もしも桃子が愛理にオナニーを教えたら＠難民6

いつのまにか落ちてたorz

まとめサイト
http://wiki.livedoor.jp/eroka1/

前スレ
もしも桃子が愛理にオナニーを教えたら＠難民5
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1282412624/

とりあえず新狼に立つまでのつなぎで･･･

朝携帯から見てて繋がんないなと思ってたら落ちてたか…
今夜も待ってますよ

規制復帰しました保全も出来やしないわ

まとめに、このスレのリンク貼りました

>>つづき


水着での撮影も終わり、海が見える高台で一休み。
次の予定は夕方で、浜辺で白のワンピースでの撮影まで休憩。

ボーっと海を眺めていたら、女性スタッフさんがニコニコしながら彼女の携帯電話を持ってきた。

「舞美ちゃん、東京の事務所から電話だよ。
なにやらすごーく大事なお知らせみたいだけれど」

「あ、はい」

ニコニコしてるってことは悪い知らせじゃないんだな、ということはわかった。

「もしもし、矢島ですけれど――」

『あ、矢島！？　すごいお知らせだ、聞いて驚くって、岡井コラッ！！』

マネージャーの富田さんからの電話……って千聖がどうしたの？

『あ、舞美ちゃん！！　やったよ、やったよ！　決まったよ、すごいよ！！』

「あ、うん」

主語が抜けているから何がなんだかわからない。

「何がすごいの？」

なので、聞き返してみた。

『すごいものはすごいんだよ！！　だってこうふぁひょあｊたおお』

「ちょっと、千聖？」

携帯越しに聞こえてくる雑音。
物音に、叫び声。
いったい向こうで何が……？

『舞美ちゃん！？　まぁいみちゃああんんん！！！！！』

「え、栞菜？」

『うん！！　おめでとう、舞美ちゃん！！　ついにみんなの夢が叶ったよ！！　本当に、本当に……ひっく』

あれ、泣いてる？

「どうしたの？」

『どうしたの、じゃないよ！！　もぅ、ホントに……って、舞ちゃんやめて――』

「栞菜？」

携帯の向こうでは栞菜の金切り声が聞こえてくる。
だから一体向こうではなにが？

『舞美ちゃん？　元気してる？』

「おっ、舞じゃない。元気だよ」

『へへー』

「なんかさっきから東京のほうが騒がしいんだけど」

『もち！　だってね、決まったんだから』

「それはさっき千聖から聞いた。すごいってのも。で、何が？」

携帯に息が拭きかけられたのか、ボーっと音が聞こえてきた。
それは舞のため息だとすぐに気がついたけれど。

『大事なこと忘れてない？　今日は』

「今日は？」

『こうは――』

ツー、ツー、ツー。
あれ、切れちゃった。

こうは……硬派？
軟派と硬派の硬派？

誰のこと……もしかしてわたし？
そりゃ、ちょっとは筋肉質かもしれないけれど、一応女の子だよ？

雑誌アンケートでもあったのかな？
『℃-uteでもっとも硬派なのは誰！？』ってのが。
それが決まったからわたしに電話をかけて……。

あ、またかかってきた。

「もしもし――」

『はぁ、はぁ、舞美ちゃん！！』

この声……愛理。
しかもなぜかはぁはぁ言ってるし。

「どうしたの、息を切らして」

ちょっとだけエロいです。


『うん、ここだったら大丈夫かな。……おめでとう、やりました！！』

「だから何が――」

『℃-ute、紅白歌合戦に出場決定です！！』

「あ、なんだ。紅白か……えええええええええ！！！！！！！」

『へへー』

びっくりしすぎて、頭の中が真っ白になった。
確かにわたし達の大目標として紅白歌合戦出場があったけど……まさかデビュー年に出られるとは。

そうだ、日本では出場歌手が発表される日だった。

『あとハロプロからは娘。さんとBerryzが出るんだよ』
　
「やったね、愛理！！」

『うん！！　それで、さっきはみんなで誰が一番先に舞美ちゃんに報告するかで揉みくちゃになってたんだ。
うまーく私は逃げてきたけれどね』

「ありがとう、愛理。ほんとに……ほんとうに嬉しかった」

『うん！』

つい涙ぐんでしまう。
出場できること、嬉しすぎる。
ずっとずっと夢だった。

それを最初に愛理の口から聞けたのも嬉しかったり。

『じゃあ舞美ちゃん撮影頑張ってね！！　こっちはいまからNHKに言って記者会見があるんだ、って見つかっちゃったみたい』

電話越しに千聖が「トイレに逃げ込むなんて卑怯だぞ」って聞こえてきた。
あ、だからさっき息切れしてたんだ。

『バイバイ、舞美ちゃん』

「うん、みんなによろしく伝えておいてね。バイバイ」

通話を終了し、携帯をながめる。
わたしの携帯だったらキスをしてしまいそうなくらい嬉しい。
じっとしていられないくらい嬉しい。

よし！


「あ、携帯ありがとうございました」

「どうだった、舞美ちゃん？」

「おかげさまで紅白に出場が決定しました」

「すごいじゃない！　おめでとう」

「はい！　なのでちょっと走ってきます！」

「え、ちょっと舞美ちゃん？」


嬉しすぎてジッとしていられないわたしは異国の地で抑えきれない気持ちを抱えてランニングを始めた。
結果、ちょっと道に迷って……スケジュール圧しちゃいました、すいません。


夢のような1年を最高のかたちで締めくくれそう。
本当に夢みたい。

でも、本当に最高の瞬間が味わえるのは大みそかよりも、ほんの前になったんだけど。


[　ガラクタノユメ　(11)] 　(おわり)

>>1

スレ立てありがとうございます！！
せっかく立てていただいたのでもうちょっと難民で書こうと思います
相変わらず規制がうざいけれどｗ


今回の話で舞美は℃メンバーから報告をうけたけれど、リアルでは事務所の人からでしたｗ

乙です！あーやじすずみやももの行方が気になるよー

1ですけど気にせずすぱーんと新狼に引っ越しちゃってください
千奈美に今日も待ってまーすｗ

まだかなまだかなぁ〜

第16章

(1) [ 想いを伝えられなくなる前に　]　　(みやび)


『桃のこと、信じてるから。待ってる』

そう言って桃の答えを待つこと一週間。
桃からは……なんの回答もなし。

あたしだって色々我慢してるんだよ？
一緒に帰るときに手をつなぐの我慢したり、隙を見つけてはキスをするのを我慢したり。
そんなあたしの気持ちはどこはやら、忙しい一日、一日と日常は過ぎていく。

もしかしたら、とっくに愛理と仲直りしちゃってあたしには何の連絡もなし？
それについて聞いてみたら、

「……ふたりにはちゃんと話をするから」

そう言いづらそうに答えた。
ふたり、っていうのはあたしと愛理のことだと思う。
つまりどちらと付き合うことにしたか、っていうのは付き合わないと決めた相手にも言うってこと。

でもさ、なんか桃が偉そうで腹が立つ。
あたしと愛理を天秤にかけているようで。

さっさとあたしに決めればいいのに。
日ごとにストレスが溜まり、ちょっと睡眠不足気味。
授業だって頭に入らない。
……それはもともとだけど。

一方、桃はどうしてるかって？
ごくフツーにダンスレッスンしてる。
心中はどうだかわからないけれどさ。

もちろんあたしもレッスンは一緒。
Buono!だって、Berryzだって。
その辺は愛理よりもリードしている。

3月はBuono!の活動はまったくなし。
だから愛理に会うことはない。
もし顔を合わせたら気まずいんだろうなーと思うけれど。


とりあえず、あたしにできることはレッスンに集中すること。
前みたいにみんなに気を遣わせるとカッコ悪いし。

視線を桃に移す。
やっぱりフツー。
その冷静さがムカつく……ん？

桃のとなりでダンスしてる梨沙子がなんか変。
もともとダンスは得意な子じゃないけれど、いつも以上に動きが悪い。
表情もすごく辛そう。

「梨沙子？」

「あ、みや……」

「大丈夫？」

「え……うん。なんかちょっとだけ力が入らなくて……あれ？」

梨沙子が足元がよろめいたので、あわてて抱きとめる。

……え！？

「ちょっと、熱があるじゃない！！」

「……はは、ごめん」

その手は信じられないくらい発熱していた。


(つづく)

お待ちしてました

いえいえ
ここのところ話にキレが足りなくて申し訳ないですorz

やっとみつけた
まとめの人ありがとう

http://twitter.com/theystorm
http://photozou.jp/photo/show/650454/48978505
http://0bbs.jp/zatudandao/img0_22300?e=bsmk

今日もお願いしまーすｗ

桃子よ愛理よ雅よBuono！推しの私は・・・

梨沙子がどう絡んでくるんだろう・・・
あー気になる！！！！！今日も待ってます！！！！！

ここでいきなりりしゃみや？
俺はそれでもいいけどｗ

桃推しなのに物語のせいで雅ちゃんが好きになりそう(笑)

>>18


「先生！　梨沙子ヤバい！！」

あたしの悲鳴ともつかない声にダンスの先生、そしてメンバーがうちらのもとに集まる。
先生は梨沙子の額に手を当てる、顔をしかめた。

「これはまずいね。私は菅谷を連れて病院に行くから今日のレッスンは終わり。お疲れ様」

先生はあたしにもたれかかっている梨沙子の腕をとり、肩にかける。
でも先生ひとりだけだとバランス悪い。

「あたしも病院行きます」

「先に帰ってなさい。この高熱、もしかしたらインフルエンザかもしれないから。
うつるとまずいでしょ？」

「行きます」

梨沙子の一大事、ほっとけるわけがない。
先生を睨みつける。

「……急ぐよ」

「はい！！」

先生と一緒に、車が止めてある近くの駐車場まで梨沙子の両脇を担いで連れて行った。
手早く梨沙子を後部座席に乗せ、あたしもその隣に座る。

「そういえば夏焼、荷物はいいの？」

「あ――」

梨沙子を担いで病院に行くことばかり考えて焦っていたため、バッグや服を持ってくるのを忘れていた。

「先生、急いで取ってきます！」

車から急いで降りスタジオに戻ろうとすると、こっちに走ってくる影。
1人、2人、3、4……5人、ってことはみんな？
ジャージやスゥェットのレッスン着のままだった。
まぁ、あたしもそうだけど。

「はい、みや忘れ物」

桃があたしのバックを渡してくれた。
それだけでなく、あたしの靴や服、それに梨沙子の分までメンバーみんなで急いで持ってきてくれたみたい。
だから靴は中履きのまま。

「梨沙子のこと、お願いね」

「まかせといて」

不安げなキャプテンの肩を軽くポンと叩いて元気づける。
あたしだって不安だけど、そんな顔は見せられないよね。

後部座席に荷物などを積み、梨沙子の隣によりそって見送ってくれるみんなに手を振って、車は病院へと向かっていった。

隣の梨沙子の呼吸は荒く、額には汗がにじんでいる。
タオルで拭ってあげると、小さくあたしの名前を呼んだ。

「大丈夫？」

「うん……へへ、ホントごめんね」

「もう、全然大丈夫じゃないじゃん」

「……かもね。ちょっと、キツい」

「……ばか。肩貸してあげるから病院まで寝てなよ」

ありがと、とエンジン音でかき消されてしまいそうな小さな声を出した後、肩に重みがかかる。
やっぱり呼吸が荒い。
どうにかなるわけじゃないけれど、梨沙子の頭を撫でて少しでも苦しみが減るように祈る。
ちょっとだけ表情が和らいだ。

少しそうしていたらまた梨沙子があたしの名前を呼んだ。

「寝てなって言ったばかりでしょ」

「なんかさ、こうやって肩によりかかってると色々思い出すな。ちょっと懐かしい」

色々、か。
そういえば、うちらにも色々あったよね。

「……お姉ちゃん」

「梨沙子からそう呼ばれるの、懐かしい」

つい笑みがこぼれてしまう。

梨沙子とは、他のメンバーが知らないようなことが色々なことがあった。


あれはBerryzが活動し始めた最初の夏休みのこと。

『みや、あのね……つ、付き合ってください！！』

電話越しに急に梨沙子に告白されて、あたしたちは付き合うことになった。


(つづく)

うへっ

な、なんだってー

なんやとー！！

これはまさかも　いやなんでもない

みやももへの道は長いなｗ

今夜はこーい！！

やじすず＆りしゃみや＆もも一人でも俺はいいよｗ
ﾙﾒ’ｰ’ﾘ＜は？

のちさんならきっとインフルエピソード入れてくると信じてましたw

>>31

梨沙子のことはかわいいと思いつつも、
どうしてもライバル意識が先立ち、恋愛感情を抱くまでは達していなかった。
でも嫌いじゃないし断ると面倒だし、別にいいかって程度でokした。

当時は付き合うっていっても何をするかよくわからなくて、一緒にスイカ食べたり、ゲームをしたり、
セミを取りにいったり、お泊まりで一緒のベッドで寝たり……そのくらい。
友達とする範囲をでなかった。

2004年は本格的に芸能活動が始まった年で、夏休みも半分はコンサートやイベント
、レッスンでつぶれ、残りの半分はほとんど梨沙子といた。
ううん、一緒にいたいって強く言われた。
地元の友達と遊びたい、と言っても梨沙子は聞いてくれなかった。

付き合いだして、自由が減った。

それに嫌気がさして夏休みが終わる3日前だったかな、梨沙子ん家であたしの方から別れようって切り出した。
理由が、「もうすぐ2学期が始まるから終わりにしよう」。
いくら当時小学生だったとはいえ、我ながらひどい理由だったと思う。

梨沙子の瞳からポロポロ涙がこぼれてきたのを今でもはっきり覚えている。
でも、あたしも意地っ張りで一歩も引かず、慰めようともしなかった。

不毛なやりとりが続いたあと、梨沙子はひとつ条件を出してきた。
キスしてくれたら別れてあげる、って。

そしてあたしは人生で初めてのキスを梨沙子とした。
本当に触れるだけのキス。
梨沙子の鼻息がちょっとくすぐったかった。

キスをしたあと、かなり後悔した。
もっと早くキスをしていれば、きっと別れ話なんて切り出さなかったのに、って。
気持ちが夏休みの間にかなり梨沙子に寄っていたことにやっと気づいた。

もう遅かったけど。

「恋人が駄目だったら、じゃあ―」

梨沙子から提案された新しい関係。

「私のお姉ちゃんになって！」


まぁいっか、と受け入れたら次の日からが大変。
梨沙子がレッスンスタジオでお姉ちゃんお姉ちゃんうるさい。

一週間で「お姉ちゃん」と呼ぶの禁止させたけど。
それから律儀にもお姉ちゃんと呼ぶことがなかった。

でも、いまでも一緒に買い物行くし仲はすごくいい。
甘えてくれるのが今ではすごく嬉しい。
まるで本物の姉妹みたい……いや、本物の姉妹だったら、喧嘩ばっかりしてそうだけど。


もしも梨沙子ともっと早くキスしていたら。
もしも付き合うのがもっと大きくなってからだったら。

ふたりの関係は今とは違ったかもしれない。

今のあたしが好きな相手も違ったかもしれない。


(つづく)

当時のりしゃみやの奇跡っぷりはすごかったですよねｗ

そのうち暇になったらこのエピソードを短編で書いてみるのもいいかなと思いますけど
いまはそれよりも話を先に進めないとw

お願いします(笑)

まとめ更新しました。今日は早く眠れそうだｗ

のちさん乙です！！まったく規制ってやつは・・・
梨沙子がまだみやびちゃんのこと想ってたらもっとぐちゃぐちゃになりそう
それもそれで見たいけどｗ

えええぇぇぇここでまさかのりしゃみや？桃子どーする！！
やじすずの展開も気になるのだが…やじすず推しなので

みやももの行く先が気になって眠れないｗ
今日もお願いしまーす

夜中に何度もチェックする俺(笑)

>>41

「お姉ちゃんひとつ聞いていい？」

お姉ちゃんと呼ばれるのはくすぐったい感じがするけれど、こんな状況。
すこしは我慢しようかな。

「なに？」

運転している先生に聞こえないように耳打ちしてきた。

「好きな人……できたでしょ」

「え、いや、ちょっと急に今、そんな話をしなくても！！」

「落ち着いてお姉ちゃん。で、どうなの？」

「うー……。梨沙子からできたように見える？」

「うん。よく目で追ってるもの」

これはもうわかってると言われてるようなもの。
梨沙子から目で追っているのがばれる、ってことはメンバーしかいない。

「で、どうなの？」

「……正直言って、大変」

「そうだよね。その人には付き合ってる人がいるものね」

ハッとして梨沙子の顔を見る。
苦しそうに息をしながらも、意地悪そうに笑っていた。

「わかるよ。なんとなく。だって、付き合ってる人は私の親友だから」

そういえば梨沙子と愛理は親友同士だった。

「……愛理から直接聞いたの？」

「ううん、付き合ってることを口にしたことはないよ。ただなんとなく、雰囲気でわかるんだ。
ほら、この前のハロコンあったじゃない？　そのときから怪しいなと思っていてね」

さすが魔女っ子・梨沙子。
勘の良さはピカイチ、いやもう人外の域。

「お姉ちゃんはそれでも頑張るの？」

「まぁね。負ける気はしない、というか絶対に負けない。」

その言葉を聞いた少し後、大きなため息をつかれた。



「……お姉ちゃんの、バカ」


(つづく)

おぉ！？

りしゃこかわいい　はぁはぁ

やっぱいいなぁりしゃみやは

いやいやここはやっぱりみやももでしょう
ってことでのちさん、今日もよろしくｗ

みやびちゃんがいい子すぎるのでぜひみやももで！
のちさんを信じて待つ！

まさかのりしゃこ
かわいすぎる
のちさん頑張れ

りしゃみやでもみやももでもいいから早くやじすずをくっつけて欲しいｗ

いや俺はアロハロBuono！さえ出ればいいﾁｶﾞｳﾜ

>>50

「ちょっと、バカって言うことないでしょ」

バカなのは生まれつきで死ぬまで治らないんだから。

「バカだよ。お姉ちゃんだったらそんなに苦労しなくても恋人なんてすぐにできるのに。例えば……」

梨沙子はそこで言葉に詰まった。
「例えば？」

「……ううん、なんでもない。あーあ、なんか悔しいな。こんなにお姉ちゃんが夢中になるなんて」

「悪い！？」

「割と。でも、まぁいっか。ムキになるお姉ちゃんすっごくかわいいし」

間近でそんなこと言われると恥ずかしくて仕方ない。
つい目線を反らしてしまう。

「あー、でもいくらライバルだからって愛理を泣かせるようなことしないでよ！
私の大事な友達なんだからね！」

「はは……気をつけるね」

次回からは。

「お姉ちゃんは怒るとこわ、えほっ！」

「大丈夫！？」

梨沙子がせき込んだので背中をさすってあげる。

「ありがと……お姉ちゃん」

「もう、苦しいならしゃべらなくていいのに」

「やっぱりお姉ちゃんは――みやは一番優しいよ」

え――。
至近距離で梨沙子と目と目があう。

なにこの雰囲気は？
梨沙子の目はウルウルだし。

ちょ、やば――。


「あー、取り込み中悪いが病院に着いたんだけど」

『あっ』

そんな雰囲気を吹き飛ばしたのは先生の一言だった。

◆

救急外来に入った梨沙子と先生をボーっと廊下の長いすで待つ。
それにしても夜のひと気のない病院の怖いこと。

お化けのひとつやふたつが出てきても――。

「……みや」

「わっ！！」

急に呼ばれてつい腰が少し飛び上がってしまった。

「急に呼ばないでよびっくりする……あ」

処置室から出てきた梨沙子は大きいマスクをつけていた。
肩を落としていて、さっきよりもさらに元気がない。

「まいったな、インフルエンザらしい」

と、一緒に出てきた先生が眉間にしわを寄せて言った。

「え、それってやばくないですか！？」

週末には大阪でイベント、それに愛知でコンサート。
何より来週にはハワイツアーが控えている。

インフルエンザは治るには一週間近くかかることもある。

「……ともかく菅谷を家まで送っていくから。夏焼も近くの駅まで乗っけていくよ」

駅までの数分間、車内では誰ひとりとして口を開かなかった。
みんな事の重大性を理解しているようだった。

アイドルは何よりも健康第一。
そうじゃないとお仕事にならない。

イベントもコンサートもすごく大切なお仕事。
でも、ハワイツアーは別格。

ファンの人がたくさんの時間とものすごいお金かけて来てくれるわけで、
体調不良なのでお休みしますごめんなさいというわけには――。

「着いたよ、夏焼」

「あ、はい。ありがとうございます」

隣の梨沙子はぐったりしていて、息が荒く苦しそうだった。

「梨沙子、お大事にね」

「……ごめん、みや」

ごめん、という言葉の意味が胸に突き刺さった。

その日の夜は梨沙子のことが心配でなかなか寝付けなかった。
ときどき桃のこと想って少し泣いたら、いつの間にか寝付いていた。

そして、次の日の朝。
目覚ましの音がやけに頭に響く……っていうか、痛い。
ガンガンする。

寝不足かな。
でも、起きなきゃ。

体を起こそうとするも、やけに重い。
なんだか体中の関節が痛い。

ダンスレッスンでの筋肉痛？
そんなはずない、昨日は早く終わったもの。

気がつくと、喉もガラガラ。
鼻も詰まっている。

これって……。


「うつっちゃったのかな」


梨沙子同様、梨沙子のインフルエンザにも懐かれちゃったみたい。


(つづく)

