたが、ジャンエレでまた違う幸せでいいなあ 2013-12-13 00:42
チロリーヌ 完結おめでとうございます!また新しい一歩を踏み出すための最後の日、読み終えて、とても晴れやかな気持ちでいっぱいです。
素敵な作品をありがとうございました。おまけを拝読して、番外編を期待してしまいました・・・ご予定がありましたら、よろしくお願いいたします。 2013-12-12 22:39
ありんこ 完結おめでとうございます!ジャンを応援していた私にとっては最高のハッピーエンドでよかったです。リヴァイさんは切ないけど、その内新しい恋ができるんじゃないかな・・・と妄想w素晴らしいお話をありがとうございましたヽ(´∀`)ノ
206かみやゆすらがキャラヘイトタグを毎回コソコソ消していることを自白:2014/05/04(日) 16:11:14.15
削除する前の登録タグ
進撃の腐人 リヴァエレ 進撃の女体 リヴァモブエンド なにこれ辛過ぎる(泣 救いが無いバッドエンド キャラヘイトではないと思う… 哀しすぎる(涙) キャラヘイト

閲覧数:566 評価回数:40 総合点:184
投稿日時:2014年03月19日 19:00

リヴァエレ♀で現代パラレルのオムニバス形式小話3部作です。

第一話:数学教師と女子高生の場合 ⇒【novel/3559985】
第二話:医師と入院患者の場合 ⇒【novel/3564096】
第三話:兄と妹の場合 ⇒イマココ。

全ての話でエレンは女の子設定です。
各話は繋がっていません。
本作のみ、原作世界からの転生後の設定です。
リヴァイさん×モブ♀の表現がありますので、ご注意ください。

イメージは東京事変「閃光少女/put your camera down」から。

(追記)
3作とも「キャラヘイト」タグをいただいたのですが、そういう意図で書いたわけではないため、整理させていただきました。申し訳ありません。
207このスレに張り付いているジャンエレ厨=30sec毎連投するミンチ産婆:2014/05/04(日) 16:12:15.08
1)ジャンエレ厨=ミンチ…コピペをスルーできない重度のジャン厨でありジャンエレ厨。ジャンエレだけは絶対に叩かず常時スレに張り付くヒキニート。誰彼構わずコピバ認定しテンプレに異常にこだわりトリップまで作る真性キチガイ。進撃スレ最大の癌。

かみやゆすら sinobu様>改名されたんですね!再度のコメントありがとうございます。何とか完結することができました…色々見方はあると思いますが、本人が幸せそうなのでこれでよしとします(笑)最後までお付き合いくださってありがとうございました! 2014-03-13 21:46
sinobu@元sinn 完結おめでとうございます!最後までリヴァイさんもジャンも格好良かったです!どちらのルートもエレンが幸せになって、本当に良かったです。 2014-03-08 10:20
かみやゆすら moruru様>やっぱり浮気はいかんですよね(苦笑)最終話で色々種明かしができたらと思っています。大したことはないですが。制裁ですか…何かいいのあるかしら。。。コメントありがとうございました! 2014-02-12 21:59
かみやゆすら sinn様>再びのコメントありがとうございます!どっちにも見せ場を作りたいと思っていたので、今回はジャンに頑張ってもらいました(笑)拙い文ですが何かしら伝わるものがあれば嬉しいです、ありがとうございます! 2014-02-12 21:54
moruru Lsideとはわかりつつ結局浮気しているリヴァイさんなんかにエレンを渡したくいない(;_;)浮気野郎にはしっかり制裁を与えて欲しいです!! 2014-02-10 23:12
sinn すごく切ないですね・・・。読んでいてドキドキしました!ジャンすごい格好よかったです・・・! 2014-02-10 20:18
かみやゆすら sinn様>お返事遅くなってしまってすみません…!嬉しいお言葉をありがとうございます、ちゃんと幸せになってもらえるよう最後まで頑張ります(笑)コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:31
かみやゆすら 綾暮様>お返事遅くなってしまってすみません…!何とかリヴァイさんにもハピエンをと思っております、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:30
sinn リヴァエレEND!ジャンエレの方もすごく素敵でしたが、リヴァエレもすごく楽しみです!リヴァイさんにも幸せになって欲しいです。 2014-01-27 22:13
綾暮 リヴァイさんEND待ってました!幸せにしてあげてください 2014-01-27 16:04
208エルリ婆エルエレ婆赤井百合:2014/05/04(日) 16:13:20.77
980:名無し草 :2014/04/14(月) 17:51:53.06
次の壁博で進撃から去る予定が早まったからスレの最後に懺悔していくで
ここでのエルヴィンをルル、リヴァイをリリ呼びを始めに言い出して自演で定着させたのわいやねん
ルルリリやとニコイチカプみたいやん?自演してたらキモイ嫌やと反感はあったけどすっかり定着してエルリのわい大満足や
わいはエルリからも進撃からも去るけど残った人らは進撃でがんばりやノシ

12: 名無し草 [sage] 2014/04/19(土) 10:50:25.22
このエルエレしつこくジェルをビッチにしたエルエレのキャラヘイトシリーズ続けてるねん
http://pixiv.net/novel/show.php?id=3641108

