706 :
名無し草:
部屋に戻るとシャツを脱ぐのもどかしいとばかりに、椙田が中邑の唇を塞いだ。
そのまま獣のように互いの舌を貪りあう。「っふ・・・う」
じん、と下半身に熱が溜まるような感覚がする。熱い。キスだけでは足りない。
もっと熱いのが欲しい。もっとぐちゃぐちゃにして欲しい。
待ちきれず、中邑は舌を絡めたまま胡坐をかいた椙田の膝の上に乗り上げた。
自分で浴衣の前をはだけてみせ、椙田の眼前にさらけ出す。
「ね、ここ」中邑は胸を突き出すようにしてねだった。
淡い色をした二つの突起は固く立ち上がり、淫靡な色香を匂わせていた。
じゅっと湿った音がして、椙田がそこを舐めあげる。「ん・・・んっ、あんっ」
じんわりと熱を帯びた愛撫を与えられ、高い声が漏れる。
恥かしい、と思う間も無く今度はそこを指で撫で上げられる。節くれだった指が突起を摘む。
ぴりっとした痛みが駆け抜け、中邑はびくりと身を震わせた。
そのまま指でこね回され、再びそれを口に含まれる。「やっ・・・それ、だめっ・・・ん・・・っ」
ぐちゅぐちゅと濡れた音が響き、耳を塞いでしまいたくなる。
やるせない感覚に身を震わせた中邑は、すでに反応しきっている自分自身を椙田の腿にこすり付けるようにして、更なる快感を求めた。