夜中にありがとうございます。でも続きも待っちゃいます(笑)

このスレを覗くのが毎日の日課になってるｗ
今日も期待してるよｗ

ここでまさかのりしゃみやだったら面白いな
しかし愛理はももより舞美とくっついて欲しい…

このお話の愛理はずっと子どもで自分勝手なまま
やっぱり桃より舞美ちゃんが…と思ってるところなわけですが
だからって桃子と別れて舞美とくっつけばいい…と考えてるならホントは甘すぎますね

このみやびちゃんのインフルに桃子がどう行動するか・・・
あとはみやびちゃんの提案を聞いて舞美がどう行動するか・・・
今夜も待ってますｗ

>>63

土曜日・シングル発売記念イベント（大阪）――　欠席
日曜日・コンサート（名古屋）　――欠席

土曜日、つまり昨日のイベントは5人でなんとか回す、ってキャプテンからメールがきた。
日曜日、今日開催されるはずだったコンサートはあたしと梨沙子が出られないために、
セットリストをどう逆立ちしてもこなすことができず延期になった。

メンバー（1人を除く！）からはインフルエンザじゃしょうがないよ、落ち込まないで、って励ましのメールが届く。
うん……ごめん、すごく気落ちしている。
アイドル失格、情けないったらありゃしない。

熱も38℃台から下がらない。
ハワイツアーへ日本から出国の予定は火曜日。
このまま熱が下がらなかったら……と思うとゾッとする。

そしてもうひとつすごく、すごく気がかりなこと。

「ったく、ツグさんめ……」

腹が立つので桃が嫌いな呼び方で呼んでやった。
メールを送ってこないメンバーは、何を考えているのか桃なんだ。

健康な時には、毎日が慌ただしくて深く考えないことでも、
こうやって高熱にうなされているとつい考えてしまうことってある。

もう桃は愛理を選んだんじゃないかって。
こうやってメールも電話も来ないことがその証拠！

なんて勘ぐってしまう。
そんなことないって信じたいけど……。

待つっていうのは本当に辛いことだと知った。
そういえば梨沙子のときも、他の付き合った人のときもそうだけど、いつもあたしは告られる側。
返事を待たせたこともあった。

でも、今回は待つ側。
なんだけど、よく考えたら桃に告ってなかった。
「好きです」って一言をまだ言ってない。

キスしてるからこっちの気持ちはもうわかってると思うけれど……このままじゃきっと後悔する。
自分の気持ちを言葉にできないままフラれるなんて。

メールにしようか、電話にしようか……ううん、やっぱり直で告りたい。
桃の目を見て、同じ空気を吸って、まっすぐに気持ちを伝えたい。

すごく会いたい。
桃の顔が見たい。

「……やばい」

また涙が出てきた。
あの日、公園で桃のことを好きって気がついてからやたら涙もろくなった気がする。

恋ってこんなに辛かったっけ？

わかんない。
たぶん、いままで本当の意味で恋してなかったのかもしれない。

「……桃のバカ」

こんなに人を好きにさせたんだから責任取れ！

枕に突っ伏しながらよくわからない八つ当たりをしていたら、部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「雅、起きてる？」

ママだった。

「……くたばってる」

気分は最悪。
放って置いて欲しい。

「そう。今ね、桃ちゃんがお見舞いに来てくれたんだけど
インフルエンザうつすと悪いなって思って帰ってもらったから。
大阪のお土産もらったんで具合がよくなったら食べようね」

ママの言葉の途中で、あたしはベッドから離れた。

世界が回るってのはこのこと。
グルングルンすごい勢いで回ってる。

でも、桃の顔をどうしてもみたい。

フラつきながらもドアを開ける。

「ちょっと会ってくる！　マスクある？」

うつしちゃ悪いんだったらマスクすればいいでしょ？

ママからマスクを受け取るとスリッパのまま急ぎ足で玄関を飛び出した。
まだ会えるといいけど――。

「よっ♪」

すぐそこに、片手をあげてニコヤカに挨拶をしてくる桃がいた。
この待ち伏せパターン、前にもなかった？

「みやのことだからすぐに来てくれると信じてた」

まったく……あたしがあのまま寝込んでいたらどうするつもり？

マスクしていてよかった。
頬が緩んでるのがばれてないだろうから。


(つづく)

みんながいろいろ書きこんでくれるのがすごく励みになってます
感謝感謝です

明日は帰ってくるのが遅くなるために更新は厳しいです
…でも激しく催促されればもしかしたら根性で書くかもｗ

乙です
早いけど早速激しく希望ｗ
また夜も催促にきますｗ

ぱちぱちぱち

とうとうももの決断が！
いやぁちょっと気弱になってるみやびちゃん可愛いわー

催促にきましたよｗ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜今夜も書いてくれないとももち泣いちゃう
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜早くあたしとももを進展させて！

桃と愛理はもｔ　いやなんでもない

インフル話に便乗して2009年の10月か11月くらいに桃子からベリ全員に広まった時の話も書いて欲しいな
みやにうつったのはももとナニをしてたからとか･･･
どうですかのちさんｗ

激しく待ってるw

>>73


「みや、生きてる？」

「……くたばりそう」

桃が連絡よこさなかったから。
ずっと待ってたんだよ。

「そっか。でもくたばる前に来てよかった♪　あ、ママさんにお土産渡しておいたから。
新大阪駅で見つけた、たこやき饅頭っていうんだけどね……あ」

なに微妙なお土産買ってきてんの。
……まぁ、食べるけど。

ん？

桃がこちらの胸元あたりに目を向けながらフリーズしていた。

「どうしたの？」

「みやー、今日はサービスいいね♪」

桃が自身の胸を両手で軽くポンポンと叩いて見せた。
真似してみると……あ！！！！

「ちょ、ちょっと待ってて！！」

サイアクだ。
あたしはあわてて部屋に戻った。

5分後。
ついでにパジャマからジャージに着替えて戻ってきた。

「別にノーブラのままでよかったのにー」

「うるさい！」

インフルエンザで寝込んでいて部屋から一歩も出られないときに付けてられるか！
こっちは急いで出てきたんだし。

「まぁ、みやくらいのサイズだったら別につけなくてもいひだだだだ！！！」

「んー？　そんなくだらないことを言うのはこの口かなー？」

持てる力の全てをもって桃の頬をつねってやった。

「もぅ！　ハワイで写真集やDVDの撮影あるんだよ！　跡がのこったらどうするの！　おーいてて……」

「だったら――」

頬にキスして治してあげようか？

「だったら？」

桃はあたしの言葉を繰り返す。

「ううん、なんでもなーい」

「えー、なにそれ」

インフルエンザがうつったらヤバいでしょ？

桃は口を尖らして拗ねたふりをしている。
でもすぐに表情を一転、笑顔をみせてくれた。

「なんか思ったより元気で安心した。顔見れてよかった。じゃあ帰るね」

「……うん。ありがとう」

「ばいばい。お大事にね」

手をヒラヒラ振って桃は帰っていく。
あたしはそれを玄関先で見送る。

だんだん遠ざかっていく桃の後ろ姿。
……このままでいいの？

動くなら今だよ。
後悔、したくない。

次の瞬間、桃に向ってサンダル履きのまま走りだしていた。

「うわっ！！　ちょ、ちょっとみやぁ」

「ごめん」

エレベーターの前で待っていた桃を後ろから思いっきり抱きしめた。
桃は暴れるかと思ったらそうでもない。

それどころか、前に回しているあたしの手を桃の温かい手でギュッと握ってくれた。


やっぱり、あたし桃のこと好きだ。
たまらなく好き。

自分ではもうどうしようもないくらいに好き。
その気持ち、伝えたい。

好き、って言えなくなる前に。


「もも」

「なに？」

「……好き」


(つづく)

みなさん催促ありがとうなんとか続き書けました
ももちが泣いちゃう前に書けたかな？w

>>80
頑張ってみます！
なんかお題を出されると燃えるｗ

色々考えたいし通常更新もあるので来週の日曜日、26日前後になるけどいいですか？

そこは気長に待ちますわ

告ったあああああああああああああああああああああああああ

いつでも全然OKです
楽しみに待ってます

お疲れの中また続きが気になるような更新ありがとうございますｗ
通常更新もインフルの件も待ってますね

>>80
梨沙子と雅がレズ行為でインフルエンザ感染したと思うと興奮する
http://wiki.livedoor.jp/eroka3/
もまとめてましたｗ

ついつい毎日の日課と称して催促しにきてますｗ
無理なさらない程度にお願いしますｖ

わたし待〜つ〜わ　いつまでも待〜つ〜わｗ

>>85


時間が止まった。
そう錯覚してしまうような沈黙が訪れた。

かすかに聞こえてくる桃の吐息、わずかに感じる桃の鼓動。
あとは自ら早鐘を打つ音。

桃からは返事も、一言もない。
それが辛すぎた。


少ししてエレベーターが到着し扉が開く。
桃は動こうとしなかった。

10数秒後、扉が閉まった。
まだ桃は何も言ってくれない。

告られて迷惑だった？
そう言おうとしたら桃の口が開いた。

「今ね、すごく好きな人がいるんだ。
その人は人前だとちょーっとツレナイけれど、
ふたりっきりのときはすごく甘えん坊さん。
歌が上手いし、ダンスはセクシー、私服はオシャレですっごくかわいくて、
なんだかんだですごく優しい。
みんなの人気者で、自分なんか手の届かない存在だと思ってた。
けど……やっぱり一緒にいたい」

手を握ってくる力が強くなった。

「ありがとう、桃」

熱があって力が入らないけれど、それでも精一杯の力で抱きしめた。


よかった、想いを伝えて。
こんなに嬉しいこと、生まれて一番かも。
目頭が熱くなってくる。

そんなあたしに、桃は信じられない一言を発した。

「でも……ううん、だからこそ愛理と仲直りしなくちゃいけないと思った」

桃はそこで一息いれた。

……え？
どういうこと。

桃の言ってる意味がよくわからなかった。

「……なんで？」

「え？」

「なんで、いまさら愛理と仲直りするの？」

「だってさ、うちら――」

付き合ってるから、とでも言いたいわけ？

「いいよ！　言い訳なんか聞きたくない！！」

桃を突き飛ばし、玄関へと駆け出した。

「ちょっと、みや！！」

サイアク。
もう桃の顔なんか見たくない。
もう桃の声なんか聞きたくない。

玄関へと飛び込むと、鍵を閉め、あたしはその場に泣き崩れた。
この苦しさ、辛さはインフルエンザの比にならない。


「……だいっきらい」


[ 想いを伝えられなくなる前に　]　(おわり)

そうすんなりとはいかんわけですな
ももち頑張れ

上手くは進まないのですね…
次は桃子目線かな？今夜も楽しみにしてます！！

お待ちします

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜もものばか。でも･･･すき･･･。
　　　　　　　　こらのち！早くあたしとももをどうにかしろ！！

みやびちゃんもこう言ってますので今夜もお願いしますｗ

桃子の「だからこそ」仲直りしなきゃって言うのわかるなぁ…

対愛理 対舞美で策士ぶりを発揮したのに
恋するもも相手だとあっけなく誤解して逃げてく雅ちゃんキャワです

やじすずは次の回でくっつきそうだね
激しいの期待してますよｗ

お仕事だから寝ますね朝来てるかな

>>97

(2)　　桃の返事 [まいみ]


愛理と桃を仲直りさせる。
それが今のわたしの大目標。
……のはずなんだけど、迷いが生じている。

3日前、地下鉄の駅ではみやに間に入られて結局桃と話ができなかった。
それどころか、わたしの気持ちが見透かされて「愛理と付き合っちゃいなよ」と勧められる始末。
みや、恐るべし。


愛理と付き合う、か。
もちろんわたしは果てしなくハッピーだけど、うまくいくのかな？
みやが言うには愛理はわたしのことを好き……。

「わたしのこと好き、なの？」

携帯待ち受けの愛理に聞いてみる。

「返事くらいしてよー。こっちは愛理のこと、めちゃくちゃ好きなんだぞ」

ディスプレイをつついてみるも、もちろん返事なんかない。

このごろちょっと病んでるかも。
独り言増えてるよ、ってえりにこの間注意されたばっかりだし。


ふぅ。
ため息をついて愛しい愛理の待ち受けから桃の電話番号表示へと切り替えて、
日課になりつつある桃への電話をかけることにした。

今日で3日目。
お互いに忙しくて会うことが難しいのでせめて電話で話そうと考えてる。

わたしの気持ちもゴチャゴチャになって整理できていない。
でも話すことで何かのきっかけになると信じている。

でも……桃は出てくれない。
駅で桃に怒鳴った脅えさせちゃったかな？

かけてから1分が経った。
今日も無理かな、と思ったそのとき。


『……舞美もしつこいねぇ』　


(つづく)

遅くなりましたorz
深夜、というかもう早朝だねｗ

長く書くのはきつかったので、とりあえず触りだけ書いてみました
ではおやすみなさいzzz

のちさん書いてくれてた！
今日は℃コンのUstreamをみてみました
今まで℃はPVくらいしかみなかったんですがちょっとかっこよすぎましたw
こりゃ舞美も愛理も惹かれ合うわ、と納得しましたw

毎日乙です
桃子はこの先どうでるのかｗｋｔｋ
今夜も待ってるｗ

俺も！俺もももに電話してしつこいねぇｗって言われたいぜｗｗｗｗ

もうちょっと待っててくださいな

>>107

「ごめんね、忙しいのにしつこくて」

『忙しいのはお互い様でしょ』

「まぁね」

お互いに笑いがこぼれた。

「それでね――」

話を切り出そうとした。
すると、

『愛理のことでしょ』

先に言われた。

「うん」

『あー、舞美としては愛理と付き合ってるのに何でみやとキスしてたの、
って文句言いたいんでしょ』

「うん」

あれを見た瞬間はキレかかった。
みやが間に入らなかったらどうなっていたことだろうか。

『ごめん』

「え？」

素直に謝られた。
てっきり言い訳されるものだと思ってたけど。

『ごめん、としか言いようないよ。だって愛理と喧嘩している最中とはいえ、
付き合ってるのも事実だし、駅でみやとキスしていたのも事実。
舞美からしたら二股かけてるようにしか見えないよね』

「うん」

わかってるじゃない。

『うん、って……まぁいいや』

「ねぇ、桃」

『ん？』

「愛理のこと好き？」

『うん』

「みやのことは？」

『好き』

「じゃあさ、どっちの方が好きなの？」

愛理の方が好き、って言うんだったらなんでみやとキスをしていたのか。
みやの方が好き、って言ったらなんで愛理と付き合ってるのか。

『わかんない』

「ちょっと、わかんないって」

『ごめん、ふたりとも同じくらい好きなんだもん』


そういうのを二股って言うんだよ。
やっぱり腹が立つ。

わたしにはその感覚が理解できない。
好きな人って1人しかできないはず。
1人以上いる時点で、どっちかは好きじゃないよ、きっと。

「好意」に2番目は存在しても、「恋」に2番目は存在しない。

「そんなはずないよ。きっとどっちかの方が好きだから」

『そんなこと言われても、うーん、うーん……』

唸るばっかりで一向に答えが出てこない。

「ちょっと、桃！」

『わかんないんだよ、本当に。
そうだ、桃も舞美にどうしても聞きたいことあった』

「いや、先にこっちの質問に答えてからだよ」

桃はそんなわたしの要望に応えてはくれなかった。

『舞美って……やっぱり愛理のこと好きなの？』

――！

「え、あ、うー、い、いや、そ、そんな、こと、あるはずが、じゃなくて、あっちゃいけない――」

『ちゃんと答えて』

「……」

『舞美』

「……好き。すごく、すごく好き」

恋敵の桃に言ってどうするんだろう。

「この気持ち、絶対に誰にも負けない」

『桃にも？』

「負けないよ」

自信を持って言える。
2分の1の気持ちなんかにわたしの恋心が負けるはずがない。

『だったらさ、もしもぉが愛理の方が好きだから仲直りする、って言ったらどうするの？』

「……応援する」

『はぁ？』

「愛理がそうした方が幸せになれるんだったら、そうした方がいいんだよ」

『愛理のことが好きなのに』

「好きだから、だよ」

『……舞美ってさ』

「うん」

『ほんと、バカだよね。フツーだったら応援するって言わないよ』

「そうかなぁ」

『そうだよ。本当に。あー、おかしい。涙が出てきちゃう』

「悪かったね、バカで」

『うん、まったく。……よし、決めた。愛理と仲直りする！』

あ……。

「うん……。それがいいよ」

ホッとしたような、なんかモヤモヤするような。
目標なのに、達成できてもこんなに嬉しくない目標ってあるんだね。

『最近スケジュールが詰まっていてなかなか会えないけど、ハワイツアー明けなら会えるかな。
愛理だって台湾で写真集の撮影があるからちょうどいいかな』

桃の言葉が右から左にすぐ抜けていく。
思ったよりもショックが大きいものだな。

『じゃあね、舞美』

「……おやすみ」

力なくそういうと、桃からもおやすみって言ってくれた。
わたしも返して、通話終了っと。

通話終了ボタンに手をかけた。
後悔の念が押し寄せくる。

本当に、しょうがないことだけど。


『あ、そうだ舞美！』

桃の声が携帯から聞こえてきたので必死に手を伸ばしてまた耳に当てる。

『もぉにはすごーく手のかかるけれどすごーく幸せにしてあげたい相手がいるんだ、って舞美のおかげで気がついたんだ。
そのひとを世界で一番幸せにしてあげたい。
ありがとう。……それだけ！　じゃあおやすみね』

一方的に語られて、切られた。

やっぱり愛理のことかな？
……だよね、仲直りするって言ってたもの。

いいんだよね、これで。
いいんだよね、きっと。


[　桃の返事　]　(おわり)

ありがとうございます。桃〜好き！
また続きをお待ちしております

舞美いいなぁ惚れるｗ

次は桃子視点かな？
めっちゃ楽しみｖ
待ってまーす

舞美らしいまっすぐさだが…早く愛理を奪っちゃえよ！！！！

ユースト中ｗ

完結はハワイ以降か
ハワイのホテルでみやもものエチぃシーン見たいな〜
伝説の愛理マンションのあれを越えるくらいのがw

伝説の愛理マンション懐かしいなぁｗｗｗ
去年のインフル復帰後のももみやハロショイベで
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜ずっと一緒にいたからねﾌﾌﾌ
と話していたのでもうこれは（ｒｙ

