【大宮】大野智と二宮和也が大嫌い【SK】

セイス

アインス

ツヴァイ

ドライ

もう少しだから手伝う。

フィーア

忘れもしない2007年の6/17の夜7時、私は久世橋のロードでレイプされました。

フュンフ　　だんけしぇーん

歩いていると、いきなり土手の下から人ガサガサッと音がして土手下に抱え上げられて下ろされました。
鼻と口をすごく強い力で塞がれていたので、声を上げることも出来ずただ恐怖を感じました。

とっさに頭に「殺される」と不安が浮かびました。
夜道を一人で歩いていた私にも落ち度はありますが、まだ夜7時すぎ。
まさか自分がその時そんな目に遭うなんて思いもしてませんでした。
父の日のプレゼントを買った帰りでした。

通り魔か私を知り合いと間違えた人のイタズラか。

後者は人脈のない私には可能性が低い事なのですが、どちらにしろ鼻と口を息も出来ないほど強く押さえ続ける人物に向かって「わかったから」と一言放ちました。
とりあえず早く呼吸がしたい、でも出来るだけ相手を刺激したくないという考えから出た言葉でした。

するとゆっくりと手が離され、私は思いっきり空気を吸い込みました。
それと同時に「騒ぐな、騒ぐなよ。静かに…静かにしろ…」と音量を押さえつつも少し興奮状態にあるような相手の男の声が聞こえました。
私は黙って頷きました。

「騒がないから殺さないで下さい」

自分自身でも驚くほど冷静な声色でこう発しました。
騒ぎにはしたくない、でもただで帰してくれる雰囲気ではない。
だとすれば、相手の求めている行為はたぶんただ一つ。
本能でそう感じ取っていました。

その途端、私の胸に顔を埋めながら股間を撫で上げてきました。
頭が真っ白になりました。

当時私は10代後半。
積極的なタイプではありませんでしたが、自分なりに似合う相手を見つけ、経験すべき事はもう既に終わらせてありました。

大人しくして騒いだりしなければ暴力をふるわれたり刺されたりすることはないだろう。
私は黙ってされるがままに事を終わらせました。

中に出されました。

妊娠したらどうしよう。

その時に浮かんだ不安はその一つだけでした。
初体験を無理矢理奪われたわけでもない、暴力をふるわれたわけでもない。

それに、相手が求めていた欲求は果たしてやれた。

相手は私が特に激しい抵抗をせずに事を終わらせられた事の満足感からか、のんきにタバコに火をつけ始めた。

「……もう帰っていいですか？」

ダメ元で聞いてみる。

そのまま帰ればいいのにアホだな。

男は一瞬焦ったような素振りを見せたが、
私の両肩に手を添えながら「…誰にも言うなよ？」と一言告げ、あっさりと解放してくれた。

私は頷いてゆっくりと土手を上がる。

今、大声を出したら誰かがなんとかしてくれるだろうか。

そう考えながら上がりきり、帰る方向へ歩き出す。するとほんの少し歩いた所で、正面から来た30代半ばあたりの自転車の男性がこちらを凝視している。

ああ、そうだ。端から見れば私も不審者だ。こんな暗い道を一人とぼとぼと土手から上がり歩いてくる女。

どこからどう見ても怪しい。私は俯いて早足ですれ違おうとした。

「…待って！」

男性が私を呼び止める。
恐る恐る男性を見ると、自転車から降りて私に歩み寄りこう言った。

「もしかして、さっき歩いてた子か？何かあったんやな！ちょっと待っとき、連絡入れてあるから」
そして男が携帯をどこかにかけ、「あ、先ほどの者ですけども。見つけました、今一瞬にいます。○○まで来てください。」等と手短に伝え、私の手首を掴み

「とりあえず大きい通りに出ような」と歩き出した。


まだ犯人と別れたばかりだ。ヤバイ。余計な事しやがって。
逃げようにも、ガッチリ掴まれ不思議そうに顔を覗き込んでくるのでどうにもならない。

少し歩いて、国道沿いに出た。

コピペするならおもしろいのにして。

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道行く人達はこんな自分をどんな目で見て通り過ぎて行くのだろう。

妊娠の不安もあり、膝に力が入らずしゃがみこんで男の連絡先の相手を待つ。

ほんの数分、だけどとても長く感じた。
到着した警官が私の元へ歩み寄る。


「…初めてか？」

オイ。レイプ被害者への第一声がそれかよ。

私は黙って首を振る。
すると警官は一瞬黙った後、「話を聞きたいから来てくれるかな？」とだけ言った。

パトカーなんて乗るのは初めてだ、自分は被害者側なのに何故かとても悪いことを犯したような気分になる。

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視線が怖い。

今同じ車内にいる警官達は、私をどんな風に見ているのだろう。

「顔色悪いね…大丈夫？」

隣に乗っている女性警官に話しかけられたが、とても会話をする気力はない。

ああ、大事になってしまった。
何故あの時もっと明るい道を通らなかったのか。
多少暴力をふるわれてでも逃げ出しとけば良かった。
そもそも家族で一番仲の悪い父親のプレゼントなんて買わなくて良かったんだ。
後から後からと後悔がわいてくる。
窓から見える外は真っ暗。一体今何時なんだろう。あれからどれだけの時間が経ったのか。


「…着いたよ、降りようね」

女性警官がドアを押さえて私を促す。
顔をまともに見られない。会釈だけして先を誘導する警官の後を歩き出す。

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