586: 名無し草 [sage] 2014/04/20(日) 14:55:39.84
(うぷしてから日数経ってるのにいきなりアクセス100増えてるなんで!?思たらさらされとった…)
209かみやゆすら大先生の最新作:2014/05/04(日) 16:14:22.23
「…探している資料があるんだが、調べてもらえるか」
「あ、はい。何の資料ですか?本の名前とか、解りますか」
「本の名前、というか…ウォール時代のことが書いてある文献を探しているんだ」
漠然としたリヴァイの要求をどう受け取ったのか、図書委員は目をぱちりと瞬かせる。そうしてこてんと小首を傾げた。
その動作を困惑と受け取ったリヴァイは、遠慮なしにまた溜息を吐く。やっぱり一年坊主には荷が重たかったか。
「ああ、いい。自分で探すから」
彼に頼るのは諦めて、今の時間内で出来る限り探してみようとリヴァイは踵を返しかけて、くいと袖口を引かれる感覚に足を止める。
振り返れば、遠慮がちに、だがしっかりとリヴァイの制服のジャケットを握り締める手。
潔癖のきらいがあるリヴァイにとっては余り好ましい動作ではなくて、多少の不快感が袖口でざわめいた。
「…てめえ、何しやがる」
「先輩、ご案内します」
リヴァイがぐっと睨みつけてやっても、図書委員は小首をこてんと傾けて少しも怯まなかった。
凛とした声がはっきりと告げてきた言葉に、リヴァイはくいと片眉を上げる。
検索システムを使うような素振りはなかったし、まさか一年のくせに蔵書の場所を覚えているとでもいうのだろうか。それとも当てずっぽうか。
「…場所、わかるのか」
「はい」
リヴァイの問いにひとつ頷いてカウンターから出てきた図書委員は、迷いなく足を図書室の南側へと向けた。
そうして振り返ってこちらの様子を窺ってくるから、一瞬の戸惑いはとりあえず置いておくとして、リヴァイは彼についていくことにする。
リヴァイより少し背の高い、細身の背中。僅かに頭頂部に残った寝ぐせがひょこひょこと揺れるのを何となく眺める。柔らかそうな髪だから、寝ぐせも付きやすいんだろうか。
そんな風にとりとめもなく考えていたら、前を歩く彼はどんどんと図書室の奥の方へと進んでいく。リヴァイにとっては初めて足を踏み入れる領域だ。
ただでさえ静かな空間なのに、奥まったこの場所では更に音は遠ざかって、何だか世界から切り取られたような錯覚を抱く。
棚が並べられた間隔は狭く、譲り合ってようやく人がすれ違える程度の幅しかない。
隙間なくびっしりと並べられた本が左右から迫ってくるように感じられて、リヴァイは思わずごくりと息を飲んだ。
「先輩、ここです」
涼やかな声が前方から静かに届いて、リヴァイは周囲に散らしていた視線をそちらへと戻す。
210かみやゆすら大先生の最新作:2014/05/04(日) 16:15:24.26
おいおい図書委員としてそれはいいのか、と多少気になったけれど、午後の授業がもうすぐ始まろうという今、図書室にはもう自分達以外いないことを見て取って、リヴァイは肩を竦めるだけでそれを流すことにした。
「せんぱーい、学生証貸してください」
先程より随分気安くなった口調で、図書委員がリヴァイを呼ぶ。制服のポケットから取り出して渡すと、男にしては華奢な指が丁寧にそれを受け取った。
慣れた手つきでカードリーダーに通せば、パソコンの画面にリヴァイの情報がぱっと表示される。
画面をちらり、そうして手元の学生証をちらり、小首をこてんと傾けた図書委員の視線の動きが気になって何となく追いかけていると。
「リヴァイ、せんぱい」
小さな、小さな声で彼に名を呼ばれてはっとする。
彼の視線は既にリヴァイが借りる本に移ってしまっていて、きっと自分の呟きをリヴァイが拾ったことにも気づいていないんだろう。それでも、聞こえてしまったその響きがどうしようもなくくすぐったい。
いよいよ自分の頬の熱さを自覚して、リヴァイは慌てて彼から目を逸らした。
「貸し出し期間は一週間です。忘れずに返してくださいね」
手続きを終えた図書委員が重ねた本の上に学生証を乗せて、すっと差し出してくる。もごもごと口の中で了解の返答を呟いて、本を受け取った。
腕に伝わる、四冊分の重み。これがあれば課題はどうにかこなせるだろう。
リヴァイの用件はその時点で終わってしまって、だからさっさと教室へ向かえばいいのに何だか立ち去りがたくて、リヴァイは呆然とする。何だろう、この感覚。
「…先輩?」
こてんと、小首を傾げて彼が不思議そうな声を出した。何か、何か言わなければ。
「…名前、」
「…はい?」
「お前、名前、教えろ」
自分の口から飛び出した言葉の余りのたどたどしさに、リヴァイは言った瞬間に頭を抱えたくなった。もうちょっと言いようがあっただろうに、何を緊張しているんだ俺は。
今すぐ消えてしまいたいリヴァイの心境など知る由もない目の前の彼は、一瞬の間の後に、ふんわりとまた花の咲くような笑みを浮かべた。
「…エレン、エレン・イェーガーです。…また来てくださいね、リヴァイ先輩」
エレン、と舌の上で聞いたばかりの名前を転がしてみる。それが何だか癖になりそうな響きで脳に焼き付いて、リヴァイは腕の中の本をぐっと抱き締める。
きっと自分はまた図書室を訪れるだろう。
211かみやゆすら大先生の最新作:2014/05/04(日) 16:18:29.16
図書委員としての仕事もそっちのけ、予鈴も聞こえなかったくらい本選びに没頭しているエレンに声を掛けるのが躊躇われた結果、授業には完全に遅刻してしまいそうだ。けれど、今のリヴァイにとってそんなことは些細なことだった。
「うわっ、わっ、昼休み終わっちゃう!手続きしちゃっていいですかっ」
「ああ、頼む」
確か一週間前も似たような台詞を聞いたなあなんて思い返しながら、リヴァイは何となく満たされた気持ちで小首をこてんと傾けたエレンの作業を眺める。
並べられた三冊の本はどれもリヴァイがまだ読んだことのないものだった。完全にエレンの好みが反映されたそれ。
本の中身そのものよりも、それを読めばエレンの内面に迫れるような気がして期待が膨らんでいく。エレンは、本を通してどんな世界を見たんだろうか。
「おい、エレン」
「へ、あ、はい」
忙しく手を動かすエレンに遠慮なしに声を掛ければ、やや上の空の返事があった。
顔を上げてこてんと小首を傾げる仕草はもう何度も見たことのあるもので、きっとエレンの癖なのだろう。
「お前、受付当番はずっと水曜なのか」
「えっと、その予定です、けど」
「じゃあ来週も来る。その次も。…来るから、本を用意しておいてくれるか」
お前が好きな本をもっと知りたいから。リヴァイの言葉に、エレンはぼんと音がしそうなくらいの勢いで頬を赤らめた。――おいおい、なんだその反応。
予想外のエレンの様子にリヴァイは少しばかりうろたえるけれど、それはやっぱり顔色には表れない。
「今度は一週間猶予があるからな。…期待してるぞ」
内心の動揺を抑えつつ、にやりと笑みを浮かべてリヴァイがそう言うと、エレンは上気した頬のままこくりと頷く。
「…先輩が来てくれるの、待ってますね。本と一緒に」
柔らかな笑みとともにそっと呟かれた言葉は、ちょうど鳴り響いた午後の授業開始を告げるチャイムに掻き消されることなく、リヴァイの耳に届いて甘く響いた。