新参に愛理マンションを教えてくださいな

>>119


(3)　　[　ちょっとだけ懐かしくて　]　（あいり）


私の気持ちは決まった。
あとは決心が鈍らないうちに桃に、そして舞美ちゃんに話すこと。

「それが問題なんだよ……」

ベッドに仰向けになりながら天井に向かってつぶやいた。

本当にいまさら。
でも、このまま中途半端な状態でふたりとまっすぐに向き合うのはできそうにない。

桃からはしばらく連絡をとらないほうがいいと言われていて、かれこれ2週間も顔を合せていない。
それどころか、まったく連絡をとってない。

やっぱり、これじゃ駄目だよ。
携帯を取り出し、メールを打つ。

――電話していい？

送信、っと。

返ってくるかわからない。
約束を破ったわけだし。

携帯を投げ出し、ベッドの上で大の字になったそのとき、携帯が着メロを奏でた。

え？
ええ！？


『やっほー』

久しぶりに聞く桃の声。
それだけで泣きそうになる。

こんなこと言うとおかしいけれど……すごく懐かしい。
おかしいよね、声を聞いただけで泣きそうになるんて。

『ちょっとー。あいりん無言電話？』

「ううん。ごめん。なんだかね、ちょっとだけ懐かしくて」

『懐かしいって……まだ２週間も経ってないんだよ？』

「そうだよね。でも、いままで時間をつくって２人で会って、
それが無理な時は電話したりメールするのが普通になっていたから」

『そうだよね。うーん、そう考えると、もぉもちょっと懐かしいかも』

「でしょ？」

ふたりでちょっとだけ笑い合った。
やっぱり、懐かしいよ。

『まぁね。そうだ、あいりん元気？』

「元気だよ。桃は？」

『元気だよ。あ、でも梨沙子が今日熱出して病院に行ったんだ』

「え、梨沙子が！？」

『うん。もしかしたらインフルエンザかも……』

「大丈夫かな」

『わかんないけど……大丈夫だといいな』

「だよね」

そこで話がいったん途切れた。

こうして電話で声を聞くと、やっぱり決心が鈍ってしまう。
だって、まだ桃のことすごく好きだもん。

『あいりん』

「なに？」

『週末はコンサート、来週はハワイツアーがあってスケジュールが空いてないけれど、
帰ってきたらオフがあるからその日にでも会えない？
ゆっくり話がしたいんだ』

「そうだねうん、そうしたい。えっと、私もちょうど写真集の撮影で台湾に行ってくるけれど、オフはどこかで重なると思うよ」

『℃-uteもコンサートツアーが始まるけれど、レッスンに被ったりしないかな？』

「もしあっても、半日で終わるから、レッスン始まる前でも、終わってからでも会えるよ。
春休み中だしね。……会おうよ、桃」

『そうだね。うん、会おう！……今日はありがとうね』

突然お礼を言われたのでびっくりした。
心当たりがない。

「何のこと？」

『連絡くれて』

「いいって。そのうちしないといけないことだったし。こっちこそ出てくれてありがとう」

『どういたしまして』

桃がちょっと偉そうに言ってきたので笑ってしまった。

「ハワイ、気をつけて楽しんできてね」

『あいりんも、ね。おやすみ』

「うん、おやすみ」

電話を切った。
よかった、普通に話せて。

ん……？
『普通』というのに違和感がある。

そう、『普通』の友達同士の会話になってしまっていた。
いままでの恋人同士でするような会話、お互いに好きと言い合うことがなかった。

前だったら絶対に私のほうからしつこいくらい言っていたのに。
桃はと言うと……あんまり桃の方から言ってくることはなかった。
だから本心はわからない。

どうなんだろう、桃の気持ち。
まだ好きでいてくれているのかな？

私は桃のこと好きだよ。
でも――。


[　ちょっとだけ懐かしくて]　(おわり)
第16章・完

ハワイのホテルですかｗ


>>127
「愛理のち〜」の第九章(1)スイーツよりも甘いモノ

のことだと思います
多分最後に書いたエロです

えちぃのもそのうち再開する予定です…多分ｗ


明日は更新おやすみしますorz
…ひさしぶりなきがするｗ

いつも催促してm(_ _)m
たまには休んでください。とは言え、続きを考えるんでしょうが(笑)
末長くいきまっしょい！

のちさん乙です！
なんかみやびちゃんの気持ちになってしまって食欲がないです・・・w
どうかみやびちゃんに幸せを！

もう４人が重なって大車輪！とかいってればええやん
そうすればみんな幸せやん・・・

明日に期待上げ

さて本日は？

今日はお願いしまーすｗ

ん？

すいません爆睡してましたorz
今日は帰ったら頑張らないとね

夢で逢えたら

プリプリにみやびちゃん出演してニヤニヤしてたのは俺だけじゃない

今日も待つｗ
インフル話も楽しみに待ってるｖ

今夜も待ってます！！
早く舞美とびちゃんに幸せを…まいみやび推しなのでｗ

俺のBuono！に幸あれ(笑)

第17章


(1)　それでもやっぱり気になって　[みやび]


ハワイツアーといえども、集合は例の国際空港ではなくていつも通り事務所。
そこからロケバスで空港へと高速を飛ばしていく。
埼玉在住のあたし的には遠回りなんだけどね。

「はぁ……」

せっかくのハワイツアーなのに気分が重くてどうしようもない。
別に埼玉→赤羽橋→成田のV字型遠回りが面倒なわけじゃない。
そんなのはどうだっていい、いつものことだし。

本調子とはいかなくても、インフルエンザも治ったっていうのに。
原因はアイツのせい。

ハワイツアーでテンションがあがっているみんなの輪から少し離れたところで、
ひとりポツンとキャリーバックを持ちながら出発を待っているアイツ。

Berryzではよく見かける光景。
今日は挨拶しか「おはよう」の挨拶しかアイツと交わしていない。

朝、「あのね、この前のことだけど……」と話しかけてきたけれど、無視した。

だって、あたしより愛理のことを選んだんでしょ？

もう口も聞きたくない。
本当だったら顔も見たくないけれど、お仕事だからしょうがない。

イライラする。

「さっきから桃の方ばっかり見ててどうかした？」

「べ、べつにそんなわけないじゃん！　なんであたしが桃を気にしなきゃいけないの！？」

何気なく言ってきたであろう千奈美に、つい本気で食ってかかってしまった。

「ごめん。……ホントなんでもないから」

気まずそうにしていた千奈美にすぐに謝った。
やっぱりいつもの調子がでない。

すごく楽しみにしていたハワイツアー。
もしも一緒の部屋になったら……とかすごく期待していた。

本当だったら、もっともっと楽しい気持ちで出発の途につけたはずなのに。

出発時間になり、マネージャーさんにうながされてロケバスに乗り込む。
気分がどうもすぐれないのでマスクして耳にイヤホンをして音楽をかけながら寝ようとした。

すると、

「……みや、大丈夫？」

隣から心配そうな顔をした梨沙子がのぞき込んできた。
バスの隣席、あたしが窓側で通路側には梨沙子が座っている。

「大丈夫だよ」

「その……うつしちゃってごめんなさい」

「別に梨沙子が悪いわけじゃないからね。うつったあたしの注意力が足んなかったんだから……ほら、そんな顔しない」

いまにも泣きだしそうな顔の梨沙子の頭を撫でてあげると、表情が緩んだので一安心。

その時、通路を挟んだ向こうさんと目があった。
キッと睨み返してやる。

「どうしたの？」

「なんでもない。それより、ちょっと手を貸してよ。少し寒くて」

「え、あ、うん……」

アイツよりもすこし大きい梨沙子の手、あったかい。
バスの空調が効き過ぎなのか、梨沙子の手は心なしか少し汗ばんでいた気がした。


(つづく)

二日もあけちゃってすいませんでした＞＜

インフル話もだいたいまとまってきました…脳内でｗ

キャイーン生殺し状態

まとめ更新しました
http://wiki.livedoor.jp/eroka1/d/%b0%a6%cd%fd%a4%ce%a4%c1%c5%ed%a4%c8%a4%b3%a4%ed%a4%cb%a4%e8%a4%ea%a5%ac%a1%bc%a5%c3%a4%c8%c9%f1%c8%fe%a4%c1%a4%e3%a4%f3%20%c2%e8%bd%bd%bc%b7%be%cf

今夜もお待ちしておりますｗ

今日はももちの主演ですゲキハロ

ん？

今日久々にハワイツアーの時のDVD見た
B地点でのみやもものイチャイチャぶりににやにやしてる自分がいたｗ

今日こそは･･･

昨日はすいませんでした…orz
今日は書くんでしばらくお待ちくださいませ

待ってまーす

さぁて今日も催促にきましたよ

一瞬落ちてた？捜しちゃったよ。寝不足大変でしょうがお待ちしますm(_ _)m

>>149


「んぁー、空が青ぃー」

ハワイの空港から降り立つと、東京の白く霞んだ青空とは別世界。
海も東京湾とは大違いでマジ青い！！
それに、なにこの気温？
日本では長袖でも寒い日がまだ多いのに、こっち来たら半袖で十分なんですけど。

キャプテンに言ったら「当たり前だよ」と笑われた。


ハワイでの日程は、最初の2日間が写真集＆DVD撮影、残り3日間がファンクラブツアーとなっている。
だから最初の2日間はメンバーとスタッフさんのみ。

初日は、メンバーみんなでウクレレ型のキーホルダー作ったり、ウクレレ演奏を聴いたり、
おいしいランチ（ちょっとシェフのおじさんが変わり者だったけど）を食べたり、
ところどころ「ん？」って思うところはあっても順調に撮影は進んでいった。

その「ん？」って思うところはスタッフさんがしかけたドッキリだったんだけどね。

ただ初日最後のドッキリがホント悪質で……。
だってさ、ロケバスを熊井ちゃんが開けたら不審な外人さんが乗ってるんだよ！
そりゃビビりますって。

ただ、一番腹立ったのは……。
梨沙子に手をひかれてあたしの前からさっさと逃げる桃の姿。

そりゃね、あたしだって女の子だもの。
好きな人にこういうときは守って欲しいよ。
「もぉのみやに手を出すな！」って大の字になって男の前に立ちはだかるくらい。

それときたら桃は……。


「みや、ドッキリだよ。何怒ってるの？」」

「別に！！」

能天気に聞いてきた千奈美に言い放った。
桃のやつはまだグズグズと半泣き状態。

まったく、こっちが泣きたいくらいだよ。
ハワイの空は憎らしいほど青く澄んでいるのに、あたしのこころはずーと厚い雲で覆われっぱなし。

アイツのせいだ。

まったく、桃ときたら……。

「みーや」

まったく……。

「みーやってばー」

桃の、バカ！！

「……お姉ちゃん♪」

ドフッ！！

「ぃ、り、りさこぉ！」

「おねーちゃんてばー、シャワー空いたよ」

一日目の全日程が終了し、部屋でくつろいでいたときのこと。
ベッドの上で悶々としていたあたしに同室の梨沙子が飛び込んできた。
って、なにこの梨沙子の恰好は！！

バスローブ一枚。
髪はまだしっとりと濡れている。

出るところは出ていて、引っ込むところは……引っ込んでないかもしれないけれど、
それでも十分セクシー。
この春から中三になるとは思えない。

「ふ、服をちゃんとき、着なよ！」

「だってぇ、おねーちゃんのことをいくら呼んでも返事ないんだもん」

って、くっつくな！
胸を押しつけるな！

梨沙子から匂ってくる、ちょっと強めのシャンプーの香り。
きっとホテルに備え付けのを使ったのだろう、いつもとは違う。

なんかクラクラしてきた。

「シャワー浴びないの？」

「あ、浴びるよ」

声が震えてしまった。
梨沙子の呪縛から解き放たれて、ベッドのわきに置いてあるキャリーバックから着替えをとりだす。

「じゃあ先にベッドで待ってるね♪」

「そういうセリフは誤解招くからやめて」

「……別に誤解じゃなくてもいいんだけどな」

え？

梨沙子があんまりにも際どいことを口走るので思わず顔を見てしまった。
すごく真剣な表情。

「ちょ、ちょっとからかうのやめてよ」

「あ……ごめん。冗談なんだけどな」

下を向いて、気まずそうに梨沙子は言った。
やばっ、きつく言い過ぎたかな。

……しょうがない。

「夜になって冷えてきたからベッド温めといてよ」

一緒のベッドで寝てあげるか。

「……お姉ちゃん！！」

「あー、もうすぐに抱きつかない！！」

ほんと、梨沙子は世話がやけるんだから。
まぁ……そこがたまらなくかわいいんだけどね。

ねぇ桃さ、このままでいいの？
梨沙子はすっごく優しいし、懐いてくれてものすっごくかわいいんだよ。


あたしの気持ちもこのまま南国の天気みたいにコロッと変わっちゃうかも――


(つづく)

きたぁ〜
けど続くだぁ〜(笑)

涼しくなったら夏の疲れがドーッと出てきて毎日毎日眠くて…とこの数日間の言い訳でしたｗ
そいでも書くと決めたら根性で書かないといけないんですけどね
言い訳しはじめるとキリがなくなってそのうち書かなくなるから…

土曜日は劇ハロを観劇、熊井ちゃんが依子だったのですがすごく感動しました
比べられるレベルじゃないですけど、それでも自分ももうちょっと頑張らねばと思いました

明日、というか日付変わって今日ですがインフル話を頑張って書きあげますので待っててください
現行のケンカ状態と違ってみやももが、バカみたいにイチャイチャ設定でもいいですか？

>>168
短くまとめるのが苦手なんですｗ

ついにハワイ来た!
でもホントはアロハロ撮影はファンクラブツアーのイベントの後なんだw
フィクションだし話の都合で変更するのは全く問題ないですけどね
ちなみにツアーイベ→アロハロ→千奈美だけ残って写真集撮影ですね

のちさんお疲れ様です！

インフルクルー！！！！
いちゃいちゃ設定とかwktkすぎるｗ
喧嘩状態もみやびちゃんが拗ねてて可愛くて好きですよｗ

私は今日ももち主演を見てきました

早く桃子の気持ちを雅に知ってもらいたい！？
ですね

>>現行のケンカ状態と違ってみやももが、バカみたいにイチャイチャ設定でもいいですか？

それが貴方が実は1番書きたいものだって事は多くの人がわかってるかとw

書きたいだけ書けばいいじゃない
いえ書いてくださいw

>>170
そうだったんですかｗ
ちゃんと下調べしなくて勘で書き始めちゃってすいませんorz
まぁフィクションということで多めにみてくださいな

>>173
ばれたかｗ

がんばりますー

うわっほーい
めっちゃ楽しみにしてます
イチャイチャ上等・長編上等どーんと来いｗ

みやもも派が多いんかここは
やじすずも見たいんだけどな

まあ楽しみなのに変わりはないけどｗ

やじすずはブログで飽和状態だからなｗ



docomo書けるようになってる！

[　　桃からの困ったプレゼント　　]


「桃、大丈夫？」

駅での電車待ち、咳き込んで苦しそうな桃に言った。
口にはマスクがしてあってかわいらしい口元が見えない。

いや、あたしもマスクしてるんだけどさ。
事務所が新型インフルエンザ予防のためにマスクつけろってうるさくて。

「うー、だいじょーぶっぇっほぉ！」

また咳き込んだので背中をさすってあげた。

「ぁぃがとぉー」

「まったく、無理すんじゃないよ。今週末は仙台でコンサートあるんだから」

「ぅん……」

とは言うものの、明らかに桃は元気がない。
昨日の座間でのコンサートも、楽屋でボーっとしている場面があった。

やじすず２ショット多いよな
それにやけに近いというｗ

桃が咳き込み、そのたびに背中をさすってあげている間にホームに電車がきた。
今日は事務所で簡単な反省会だけだったのであがる時間が早く、ホームにはサラリーマンやらOLやら学生の長蛇の列。
帰宅ラッシュに巻き込まれてしまった。

扉がひらき、降りる客に続き、多くの客が乗り始める。
先頭車両、しかもうちらは列でも最後尾だったので足で踏ん張ってなんとかギリギリ乗り込む。
まったく、休日の夜遅くは空いているのに何この混みようは！？

と、外を見ると桃は客でギチギチのドアに遠慮してるのか、まだ乗ろうとしていない。

「ちょっと、桃はやく！！」

「……だってぇ、乗れないよこんなの」

まったく、ステージ上じゃないんだからそんなかわいこぶってる場合じゃないの！

「あっ」

桃の手を引いて強く抱き寄せ、お尻に力を入れてスペースを無理やり作り、なんとか桃を内側に入れる。
プシューという音ともにドアが閉まり、桃はドアを背にするかたちでギリギリ乗れる格好となった。

「……大丈夫？」

桃は苦しそうにうなずいた。
それもそのはず、ドアとあたしに挟まれる格好になっていて、こんな満員電車じゃ身動きができない。
なんとかあたしも桃のスペースを確保すべく後ろに圧し返しているのだけど、
電車がカーブにさしかかって客の体重がこちらにかかってくるときにはどうしようもない。
そのたびに桃は苦しそうにうめき、咳き込む。

「もも、がんばれ」

抱き合うような形で目の前にいる桃のことを励ました。

「ありがと、みや」

苦しいだろうに、頑張って笑顔を作って桃は応えてくれた。
すこしでも苦しみを和らげてあげられたらいいのに。

そうだ！

……非常事態だもんね。
いいよね、しちゃって。

桃の腰にあてていた右手を満員の圧力から抜き取り、まず自分のマスクを顎までさげる。
桃は不思議そうにこちらを見てきた。

今日の桃、なんか目がウルウルしていてかわいいな。
続いて、桃のマスクを顎まで下げた。

「ど、どうしたの？」

「どうかするの」

「え、それって……ん」

桃の唇を塞いだ。

電車の中でするのっていつぶりだろう。
確か、あれってうちらがまだ付き合う前、不安で毎日泣いていたころ――。

今じゃちょっと懐かしい。

結局1駅ではじき出され、桃の体調を考えて次の電車を待つことに。
今度は空いている中よりの車両に乗らないと。

手をつないでホームを歩く。
ゆっくりとした桃の歩調に合わせて。

「……みやの、バカ」

急にバカ呼ばわりされた。

「なにが」

「……人前でキスするの厳禁、とくに公共の場所では、って付き合う時に決めたじゃん」

「そうだったっけ」

そういえばそんな約束したような……？

「まぁ、いいけど。今度の今度こそ駄目だよ」

「はーい」

「なにその返事は？　誠意がこもってな――」

また桃が咳き込んだ。

「風邪引いてるんだから落ち着いて。あーあ、今日の『お泊まり』は延期かなー」

せっかく2週間ぶりだったんだけどな。

『お泊まり』ってのは、一緒にレッスンをすると称して桃がうちに泊まりにくること。
ホントの目的はもちろん別にあるわけだけど。
ほんのちょこっとレッスンの復習もすることもあるけど、
ひどい時になると部屋に入って鍵をかけた瞬間に桃に襲われたことがあった。
このひと、ケダモノです。

だいたい週一から10日に一回のペースで桃がうちにお泊まりに来るわけだけど、桃のうちにお泊まりしたことはない。
そのうちいつかお泊まりしてやるんだ――。


「……やだ」

桃はあたしの提案を拒否してきた。

「え？」

「今日はみやと一緒にいたい。さっきのみや、本当の王子様みたいですごくカッコよかった……」

だからウルウルした目でこっちを見るな！
理性が吹っ飛ぶじゃない。

「……いいの？　風邪がもっと悪くなるかもしれないよ？」

桃はただ小さく頷いてくれた。

◆


午前3時。
寒気がして目が覚めた。

「うーさみぃー」

枕元のスタンドの灯りをつけて、エアコンのリモコンをさがす。
10月半ばってこんなに寒かったっけ？

と、スタンドの灯りに桃の寝顔が照らし出された。

「へへ♪」

肩肘をつき、桃の寝顔を観察。
起きているときはコミカルな印象をあたえるその顔も、
こうやって寝静まっているときのそれはなかなかの美人さん。
とくに横顔なんてすごくバランスがとれている。

ちょっとイタズラしちゃおうか。
鼻をツンツンしてみる。

すると鼻をすすったあとに、右手で鼻の頭を少しかいた。

かわいいなぁ。
つい笑みがこぼれてしまった。

あー、いますごく幸せかも。

桃が目を覚ましてあたしの表情をみたら、なにだらしない表情してるの、って注意されそう。

ちょっと掛け布団がめくれあがって、鎖骨と肩が露わになる。
衣類は一切つけてない。

それは上半身だけでなく、全身のこと。
桃も、あたしも。

最初のころは裸になるのがすごーく抵抗あったけど、いまはそこまででもない。
そりゃね、灯りが点いてる下でマジマジとみられるのは恥ずかしくて死にそうだけど。

「お邪魔しまーす」

好きな人の体温を直接肌で感じられるのがこんなに幸せなことだとは思わなかった。
あなたが教えてくれた、最高のタカラモノ。

桃、あったかい。

ありがとう。
あたしの隣にいてくれて。

「……みゃぁ、どうしたのぉ」

起こしちゃったみたい。

「ごめん、寒くて」

「んー、そう？」

「そうだよ」

甘えるようにキスをしてみる。

「みやの甘えん坊」

と言いながらも、桃からもしてくる。
こっちも負けてられない。

気がつくと、桃の柔らかい胸に手を当てながらフレンチキスをしていた。
桃の味を感じるたびに意識がボーっとしてくる。

ん？

「ちょっ桃、調子に乗りすぎ！」

太ももからお尻にかけて撫でられていた。

「お互い様だよー。……ねぇ、もう一回しようか？」

「夜中だよ？」

日付が変わるまで散々したのに。

「じゃあ、このままみや寝れるの？　こんなになってるのに」

「っつ！」

桃の指がいつのまにか太ももの内側、そしてその先まで達していた。

「ほら、キスだけで濡れてる。みやって感度いいよね。かわいい」

今度は桃のほうから舌を絡めてきてあたしの口内は桃でいっぱいになる。

「さっきはみやがいっぱい愛してくれたから、今度はもぉがいっぱいしてあげる」

「風邪大丈夫？」

「あ……うつしちゃうかも」

桃が気まずそうな顔をした。
余計なこと言っちゃったな。

◆


ピピピピピ……

うるさい目覚ましを片手でとめる。

時刻は朝6時。
結局エッチしたあと、そのまま眠ってしまった。
ふたりともシャワーを浴びなきゃいけないから今日は少し早めセットしたんだ。

ベッドから起きようとしたら、体が重い。
それに、真冬の朝のように寒い。


となりにいる桃に抱きつき肌を重ねるも、寒いものは寒い。
……風邪ひいたかな？

「桃起きる……よ」

喉も痛い。
あー、こりゃやばい。

不安を感じながらも、桃をゆすって起こす。

「……みやぁ、おはよぅ」

「おはよ、風邪大丈夫？」

「ん……？　うん……あんまり大丈夫じゃないかも」

「マジ？」

桃のおでこに手を当てる。
……やばい！　
すごく熱い。

シャワーを浴びるどころじゃない。

「あたし、濡れタオル持ってくるね！　体拭いてあげる」

重い体をひきずり、あたしはタオルを濡らしに行った。

◆


結局、高熱を出し自分で帰れなくなった桃はママが車で送り届けることに。
「帰ったらお説教だから」という一言ともにマスクをしたママは玄関を出て行った。

桃に悪いことしちゃったな。
あんなに体調悪かったなら素直に帰してあげるべきだったかも。
反省、反省。

でも……受け桃というか、ネコ桃というか、白桃はやばいくらいかわいかった。
舞美に夜中に電話して自慢したくなるくらいやばかった。
いつもは攻め桃というか、タチ桃とうか、黒桃がフツーだから。

……あんまり反省してないかも。
いいや、とにかくシャワー浴びないと。


その日の学校は、授業になったもんじゃない。
ずっと机の上に突っ伏して寝ていた。
……いつもどおりじゃない。
あ、でも今日は体調が本当に悪かったんだよ。

マミには心配されるし、ヒトミには動けないことをいいことに手ブラされるなどセクハラされたけど、
リアクションをする元気も怒る元気もなかった。

昼休みには桃から「ごめん、今日はレッスン休むってみんなに伝えといて」と、メールが来ていた。
メールの最後には「みや、愛してる」って一文を忘れない桃は律儀だなって思ったけど。

あたしも返してあげないと、ね。

ふたりにおごってもらったモモビタンDを飲み、学校を経てさらに重くなった体を引きずってレッスンスタジオへ。

更衣室に入ると、そこには着替え終わった佐紀と茉麻、そして梨沙子の姿が。
なにやら3人でポッキーを持ちながらキャーキャーやっている。

「おはよ。なにしてるの？」

「あ、みやおはよー。梨沙子の中学校で流行ってるポッキーゲームやってたんだよ。
ほら、レッスンの時間30分押すらしいからさ。メール入ってない？」

……どんな中学校だよ。

「あ、ほんとだ」

メールをチェックすると、1時間前にマネージャーさんから連絡が入ってた。

「それより、みやもやろーよー。ポッキーゲーム♪」

「え、あ、でも……」

ちょっとあたし風邪気味なんだよね。そう言おうとしたら、

「負けた人が3人にファミレスおごり、ってことで」

「やる」

こう見えてもあたし、ポッキーゲームは負けたことないからね。
桃とも部屋でたまにやるけど、まず負けないし。

こうして始まったポッキーゲームは、ダンスの先生が来るまで続いた。
千奈美と熊井ちゃんは始まる時間に合わせてゆっくり来たからポッキーゲームには参加しなかった。

スタジオに入ると、ダンスの先生はなにやら深刻そうな表情で、
「残念なお知らせがある」と前置きをし、話し始めた。

「嗣永だけど、いま流行りの新型インフルエンザにかかって一週間休むことになった。
残念ながら仙台公演には間に合わない」

――ちょ、まじ！？

頭をハンマーで殴られたような感じだった。
なんか目まいがしてくるような――。

「仙台は6人でやるから、フォーメーションの変更をしっかり覚えて……って、夏焼、話聞いてる！？」

目まいが――。

「ちょっと、みや！！　お姉ちゃん！！」

最後に意識に残ったのは梨沙子のあたしを呼ぶ声だった。

結局、あたしも桃が持ってきたインフルエンザにかかってしまった。
春先にかかったから大丈夫だと油断していたら、型が違うとどうやら駄目らしい。
春先はただの季節性インフルエンザだったから。

桃の持ってきたインフルエンザは強力で、さらにあたしがポッキーゲームでばらまいて。
あそこにいた3人も感染してしまった。

さすがに千奈美と熊井ちゃんの2人でコンサートは行えず仙台公演は12月30日に延期、
今年の最後のお仕事だと思っていたBuono!ライブの後に代替でおこなわれることになった。

◆


「あーあ、年末までお仕事いっぱいだねー」

インフルエンザ騒動から二週間後、すっかり治った桃はあたしの部屋でため息をつき愚痴った。
いまはふたりでベッドに腰掛けて、あたしのスケジュール帳を覗き込んでいる。

「まぁ、いいじゃん。年末まで楽しめるということで」

その分、桃といっぱい会えるしね。
Buono!でも、Berryzでも、それ以外でも。

「だね。もぉとしてもみやと一緒にいられるからいいけどね」

そう言って桃が首筋にキスをしてきた。

「ちょっ、ごはん食べ終わったばかりでまだシャワー浴びてないのに」

「まぁいいじゃん♪」

「よくないって、ちょっ、桃――」

「みやがあんまりにもセクシーだからいけないんだぞ♪」

だぞ、じゃない！！

桃の目はすっかりケダモノの目、いつもの桃が戻ってきたみたい。
まぁ、元気になってくれたからいっか。

体の力を抜いた。

桃はあたしの肩に手を置き、ゆっくりとベッドに押し倒す。

「みや、かわいい」

うん、知ってる。

……なんてね。


(おわり)

>>179-197
スピンオフ 愛理のち桃ところにより．．． の
桃からの困ったプレゼント　に仮置きしました。
http://wiki.livedoor.jp/eroka1/d/%a5%b9%a5%d4%a5%f3%a5%aa%a5%d5%20%b0%a6%cd%fd%a4%ce%a4%c1%c5%ed%a4%c8%a4%b3%a4%ed%a4%cb%a4%e8%a4%ea%a1%a5%a1%a5%a1%a5#content_5

>>80さんどうでしょうか？
10月に立て続けに5人出たところらへんを書いてみました
なんか後半はやっつけっぷりが随所に出てごめんなさいorz

このみやもも設定はあくまでもふたりがこのあと付き合ったらということで、
本編でもそうなるとは限らない…ということでご了承くださいｗ


>>まとめの人
いつもありがとうございます
それでおkです！


…あ、今日27日は自分の誕生日だった
このスレで2歳も年を重ねるとは思わなかったｗ

みやびちゃんに手ブラしても手ぶらだろうなぁｗ

乙！！やはりみやももはこうでなきゃな
この流れでみやもも、やじすずにならなかったら泣いちゃうｗｗｗｗ

あ、あと誕生日おめでとうございます
今後も小説たのんます

なぜそこで舞美に電話なのか問いたいｗ苦労仲間？それとも襲われ仲間？とか言ってｗ
まあ愛理にだと複雑か

>>203
舞美の恋愛相談の相手はともに苦労したみやびちゃんなんだけど
いつの間にか脱線して桃子とののろけ話を電話口から延々と聞かされる……なんてねｗ

舞美の愛理自慢は終始デレデレしてそう

今日もお疲れ様です
みやももいいなあ
そろそろやじすずもお願いしますｗｗ

お誕生日おめでとうございます
素敵な一年になりますように

おたおめです

自分のお願いが本当に形になってる、のちさんありがとー
やっぱりみやももは最高ですね
今の話がスピンオフの話のようにみやびちゃんに幸せがくることを祈ってまーすｗ

後々みやびちゃんと桃子の初夜的なものが読みたいですｗ
これからも応援してます
今回はありがとうございました

おたおめです


だぞ じやない


が好き(笑)

誕生日おめでとうございます

今夜もお願いしまーすｗ
ももとみやの今後がすごく気になります

それにしてもみやびちゃんはインフル移されやすいな
意外とくっつき魔だからかな


そう考えると誰にも移さなかったnkskが可哀想になってくるｗ

そんなnkskが俺もお前も好きなんだろ？ｗ

いや特に
nkskだとそれが普通な気もするし
どちらかといえばでしゃばりなっきぃの方が好きかな

桃子やなっきぃが自分の日常生活の方からウイルス持って来たのかどうかはわからない
もしそうだったとして自分がマネージャーならメンバー全員にxxから移された的な話は一切するなと釘を刺しただろう
実際はメンバーみんな悔し涙を流したつらい出来事だったろうと思うし
あまりそのネタを推したいとは思えなかった
だからこそサラッと萌え話にしてしまえた作者にGJと言いたい

>>167

シャワールームはユニットバス。
日本だとビジネスホテルやアパートで見かけるこの様式も、現地のガイドさんが言うにはどうやら海外ではこれが一般的らしい。
日本みたいに湯船にゆっくり浸かる習慣がないだとか。
それって人生損してるように思えるけどな。

さすがに一からお湯をはる気力もなく、シャワーを浴び終え、ユニットバスでTシャツとハーフパンツ姿に着替える。
さすがに梨沙子といえど目の前で着替えるのは……ね。

そういえば、昔の梨沙子、といっても小学校のころだったけど、そういうのをあまり気にせずに目の前で着替えしていたな。
お風呂に一緒に入っていて平気だったのかもしれないけれど。

当時は一緒に入った梨沙子の頭を洗ってあげることもあったっけ。
頭を上手く洗えない梨沙子を、当番制でメンバーで洗ってあげた。
……とはいいながらもあたしが一番洗った回数が多かったきがする。
梨沙子からのご指名でね。


バスタオルで生乾きの髪の毛を拭きながらユニットバスから出ると,
パジャマ姿の梨沙子があたしの使う予定だったベッドでカワイイいびきをかいて寝ていた。
あのままバスローブ姿で、ベッドの上で手まねきでもしていたらどうしようかと思った。

梨沙子の寝像は悪く、掛け布団は被ってないし、パジャマなんて隙間からおへそが出ていた。
まったく、大きくなってもまだまだ子供なんだから。

パジャマの乱れを直してあげ、布団をかけてあげた。

ドライヤーをかけると梨沙子起こしちゃうだろうから、このまま寝ちゃおうかな。
枕元のスタンド以外の電気を消し、あたしも布団に入りこむ。

目を閉じると、浮かんでくるのは桃のことばかり。

なんでBerryzだと一人でいることが多いんだよ、どうしても気になるじゃない。

そりゃ仲直りしたいけど……桃が仲直りしたいのは愛理の方。

悔しい。
すごく、悔しい。

悔しいけど、それでも桃のこと好きだ。
ほんと、バカみたいに。

それが、悔しい。


「……お姉ちゃん、起きてる？」

「あ、ごめん起こしちゃった？」

鼻をすすってる音でも聞こえちゃったかな？

「ううん、いま気がついただけ」

「なら良かった。明日も早いから寝ようよ梨沙子」

「ねぇ、いま泣いてた？」

「別に」

「泣いてたでしょ。……やっぱり桃のこと？」

さすが、するどい。


「事務所に集合したときから２人おかしかったもん。
お姉ちゃんのほうが無視を決め込んでいるというか。よかったら、話聞かせて」

と、言いながらも話すまで寝かせない気でしょ。

……やれやれ。
梨沙子も梨沙子で頑固なんだから。

梨沙子がいる方向とは反対側を向いてたのを、向きなおす。
すると、スタンドライトに照らされた梨沙子の瞳がそこにあった。


(つづく)

みなさんいろいろありがとです！
もうしばらく頑張っていきたいと思うのでこれからもよろしくです

>>208
期待に添えたみたいでよかったです
初夜的なものはそういう展開になったら是非ともｗ

>>214
そこまで深く考えてなかったｗ

でも事件を話にするのってそれなりに配慮しなければいけないと思います
露骨に誰誰が悪いとか狼のアンチスレのような話や表現にはしないように心がけてます
読んでくれているのは桃愛理雅舞美ヲタだけじゃなくてベリキューDDだと思ってますので

……って偉そうなこと言いながらちゃんと自分は書けてるのかな？ｗ

きたぁ〜

続く(笑)

お待ちします。奇跡の二度上げｺﾗｺﾗﾈｶｾ

会社ズル休みして待ってますﾔﾊﾞｲ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜ももの出番まだ〜
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜もも黙って、今あたしの見せ場だから

２人もこう言ってるので今夜も待ってるｗｗ

州´・ ｖ ・）从・ゥ・从くうちら忘れられてないよね…

あいりちゅわーん

帰っておいで

>>217


この真っ直ぐな眼差しに嘘はつけそうにないよ。
観念して正直に桃が愛理と仲直りすると告げてきたことをベッドに横になったまま話した。


「それは桃がひどいよ」

話を聞き終わった梨沙子は同情してくれたのか怒っていた。

「でしょ！　ほんと呆れちゃうよ」

「ねぇ、お姉ちゃん。それでも桃のことが好きなの？」

「……」

好きだよ、とは言いづらかった。
好きなのは変わりないけど。

梨沙子は布団から出てベッドに腰掛けた。

「そこまでしてお姉ちゃんが桃を想うことないよ。
　だって、だって……そんなことしなくてもお姉ちゃんことをずっと想ってる人が近くにいるから」

え――。
すごく真剣な表情。

この雰囲気はもしかして。

「私は、ずーっとお姉ちゃん、ううん、みやのことが好きです。
……また私と付き合ってくれませんか」

声が震えていた。

「今度こそ、うまくやるから……」


『今度こそ』。
その言葉に胸がしめつけられる思いだった。

５年前、まだふたりが今より子供だったあの頃。
付き合ったのにうまく恋愛できず別れてしまったから。


(つづく)

のちさん、ありがとうございます

りさこ〜

桃の雅をとらないでぇ〜
これで雅が動いたらどうなっちゃうの

平日更新だと量かけないなぁorz

>>221
こういうAA会話大好きですｗ

>>220
でもズル休みしちゃだめですよｗ

ズル休み反省

今日は寝ちゃっても大丈夫そうｗ
おやすみなさいzzz

寝ちゃだめですよ
毎度の催促隊発動しましたｗ
今夜も待ってるｗｗ

勿論まってるよ！！！！！気になる！！！！！！！！

州*‘ -‘ﾘ＜のちさん寸止めで止めないで。もうちょっとでお姉ちゃんが落ちそうなんだから
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜だからみやはもものなの！いくらりーちゃんでもみやはあげないよ

州` T v T)<あたしはどうしたらいいのぉ〜

もういいよ！りしゃみや付き合っちゃえよ！

のちさん、朝ですよ〜

>>225


あたし自身に尋ねてみる。

梨沙子のこと、好き？

「あたしもね、ずっと梨沙子のこと好きだよ」

梨沙子はあたしの答えに目を思いっきり大きくして驚いていた。

口からすんなりでてきた答え。
なんの嘘偽りもない答え。

でもさ。

「でも……ごめん。やっぱり梨沙子への『好き』は家族のことを好きっていう『好き』。
妹としか見れないよ」

これも嘘偽りのない答え。

梨沙子泣きだすかな？
でも、嘘を言うよりはよっぽどいい。

ところが、

「あーあ、やっぱりそうかぁ」

笑ってた。

「桃がみやのなかで一番なんだよね」

あたしは静かに頷いた。

「だったら！　その気持ちを大切にしてよ。愛理と仲直りするくらいで落ち込んじゃ駄目。
いまは辛いと思うけど、想い続けてればきっと叶うから」

「そうかな？」

「そうだよ。お姉ちゃんの恋が叶うように、私も協力するからさ」

「協力してくれるのは嬉しいけど、相手は愛理なんだよ？
梨沙子と愛理って親友同士じゃん」

「まぁね。でも、いくら愛理といえどお姉ちゃんの恋敵となれば話は別。なんでも協力するからね。
さて、明日も早いから寝ようか。おやすみ、お姉ちゃん」

梨沙子はもそもそと反対側を向いて寝る準備をした。

「ありがとう」

「……いいよ。お姉ちゃんのためだもん」

「……ありがとう。おやすみ」

「おやすみ」


寝ようとすると、今度は隣のベッドからかすかにすすり泣く声が聞こえてきた。
梨沙子の声。

胸がチクリチクリと痛む。
それをあたしは黙って受け入れることにした。

ごめんね、梨沙子。
だけど、ありがとう梨沙子。

◆

次の日は、朝からショッピング。
とはいってもDVD撮影の企画で、決められた金額でお題の商品を購入してくること。
その商品はファンへのプレゼントになるので気を抜けない。

ペア決めのくじ引きをしたら、あたしは千奈美とペアを組むことに。

どうするの、スタッフさん？
Berryzの2大バカが英語で会話？
できるわけないじゃん！

「身振り手振りをすれば、きっと向こうもわかってくれるもんにー」

この千奈美のお気楽さが武器になる……かもしれない。

他のペアを見ると、なんと桃は梨沙子と。
決まったあと、梨沙子はあたしの元に寄ってきてくれて、

「桃に話を聞いてみる！！　大丈夫、任せといて」

肩をぽん、ぽんと2回軽く叩かれた。

大丈夫かな、梨沙子は？
あと……千奈美の英会話力。

「ヘロー。マイネームイズ、チナミトクナガ。アイアム、ア、ジャパニーズ、アンドジスイズ、ア、ペン。
　……オウ！　サンクユー、ベリーベリー！！」

……。

さまざまな不安とともに2日目の収録が始まった。


(つづく)

寝てましたが催促隊が来たので起きましたｗ
だったら最初から起きて書けってゆうｗ

乙
そろそろやじすずも…

せっかくハワイなんだし桃雅進めてもらおうよw
やじすずは友達以上のラブラブにはなった事がほぼないんだからすんなりは行かないだろうし
℃もしばらくすればハワイに出かける事を思い出すんだw
のちさんがそれを書かないわけないしね〜ww

のちさん、ノルマは果たしました

寝てください(笑)

アロハロのちなみやお買い物と言えばみやびちゃんのあの名言 マネーXXXXが来るのか?
来てもストーリーと何も関係ないけどw

あれ・・千奈美がいちばんかわいくね？
















あれ？

毎日の習慣て事で



待ってるぞーーーーーｗｗ

>>240


あたしと千奈美に出されたお題は、「ハワイアンキルトの鍋つかみ」と「ナイスアイデアなキッチン用品」。

近くにあった雑貨屋さんに飛び込んで、さっそく千奈美が巨乳の店員さんに尋ねた。

「アー、キッチングッズ？　キッチングッズ！！」

千奈美のナイスな英語に、やたら巨乳の店員さんは「なにコイツ等」と言わんばかりの冷たい視線を送ってきた。

「だめだ、みや！　英語が通じない！！　どうしよう！？」

どうしようって言われても……キッチンもグッズも英語じゃん、ナイスじゃん。
あたしもそれ以上はわからないよ。

頑張って、と少し離れた場所から握りこぶしを作って千奈美を応援する。

「ちょっと、助けてよみや！！　えー、キッチン！！　グッズ！！」

こんな会話が3分ほど続き、さすがに見かねたスタッフさんが手助けをしてくれた。
すると巨乳さんがキッチングッズらしいコーナーに案内してくれた。

「これじゃない、みや？」

「うん、きたね！！」

なんか某ミッキーねずみのような形をした鍋つかみ。

「よし、買おう！　あれ、欲しいってなんていうんだっけ」

「えっと……プリーズ！！」

すごい、出てきたよあたし！！
さっそく千奈美が巨乳ちゃんに話しかけた。

「おー、プリーズ……イエス！」

「イエスじゃないよ」

なんでそこでイエスだよ、と千奈美にツッコミをいれた。

うん、でも頑張れば言葉って通じるもんだね。

次の「ハワイアンキルトの鍋つかみ」が売っているお店を探している間、
ふたりの話題はあの巨乳でもちきり。

「ってか、ハワイの人ってみんなでかくない？」

「うん、やばい」

街ゆく人のほぼみんながBerryzの平均値よりもはるかに大きい。
ここにいるふたりはさらにハードルを下げているわけだけど。

「たしか、千奈美は残って写真集撮影するんだよね」

「そうだけど……人の胸を見ながら話するのやめてくれません」

さすがのあたしも千奈美には負けていないと思う。

「こう見えてもみやよりは大きいもんにー」

向こうはその逆だと思ってるみたい。


（つづく）

州´・ v ・)＜ぷぷぷっww

ﾙ*’ｰ'ﾘ<あいりんは言える立場・・・だっけ？

パフパフ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜みや言いたい事あるんじゃないの？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜べ、別にないし！言いたいのはももの方じゃないの？
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜ももはみやの口から聞きたいな
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜･･･
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜･･･
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜今日も待ってる！！


心の声をみやびちゃんに叫んでもらいましたｗ

のちさんバスタイム終わったかな？

たわわに実る、りーちゃんの・・・

お・

続く言葉は「っ」なのか「な」なのか…

…すいませんでした
そろそろ桃子の登場希望ｗ

>>250

次の雑貨屋でなんとか鍋つかみを発見し、まーたよくわからない英語でなんとかゲットする。
けっこうプリーズが言えればどうにかなるんじゃないかな？


集合場所に戻る途中、フードコートで桃と梨沙子のグループとばったり出くわした。
でも桃はお仕事モードなのか表情一つ変えることもなくアイスを食べていた。
ちょっとむかつくのでジュースを奪ってやった。

「ん、んん！！」

アイスを頬張った桃が非難の声をあげる。
仕方なくジュースを返してあげると、

「ほい」

と桃はアイスを乗っかったスプーンを差し出してきた。
なすがままに口にいれると、冷たくてやたら甘い味が口中に広がった。

ハワイに来てわかったことは、海外の食べ物はなんでも味が濃い。
そして量が半端ない。

って、何あたしはフツーに桃のスプーンで食べてるの！
ケンカしてるんだよ、うちら！！

もう遅いかもしれないけれど、そっぽを向いた。

さて、梨沙子は……でっかいアイスを頬張って幸せそう。
桃に話を聞くって言ってくれたけど……大丈夫？


「みやー、プリクラ撮ろう！！」

桃と梨沙子の撮ったプリクラを見て興奮した千奈美に引っ張られるように、
すぐ隣にあったプリクラに連れて行かれる。

でもこれ、なんか……プリクラというよりは二人用の証明写真の機械みたい。
なんか日本のと比べて大雑把というかカワイクナイというか……。

と思いながらもふたりではしゃぎながら撮ったんだけどね。
その分集合時間におくれて佐紀からお説教をくらったけれど。

◆

ショッピングの撮影が終わると、すぐそばのレストランでランチ。
そこはバイキング形式だったけど、食べ物がまあデカイこと。
それに……やっぱり味が濃い。

「みや、ジュースおかわりに行こう」

「ん、あたしはいいや」

「いいからいいから」

「ちょっ、わっ……」

フライドポテトが口にはいったまま梨沙子にドリンクバーへと連れて行かれた。

ドリンクバーで梨沙子はコーラをグラスにそそぎながら、

「約束、忘れてない？」

と、少し不機嫌そうに言ってきた。
約束……って、あ、あれ！
桃に話を聞くっていうの。


「あ、そうだった。で、どうなった？」

「んー、面白くない」

「面白くないって、どういう意味？」

「面白くないんだよ、桃の言ってることが。
なんか聞いたこっちがバカみたいだった。
なので、ごめんお姉ちゃん。桃本人に直接聞いてみて」

「えー、聞きづらい……」

「ランチが終わったら30分のお土産タイムという名の
自由時間があるじゃん。その時に桃を誘えば」？

「むぅ……」

やるしかない、か。

ーブルに戻ったあたしは、空いていた桃の隣に座った。

「あれ、みや席こっちじゃなかったのに」

「いいじゃん」

話があるんだから。

「桃さ……」

「なに？」

「自由時間……暇？　誰かと巡る予定ある？」

「……これはもしやデートのお誘い、ってやつですか？」

桃がニタニタしてこちらを見てくるのが最高に腹が立つ。
まぁ、そんなにちがくないけれど。

「ち、ちがうに決まってる！　ちょっと桃に選んで欲しいものがあって」

それをデートというらしい。
ついでにプリクラも桃と撮っちゃおう。


（つづく）

>>254
みやびちゃんありがとうみやびちゃんみやびちゃん！！
こういうの書いてもらえると頑張ろうって気になれます

今週は進みが遅い…

「ん、んん！！」
「ちょっ、わっ……」
「むぅ……」

でエッチな話しかと思ってしまったｗ

まとめ更新しました

デレびちゃんデレびちゃん！！

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜今夜はももとデートｖ
　　　　　　　　だから･･･今夜もお願い･･･ね？
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜そーだよ、もぉも楽しみに待ってるんだから
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜それってどっちの事？
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜モチロン、のちさんをだよ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ってちがーう

のちさんに頑張ってもらうためにみやびちゃんからのお願いですｗ

从*・ゥ・从＜あたしもみやの読みたいなっ

州；´・ ｖ ・）＜え…っ？（舞美ちゃんはやじすず読みたくないの…？）


从´・ゥ・从＜（もも「仲直りする」って言ってたし……。あたしの進めてもらっても仕方ないよね…）

毎日の日課がこれ読むことだ
今日ものちさん頑張って

狼のやじすずスレとここを読むのが日記です
勿論みやももも大好きだから今夜もよろしくですー

栞菜のことはもうこれ以上出ないのかな？
病院までだと途中な気がして気になる

やじすずももみやはもちろん気になってるのは前提でなんだけど

やじすずはなんか二人ともエロいことできなそうだなｗ みやももは付き合ったら進展はやそう

>>263

「やっぱハワイと言えばマカダミアナッツだよねぇ」

試食をして、家族、そしてマミとヒトミ用に何袋も買っていく。
そんなあたしを見て、

「……もぉが来た意味あるの？　とっくに買うものが決まっていたみたいだけれど」

と、拗ねている桃。
うっ……するどい。

「べ、べつにいいじゃん！　ここに来るまでは色々迷っていたんだから！」

お土産のことじゃなくて、桃のことで。
どう接しようか、何を話そうか、って。

でも、そんなのはどうでもいいくらいにまったりしてる。
いっしょにいると外国だろうと落ち着く。
まるで、事務所隣のコンビニでお菓子を買うような感覚。

そんな桃は500mlペットボトルくらいの、フラダンスをしているお姉さんの形をした木彫りの人形を片手に持っていた。

「桃こそ、そんなよくわからない人形を買ってどうするの」

「いいの！　記念に玄関に飾るの」

「ふーん」

お土産なんて食べ物のほうがいいと思うんだけどな。
記念に、記念にと残る物を買ってしまうとそのうち邪魔になりそうだし。

「あ、みや見て！　指輪売ってる！！」

「ちょ、ちょっと」

桃に片手を引っ張られた。
でも……手を繋ぐの、なんか久しぶり。

ちょっとだけ、嬉しくなくないこともない。


「あー、ピンキーリングもあるぅ♪」

さっそく桃は右の小指に試着していた。
でも、ちょっとおかしい。
普段は左小指につけるんじゃないの、と思ったその先にはすでに先客。

あたしが誕生日にあげたリングをしていた。

「どうしたのみやぁ？　口元を手で押さえて。気持ち悪いの？」

「な、なんでもない！！」

「変なの」

桃は笑ってそう言った。

プレゼントしたリングはケンカする前もいつも付けてくれていた。
プライベートでも、コンサートでも。

もしかしたら、ケンカしてる最中も？

……やばい。
ここがお店で、周りにお客さんがいる状態じゃなければ桃の唇を奪ってそう。

そんな衝動に駆られてしまう。

「あー、ここにはペアリングがあるねー」

軽めの装飾の施されたシンプルなシルバーのペアリング。
桃は楽しげに小指……じゃなくて、薬指にはめていた。

その楽しそうな表情は愛理とお揃いのにするから？

「どうしたの、難しそうな表情をして」

「なんでもない！」

楽しい気分から一転、きつい現実を見せられてモヤモヤする。

「あー、見て見て！　桃のレリーフがついたペアリング！！　ちょーかわいい」

桃はテンションMAXで試着をした。

「しかもサイズぴったり！！　これは買うしかないね」

はいはい、どうぞご勝手に。

「あー、でも、小遣い足りなーい。……ねぇ、みや」

「あ！？」

イライラのあまりにすごんでしまった。

「半分ずつ出して買わない？　このペアリング」

「……は？」

「だってぇ、もぉのためにあるデザインとしか思えないしぃ」

なんでいまブリっ子する必要ある？

「それに、もう片方をするのはみやだし」

まぁそれだったら出してあげてもいいかな？

って！！

「あたし！？」

自分を指さしてみた。

「他に誰がいるの。まったく」

いや、まったくじゃなくて。
その……愛理がいるじゃん。

「いいの？」

「みやが嫌なら買わないけれど」

なんかよくわからないけれど。

「ちょっと待って」

あたしも自分に合うサイズを探し始めた。
サイズが見つかると、店員さんと交渉することに決めた。

レディースふたつで、1組の値段で売ってくれ、って。

さて、交渉。
幸いここの店員さんは日本語が通じたけれど、嫌な顔をされた。
レディースふたつだとペアリングの意味ないよ、それに対になっているメンズが余って困る、と。
確かに、正しい意見だと思う。

でも、こっちも2組買うお金がないから必死。
頭を下げて見るも向こうも商売人、引き下がらない。

そのとき、うしろから、

「ねぇみや。　みやがメンズを薬指に、もぉがレディースを小指にするってのはどう？」

なるほど、それなら合うのがあるかも……ん？

「あたしがメンズかよ」

「だって、みやはもぉの王子様だから♪」

◆

店を出る桃の左手小指に誕生日プレゼントのピンキーリング、さらに右手小指にはペアリング。
……あたしの左手薬指にはペアリング。
ただし、メンズ。

その手は桃にギュッと握られていた。
幸か不幸か桃の作戦が的中した。

「みやありがとねー」

「別にいいよ」

桃がよくわからない。
だって、日本に帰ったら愛理と仲直りするんでしょ？

もしかして……端から二股狙い？

「お礼に、プリクラ代出すから一緒に撮ろうよぉ」

……上等。
そういう勝負だったら愛理になんか負けない。
負けるもんか。

桃に連れられて、プリクラの幕の中に入った。

「じゃあ、みや撮ろ……ん」

こちらを向いてきた桃の唇を奪った。

「ちょっと、いきなりはないでしょ」

唇を離すと、怒られた。

「それに、もぉが答え出すまでデレないんじゃなかったの？」

痛いところを突いてくる。

「こ、ここは日本じゃなくてハワイだから対象外なの！！」

「みや、その言い訳苦しいよ……」

こっちだってわかってる！

「でも、対象外だったら……いいよね」

桃の顔が近付いてきた。

結局、ふたりで撮った最初のプリクラはキスプリに。
あの証明写真のようなプリクラで撮ることになるとは思わなかったけど。

プリクラが出てくるまでの間、幕の内側で何度も何度も桃の唇を求めた。
いままで我慢していた分を一気に満たすように。

「そろそろ出てきたんじゃない？　ちょっと見てくるね」

桃を残して、幕の外側に出る。
すると、外でプリクラ待ちをしていたのか、ハワイらしく長身の女性が立っていた。

「オースイマセーン。ゴメンナサーイ」

謝って誠意を見せる。
しかし、女性は手に何か持っていて、それをジッと見つめているためこちらからは顔をうかがいしれない。

……って、女性が持っているのはうちらが撮ったプリクラじゃん！　


「カエシテクダサーイ！！」

……あれ？
この服装は……。
さっきまで一緒にいたよね。

その人は、あたしたちのキスプリを、まるで説明書を読むかのように難しい表情をしてジッと眺めていた。

その人、熊井ちゃん。


[　それでもやっぱり気になって　]　（おわり）

ももあいりみやび舞美ちゃんありがとう！

みなさん励ましてもらってありがとうございます！
めちゃくちゃ眠いけどなんとか書けましたｗ

>>271
栞菜に関してはもうしばらく待っててくださいorz


日曜日はちょっと更新無理そうです…

お〜〜熊井ちゃん登場か
おもしろい
一日休んでまた頑張って

乙です！毎日の更新ありがとうございます
月曜日まで待ってますね

それにしてもまためんどくさそうな人にみつかったなｗ

いつもいっつもお疲れサマです。
にしても熊井ちゃんにみつかるなんて･･･w

熊井ちゃんはどんなマジレスをしてくれるのかw

℃千秋楽から帰宅ちゅー
愛理がちゅー顔するときに照れまくっていたのが可愛いすぎｗ
でも舞美にちゅーしたちっさーをマジで剥がすあたりはさすがだとｗ

テンション高めなので今日もほんの少しだけど更新できそう…な気がするｗ
電車内で頑張って書いてみます

わっほーい
期待して待ってるｗ

今度は誰視点なんだろう
いい所で日本組（愛理･舞美）の方にいっちゃうのかな

わっほ〜い

ひゃっはー！ここは通さねえぜぇ！
の、のち！ひゃぁあ！

>>280

ちょっとの離れ離れ　(あいり)


台湾での撮影も2日目が終わり、残りは1日。

撮影が終わったあとは、お楽しみの夕食タイム！！

今回は中華料理……じゃなくて、台湾料理。
中華料理のようなもの油をいっぱい使う料理を想像していたら、
ビーフンなどの米麺などあっさりめの料理が多かった気がする。
でもどれもおいしかった！

ホテルに入ると、スタッフさんと明日の起床時間を確認し、別れてシングルルームに入る。
そこはビジネスホテルと似ていて、狭い通路、堅そうベッドに枕
、窓からはすぐ下の繁華街が見下ろせた。
それに……ユニットバス。

ユニットバスは嫌い。
だって、トイレの横で落ち着いてシャワーを浴びれるわけがない。
湯船を張る気になれない。

℃-uteのメンバーと地方公演でホテルに泊まるときはツインがほとんど。
トイレは別れてるのもあれば、今日みたいにユニットバスのこともある。

もう2年前かな、舞美ちゃんと同室になった時、たまたまユニットバスだった。
私がブーブー愚痴を言っていたら、「愛理は贅沢だよ」とたしなめられた。

少しムッと来て、

「じゃあ舞美ちゃんはシャワーを浴びているときに、私がトイレを我慢できなくなって用を足しても平気なの？」

と、まくし立てた。
それに対し舞美ちゃんはボソッと、

「平気というか……興奮する」

……ドン引きです。

「舞美ちゃんてそういう趣味あるの……？」

「あ、うそうそ！　あれだよ、興奮する、とか言って、だよ！」

なんか嘘っぽいけど、本当でも困るので舞美ちゃんの言ったことを信じることにした。

「……だよね。まぁ緊急の時は他のメンバーの部屋に行って借りようと思うけど」

「そんなことしなくていいよ。声をかけてくれれば途中で出てくるから」

「でお、そうなると今度は私が用をたした直後に入ることになるんだよ？」


中でいくら換気扇を回していても限度がある。
5分、いや10分は待っていていて欲しい。

そうしたら、舞美ちゃんは

「それはそれで興奮する……とか言って！　冗談だからそんなに怖そうな顔しないで！」

◆

「まったく舞美ちゃんはバカなんだから」

ベッドの上で滅多にしない思いだし笑いをしてしまった。
清楚が服を歩いている舞美ちゃんも、私に対しては下ネタ、セクハラが多い。

でもでも、それは今思えば不器用な舞井ちゃんなりの愛情表現だったのかもしれない。

……そうだよね。
ユニットバスの話、今思えば舞美ちゃんなりの愛情表現なのかもしれない。
本気じゃなくて冗談だよね？


(つづく)

おぉ！！乙です！本当にきたｗ
てか舞美・・・いいなｗ好きだわｗ

現実の愛理ちゃんは女の子同士でもほっぺにでもちゅーはみだりにするもんじゃないって考えてそうだよね
それか単に目の前の光景が嫌だったかｗ

やじすず久しぶりにきたｗ
いいねーいいよー

話を脱線させる天才だなぁｗ

久々にやじすずｷﾀ━━━(゜∀゜）━━━!!!!!!!
しかも疲れてるだろうに書いてくれてありがとうございます
舞美いいよ舞美ｗｗ

今夜も･･･




まってるぞーーーーーー！

変態な舞美とか興奮するｗ 愛理もどんどん変態になってくれ

うおぉぉ舞美さんの変態プレイが楽しみ過ぎる！！！！！！
二人のベッドシーンは想像もつかない…

確かに想像しにくいかもｗ
ここの舞美はそのときもガーッっって感じで色気なさそうｗ
時々ある愛理視点の舞美の体描写にはエロスを感じるから上手くそこをなんとか

今夜はおあずけか…起きてた意味がなくなるね

あら残念

>>294


舞美ちゃん元気かな？
映画の撮影が順調に進まないって悩んでいたし。

……よし。

枕元に置いていた携帯を手に取り、電話をかける。

出てくれるか――。

『愛理っ！？』

かな、ってはやっ！！

まだ1コールも経ってないよ。
数コールする間に心の準備をしようとしたから、準備不足。
心臓がランニングをしているわけじゃないのにバクバクするのがわかった。

『……愛理？　ねぇ愛理でしょ？』

「ごめん、みぃたん。あたしだよあたし。早貴だよ」

ちょっと意地悪してなっきぃのモノマネをしてみる。
本人からは似てないにもほどがある、ときついダメだしをくらったけれど。

『えっ！？　なっきぃ！？　なんで愛理の携帯からかけてるの？
え、え？　あれ、愛理はいま台湾にいるはずじゃ……もしかして、
なっきぃが個人的に愛理に会いに行って、それでいま一緒のホテル！？
ってことはふたりはただならぬ関係、でもそんなはずは……あー、よくわかんない！！」

素直な舞美ちゃんにはたまに、いや結構な割合で冗談が通じなくて困ることがある。

「そんなわけないじゃん。私だよ、愛理」

『え、なっきぃから電話代わったの？』

……これは説明をしないといけなさそうだ。

3分後。
みっちり説明をしてようやく状況を理解してくれた。
愛理のバカ、と少し不貞腐れている舞美ちゃんが可愛かったからまぁ、いっか。

そして、

『あ、そういえば今日の夕食なっきぃと食べたんだった』

……だったら気づいてよ。
そんな東京とさいたまほど日本と台湾は近くないんだから。

って、なっきぃと夕食！？
聞いてないよ。

まったく、なっきぃは私が日本にいないからって舞美ちゃんとイチャイチャ……。

『どうしたの、ブツブツ独り言を言って』

「え、声に出てた？」

『小声だったんで、中身はよくわからなかったけどさ』

…よかった。

『で、どうかした？　愛理から電話なんて最近なかったから』

「そうだっけ」

『そうだよ。でも、前から電話やメールはいつもわたしから。だからちょっと嬉しかったり』

へへ、っと電話越しに笑う舞美ちゃん。
もし隣にいたらギュッと抱きしめていたかもしれない。

『写真集の撮影は順調？』

「うん。まぁ雨にやられたりもしてるけど」

『エッチな水着を着せられてない？』

なに、その質問は。

「うーん、どうだろう？　
白のビキニも結構攻めている気がするけれど、日本に帰って撮影する水着の方がセクシーかもしれないね」

『よしきた！　じゃあ写真集出るの楽しみにしてるから♪
あ、発売前、というか写メで自分撮りしたのを送ってくれもいいからね♪』

「いや、送らないから。撮らないし」

『えー、愛理の水着早く見たいー。あ、そうだ！　撮影終わったら水着を買い取ってそれで――』

「却下。どうしたの、今日の舞美ちゃんおかしいよ」

いつもよりセクハラ具合がヤバい。
これで日本にいたらどさくさに紛れて体をベタベタ触られていたんだろうな。

『だって……愛理がエッチな水着を着せられて撮影してるって聞いたらテンションが上がっちゃって』

なんか都合がいいように脳内変換されているのは置いといて。

「まったく……でね、電話したわけだけど。
こっちのホテルがユニットバスでね。それ見たら舞美ちゃんのことを思い出して電話したんだ」

『え？　なんでユニットバスを見てわたしを思い出すの？』

質問してるくせに、舞美ちゃんは心当たりがあるのか少し笑いをこらえている感じ。

……よし。


「じゃあ舞美ちゃんはシャワーを浴びているときに、私がトイレを我慢できなくなって用を足しても平気なの？」

あの時と同じ質問をしてみる。
すると、

『興奮する』

そして、

――とか言って――。

私と舞美ちゃんの声がダブった。

「舞美ちゃん覚えてるじゃん」

『愛理だって』

「あんなこと言われたら、そりゃ夢に出てうなされるくらい覚えちゃうよ」

『大丈夫、こんなこと愛理にしか言わないから』

「他の人には絶対に言わないでよ、人間性疑われるから」

『しないしない』

ケラケラ笑ってるけど、ほんとにやめてよ？
グループの存続にかかわるから。

で、当時聞けなかった質問をしてみた。

「……で、舞美ちゃんは本当に興奮するの？」

『へ？　あ、いや、そんな……どうしよう』

……本当に興奮する変態さんだったらちょっと嫌だなぁ。
ごめん、「ちょっと」じゃなくて、「かなり」。

……いや、変態舞美ちゃんはこれはこれで萌えるかも……。

そんな邪念を抱いていた私に、

『興奮するかどうかはそのときになってみないとわからないけど……そうだね。
わたしは愛理がそばにいてくれるといつも嬉しいよ』

急にこういう風に真面目に切り返すのはズルイと思う。

「……ばか」

『ごめん』

ふたりでちょっとだけ黙る。
でも、この間は嫌いじゃない。

「じゃあ、映画の撮影頑張ってよ」

『写真集の撮影もね。じゃあおやすみ』

「おやすみなさい」

電話を切って、ベッドの上にうつ伏せに大の字になる。
真面目な内容じゃなかったはずなのに、胸がキューッとしめつけられるような切ない感じ。

やっぱり、舞美ちゃんのこと好き。

気がつくと、舞美ちゃんに宛にメールをうっていた。
件名もなしに、ただ本文に『大好き』と。

15分悩み、『ダイスキ』に変換して送信。
やばいくらいドキドキする。


10分経った。
舞美ちゃんからの返事は来ない。

いつもだったら即返事が来るのに。

突然あんなメールを送られて困ってるのかな。

20分経ち、30分経ち。
いつの間にか眠りに落ちていた。

◆

翌朝5時、携帯のアラームで起きる。

アラームを止めて、まずはメールチェック。
結局舞美ちゃんからのメールは……来てた！

タイムスタンプは私がメールを送ってからちょうど1時間後。

件名は、『Re：』。

本文は、私と同様に短かった。


『スゴクスキ』。


[　ちょっと離れ離れ　]　(おわり)

遅くなってごめんなさい
キリがいいところまで書きたかったもので…


今の時間帯だと読んでくれる方も書く方も負担が大きいので
明日からは更新時間を日付が変わる前へ変更します

乙でした
舞美ちゃんは前からこんなヘンタイキャラだったかな?w
愛理への気持ちが抑えられなくなったと思っておこう

更新はのちさんの都合のよい時間に無理のないペースでしてくださいね

連日の更新はうれしいですが負担が大きすぎならたまには休んでください

最近は更新催促の書き込みが多いのでたまには甘やかしておくw

のちさんありがとう
朝からもうテンション上がりましたｗ
変態舞美いいな
やじすず好きにしては最高でした

無理せず頑張って下さい

たまらんなぁやじすずたまらんなぁｗ
早く変態紳士の舞美にあんなことやそんなことまでされちゃってよ愛理

舞美にきゅんきゅんしたｗ

変態発言は勢いボケっぽいねｗ
たった五文字なのに一時間逡巡しまくったんだろうな

のちさん毎日お疲れさまです！本当に大変だとは思いますが…今夜も頑張ってほしいです…ｗ

次は舞美視点で来てほしいなぁー
一晩明けちゃった理由も知りたいし

いやいやここは桃子視点でしょ
とりあえずハワイ組をどうにかして下さい
くまいちょーの反応が気になる

ってことで今夜も待ってるｗ

いっつものちは良いところで引っ張りまくるからまだまだ引っ張ってくると思う
今どっちとも良いところだからボノ舞美じゃない人視点で来るかもね

川*＾∇＾)||＜私の出番ですね

>>314

(3) [ ダイスキ、スゴクスキ　]　（まいみ）


愛理は写真集の撮影のために3日間台湾に滞在する。
その間、残ったメンバーは間近に迫ったコンサートのレッスン、
あとわたしはその合間に映画の撮影が入っている。

そんな中、今晩はなっきぃとファミレスでご飯を食べることに。
今年に入っていっしょにご飯をたべることが増えた。
そう、愛理が付き合いだしたから。

気を使ってるつもりはなかったんだけど、前みたいに愛理を喫茶店に誘うは躊躇してしまう。
やっぱり気を使っているのかな――。


「ねぇ、みぃたん話聞いてる？」

「聞いてなかった」

「……当然のように聞いてないって答えないでよ、もう」

つい愛理のことを考えて、なっきぃの話を右から左に聞き流してしまった。
そのなっきぃも、今春からめでたく高校生！

本当だったら、もう1人高校生の仲間入りするメンバーがいるんだけど……。

「ねぇ、なっきぃ」

「なによ！」

メロンソーダをストローで飲みながらなっきぃが不機嫌そうに答えた。

「本当に進学お祝いパーティーしなくていいの？」

「別に。栞菜が帰って来てからでも遅くないでしょ」

「……そうだね」

きっとわたし達のところにあの子は帰ってくるから。


なっきぃはフライドポテトをひとつ摘まんだあと、テーブルに向かい合ってるわたしのほうに顔を寄せてきた。

「栞菜と言えば……これはあくまでもインターネット掲示板上の噂なんだけどね」

「だめじゃない、なっきぃ。事務所から誹謗中傷ばかりだから見るなって言われてるじゃない」

「うん……でも気になる書き込みがあって。
なんか……栞菜とえりかちゃんが遊んでいる、っていう内容の書き込みがいくつもあったんだ。
場所も横浜中華街や大型ショッピングモール、ネズミーランドなど２人がよく行く場所だって」

「……うそ。でもでも、えりも栞菜に会えないっていつも言ってるよ！」

「それが本当だったらいいんだけれど、もしえりかちゃんがうちらに嘘を――」

「やめよう、なっきぃ。うちらはえりを、栞菜を信じようよ」

「でも！！」


「信じよう」


(つづく)

熊井ちゃんはもうちょっと待ってｗ

のちの滑り込みかっけーｗ
なに？梅栞フラグ？とかいってｗ

早い更新嬉しいです！しかしそんなところで区切っちゃうか！！！ｗ

梅栞菜は前にちょっと伏線がありましたね
どう展開するのやら
しかしのちさんも危ない所に踏み込んで行くのが好きですねw

伏線……思い出せない


のちのおかげで今日はゆっくり寝れたよ

のちさん毎晩ごくろうさんです!
あー焦らされてるな〜

今夜もまってるよｗ

更新大変でしょうが毎晩楽しみにしてます！寝る前の唯一の楽しみですｗ

>>326

「……あー、つかれたぁ……」

なっきぃと別れて帰宅し、お風呂でさっぱりとして、パジャマ姿で携帯片手にベッドに倒れ込む。
映画の撮影もスケジュールの遅れを幾分取り戻してはきたものの、依然として押している。
でもコンサートも疎かにできないし。

コンサートでは、今回もタップダンスに挑戦。
……苦手なんだよなぁ。
ほんと、愛理のリズム感が羨ましい。

愛理の……。

愛理。

「会いたいなぁ」

こんな元気の出ない夜に、愛理がそばにいてくれたら。
それで、さらにギュッとしてくれたら。
それでそれで、さらに……キスなんかしてくれたら。

人差し指を唇にあて、軽く押してみる。
病室で愛理とキスをしたときはこんな感じだったかな。

かすかに唇に残っている記憶。
忘れてしまう前に、もう一度思い出させてほしい。
……ううん、一度じゃなくて、何度でも。
忘れることを忘れてしまうくらいに強く唇に覚えさせて欲しい。


いつの間にか人差し指を舌の先で遊び、濡らしていた。

やばい、気分が無駄にのってきた。
息が荒いのがわかる。
体中も汗ばんでるみたい。

……どうする、しちゃうの？
いいや、もう、どうでも。

「……ふあっ、あい、りぃ……」

パジャマに手を入れ、胸や下腹部を申し訳程度に触る。
別に激しくする必要なんてない。

愛理が優しく触れてくれていると思えば、それでいい。


ひとりエッチをするようになったのは、愛理が桃と付き合い始めたころ。
表には出さなかったけど、愛理が自分以外の誰かと付き合うのがホントは、
嫌で嫌で嫌で嫌で、嫌過ぎてしかたなかった。
ストレスでご飯の味が一週間わからなくなった。

そんな自分をごまかすためにしてみたのがきっかけ。
少しはごまかせることがわかった。

ひと時でも気がまぎれればそれでいい。

教えてくれた、いや、栞菜に無理やり教えられたのはもう２年も前になる。
無理やり教えられた、といっても実地じゃなくて、ホテルで同室になった時に吹き込まれたんだけど。

それを思い出して試してみた。
意外とどうにかなった。

「ん……あいりぃ」

そばにあった携帯で、愛理の画像を呼び出す。
エッチな画像じゃないよ？

去年のゲキハロの台本を真剣な表情で見つめる愛理。
すごく好きな一枚。

もちろん笑顔が一番だけど、愛理の真剣な表情はゾクゾクくるというか……やばい。


「あいり、あいり……」

こんなことすればするほど寂しくなるのに。

でも、いいや。
キモチイイんだもん。

少しだけ全てを忘れたかった。


ほんとだったら、愛理がそばにいてくれるだけでよかったのに。

「あい、りっ、あいりぃ……」


あともうちょっとっていうところで、携帯の画面が愛理の画像が急に着信画面にかわった。
しかも、『鈴木愛理　090−』とよりによって愛理じゃ――あ。


やばい、いつものように反射的に通話ボタン押しちゃった。


(つづく)

ままままま舞美が一人Ｈだなんて…小説の中なのにかなりショッキングだなｗｗｗｗ

やっぱり早めにあげたほうが自分も含めてみんな負担が少ない気がします
しばらくはこれでいってみようと思います

って、内容が…ｗ

>>340
こんな舞美が自分的にはかわいいんですが…どうかなぁｗ

サプライズをしてくれるからのちさんが好きだ! 愛理のことになると抑えられないのか

なぜか舞美がばかわいいｗ

知識的には栞菜が教えてるけど気持ち的には愛理が教えたと考えると興奮するなｗ

はぁはぁ・・・

自分は舞美を神格化し過ぎているから
例え小説の中でも舞美に性欲があるってのに興奮したｗ俺キメェｗｗ

メール返信が遅れたのは電話が終わってから(電話中も?)1時間も愛理○ーしてたからなんだな舞美!
なんてはしたない子!w
そして愛○ニーが終わってﾊｧﾊｧしながら返信する舞美…
妄想が止まらない〜w

乙です！
もしも栞菜が・・・いやもしも愛理が舞美にオナニーを教えたら！！

だから>>307-310みたいな変なテンションだったんですねｗ

変なテンションはいつものことじゃｗ

うん、可愛いと思う。舞美かわいい。
病院で夢の中だと思って愛理にキスしたときの気持ちと変わらないと思う。


州*´- v -)＜舞美ちゃんは、とってもＨでイケナイ子なんだ〜　　でも可愛いから許しちゃう♪

まってるよー

何が良いって夢の中でもキスできなかったほどの子が…って意外性？
nkskとか愛理とかだったら萌えはあっても意外ではなさそう
なんかとにかくびっくりした

まいみの一人エッチって　すご〜く清い気がしてきたｗ

いまだ！直前ゲットズサー！

>>339


「愛理！？」

自分でもびっくりするくらい素っ頓狂な声を出したと思う。
声、上擦りすぎ。

それもそのはず、つい30秒前まで後ろめたいことしてたから。

「愛理！？　愛理でしょ！？」

愛理からかかってきたはずなのに、一向に愛理の声がしない。
あれ、もしかして違う人だった？

愛理のことを考え過ぎていたから、他の人の着信を愛理と勘違いしちゃった。
で、わたしが第一声で「愛理！？」と上ずった声を出したために向こうの人が驚いて声が出なくなっちゃったとか。

頭の中でいろいろな可能性が渦巻き、グルグルと回ってわたしを混乱させる。

そして――。


『ごめん、みぃたん。あたし、あたし。早貴だよ』

……な、なっきぃ？
え、なっきぃ！？


わたしが出た電話の相手はなっきぃだったの？
いまのわたし、相当いかれてるのかも。
だってなっきぃの声が愛理の声に変換されたし。

携帯の表示も「中島早貴」が「鈴木愛理」に見えてしまったし。

いや、なっきぃが飛行機とばして愛理に会いに行ったのかも。
ほら、台湾て飛行機で行くとすぐって聞くし。

それでそれで、愛理の泊まってるホテルで、一緒のベッドでじゃれあいながらイタズラ半分にわたしに電話を……。

もう、わけわかんない。


そんなわたしに呆れたのか、早々と愛理はネタばらしをしてくれた。
原因は単純、わたしが焦って早とちりをしただけだった。

電話の向こうの愛理は至って元気そうだった。
それに対してわたしはどうだろう。

やっぱり寂しいな。
いつも……は無理でも、できるだけ愛理がそばにいて欲しい。

もし、愛理が忙しくても。
Buono！のレッスンが立て込んでいたら、クッキーでも焼いて差し入れとして持っていくし、
Buono！のライブがあれば絶対に見に行く。

ソロの仕事が忙しくても、℃-uteでのレッスンやお仕事は週3日以上はあるから次の日、
ひどくても次の次の日くらいには会える。

もし病気にかかった、絶対にお見舞いに行く。
愛理は誰よりも先に来てくれたし、わたしも誰よりも先に行くから。
愛理は他の人に一番に来てほしいかもしれないけれど、それだけは譲れないからね。


お互いに頑張ろうね、おやすみと言い合って通話を終えた。

「わたし、何やってたんだろう」

脇に携帯を置き、膝を抱えてうずくまる。
通話を終えて、愛理を欲望の対象にしている罪悪感に苛まれた。

一瞬、愛理の声を聞きながらひとりエッチをしちゃおうかと頭によぎったことも含めて。

汚れてる。


どれくらい経っただろうか。
携帯がメール着信を伝えてきた。

こんなときに誰からだろう、落ち込んだ気分で携帯を手に取った。

え。
愛理からだ。

慌ててメールを開く。

そこにはたった一言だけ。


『ダイスキ』


(つづく)

まいみ！そんなことｎ



ふぅ



そうだよ友達はネタにしたらだめだよ　友達は友達なんだ

舞美かわいいな　はやく本物の愛理でできるようになるといいね

爽やかで清潔すぎる舞美がしちゃうのは、愛理のことが気が狂うほど好きってこと？？

にしてもエロいなぁｗ

桃子と雅の行方が気になるｗ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜舞美１時間もメールに悩んでないでさっさと送る！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜そーだよ、あたしらの寸止めどうにかしてよ

罪悪感で膝にうずくまる舞美がかわいすぎる
やっぱり舞美はこうでないと

すいません今日は1時間程度遅れそうです…

何時間でも待ってます！

舞美の語り好きだな
そういう場面になって「愛理には恋人がいるから駄目」と葛藤しつつも流される場面を想像したら萌えたｗ

>>357

ダイスキ……「大好き」。
愛理がわたしのことを……「大好き」？

心臓が痛いくらい跳ね上がった。
わたしだって、愛理のことを大好き。

ううん、大好きのもっと上。
すごく好き。

もっと、もっと。
それこそ、恥ずかしげもなく「愛してる」、って言ってもなんの差し障りもない。


大好き、か。

……ん？

大切なことに気がついた。

愛理の「大好き」とわたしの「大好き」。
同じ「大好き」でも意味が違うのかもしれないということ。

それはわたしが℃-uteのメンバーに対して抱いている「大好き」と同じかもしれない、ということ。
愛理のことをきで仕方ない「大好き」とは根本的に違う。
もしかしたら愛理の「大好き」はメンバーに対する意味合いが強いのかもしれない。

でも……でも。
地下鉄の駅でみやがくれたアドバイス、愛理が好いていてくれるとの話。


どっちが本当なんだろう。
愛理の「大好き」に対してどう反応したらいいかわからない。


どう返す？
どう返そう？

長文？
短文？

そんなことばかりがグルグル回り、焦っているうちに時間が過ぎていく。

◆

1時間後、わたしが出した結論。

「すごく、好き」


大好きだと、曖昧。
愛してるだと、急だし、重すぎる理同様にカタカナに崩してみた。

「スゴクスキ」

愛理にこの気持ちとどくかなぁ……。


あとは返信をまつばかり。

ところが、何時までたっても返信が来ない。いつもだったら愛理の返信は早いのに。
夜遅いから愛理寝ちゃったかと思って朝まで仮眠をとりながら待つも、なし。

もしかして、告白（？）が大胆すぎた？

写真集の撮影が終わった愛理になんて説明しようか？
そんなことで愛理と再会するまで悶々してるわたしだった。


早く、会いたいな。
ｌ

[　ダイスキ、スゴクスキ]　　（おわり）

スゴクイイ

スゴクステキ

マイミカワイイ

川*＾∇＾)||＜今日こそ出番をエンジョーイ!

ノチサンサイコウ

キュントキタ

お前らｗｗｗ

コンヤモ マツ

今夜こそみやももを待つ

待ってますよ！

>>368

(4)　[くまくまワールド]　（みやび）


ハワイでの撮影二日目もおわり、メンバーとスタッフさんとレストランで夕食をとり、
マネージャーさんからはいつものように「夜更かしをしないで早く寝て……ください」という「お願い」。

そんなわけで二日目もくじ引きで部屋を決めることに。

できるなら桃と同室に……なったらどうなるんだろう。
この外国にいるテンションの高さのまま、2人は……。
恥ずかしい……なんてね。

ホテルの壁が薄そうだから隣まで声が筒抜けになりそう。
まぁ、ふたりのラブラブアビールってことでいいのかも。
色々と希望で小さい胸を膨らませ、くじを引く。

そして、決まった相手は――

◆

1時間後。
その決まった相手とは言葉を数度しかかわしていない。
向こうはベッドに腰を掛け、何やら真剣にテレビを見ている様子。

でも……。

「ねぇ英語ばっかりでわかんなくない？」

「わかんないよ」

「……」

なにいまのマジレスは。
かわらないなぁ、今も昔もこういうところが。

ね、熊井ちゃん。

（つづｋ）

川*＾∇＾)||＜みやと一緒にエンジョ〜イ!

南の島の開放的な雰囲気に流されて……ﾐﾔｸﾏﾐﾔｸﾏ

みやくまも。。。ありっちゃありですｗ

プリクラの後どうやって熊井ちゃんをごまかしたんだろう？？
みやももの初夜に期待ｗ

美少年の絡み……ﾊｧﾊｧ

>>380

◆

あたしと桃のキスプリを持っている熊井ちゃん。
外国人にまったくひけをとらないその長身がプレッシャーをあたえてくる。

そんな熊井ちゃん見るだけで嫌な汗が出てくる。

口を尖らせてるってことは怒ってるのかな？

「あの……熊井ちゃん」

熊井ちゃんのことだから、
『メンバー同士でな、何やってるんですか！？』
と体を震わせながら注意してくるんじゃないかな。

でも、そんなこともなく。

「はい」

「あ、ありがとう……」

素直に返してくれた。

「もうすぐ集合時間だから早く戻ってきてね」

「うん」

キスプリじゃなくて集合時間について注意された。
……やっぱり熊井ちゃんてよくわかんない。

「どう……大丈夫だった？」

と言ってきたのは、プリクラの幕の内側からこちらを見守っていた、というか隠れていた桃。

「大丈夫だった、じゃないよ！　心臓止まるかと思ったじゅない！」

「まぁ心臓止まったら桃が人口呼吸してあげるから♪」

「ごまかすな！　本当に、本当に……やばかったんだから」

「でもさ、お姫様を守るのが王子様の役目だよ？」

「だ・れ・がお姫様だよ！！」

桃のこめかみをグーをつくってグリグリしてやる。

「い、いたいいたい！！」

「この！！」

気が済むまでグリグリしてやって、桃を後ろから強く抱きしめた。

「王子様だったら、お姫様にエッチしていいんだよね。
……今晩同じ部屋になったしよっか」

耳元でささやいてみる。


「ちょ、み、みやのばかぁ！」

耳まで真っ赤になる桃がかわいかった。


……とまぁ、じゃれてるうちに2人仲良く遅刻したわけだけど。

◆

ベッドの上で、キャリーバッグの中身を整理してると、桃と半分こしたプリクラが出てきた。
日本のに比べてやたら大きいし、画質は決してよくないけれど……桃と撮った初めてのプリクラ。
一番のお土産になったよね。

でもさ……キスだってステップアップしたいな。
こう、もっと濃厚な……。

「なにニヤニヤしてるの」

「わっ！！」

「あ、昼のプリクラだ」

熊井ちゃんに見つかった。

「て、テレビ見てたんじゃないの！？」

「言葉がわからないからやっぱりやめた」

だったら最初から見るな！
と、心の中で突っ込んでみる。
あくまでも心の中で。

口に出すといろいろと面倒だから。
熊井ちゃんに理由を丁寧にイチから語られると睡眠時間が削られちゃう。

さらに、

「桃とキスしてた？」

熊井ちゃんらしく直球勝負。
フツーはワンクッションを置こうとか考えない？

「う、うん……」

誤魔化しなどきかないだろうと思い素直に認めた。

すると、熊井ちゃんは予想外の反応を見せた。


(つづく)

なんだかんだで2週間連続更新してるみたい
難民なのにｗ

dokidoki

お疲れ様です
気をもたせるところで切るのがにくいw

川*T∇T)|＜桃なんかとキスしちゃヤダー
ウチの方がみやの事好きだもん!

とか

川�日V_ゝ�V�刀モﾈにウチの桃に手ぇ出してんの?みやでも許さないよ

とかなると面白いと思いますが回り道すぎるでしょうねw

俺も規制解除&早い更新でレスしやすい環境になったからほとんど毎日レスしてるｗ
的外れなレスしかしないけど

くまみや！

更新お疲れ様です
続きが気になりすぎる
みや可愛いな

マジレッサーなのか・・・
それとも・・・ｗｗ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜うふふ。今夜も待ってますぅ

保全…は必要ないのか

>>390

「そっかぁ。よかった」

「は？」

熊井ちゃんの予想外の言葉につい間抜けな声を出してしまった。
よかった、って何がよ？

「えっと……何がよかったかわからないんですけど」

胸の内にあることばを少し丁寧な形にして出してみた。

「桃ね、ときどきすごく寂しそうっていうか、居づらそうっていうか……なんだろう、
うまく言葉にできないけれど、そういう風に見えるときがあるんだ。
だからね、みやとこうやって仲良しさんになればうちも心配することないかなーって」

「寂しそう、か……あんまりあたしはそう思ったことないけど。
むしろ自分から進んで一人になってるように見える」

「うちにはそう見えないけどな。
みやがキャプテンや千奈美と楽しそうにしてるのを遠くから眺めてる桃、よく見るもん」

「……そうなんだ」

気がつかなかった。
桃はてっきり仕事に集中したいから、うるさいうちらを避けて一人になるんだと思ってた。

「でも、本当にそうかなぁ？」

熊井ちゃんの思いこみ、ってことがない？

「そうだよ、きっと」

きっと、って……。
やっぱり思いこみ！？

「桃ね、Buono！のお仕事でみやと組めるとわかったとき、すごく嬉しいって言ってたし。
それだけじゃなくて、よくみやの歌もダンスも好きだって言ってるんだよ。
ずっとみやのこと好きだったんじゃないかな？」

「う……」

面と向かって言われると照れるし。
それを面と向かって言うところが熊井ちゃんらしいというか。

にしても……熊井ちゃんがここまで桃のことを気遣ってくれてるなんて知らなかった。

「熊井ちゃん」

「ん？」

「桃のこと、心配してくれてありがとう」

「うん♪　でも、友達だから当然だよ！」

熊井ちゃんがいい子すぎて泣きそう。
こんなにピュアな子が現代に生き残っていること自体が奇跡だと思う。

まさか……熊井ちゃんも桃のことが好き、ってことはないよね？

「……ん、どうしたの？　うちの顔に何かついてる？」

「ううん、なんでもない」

こんなことを聞くのは失礼だしね。
それに万が一YESと言われたら面倒なことこの上ないし。

「それよりみやー。いつごろから桃と付き合いだしたの？　全然うち気がつかなかったよ」

「うーん……」

これはいろいろと説明しなくちゃいけないな。

「実はね……まだ付き合ってないんだよ、それどころか――」

桃と愛理、それにあたし、あと舞美のことを話した。
熊井ちゃんはえらくびっくりしたのか、額に汗をにじませて話を聞いてくれた。
そして、

「でも、桃は愛理と付き合ってるのに、桃とみやがキスするなんておかしくない！？」

マジレスを容赦なく浴びせてくる。
そんなのあたしだってわかってるよ！
でもね、

「人を本当に好きになると、そんなの関係ないよ」

「うーん、そういうものなのかな？」

熊井ちゃんは眉間にしわを寄せて納得できてない様子。
……熊井ちゃんを説得するのは難しい。


その夜は遅くまで熊井ちゃんと恋愛観について語り合った。
まさかハワイまで来て熊井ちゃんと夜更かしして恋愛についてあーだこーだ言い合うなんて思わなかった。

そして午前2時過ぎ、

「みや、頑張って！」

「うん、頑張るよ！」

と堅く握手を交わして論戦終了。
あたしは熊井ちゃんの説得に成功した！

……お互いに眠くて壊れただけかもしれない。

「もしね、うちが桃と同じ部屋になったらみやにこっそり譲るから！」

「いや、そこまでしなくても……」

「ううん、ふたりのためだもの！」

熊井ちゃんは使命感に燃えていた。
……結局ふたりともハワイで桃と同じ部屋になることはなかったけど。


ハワイも色々とトラブル続きで大変だった。

でも、本当に大変なのは日本に帰ってからで――。


　[くまくまワールド]　(おわり)

１７章・完

熊井ちゃん最高や！ぴゅあくまや！

なぜか、熊井ちゃんがこう言うだろうと納得してしまう(泣)

熊井ちゃん最高にいい子ですわw
汗かきながら話を聴くってのもらしいですね

ハワイから帰るとなると桃愛理が来ないと嘘ですが
その前にガラクタノユメが挟まると予想

熊井ちゃんいい子だなぁ可愛いなぁ

しかしみやの「人を好きになるとそんなの関係ないよ」ってのはちょっとな…
モラルとか理性とか他者の気持ちはどうなるんだよと

一晩みやびちゃんと恋愛観について語り合ってこい！

ハワイ編は終わりかな？
ももあいりの仲直り、そしてみやもも・やじすずの誕生！！
wktk

そろそろ桃子視点こないかな

>>407
どうもありがとうです
みやびちゃんは舞美とは対照的に恋愛＞友情という位置づけなのでこういう発言になりました
自分に正直で突っ走るのがここでのみやびちゃんらしいかな、って
…と言いながらも困ってる友達を放っておけないのもみやびちゃんだけどｗ
愛理をカラオケでやりこめても、凹んでいる愛理を放っておけないで一緒に帰ったりしました


今日はハワイ編も終わりで区切りもいいのでお休みさせてもらいますorz
ね、ねむい…

>>407
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ももと愛理が仲直りしたらみやももになるわけないじゃん。ばかじゃない？


ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜でも本当にばかなのはあんなばかが好きなうちだよね…

雅桃愛理は気持ちが固まってる感じ
後は舞美だな

みやももこーいｗ

こらのち！
サボってないで書きなさい！
プレッシャーを与えてみるｗｗ

あと１時間待つｗ

のちのちのちのちのちのちのち



ハァハァ…

州´・ ∩ ・)

おーいのちさんや〜い
応答せよ！！

こんばんはｗ
今日は書くんで待ってて…

みやもも不足

まったく、のちさんときたら働きなさい書きなさい
桃雅愛が２月にBuono！やるって言うのに


m(_ _)m

Buonoの活動が止まってるのは桃子のスケジュールが取れないのも関係してる気がするね
あまりにも真面目に学校通いすぎw

義務教育中の愛理いてもライブやってたり新曲出したりしてたのにね

>>424
言っちゃうと義務教育は必ず卒業できるしね
桃子は結構策士だから
高校のうちはいくらでも仕事しますけど大学受かったらしっかり通いますからね
って交渉しておいたんじゃないかな

>>403

ガラクタノユメ(12)　　[まいみ]


12月の一大イベントといったら、なんといっても紅白歌合戦！
キッズとして娘。さんのバックダンサーで出してもらったときでさえも、
自分の心臓が壊れちゃうんじゃないか、と思うくらい緊張したのを覚えている。
手も足も、重いというか、あがっていて加減がよくわからなかった。

紅白の知名度は抜群。
特に実感するのはお正月。
ただのいちバックダンサーだったのに、父や母の実家では録画したよ
、見たよと親戚中から話題にされたり、友達からの年賀状でも見たよ！と書いてあったり。
もちろんその年賀状は元旦に届くのには入ってなくて三が日を過ぎてからのだけど。

そして、今年はバックダンサーではなくて、℃-uteとして歌える！
これってすごいことだよ？
デビューした年に紅白に出られるなんて、ね。

でも、その前日にもう一つの大きなイベントが控えている。
……そう、レコード大賞！

わたし達はその年にデビューして活躍したアーティストに贈られる新人賞を受賞することが決まっていて、
さらに最優秀新人賞にもノミネートされている。
これは本当にすごいことで、もし受賞したら事務所の大先輩の娘。さん以来の快挙。

それにあわせて事務所がなんとこの番組のためだけにステージ衣装を作ってくれるという！
市販されているものでなくて一品もので、寸法も合わせてつくってあるので、ステージ衣装は非常に高価。
事務所の期待が感じられる。


１２月中旬の今日は、そのイベント用の衣装が出来上がったので事務所で試着することになっている。
もし歌って踊るのに不具合があったら直しに出すためということ。
試着室に入り、さっそく着替えて備え付けの姿見をのぞく。

「わぁ……」

感嘆の声が出てしまう。
白のノースリーブのトップス、それにヒラヒラのついたミニスカート。
リボンやリストバンドなどの小物、それにブーツもすべて白で統一されていた。
毛糸やファーが多用されていて、着ているだけでフワフワした気分になってくる。

冬らしく雪をイメージしているのかな？
……それにしてはおへそが出てるなど露出度が高く、ちょっと寒いかもしれないけれど。

試着室から出ると、着替え終わったメンバーがはしゃいでいた。
衣装チェックの日はいつもこう。
やっぱりみんな女の子だからかわいい服を着られるとテンションが否応がなしにあがる。

「舞美ちゃん……」

メンバーをほほえましく眺めていたら後ろから控えめな声がした。
間違うはずもない、愛理。

「どうしたのあいｒ――」

途中で言葉に詰まった。
だって、振り返るとそこにはリアル天使がいるんだもの。
白い衣装を纏った愛理は破壊力抜群！
しかも……わたしの大好きなツインテール愛理！

いますぐ抱きしめて、ほっぺにちゅーしたい。
そんな衝動に駆られていたら、天罰かなんか知らないけれど、腰にすごい衝撃がきた。

「まいみちゃんかわいいー！！」

という声とともに。
衝撃で意識が飛びそうになるのをこらえると、腰には栞菜が抱きついていた。

「舞美ちゃんすごく似合ってるよ！！」

「あ、ありがとう」

褒められるのは嬉しいけれど……タックルは勘弁ね。
腰をいためちゃうと本番に出られなくなるから。

「それに……いいにおい」

「ちょ、や、やめてよ！　くすぐったい！！」

腰に抱きつきつつも鼻を押し当てて匂いをかいでくる。
栞菜の困った癖だ。

「いでででで！！！」

栞菜が苦悶の声をあげて離れて行った。
はて……？

「はい、そこまでね」

愛理が栞菜の耳をつかんで離してくれたからだ。

「せっかくいいところだったのにー」

「なにがいいところ、だよ栞菜！　まったく舞美ちゃんにあんな……その、いやらしいことをするなんて……」

「あー、愛理もやってみたいんだ！　だったらやれば？　舞美ちゃん匂いするよー」

「え、ほんと……じゃなくて！　もう本気で怒るよ！？」

あー、愛理と栞菜のケンカが始まりそう。
ふたりとも意地っ張りだから長びくんだよね。

なんとかして止めないと……。
でも、どうやって……。

わたしが悩んでいたら、

「こら、ふたりとも！　そんなくだらないことでケンカしない！」

えりがふたりを注意してくれた。

「だって、舞美ちゃんがいい匂いがするのがいけないんだもん！」

と、言い訳になってない言い訳をする栞菜。
それに対して、

「そんなのうちは誰よりも知ってるから。ね、舞美？」

「え、あ、うん」

えりにウインク付きで同意を求められたのでつい返事をしてしまう。
でも、ちょっと考えたらえりはすごいことを言っていたわけで。

「えりかちゃん、どういうこと！！」

愛理の叫び声。

「あたしというものがありながら舞美ちゃんとえりかちゃんと一体なにがどうしてどうなったの！！」

栞菜の悲鳴。
その騒ぎに残りの３人も吸い寄せられて騒ぎが拡大し、結局マネージャーさんにみんな怒られる始末に。

帰り際、今日はわたしも愛理も予定がなかったので久しぶりに喫茶店にいくことに。
その途中、

「やっぱり舞美ちゃんはえりかちゃんと……その、付き合ってるの？」

「はぁ？」

「いや、はぁ？じゃなくて。どうなの！？」

「別に……付き合ってないけど。えりは友達だよ。いままでも、そしてこれから先も」

「そうなんだ……」

愛理は何かを考え込んでるようだった。

「あー、もしかしてもしかして。愛理ちゃん、妬いてくれてます？」

「そ、そんなわけないじゃん！！　ばっかじゃないの！！」

顔を真っ赤にして反論された。
もし妬いてくれていたら嬉しいんだけどな。

「と、ともかく」

愛理は立ち止まって真剣な表情に戻った。

「ん？」

わたしも釣られて立ち止まる。

「最優秀新人賞、ゲットしようね！」

「もちろん」

愛理の手を自然と握って応えた。
握り返してくれた。

心がなんかポワポワしてくる。

……そうだ。

「このまま、手をつないだまま喫茶店に行こうか」

「やだ。恥ずかしい」

即否定された。
うなだれてしまう。

「……なんてね。今日は特別サービスだから」


一生忘れられない2007年12月はまだ半ばを過ぎたところ。
わたしの手は、ちょっと小さな愛理の手に引っ張られる格好になった。


『ガラクタノユメ』(12)　　[おわり]

3日もあけてごめんなさいでしたorz

だめか…

来てたー!!!!!!!!!愛理は照れ屋だなあ

かんにゃああああああああああああ

今日こそみやももを期待ｗ

元々やじすず推しだったがこのスレの影響でみやももも気になり始めたｗ

一回でいいから栞菜が舞美をｸﾝｶｸﾝｶするの見たかったなｗ
案外やじかんも良い

州#｀・ ｖ ・）＜のち君は今日も欠席…と
大阪にでも出かけとるのかな?

ももあいりでもみやももでもやじすずでもいっそのことやじみやでもいいから
続きが・・・続きが読みたいですｗ

やじみやとか新しい組み合わせだなｗ
そして俺の推しでもあると言う

うん続き書かないとｗ
もうちょっとで話が終わりそうな感じです

待ってるぞー

早く結末が知りたい自分と終わって欲しくない自分がいるｗ

この話が終わってものちさんには色々話書いて欲しい
このスレを救ってくれ

続きは気になるが終わるのは寂しい…もうずっとこのスレを覗いてるからなぁ
たまにやじすずスレに小説書きに来てくださいねｗ

>>432

第18章

(1)　[　仲直りなんてやだ　]　(みやび)


ハワイから帰ってくると、もう4月。
日本を発つ前はまだほとんど蕾で一分、二分咲きだった街の桜の木も、
いつの間にか七分咲きになっていて1週間もいなかったことを実感させられた。

ちょっとだけだけど……あのままハワイに居たかった。
そうすれば、いつまでも桃と恋人気分でいられたのに。

……しょうがないよね。
日本でお仕事、がんばらないとね。
4月に入ってすぐにコンサートあるし。

4月になることで色々と悩むことがある。

そのひとつが高校でクラス替え。
それまでの6クラスから理系が3クラス、文系が3クラスに別れる。
あたしにマミ、ヒトミとも文系クラスに行くけれど、
3人とも同じクラスになる確率は三分の一……でいいのかな？
違う気もするけれど、まぁいいか。
算数やら数学はあたしの守備範囲外だし。

マミは違うクラスになると切実に困る。
あたしの単位的に。
追試を逃れることができるのはマミ様のおかげです。

ヒトミは……まぁいいや。
違うクラスになっても絶対に休み時間ごとに押しかけてきそうだし。

とは言っても、やっぱりふたりとは同じクラスになって欲しい。
ほら、新しい友達作るの苦手だし、なにより……ふたりのこと大好き。

でもさ、ふたりと違うクラスになってもうちらはずっと友達。
それだけは変わらないよね。

あと4月になって困ることと言えば……なんと言っても桃と愛理の仲直りイベント！
いつになるかわからないけれど……4月中なんだろうな。

「はぁ……」

ため息がこぼれた。

「どうしたの、ため息なんかついて」

レッスン帰り、電車で隣に座っている桃が話しかけてきた。

「……別に」

大半は、あんたのせいだよ。


桃とあたしは仲直りした、というよりもハワイで自然と元に戻った。
お見舞いに来てくれたときに愛理と仲直りすると言われて腹立ったけど、
やっぱりレッスン帰りは桃と一緒じゃないとつまんない。

キスは日本に帰ってきたら当分の間おあずけなのが残念だけど。

「それに！　現役アイドルが公共の場所で左手薬指に指輪つけちゃいけないよ！」

「あ？　ああ、これね。別にいいじゃない、自分でお金出して買ったんだし。
それに帰りの電車だよ？　誰も見てないって」

「みやは脇が甘いんだから！　いい、アイドルというものは――」

出た、桃のアイドル論。
まるで修行僧じゃないかってくらいに決まりが厳しい。
それを、難しい言葉で「戒律」というらしい。

そんな桃の話をよそに、手を広げて指輪を眺める。
決してスタイリッシュじゃないけれど……やばい、ニヤニヤしちゃいそう。

「って、ちゃんと話聞いてる！？」

「聞いてないよー。
それより、桃も薬指に指輪したらどう？　テンションあがるよ。
欲しかったらあたしが買ってあげるけど」

もちろんタダというわけにはいかない。
お金はいらないけれど、代わりに桃の全てをもらうから。

桃は全く話をきかないあたしにあきれてため息をついた。

「まったく今日もデレびちゃんなんだから」

「こんなプリクラを一緒にとっておいて、まだそんなこと言うんだ」

バックから桃と撮ったキスプリの台紙を取り出し、見せびらかす。
めちゃくちゃがっつりチューしてます。

「ちょ！　これはここで出しちゃまずいって」

「あー、確かにまずいかも」

愛理に見せたらきっと一発で終わるし。

……あ、それもいいかも。

なんて、ね。
それですべてが解決したらどんなに楽なことだろう。


(つづく)

雅ちゃん頑張れぇええええ

今日もまつてる

てす

すいません今日も書けそうにないです…

残念……
明日を楽しみにまってます

パソコン規制されてるからなかなか書き込めないが今夜も待ってますよ！

のち…
浦
なつみ

>>451

そんな悪だくみをしていたら、桃が話しかけてきた。

「話はかわるけど、昨日愛理と電話したんだ。
写真集の撮影は無事に終了したって。
で、週末のコンサートが終わってから、うーん、来週月曜に会うことにしたよ。
あっちも間近に迫ったコンサートのレッスンで忙しいみたいだけど、なんとか時間作れるみたい」

すごく真面目な話しぶりだった。

「そう……」

ついに「仲直り」がきちゃうんだ。
すごく嫌だけど……やっぱり嫌だよ。

「って、みやー。そんな嫌そうな顔しない」

「嫌だよ」

「もぉと愛理が仲直りしなかったらBuono！はどうなるの？
雰囲気悪くてみやも楽しくないよ、きっと」

「別にそれでもいい」

「いーや、よくない。
ちゃんと白黒つけないと、みやにも、愛理にも、
んー舞美にも迷惑かけっぱなしになっちゃうし、そんなのやだから」

「あたしはグレーのまま桃とやっていくのも悪くはないと思ってるけど」

もちろんあたしだけの桃になるのが一番だけどな。
それが無理なら――。

「だーめ。すると言ったら、するんだから。だから……もうちょっと待っててね」

そう言って、桃はすぐ隣にいたあたしの手を周りにばれないように静かに握ってきた。

待つって何を？
桃と愛理が仲直りするのを？

仲直りはやだけど……なんだろう、桃は違うことを言ってる気がする。
それがあたしには読みとれなかった。


「みや、駅に着いたよ」

桃が小さく車外を指さすと、もうホームに電車が停まろうとしていた。

「あ、やばっ。じゃあまた明日ね」

「うん、明日」

あたしがバタバタと電車を降りて行くのを、桃は満面の笑みで手を振って見送ってくれた。
屈託のない、最高の笑顔だった。


[　仲直りなんてやだ　]　(おわり)

>>457
規制の中ありがとうです！
避難所代わりに新狼にスレを立てようかと考えてます
このスレが終わったら次スレとして使えばいいし

…でもともかく今日はもう寝ますｗ
平日に書くのが難しくなってきたなぁ

おつかれさまぁ〜

桃子はあれだけ態度に出てるのにみやびちゃんは鈍感だなｗ

ってことで今日も待ってたい

おつです!規制厳しいなー

のちさん更新待ってました
乙です
前難民が落ちたときに新狼にスレ立ってるからそこを使ってはどうでしょうか

>>465
初めて知ったｗ

http://yy21.kakiko.com/test/read.cgi/morning/1283964017/

>>460


(2) [　アシスト　]　(まいみ)


「愛理おかえりー！！」

空港の搭乗ゲート付近で待つこと30分、やっとのことで愛理を見つけて大きく手を振った。
愛理はというと……あたりをキョロキョロ見て、恥ずかしそうに小さく手を振り返してくれた。
それで近くに来ると、

「舞美ちゃん、声大きい」

と注意された。

「ごめんごめん」

素直に謝るけれど、約5日ぶりの生愛理。
ついはしゃいでしまうのも許して欲しい。

今日はたまたま映画撮影もレッスンもお休み。
クランクアップまでの最後の貴重なお休みともいう。

それにしても、この愛理！
怒るときの唇の尖らせ具合とか、口調とか、仕草とか……やっぱり世界一かわいい生き物だ。

「元気でよかった！！」

「っわぁ！」

癖で愛理に思いっきり抱きついてしまった。
愛理の匂い、落ち着くのにドキドキする。

って、

「あ、ごめん……」

そう、こんなことしちゃいけないんだった。
何度も同じ間違いをする自分が情けない。

愛理は桃と付き合っていて、ケンカしているとはいっても仲直りするって。

ほら、愛理も怒って……ん？

「今日は怒らないの？」

やった当人が聞くのもなんだけど。

「別に……いつものことじゃない。
これで怒っていたらいくら怒っても怒り足りないよ」

「……そんなこと言いながらもいつも怒るくせに」

「何か言った？」

「いえ、なんでもないです」

ここで機嫌を損ねてしまうと大変なのでやめた。
愛理もけっこう気分屋さんなところがあるから。

そこがまたかわいいんだけどね。

「どうしたの、さっきからニコニコして」

「え、そう？　愛理に会えたからかな」

会えたことが本当に嬉しくて。

「大げさ。明日からまたレッスンで会えるんだよ？」

「でも時間があったからね。そう！　それとクッキー焼いてきたんだよ」

バックからリボンで封をした包みを手渡す。
よかった、まだちょっとだけ温かい。

「え、ほんと？　やったぁ♪」

家で家族が食べる分だけ作るのは億劫だけど、愛理に食べてもらえるとなるとやる気100倍！
……お兄ちゃんにちょっとだけ手伝ってもらったけどそれは秘密で。

「ロケバスで食べさせてもらうね」

「え、ロケバス？」

「うん、まだ静岡の海岸で水着の撮影があって……って、この前話したよ。忘れちゃったの？」

……かいがんでみずぎのさつえい？？？

「忘れてた♪　じゃあ一緒に行こう♪」

「……当然のように言わないでよ」

「えー、行きたい行きたいー」

「そんな駄々こねてもダメ」

「仕事手伝うからー。パネル持つしコードも持つし傘も持つから、ねーねー」

ソロ写真集の撮影なんてそう立ち会えるものじゃない。
どれだけ愛理が際どい水着を着せられるか楽しみ……いや、注意しないと！
あまりにも際どすぎたら没収してあとで個人的に愛理に……じゃなくて処分してやるんだから！

「しょうがないなー。じゃあさ」

愛理がこっそり耳打ちしてきた。

――今度、私の部屋で舞美ちゃんのためだけに水着を着てあげるから、今日は我慢して――

甘い、とろけるような小悪魔の提案。

…………。

「あ、ごめーん！　このあと犬の散歩の予定が入ってるんだった。今日は付き合ってあげられなくてごめんね！」！

「……なわけないじゃん。サイテー」

「え、騙したの！？　ひどいよ、愛理！！」

「舞美ちゃんがスケベさんなのがいけないんだからね！！」

結局。
なし崩し的に静岡まで連れて行ってもらって、
海岸で水着愛理と戯れるという至福の時間を過ごすことができたました。
色々と成長してるね、愛理も。

帰りはロケバスでふたり頭を寄せ合って爆睡して帰ってきました。

愛理の際どい水着を見れたのは嬉しかったけど、いちばんはクッキーを「おいひぃ♪」
と口いっぱいに頬張ってくれたことかもしれない。


こんな幸せな時間もあとちょっとで終わる。
だって次の日には愛理から、

「……桃とね、来週頭に会って話をしてくる」

と告げられたから。


その愛理の表情は、なぜかとても苦しそうだった。


(つづく)

なんだ今日の舞美のテンションはｗ

新狼のをさっき知りましたｗ
スレ立て本当にありがとうございます

規制されていても何か書きたいことあったら向こうに書いてくれると嬉しいです

台湾から戻って来てその足で伊豆に行ったのかw
しかも舞美がついて行ってたとは!
たまに喫茶店に誘ってドキドキしてた頃とは隔世の感がありますね
次はいよいよ桃愛理かな?

今夜も待ってるぞのちｗ

舞美も雅ちゃんも幸せになってくれー
今夜も待ってますよ！

>>472

それはレッスンの休憩時間のことだった。
あまりにも突然のことで一瞬声がでなくなったけど。

「よかったじゃない！　これで仲直りだね」

カラ元気、ってやつかな。
何故かさえない愛理に頑張って明るく振舞ってみた。

「うん……」

やっぱり、落ち込んでいるのか不安なのか。

「大丈夫だって、きっとうまくいくよ！」

そんなわたしの励ましに愛理はため息をついた。

「舞美ちゃん」

「ん？」

「本当に、いいの？」

「なにが」

「私と桃、仲直りしちゃうんだよ」

「いいじゃない。何か悪いことある？」

「……舞美ちゃんは、ないの？」

「え？」

「わたしと桃が仲直りすると、悪くないの？」

「悪いって……意味わからないよ。ふたりとも大切な友達。
そのふたりが仲直りするのはいいことなんじゃない？」

本当は……嬉しくないんだけどさ。
応援するって決めたから。

「……舞美ちゃんの、ばかっ！！　もういい！！」

そう大声で言って走って愛理はスタジオに戻った。


言葉の端から、どうも愛理はわたしに止めて欲しいように思えてしまう。
でもなんで……と考えたときに浮かぶのがみやの、
「愛理が本当に好きなのは舞美だから」との悪魔のささやき。

それなら筋も通るし、本当なのではと勘違いしそう。
いや、そんなに都合がいいものかな？

他に理由があるのかもしれない。
と、考えに考え抜いた末、愛理はうまくいくかどうか不安でナーバスになってるんだとの結論にいきついた。

◆


「うまくいく方法かぁ……」

自室の机に突っ伏して、あれこれ案を考えるもいいのが浮かんでこない。
ふたりがいい雰囲気になるとっかかりのようなものが……。

……だめだ、全然うかばない。
こういうときに自身の人生経験のなさが浮き彫りになる。
まだまだ子供。

えりみたいに大人だったらまたいい案をだしてくれそうなものを。

……どこかにいい案のヒントがないかな。
もし、ドラえもんの世界だったら、こうやって机の引き出しをあけると四次元空間があって……。

「あ」

あった。

四次元空間の代わりに、解決のヒントになりそうなものがあった。
去年、愛理に告白して、もしうまくいったらデートのときに使おうと思っていたもの。

そう、ディズニーランドのペアチケット。

使う機会がなかったから引き出しに入れておいたんだ。
これだったら、ふたり楽しくディズニーランドでデートしながら仲直り……とか。

うん、あれこれ考えるよりも手っ取り早そうだ。


でも……でも、これをあげていいの？
愛理と一緒にいくために買ったんじゃないの、わたし？

いいんだよ、もう。
わたしには必要ないんだから。


[　アシスト　]　(おわり)

明日と明後日は更新できるかわかりませんorz

せつない

AD矢島活躍中！

舞美さん空気読めなさすぎですｗ

ほんのちょっと期待して待ってみるｗ

今夜は無理か
明日に期待

今夜も期待しないで期待して待ってるｗ

いま体がボロボロで帰宅中…。
頑張ればほんのちょっとだけなら書けるかも…元気の出る言葉をくださいｗ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜もものために頑張ってｖ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜いつまであたしにモヤモヤの気持ちのままでいらせる気？
　　　　　　　　ちょっとのち、男見せなよ

２人もこう言ってることですし、どうですかのちさんｗ

ﾙ* ’ｰ’ﾘ＜もぉのためにがんばって書いてくださいよぅ〜

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜う、うちは別にま、待ってないんだからねっ！！

ﾙ* ’ｰ’ﾘ＜みやは素直じゃないんだから♪

从・ゥ・从＜ガーッと書いちゃいなよのち、とかいってw

州´・ v ・)＜・・・(書いちゃいなよ！って言いたいけど急かすのは悪いよね)

州*´・ v ・)＜・・・あいりね、・・・まいみちゃんとはやく結ばれたいの・・・・・・おねがい・・・

从*・ゥ・*从＜・・・・・・・・・・・・・・・だめだよ、のちさんを待たないと・・・・

州*´・ v ・)＜だって、もうあいり我慢できないもんっ・・・・

从*・ゥ・*从＜・・・・・・・・・そんなこと言われたらガーっとしちゃうよ？

州*´・ v ・)＜・・・・・・いっぱいしていいよ、・・・でもガーっとはダメｗ。やさしくしてね？まいみちゃん

从*・ゥ・*从＜・・・・・・・（がまんできないかも・・・）

のちさんは知らんが俺は高まったｗｗｗｗやじすずとみやももに幸あれ！
そしてくまりしゃがくっつけば尚良い

元気出たｗ
よし、頑張ります！

　　　　　　 　 　, 　 　　 /〃ﾊヾ　 / ∧∨〃､ヾ}　ｌ| :}ﾐ;l＼
　　　　　　　　/〃//　/ 〃l　lヽ∨,〈ヽﾞ､ﾒ〈　}} ;l　ﾘ ハ ｌ｀!ヽ.
　 　 　 　 　 //' /,' 　,' 〃 ｌ　l川/,ﾍ丶＼;;ヽ/:'/〃∧ l ﾄ､:l　!
　 　 　　 　 〃,'/ ;　 ,l ,''　,l|　ﾚ'/Ａ､.`､＼;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |､
　　 　 　 　 i' ,''　l|　,ｌ ' ｌ.　!|　l∠ﾆ_‐＼ヽ;＼,//,ｲ| ｌ | l　ﾄ/ λ!　　 、
. 　 　　　　 ｌ ;　 :|| ,'i:/ ｌ|　|:|: |｀`'^‐｀ヾ∨｀ﾞ/／|斗,l ! | ,ﾀ /l.| ｌ　　三__|__
　　　　 　　l ' l　|｣,' l'　lﾊ　|'Ν　　　￣´ ／｀　,|l_=ﾐ|! ly' ,〈 :|| |　　口　|
　　　 　 　 |ｌ .l　H|i: l　|　ﾞ､| l　 　 　　　 _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :ｌ|　　 　‐┬‐
　　　 　 　 |! :ｌ　|)!|　! |　　ヽ　　　　　 '´ ’/'_,.　　　ノｲ.〃/|! 　 　│田│
　　　 　 　 l|ｌ |ｌ 「ﾞ|l　|`{　 　　　 　　 　 　　.. 　 _　　　|}/,ﾊ l　　　　￣￣　　
　　　　　　 |!ｌ |l､|　!l :|. 　 　 　‘ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:）　　ｌ'|/|l ﾘ　　　　､　マ
ヽ￣ﾆ‐､__.｣乢!L!lヱL｣__ 　　 　 　　 　 ー､　`'''´ 　 从「 /　　　　 了 用　
　＼　｀ヽ＼　　　　　 /l |　　　　　　　/￣´　　 　　// 　　　　　 　'"`ー‐
.　　,、　 l　 ﾞ､　　　　/ ' |､　　　　　　{　 　 　 　　/l/　　　　　 　　　,
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　　　l　　 !　　 Ｋ　ヽ,、　＼「`''''''''"´:::::::;;:" //　　　　　　　　　　
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＼ 　 |　　ｌ|　　八､ヽi´　　 　| .:.:::::::::::::i'　.:/'"´￣￣￣ ,.へ＼

州*´・ v ・)＜まいみちゃん・・・・・・・・・・じゃあさ、・・・・のちさんが来るまで我慢できたら、ごほうびあげよっか？

从*・ゥ・*从＜・・・・・・・・（がまんできる、かなぁ？）

州*´・ v ・)＜・・・・・・まいみちゃんが良い子にしていたら、いっぱいごほうび、　あ　・　げ　・　る

从*・ゥ・*从＜うん。がんばる！

州*´・ v ・)＜じゃなきゃ、おしおきだからねｗ

从*・ゥ・*从＜・・・・・・（おしおきも捨てがたい・・・）

愛理の口は全角小文字のｖね

州´・ ｖ ・）○
州´・ v ・） ×

Ｐゴシックで設定してるから気がつかなかったよ。ごめんね。

>>480


(3) 　[ 桜びより ]　(あいり)


桃と仲直りするという話をしてから数日経った4月5日、レッスンは午前中だけで終了。
舞美ちゃんは午後から撮影。
ツアーに被るとまずいのでコンサートツアーが始まる前にクランクアップさせる予定。
いまラストスパートで大変忙しいみたい。

残りの5人はこれから行われるBerryzコンサートの八王子公演を見学することになった。
見て勉強に、だけでなくツアーが控えている私達に刺激をあたえてさらにやる気を出させるも狙いもあるのだろう。


レッスンが終わるとすぐにロケバスに乗り込み、八王子をめざす。
移動している最中、本当は全部閉めきってあるカーテンから街をみわたすと、いたるところで桜が咲き誇っていた。
朝の天気予報では東京は今日が満開。
つまり、もうすぐに散り始めるということでもある。


『いつか℃-uteみんなでお花見したいね』

とは舞美ちゃんの言葉。
まだうちらが8人だったころのこと。

今年も無理なのかなぁ

(つづく)

いえいえw
あなたのおかげでのち召喚に成功しそうですしw

みなさんありがとうでした！

おやすみなさい

うふふ よかったわ…

待ってるぞー！！

眠いようのちさん…

ごめんなさい！
いま書いてるんだけどもうちょっとかかりそう…

無理しないで明日の朝起きてから読んでみてくださいな

>>499

いつものように会場が暗転したときに客席にこっそり入っていく。
そして、コンサートが始まった。

他のみんなはどうだかわからないけれど、私はコンサートの内容よりも久しぶりに見る桃、
そしてみやに釘づけだった。
そんなふたりをみるのは辛いはずなのに。

ふたりはコンサート中によくアイコンタクトをとって、時には互いに笑顔を浮かべていた。
やっぱり、あの二人は息が合うっていうか、ウマが合うっていうか。
お互いにすごく信頼し合ってる感じで、羨ましかった。

そんなことをボーっと考えている間にコンサートはアンコールに突入し、
混乱を避けるためにいつものようにお客さんよりも先に席を立つ。

帰りのロケバスの中では、みんなコンサートの感想、よかったところ、
見習わなくてはならないところを熱く語り合っていた。
その中で私はどうも輪にくわわっていけない。
えりかちゃんに「愛理はどうだった？」と聞かれても、
「え、あ、うん。やっぱりBerryzってすごいなと思った。特にアカペラ＆ボイスパーカッションは感動したよ」
とありきたりな感想しか言えなかった。
だって、コンサートの中身よりもふたりの方を目で追っていたんだもん。

事務所に帰ってきたときにはすっかり日が暮れていた。
解散し、あとは地下鉄に乗ってマンションまで帰るだけだったけど、なんかもったいない。
せっかく桜が咲いてるんだもの、花見とはいかないまでもゆっくり眺めたい。
足は自然と東側に向かった。

事務所から歩いて東に芝公園がある。公園の東側から見る東京タワーはお気に入りの光景。
でも、桜がいっぱい咲いているのは西側。ここはよく花見会場として使われている。
案の定、今日は人でいっぱい。
道も気を抜いて歩いているとぶつかってしまうくらい混んでいて、まるで渋谷並みの密集度の高さだった。
それをうまくかいくぐり、桜をしたから見上げてみる。

「すごい……」

思わずつぶやいてしまった。
本当に満開の満開。

こんなに満開なのは1年でも1日だけなんだろう、そう思えてしまうくらいの満開っぷり。
みんなで、この満開の下でお花見したかったな。

桜並木をゆっくり北に歩いていく。
このまま歩いて行くと、ほどなくして東京タワーに着く。
そうしたら帰ろうと思っていた。
すると、

「愛理、愛理じゃない！？」

え、このよく聞き覚えのある声は。

「あ、やっぱり愛理だぁ」

満面の笑顔を浮かべてその人はこっちに歩いてくる。

「舞美ちゃん、どうしてここにいるの？」


(つづく)

おつ

本日もお待ちしておりますｗ

最近進みが遅いのは作者の筆の遊びか完結を躊躇する心かそれとも眠いだけなのか?
桃愛理はいつになるのか?愛理 君が主導しなければいけないよ
好きです付き合ってくださいって言ったのはきみなんだから
関係を続けるのも止めるのも君しだい…

それとなくきもい

ももと愛理はどうなるのか･･･
みやと舞美のきもちはどこへ向かうのか

今夜はないのかな？

>>507

「映画のロケが終わってね、事務所に一旦戻ってきたんだけど……このまま帰っちゃうのもったいないかなって。
ほら、この辺て桜きれいじゃない。芝公園にしろ、東京タワーにしろ。ちょっと歩くだけで桜並木があるから楽しいなって」

「そうだね。私も同じこと思ってた」

「愛理も？」

「うん。ちょうど満開で、見逃すとすぐに桜が散っちゃうから」

「だよね。ほんと気がつくと桜って散り始めちゃうよね。
……あのさ」

「ん？」

「ちょっと歩かない？」

「いいよ。どっち行く？」

「あっち」

舞美ちゃんが指さした方向には、闇夜にボーっと赤く光る電波塔、東京タワー。
人混みは東京タワーの方向まで続いていた。

「今日のBerryzのコンサートどうだった？」

歩き始めてすぐ、舞美ちゃんが話を振ってきた。

「え……あ、うん。あのアカペラ＆ボイスパーカッションなんだけど――」

と、生歌に感動したという話で誤魔化した。
さすがに桃とみやばっかり見ていたとは言えなかった。
ふたりの間に私が割ってはいるスペースがなさそうなことも。

「いいなー。わたしも見たかったよ」

「舞美ちゃんは？　撮影もうそろそろ終わるんでしょ」

「そう！　おかげさまで来週クランクアップだよー。コンサートツアーに被らなくてよかった」

「本当に。被ったらとんでもないことだったよ。……って、やっぱりこの坂は急だね」

東京タワーの手前の信号から坂を上る。
ここの坂も桜並木が綺麗。
息が少し切れている私に対して余裕の舞美ちゃんはさすがというか。

「愛理は運動不足だよ」

「そうかなー。レッスンで鍛えてるつもりだったけど」

「やっぱりジョギングしないと」

……そういえば、舞美ちゃんはツアー中の遠征先でも早朝ジョギングすることがある。
そんな話をしていたら、すぐに坂を上り終わりライトアップされた東京タワーの真下に着いた。

ふたりして、無言で真上を眺める。
一分くらいしてからだろうか、

「ねぇ、愛理」

「なに」

「これ、あげる」

隣を見ると、舞美ちゃんが何やら封筒に似た紙を差し出してきた。
受け取ってみると、それはローマ字でディズニーランドの文字が書いてあった。

「月曜日、桃と会うんでしょ？　学校終わってからだから丸一日とは行かないけれど、
ふたりで遊んできたらどうかな。
それでちゃんと仲直りするんだよ！　いい？」

「え……」

突然の、あまりにも突然のことでうまく反応できない。

「本当はもっと早く渡そうと思ってたけど、なんかタイミング逃しちゃってね。
明日こそ渡そう、って思ってたけどちょうでいいから今渡しちゃうね。
ファイト、愛理！！」


(つづく)

舞美は頑固に正義で真面目だなぁ
あぁもう続きが気になる！！！！

舞美……
ああああああ続きが気になりすぎる

ハッピーエンドがいいと思うんだけど
舞美愛理がくっつかない終わり方もきれいそうだな〜と考えてしまう
皆さんに怒られるのはわかってるよw

怒るよｗ

うん怒るｗ

待ってるよ〜

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ　　みやまいがももあいりをくっつけてみんななかよしでいいんだ
　　　　　　　　　それでいいんだ　それで・・・

みやびちゃん素直になりなさい！

从*・ゥ・从＜うん！そうだよ、みや！それが私たちの使命なんだよ！一緒にがんばろう！

州´・ ｖ ・）＜やだ、やだ、やだ。まいみちゃんがいいの！。まいみちゃんが一番好きなの！
・・・・・・・・・・・・・・・まいみちゃんは、あいりがももと仲直りして欲しいの？！？


从・ゥ・从＜やだ！してほしいわけないじゃん！あいりのこと大好きだもん！！


州´・ ｖ ・）＜まいみちゃんのばかばかばか


从・ゥ・从＜あいりごめん、。・・・・・あいりとずっと一緒にいたい。


州*´・ ｖ ・）＜・・・まいみちゃん、すぅきぃー。



という妄想をしましたとさ。

名前がひらがなだと赤ちゃんプレイしてるみたいだなