527 :
その1:
昨夜はハミルと一緒に帰ってきたことを心配するばぁや。
亜弓は「もうすぐ噂になるかもね」「今日も明日もこれからもずっと一緒・・・」
そして週刊誌で噂になるかもしれないことも承知だという亜弓。
一方マヤは遅刻しそうになって食パンをくわえて駅まで走る。
電車の中では若いカップルの会話を耳にしほほえましく思うマヤ。
ただそれは日常の生活の場面ではなく、何をしていてもマヤ自身がすでに
阿古夜になりきり見聞きするもの全てを阿古夜の心で感じ取っていたことにマヤは気付く。
私は演じようとは思わない もう阿古夜として生きていこうとすら思うようになったマヤだった。
亜弓の稽古場にて。
「人がまだ神だった頃 黙っていても心が通じた 神の名は名ではなく その働きを言うものじゃった
相手を思えば それでよかった その本質を言うものじゃった」
演じていても台詞の意味を理解できない亜弓。
自分の台詞の意味を他のキャストもわからなかったが亜弓が演じるのならそれは
正しいと信じるという答え。
このままでは阿古夜にはなれないと目が白くなる亜弓。
528 :
その2:2012/04/25(水) 01:03:12.37
一方マヤの稽古場ではマヤは実に生き生きと亜弓と同じ場面を演じていた。
稽古場へ向かう間にマヤの中では亜弓にはわからない台詞の意味がわかっていたからだ。
稽古が終わると桜小路はよそよそしい。
それを見て黒沼は問いただす。
事故以来芝居がどんなに大切かわかったのでマヤには負けたくない、ライバルだと言い切る桜小路。
黒沼はそんな桜小路に原点にもどれとアドバイスする。
黒沼は桜小路にライバルマヤは既に原点に帰っているぞと伝えた。
夜。
廃駅でハミルと亜弓が稽古している。
亜弓を見守るハミル。
演じても演じても台詞の意味がわからない亜弓はあせる。
練習を終えようとしたときハミルが車のキーをホーム下に落とす。
どこに落としたのかわからないハミル。
しかし亜弓は音だけで落ちた場所を言い当てた。
驚くハミル。
ハミルが何気にライターに火をつけたとき、亜弓はその火が揺れたことを心の目で見たことに気付く。
明かりのない中、無数の蝋燭の火をともして練習した日のことを思い出した亜弓。
その瞬間、あんなにわからず苦しかったあの台詞の意味を理解した。
「私が歩けば火も動く 火に神宿る 私が思えば 水も動く 私が思えば 水に神が宿る」
またもや白目になって口が半開きになった亜弓だった。
529 :
名無し草:2012/04/25(水) 01:05:05.03
誤字などあったらごめんなさい。
とにかく早くうぷしないとと思ってw
ではおやすみなさい。
7月号につづくと書いてあるのでまだ休止はしないもよう。