続く(大爆笑)
212名無し草:2014/05/07(水) 00:05:29.82
司馬遼太は戦時中陸軍で面白ない目におうたので海軍をやたら持ち上げて陸軍を下げる癖があるんやで
213ジャン×エレン腐とかみやゆすらのリヴァイヘイトコメント:2014/05/07(水) 22:24:04.44
かみやゆすら orzorz様>楽しんで頂けたようで、嬉しいです!ただのクソ野郎にしたくなかったので、予定よりリヴァイさんサイドの話が膨らみまして…
この後はジャンエレを見守りつつ、しょっちゅうちょっかいをかけに来る大人げないリヴァイさんとかどうでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら いとしき様>浮気話ってある意味おいしいですよね!私の頭ではあのままリヴァエレをくっつけられなかったのでこうなりました。浮気はやっぱりよろしくないとは思うので(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら チロリーヌ様>またも嬉しいお言葉を…!自分の力不足を痛感しつつの連載でしたが、描きたかったことをまるっと読み取って頂けてすごく嬉しいです。番外編、ちょっと妄想してきますね!(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら ありんこ様>結構最初の方でジャンエレにしようと決めて突き進みました。ハピエンと思っていただけて良かったです…!三十路のおっさんにもいつかきっと春は来るんじゃないでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
orzorz 完結おめでとうございます!!毎回ハラハラドキドキしながら見てました。途中からリヴァイさんが切なくて、リヴァイさんにも幸せつかんで頂きたいなって思いつつ、ずっとエレンを想ってるのもおいしいですねw
ジャンエレ幸せそうでこっちまで幸せ気分です、ありがとうございました。 2013-12-13 01:38
いとしき 完結おめでとうございます…!そして今まで素敵な話ありがとうございました! リヴァエレ浮気がすンごく好きでリヴァイのせいで世界が終わって あーってなるのがたまんなくってありがとうございます。
リヴァエレになるかジャンエレになるか気になってましたが、ジャンエレでまた違う幸せでいいなあ 2013-12-13 00:42
チロリーヌ 完結おめでとうございます!また新しい一歩を踏み出すための最後の日、読み終えて、とても晴れやかな気持ちでいっぱいです。
素敵な作品をありがとうございました。おまけを拝読して、番外編を期待してしまいました・・・ご予定がありましたら、よろしくお願いいたします。 2013-12-12 22:39
ありんこ 完結おめでとうございます!ジャンを応援していた私にとっては最高のハッピーエンドでよかったです。リヴァイさんは切ないけど、その内新しい恋ができるんじゃないかな・・・と妄想w素晴らしいお話をありがとうございましたヽ(´∀`)ノ
214名無し草:2014/05/10(土) 18:42:26.95
わいはな五目キムチラーメンが好きやった
215名無し草:2014/05/12(月) 01:23:44.69
ジャン×エレン腐の痛いタグ

浮気 良いぞジャンもっとやれ! ジャンそのままエレンを奪っちゃいなYO!! ジャンエレを幸せにし隊 ジャンー!!!早く助けてあげてー!!!! ジャンエレを援護し隊 リヴァイさんに絶望を見せる準備はできてます! エレン!俺と結婚しよう!! ぜひ、私と結婚しておくれ!!!
さーて、包丁を買いに行って来よう! エレンをかっ浚い隊 ゲス兵長 ジャン頑張れ!超頑張れ(つД`) ジャンエレを全力で援護し隊参上! 浮気は許さない、けど愛ゆえならば何だって出来るよな? エレンを幸せにし隊! エレンの幸せ笑顔がみ隊!!
浮気男以外とエレンが幸せになりますように エレン頑張れ!幸せを掴んで!! 浮気性治んないならエレンといる資格ないっしょ ジャンイケメンすぎるじゃん! ジャンの逆転の可能性は? 切ないジャン ジャンエレを全力で援護し隊参上!
エレンを世界で一番幸せにし隊 はい!私も参加希望です!!!! フルボッコ参加枠まだありますか?! フルボッコ参加列、最後尾プレート持ちます エレンを幸せにし隊 心底後悔するといいよ!! 浮気者に制裁を!! 浮気リヴァイ これは許さないエンドを
エレンを保護し隊 リヴァイさんを後悔させ隊 エレンを幸せにし隊 エレンを今すぐ抱きしめ隊 よしエレン、私と結婚してくれ! リヴァイさんをぶん殴り隊今宵も参上!エレンをかっ浚い隊! リヴァイ殴らせろ隊ここに見参!!!
216名無し草:2014/05/12(月) 01:24:50.07
キャラヘイターかみやゆすら、つな缶、Umeo.K

