97 :
名無し草:
週刊新潮 ’07.7.19
東宮御所「建て替え」への風当たり 3/6
改修改装に9億円
「昭和天皇の崩御後、天皇皇后両陛下が皇居の御所に移られた後、平成6年に皇太子さまと
雅子さまが、赤坂御用地内にある東宮仮御所から引越されてきて住んでいます。その時、総
工費3億8000万円をかけて奥私室部分を中心に改装工事をしました。雨漏りがしていたので
銅板の屋根を葺きなおし、壁を直し、皇太子さまのご希望で日本間の前にししおどしのある日
本庭園も造っています。さらには両殿下がお好みの壁紙やカーテンにしたり、内装工事も行わ
れました」(前出・記者)
自宅のリフォーム費用に3億8000万円とは気の遠くなるような額だが、実は、この3年後の平
成9年皇太子夫妻は、東宮御所から新婚時代を過ごされた東宮仮御所に引越しをされている。
公室部分の改修工事のためだ。
「耐震補強工事を行っています。支柱や壁を補強するだけでなく、車椅子でも入れるようにリフ
トを設置するなどバリアフリー化に努めています」(同)
この時かかった工事費用は実に総額5億8000万円。必要な工事だったにしろ、大きな予算が
投じられたのである。
98 :
名無し草:2012/11/08(木) 06:23:51.32
週刊新潮 ’07.7.19
東宮御所「建て替え」への風当たり 4/6
愛子さまのご誕生に際しても、東宮御所では改修工事が行われた。愛子さまのための子供
部屋にはかつて紀宮さまが使われていた8畳ほどの洋間が用意された。
「転んでも大丈夫なようにコルクのタイルが敷かれ、壁には落書きをしてもいいようにリノニウ
ムを張っています」(同)
部屋を仕切って看護婦控室も設け、改装工事にかかった額はおよそ3000万円。他の工事に
比べれば少ないとはいえ、立派な一軒家が建つほどの金額である。決して小さな額とはいえ
ない。
皇太子ご夫妻が仮御所から東宮御所に移られてから13年。何度かの改修工事や改装工事
で実に9億円あまりの予算が投じられたことになるが、
「今回、新聞記事で東宮御所の建て替えの話を知りましたが、なぜ、今になってやるのでしょう
か」
というのは宮内庁OBの一人である。
「皇太子ご夫妻は結婚した際は東宮仮御所で新婚生活を送られ、次に東宮御所に引越し、公
務室の耐震工事の折には、再び仮御所住まいになり、その後、東宮御所に戻られました。ご結
婚以来、何度も引越しをされ、そのたびに事務方も引越しをして大変でした。それがまた引越し
というのでしょう。どうせやるのなら、なぜ耐震工事をした際にすべて一緒にやらなかったのでし
ょうか」
職務とはいえ、引越しのたび、職員にのしかかる負担は大変なものだったという。その一方、
総工費およそ30億円ともいわれる建て替え工事の予算獲得も問題山積だという。
99 :
名無し草:2012/11/08(木) 06:24:37.07
週刊新潮 ’07.7.19
東宮御所「建て替え」への風当たり 5/6
水面下での動き
「現在、皇居内の(宮中三殿の一つである)賢所の大改修工事が4年計画で行われている最
中です。莫大な予算(平成18年度予算は5億7000万円)を計上しているので、とてもじゃない
が、政府としても東宮御所の建て替え工事予算を認めることはできないと思いますね。認める
としても賢所の工事が終わってからではないでしょうか」
こう語るのは皇室ジャーナリストの久能靖氏だが、別の皇室記者は、さらに厳しい見方をす
る。
「こんな時期に建て替えをしたら、また雅子さまバッシングの材料にされてしまいますよ。公務
にまだ本格的に復帰されていない今、家を建て替えれば、風当たりはますます強くなるに違い
ない。さらに愛子さまの勉強部屋が必要といっても、現在の東宮御所に、皇太子や秋篠宮また
紀宮のかつての勉強部屋がありますから、それを改修して使えばいい、という意見も出るので
はないでしょうか」
御所の建て替えそのものが困難では、と否定的な見方をする関係者もいる。
宮内庁も、
「改修については検討中ですが、建て替えの計画はありません」(総務課広報室)
という。
100 :
名無し草:2012/11/08(木) 06:26:16.59
週刊新潮 ’07.7.19
東宮御所「建て替え」への風当たり 6/6
建て替えは一応否定してみせたものの、近い将来、時機をみて正式に発表するのではない
か、と見る向きも多い。
「建て替え話が今出てきたということは、8月の来年度予算概算要求の前に水面下で動いてい
るという見方ができるでしょう」(同)
それにしても考えさせられるのが、皇位継承権第3位の悠仁親王の存在である。ご誕生以来、
女性天皇論議はすっかり影をひそめ、皇室典範の改正がないかぎり、悠仁親王が将来天皇に
即位する可能性は大きくなった。にもかかわらず、
「悠仁さまの育児室はずいぶん狭いと聞いています」(宮内庁記者)
秋篠宮邸の私室部分の部屋数は8室。22室の東宮御所とは比べようもない。
今のような状態のままで御所の建て替えが行われるとしたら、皇室と国民の間に、乖離が起
きはしないかと心配である。