かみやゆすら…リヴァエレ前提のジャンエレとリヴァエレ層を釣って閲覧数稼ぎをする乞食
キャラヘイトタグを付けられるが数時間後に全て削除した
リヴァイが仕事で忙しない中エレンがジャンと浮気、途中でジャンは大学中退して会わなくなるがエレンはリヴァイも忘れられず
都合よく卒業式に会いに現れたリヴァイとジャンを天秤にかけジャンを選びジャンエレエタノールエンド

つな缶…韓ドラ臭がすごい、ストーリーを成さない理由のないリヴァイの浮気から始まる
浮気相手と結婚しろとエレンに言われすんなり承諾した上、最後に殴らせろ言われて素直に殴らせたあげく
カモミールティーの会計まで押し付けられたリヴァイ、二人は別れてエンド

Umeo.K…とにかくリヴァイをフルボッコにしたいと本文後の後書きで毎回しつこくヘイトアッピル
104期から誹謗中傷を受け浮気相手の前でフルボッコにされるリヴァイ、しかしストーカー被害に遭っているエレンを助けて
ほんまはわいエレンなしやと生きていけへんのや!と最後は意味不明な自覚をリヴァイに持たせ無理矢理リヴァエレエタノールエンド

740:名無し草 :2013/12/15(日) 16:56:43.80 [sage]
>>610
これ?
http://m.pixiv.net/novel/show.php?id=3158383カプ違うから読む気もないけど
過去のシリーズに付いとるタグでどんだけ読む価値ないかようわかるは

kiss him goodbye 10(終)
閲覧数:4445 評価回数:424 総合点:2254
投稿日時:2013年12月12日 20:01
浮気性の三十路に振り回される大学生と彼に縋られる友人の話。
リヴァエレ前提のジャンエレです。
217名無し草:2014/05/12(月) 01:26:12.16
リヴァエレにすり寄るタグキャプ詐欺キャラヘイターかみやゆすら

> kiss him goodbye 6 side.L
> 閲覧数:2046 評価回数:180 総合点:1067
> 投稿日時:2014年01月20日 18:51
> 浮気性の三十路に振り回される大学生と、彼に縋られる友人の話。
> リヴァエレ前提のジャンエレです。
> 本編はジャンエレENDでしたが、こちらのお話はリヴァエレENDになります。
> タグやコメントを頂き、調子に乗って書いてみました。
> 5話まで共通で、6話以降分岐する形です。
> 今回リヴァイさんは一切登場しません、完全にジャンエレです(何)
> 数話続く予定ですので、本編とは違う展開をお楽しみ頂けたら嬉しいです。
> ※ご注意ください※
> 結末はリヴァエレを予定していますが、途中の描写にジャンエレを多分に含みます。
> 苦手な方は避けていただきますようお願いいたします。

・1月23日、「リヴァエレ前提のジャンエレです。 」をなぜか削除
リヴァエレはほとんどなく内容はほぼジャンエレにも関わらず下記のリヴァエレ層釣り詐欺キャプを新たに追加

> (2014/01/23 説明を追加しました)
> このシリーズは途中6話から分岐して、2つのエンドが存在します。
> どちらのルートもリヴァエレ・ジャンエレ両方の描写が多分に含まれておりますので、苦手な方は避けていただきますようお願いいたします。
218名無し草:2014/05/12(月) 01:27:12.28
ジャン×エレン腐とかみやゆすらのリヴァイヘイトコメント

かみやゆすら orzorz様>楽しんで頂けたようで、嬉しいです!ただのクソ野郎にしたくなかったので、予定よりリヴァイさんサイドの話が膨らみまして…
この後はジャンエレを見守りつつ、しょっちゅうちょっかいをかけに来る大人げないリヴァイさんとかどうでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら いとしき様>浮気話ってある意味おいしいですよね!私の頭ではあのままリヴァエレをくっつけられなかったのでこうなりました。浮気はやっぱりよろしくないとは思うので(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら チロリーヌ様>またも嬉しいお言葉を…!自分の力不足を痛感しつつの連載でしたが、描きたかったことをまるっと読み取って頂けてすごく嬉しいです。番外編、ちょっと妄想してきますね!(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
かみやゆすら ありんこ様>結構最初の方でジャンエレにしようと決めて突き進みました。ハピエンと思っていただけて良かったです…!三十路のおっさんにもいつかきっと春は来るんじゃないでしょうか(笑)コメントありがとうございました! 2013-12-19 02:40
orzorz 完結おめでとうございます!!毎回ハラハラドキドキしながら見てました。途中からリヴァイさんが切なくて、リヴァイさんにも幸せつかんで頂きたいなって思いつつ、ずっとエレンを想ってるのもおいしいですねw
ジャンエレ幸せそうでこっちまで幸せ気分です、ありがとうございました。 2013-12-13 01:38
いとしき 完結おめでとうございます…!そして今まで素敵な話ありがとうございました! リヴァエレ浮気がすンごく好きでリヴァイのせいで世界が終わって あーってなるのがたまんなくってありがとうございます。
リヴァエレになるかジャンエレになるか気になってましたが、ジャンエレでまた違う幸せでいいなあ 2013-12-13 00:42
チロリーヌ 完結おめでとうございます!また新しい一歩を踏み出すための最後の日、読み終えて、とても晴れやかな気持ちでいっぱいです。
素敵な作品をありがとうございました。おまけを拝読して、番外編を期待してしまいました・・・ご予定がありましたら、よろしくお願いいたします。 2013-12-12 22:39
ありんこ 完結おめでとうございます!ジャンを応援していた私にとっては最高のハッピーエンドでよかったです。リヴァイさんは切ないけど、その内新しい恋ができるんじゃないかな・・・と妄想w
219名無し草:2014/05/12(月) 01:28:15.12
かみやゆすらがキャラヘイトタグを毎回コソコソ消していることを自白

削除する前の登録タグ
進撃の腐人 リヴァエレ 進撃の女体 リヴァモブエンド なにこれ辛過ぎる(泣 救いが無いバッドエンド キャラヘイトではないと思う… 哀しすぎる(涙) キャラヘイト

閲覧数:566 評価回数:40 総合点:184
投稿日時:2014年03月19日 19:00

リヴァエレ♀で現代パラレルのオムニバス形式小話3部作です。

第一話:数学教師と女子高生の場合 ⇒【novel/3559985】
第二話:医師と入院患者の場合 ⇒【novel/3564096】
第三話:兄と妹の場合 ⇒イマココ。

全ての話でエレンは女の子設定です。
各話は繋がっていません。
本作のみ、原作世界からの転生後の設定です。
リヴァイさん×モブ♀の表現がありますので、ご注意ください。

イメージは東京事変「閃光少女/put your camera down」から。

(追記)
3作とも「キャラヘイト」タグをいただいたのですが、そういう意図で書いたわけではないため、整理させていただきました。申し訳ありません。
220名無し草:2014/05/12(月) 01:29:16.31
このスレに張り付いているジャンエレ厨=30sec毎連投するミンチ産婆

1)ジャンエレ厨=ミンチ…コピペをスルーできない重度のジャン厨でありジャンエレ厨。ジャンエレだけは絶対に叩かず常時スレに張り付くヒキニート。誰彼構わずコピバ認定しテンプレに異常にこだわりトリップまで作る真性キチガイ。進撃スレ最大の癌。

かみやゆすら sinobu様>改名されたんですね!再度のコメントありがとうございます。何とか完結することができました…色々見方はあると思いますが、本人が幸せそうなのでこれでよしとします(笑)最後までお付き合いくださってありがとうございました! 2014-03-13 21:46
sinobu@元sinn 完結おめでとうございます!最後までリヴァイさんもジャンも格好良かったです!どちらのルートもエレンが幸せになって、本当に良かったです。 2014-03-08 10:20
かみやゆすら moruru様>やっぱり浮気はいかんですよね(苦笑)最終話で色々種明かしができたらと思っています。大したことはないですが。制裁ですか…何かいいのあるかしら。。。コメントありがとうございました! 2014-02-12 21:59
かみやゆすら sinn様>再びのコメントありがとうございます!どっちにも見せ場を作りたいと思っていたので、今回はジャンに頑張ってもらいました(笑)拙い文ですが何かしら伝わるものがあれば嬉しいです、ありがとうございます! 2014-02-12 21:54
moruru Lsideとはわかりつつ結局浮気しているリヴァイさんなんかにエレンを渡したくいない(;_;)浮気野郎にはしっかり制裁を与えて欲しいです!! 2014-02-10 23:12
sinn すごく切ないですね・・・。読んでいてドキドキしました!ジャンすごい格好よかったです・・・! 2014-02-10 20:18
かみやゆすら sinn様>お返事遅くなってしまってすみません…!嬉しいお言葉をありがとうございます、ちゃんと幸せになってもらえるよう最後まで頑張ります(笑)コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:31
かみやゆすら 綾暮様>お返事遅くなってしまってすみません…!何とかリヴァイさんにもハピエンをと思っております、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました! 2014-02-10 19:30
sinn リヴァエレEND!ジャンエレの方もすごく素敵でしたが、リヴァエレもすごく楽しみです!リヴァイさんにも幸せになって欲しいです。 2014-01-27 22:13
綾暮 リヴァイさんEND待ってました!幸せにしてあげてください 2014-01-27 16:04
221名無し草:2014/05/12(月) 01:30:19.99
エルリ婆エルエレ婆赤井百合

980:名無し草 :2014/04/14(月) 17:51:53.06
次の壁博で進撃から去る予定が早まったからスレの最後に懺悔していくで
ここでのエルヴィンをルル、リヴァイをリリ呼びを始めに言い出して自演で定着させたのわいやねん
ルルリリやとニコイチカプみたいやん?自演してたらキモイ嫌やと反感はあったけどすっかり定着してエルリのわい大満足や
わいはエルリからも進撃からも去るけど残った人らは進撃でがんばりやノシ

12: 名無し草 [sage] 2014/04/19(土) 10:50:25.22
このエルエレしつこくジェルをビッチにしたエルエレのキャラヘイトシリーズ続けてるねん
http://pixiv.net/novel/show.php?id=3641108

586: 名無し草 [sage] 2014/04/20(日) 14:55:39.84
(うぷしてから日数経ってるのにいきなりアクセス100増えてるなんで!?思たらさらされとった…)
222名無し草:2014/05/12(月) 01:31:23.67
「…探している資料があるんだが、調べてもらえるか」
「あ、はい。何の資料ですか?本の名前とか、解りますか」
「本の名前、というか…ウォール時代のことが書いてある文献を探しているんだ」
漠然としたリヴァイの要求をどう受け取ったのか、図書委員は目をぱちりと瞬かせる。そうしてこてんと小首を傾げた。
その動作を困惑と受け取ったリヴァイは、遠慮なしにまた溜息を吐く。やっぱり一年坊主には荷が重たかったか。
「ああ、いい。自分で探すから」
彼に頼るのは諦めて、今の時間内で出来る限り探してみようとリヴァイは踵を返しかけて、くいと袖口を引かれる感覚に足を止める。
振り返れば、遠慮がちに、だがしっかりとリヴァイの制服のジャケットを握り締める手。
潔癖のきらいがあるリヴァイにとっては余り好ましい動作ではなくて、多少の不快感が袖口でざわめいた。
「…てめえ、何しやがる」
「先輩、ご案内します」
リヴァイがぐっと睨みつけてやっても、図書委員は小首をこてんと傾けて少しも怯まなかった。
凛とした声がはっきりと告げてきた言葉に、リヴァイはくいと片眉を上げる。
検索システムを使うような素振りはなかったし、まさか一年のくせに蔵書の場所を覚えているとでもいうのだろうか。それとも当てずっぽうか。
「…場所、わかるのか」
「はい」
リヴァイの問いにひとつ頷いてカウンターから出てきた図書委員は、迷いなく足を図書室の南側へと向けた。
そうして振り返ってこちらの様子を窺ってくるから、一瞬の戸惑いはとりあえず置いておくとして、リヴァイは彼についていくことにする。
リヴァイより少し背の高い、細身の背中。僅かに頭頂部に残った寝ぐせがひょこひょこと揺れるのを何となく眺める。柔らかそうな髪だから、寝ぐせも付きやすいんだろうか。
そんな風にとりとめもなく考えていたら、前を歩く彼はどんどんと図書室の奥の方へと進んでいく。リヴァイにとっては初めて足を踏み入れる領域だ。
ただでさえ静かな空間なのに、奥まったこの場所では更に音は遠ざかって、何だか世界から切り取られたような錯覚を抱く。
棚が並べられた間隔は狭く、譲り合ってようやく人がすれ違える程度の幅しかない。
隙間なくびっしりと並べられた本が左右から迫ってくるように感じられて、リヴァイは思わずごくりと息を飲んだ。
「先輩、ここです」
涼やかな声が前方から静かに届いて、リヴァイは周囲に散らしていた視線をそちらへと戻す。
223名無し草:2014/05/12(月) 01:32:26.18
おいおい図書委員としてそれはいいのか、と多少気になったけれど、午後の授業がもうすぐ始まろうという今、図書室にはもう自分達以外いないことを見て取って、リヴァイは肩を竦めるだけでそれを流すことにした。
「せんぱーい、学生証貸してください」
先程より随分気安くなった口調で、図書委員がリヴァイを呼ぶ。制服のポケットから取り出して渡すと、男にしては華奢な指が丁寧にそれを受け取った。
慣れた手つきでカードリーダーに通せば、パソコンの画面にリヴァイの情報がぱっと表示される。
画面をちらり、そうして手元の学生証をちらり、小首をこてんと傾けた図書委員の視線の動きが気になって何となく追いかけていると。
「リヴァイ、せんぱい」
小さな、小さな声で彼に名を呼ばれてはっとする。
彼の視線は既にリヴァイが借りる本に移ってしまっていて、きっと自分の呟きをリヴァイが拾ったことにも気づいていないんだろう。それでも、聞こえてしまったその響きがどうしようもなくくすぐったい。
いよいよ自分の頬の熱さを自覚して、リヴァイは慌てて彼から目を逸らした。
「貸し出し期間は一週間です。忘れずに返してくださいね」
手続きを終えた図書委員が重ねた本の上に学生証を乗せて、すっと差し出してくる。もごもごと口の中で了解の返答を呟いて、本を受け取った。
腕に伝わる、四冊分の重み。これがあれば課題はどうにかこなせるだろう。
リヴァイの用件はその時点で終わってしまって、だからさっさと教室へ向かえばいいのに何だか立ち去りがたくて、リヴァイは呆然とする。何だろう、この感覚。
「…先輩?」
こてんと、小首を傾げて彼が不思議そうな声を出した。何か、何か言わなければ。
「…名前、」
「…はい?」
「お前、名前、教えろ」
自分の口から飛び出した言葉の余りのたどたどしさに、リヴァイは言った瞬間に頭を抱えたくなった。もうちょっと言いようがあっただろうに、何を緊張しているんだ俺は。
今すぐ消えてしまいたいリヴァイの心境など知る由もない目の前の彼は、一瞬の間の後に、ふんわりとまた花の咲くような笑みを浮かべた。
「…エレン、エレン・イェーガーです。…また来てくださいね、リヴァイ先輩」
エレン、と舌の上で聞いたばかりの名前を転がしてみる。それが何だか癖になりそうな響きで脳に焼き付いて、リヴァイは腕の中の本をぐっと抱き締める。
きっと自分はまた図書室を訪れるだろう。
224名無し草:2014/05/12(月) 01:34:03.59
図書委員としての仕事もそっちのけ、予鈴も聞こえなかったくらい本選びに没頭しているエレンに声を掛けるのが躊躇われた結果、授業には完全に遅刻してしまいそうだ。けれど、今のリヴァイにとってそんなことは些細なことだった。
「うわっ、わっ、昼休み終わっちゃう!手続きしちゃっていいですかっ」
「ああ、頼む」
確か一週間前も似たような台詞を聞いたなあなんて思い返しながら、リヴァイは何となく満たされた気持ちで小首をこてんと傾けたエレンの作業を眺める。
並べられた三冊の本はどれもリヴァイがまだ読んだことのないものだった。完全にエレンの好みが反映されたそれ。
本の中身そのものよりも、それを読めばエレンの内面に迫れるような気がして期待が膨らんでいく。エレンは、本を通してどんな世界を見たんだろうか。
「おい、エレン」
「へ、あ、はい」
忙しく手を動かすエレンに遠慮なしに声を掛ければ、やや上の空の返事があった。
顔を上げてこてんと小首を傾げる仕草はもう何度も見たことのあるもので、きっとエレンの癖なのだろう。
「お前、受付当番はずっと水曜なのか」
「えっと、その予定です、けど」
「じゃあ来週も来る。その次も。…来るから、本を用意しておいてくれるか」
お前が好きな本をもっと知りたいから。リヴァイの言葉に、エレンはぼんと音がしそうなくらいの勢いで頬を赤らめた。――おいおい、なんだその反応。
予想外のエレンの様子にリヴァイは少しばかりうろたえるけれど、それはやっぱり顔色には表れない。
「今度は一週間猶予があるからな。…期待してるぞ」
内心の動揺を抑えつつ、にやりと笑みを浮かべてリヴァイがそう言うと、エレンは上気した頬のままこくりと頷く。
「…先輩が来てくれるの、待ってますね。本と一緒に」
柔らかな笑みとともにそっと呟かれた言葉は、ちょうど鳴り響いた午後の授業開始を告げるチャイムに掻き消されることなく、リヴァイの耳に届いて甘く響いた。

続く(大爆笑)
225名無し草:2014/05/13(火) 17:12:36.71
かみやゆすら
226名無し草:2014/05/14(水) 18:25:22.18
リヴァハンは祭り状態
リリ受はキチガイ発狂状態
642: 名無し草 [sage] 2014/05/14(水) 12:40:03.05
オエー!ハンは悪臭撒き散らす公害やねんな
不細工で臭くて周りに迷惑かけるってもう障害者やな

auリハまとめ
https://pbs.twimg.com/media/Bnf80mWCYAA19Ec.jpg
・リリがハン班と共謀して殴って気絶させて風呂入れてる
・気絶してるから本人はわからん
・ルルミケはハンの風呂については途中であきらめたがリリはそうでないらしい

人間関係について
・ルルはリリは昔からの付き合い
・ルルは研究を支援してくれるから助かる、彼も世界の仕組みに疑問を持ってるのだと思う

ハンのリリ評
・口下手だし潔癖だけどあれでも仲間思いのいい奴
・態度は粗暴だけど自分の研究結果まともにきいてくれるし、考慮するだけの冷静さもある
・いい上官だと思う

ミケスン評
・ものごとを正しく判断する鼻が利くし、何より勇敢
・勇敢さは時に命取りだけど、彼はそのバランスを保って冷静に戦ってる
・スンスンするけど分隊長って地位は妥当

あうハンジインタ
・あんまり汚いとリヴァイに気絶させられて強制風呂
・気絶してる間に身体洗われてるぽい
・気づいたら風呂上りなことが多々
・リヴァイはハンジの巨人話をよく聞いてくれる
・子供の頃スコップで壁をガンガンやってたら憲兵がすっ飛んできた
227名無し草:2014/05/15(木) 22:16:15.19
リヴァハンは祭り状態
リヴァイ受はキチガイ発狂状態
>642: 名無し草 [sage] 2014/05/14(水) 12:40:03.05
>オエー!ハンは悪臭撒き散らす公害やねんな
>不細工で臭くて周りに迷惑かけるってもう障害者やな

auリハまとめ
https://pbs.twimg.com/media/Bnf80mWCYAA19Ec.jpg
・リリがハン班と共謀して殴って気絶させて風呂入れてる
・気絶してるから本人はわからん
・ルルミケはハンの風呂については途中であきらめたがリリはそうでないらしい

人間関係について
・ルルはリリは昔からの付き合い
・ルルは研究を支援してくれるから助かる、彼も世界の仕組みに疑問を持ってるのだと思う

ハンのリリ評
・口下手だし潔癖だけどあれでも仲間思いのいい奴
・態度は粗暴だけど自分の研究結果まともにきいてくれるし、考慮するだけの冷静さもある
・いい上官だと思う

ミケスン評
・ものごとを正しく判断する鼻が利くし、何より勇敢
・勇敢さは時に命取りだけど、彼はそのバランスを保って冷静に戦ってる
・スンスンするけど分隊長って地位は妥当

あうハンジインタ
・あんまり汚いとリヴァイに気絶させられて強制風呂
・気絶してる間に身体洗われてるぽい
・気づいたら風呂上りなことが多々
・リヴァイはハンジの巨人話をよく聞いてくれる
・子供の頃スコップで壁をガンガンやってたら憲兵がすっ飛んできた
228名無し草:2014/05/15(木) 22:17:30.91
AVエレリを擁護するエレン×リヴァイ婆
977: 名無し草 [sage] 2014/05/03(土) 12:33:41.83
一人オリジナル二人クローンの三人のジェルがチャーリーズエレンジェルで
「AV業界最強の受け専リリをイカせまくること」ていう極秘任務を受けて実行するアホみたいなジェルリリが500userやで
終わっとるは

64: 名無し草 [sage] 2014/05/03(土) 12:48:26.48
>>61
あの晒しはアホエロ初めて見てびっくりしたんかな
純情なやっちゃで

72: 名無し草 [sage] 2014/05/03(土) 12:49:52.48
>>64
ジェル受けとリリ受けやっとったら日常過ぎてふーんで終わるでな
他のとこの子やろ
229名無し草:2014/05/15(木) 22:18:32.66
ジャン「やああああああああああああああああんっ!!あんっ!あんっ!(ビクビクビクビクッ!!!)きもちいぃのおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜っ!!エレンしゃまのおちんぽおおおおおおおお〜!!
しゅうぅっごくかたくておっきなおちんぽがああああああああーーーっ!!ジャンのけちゅまんこじゅっぼじゅっぼしれええええええええっ!!!ぎぼぢよしゅきりゅのおおおおおおおおーーーっ!!!
あっはああああああああんっ!!イグイグイグイグっ!!イっちゃうううううううううううううううううーーーっっっ!!!!!(ビュクビュクビュクビュクビュクビュクーーーッッッ!!!ブッショオオオアアアアアアアアーーーッッッ!!!!!)」

ジャン「はひいいいいいいいい〜〜っ!ひひいいいいいいいい〜〜〜んっ!(泡噴き白目)しゅごいのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜っ!ええええええええええええエレンしゃまのおおおおお
おおおおおおちんぽでっかくなってええええええ〜〜〜っ!!ジャンのおひりの奥のほうコンコンコンコンしてりゅうううううううううううううううう〜〜〜〜っ!!!!(アヘ顔)」

ジャン「いやああああああああああんっ!!エレンしゃましゅごいのおおおおおおおおおおーーーっっ!!!エレンしゃまのおおおおおおおおおおーっ!カチカチになったでっかいおちんぽがああああああああああーーーっっ!!
しゅしゅっしゅごいいきおいでジャンのおひり出たり入ったりしてりゅのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーっっっっ!!!!!!(ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクッッッ!!!!!)」

ジャン「ウンチでりゅっ!ウンチでりゅっ!ウンチでりゅっ!ウンチウンチウンチウンチウンチいいいいいいいいーーーっ!!!!(ブリュリュッ!!ブリュブリュブリュブリュブリュブリュブリュブリューーーッッッ!!!!!)きひっ!きひっ!きひひひひっ!!(アヘ顔)
ええええええエレンしゃまのどでかいおちんぽから大量に出たザーメンでジャンのおなかごぽごぼなのおおおおおおおおおおぉ〜〜〜っ!!ぬっ!ぬ、ぬ、ぬっ…!こぉおおおおおぉおおぉおおお…っ!!!!
ウンチ溶けてでりゅっ!噴水みたいにでちゃうのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーっっっ!!!!!!(ブリュリュバリバリバリバリッッッ!!!ブブババババババババアアアアアーーーーーーッッッ!!!!!!!!)」
230名無し草:2014/05/18(日) 17:00:40.40
イッコールル
231名無し草:2014/06/29(日) 18:15:45.90
なつかしいコピペやなぁ
232名無し草:2014/08/08(金) 20:46:46.86
ボッコルル見たで
なんや阿部寛みたいなお顔になっとって草
233名無し草:2014/09/12(金) 01:16:16.92
みんなで仲良く語りましょう
234名無し草:2014/09/20(土) 01:01:55.17
三十路のおっさんを本気にさせておいて、ふいといなくなってしまうなんて。
235名無し草:2014/09/25(木) 10:28:02.09
いましかしらない a
236名無し草:2014/10/01(水) 05:53:00.38
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/compose/1410741543/277
なんの為に生まれてきたのか?
子孫すら残せない不甲斐なさと、迫りくる寂しい老後に対する不安で精神がおかしくなった糞虫ゲルマおねぇと類似の粗悪品として 

バカセ、 手首、 zkun、 肘 という中年がいるけど、これらが結婚どころか恋人もできず子孫を残せない状態なのは

地球にとって無用か有害な存在だから、子孫を絶やし淘汰される自然界の摂理が働いているんだってさw


必死に有能アピールしてるけど、別の意味で選ばれた存在なのは認めるよw
(糞虫ゲルマおねぇ、バカセ、 手首、 zkun、 肘 は間違いなく誰からも必要とされず根絶やしになるDNAとして選ばれてるからw)


※楽作板では手首、難民板では糞虫ゲルマおねぇ扱いされて憤慨し厨、厨と連呼してる無職のミドル脂臭を追加召集
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/compose/1410741543/306
[強過ぎるエルボー先行回転の欠点に気付いて柔軟にしていった訳よ]発言から、
肘 または エルボー、 柔軟、 厨厨と鳴くので ねずみ男 と仮称しておきます。

肘(ねずみ男)のカキコミ
http://hissi.org/read.php/compose/20140930/VzhFdk1nTjE.html
237名無し草:2014/10/01(水) 23:42:24.70
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/compose/1410741543/277
なんの為に生まれてきたのか?
子孫すら残せない不甲斐なさと、迫りくる寂しい老後に対する不安で精神がおかしくなった糞虫ゲルマおねぇと類似の粗悪品として 

バカセ、 手首、 zkun、 という中年がいるけど、これらが結婚どころか恋人もできず子孫を残せない状態なのは

地球にとって無用か有害な存在だから、子孫を絶やし淘汰される自然界の摂理が働いているんだってさw


必死に有能アピールしてるけど、別の意味で選ばれた存在なのは認めるよw
(糞虫ゲルマおねぇ、バカセ、 手首、 zkun は間違いなく誰からも必要とされず根絶やしになるDNAとして選ばれてるからw)



ナイスカップリング
糞虫ゲルマおねぇ「コネクティブ手首!」
http://hissi.org/read.php/compose/20141001/cnFTZWNOdEU.html
手首 「アクセプション!」
http://hissi.org/read.php/compose/20141001/QVhZRFZjZ2M.html

バカセ「コネクティブzkun!」
http://hissi.org/read.php/compose/20141001/WkxleDZXSlg.html
zkun「アクセプション!」
http://hissi.org/read.php/compose/20141001/MFdrRXlmaDc.html
238名無し草:2014/10/04(土) 12:54:01.58
リリミカやん!
239名無し草:2014/11/07(金) 02:35:32.58
age
240名無し草:2014/11/13(木) 00:34:49.22
この、巨人はどこからやってくるんですか?

腹が減るからヒトを食べるんですよね。では、ヒトを食べる前は今までは何を食べてたんでしょうか?

同じ惑星に、これ程まで大きさの違う同族(?)の生物が生きれるんでしょうか?

何で皮が無いのに生きれるんですか?いつもの良く出てくる巨人です。
241名無し草
もしかしてめっちゃ荒れてる?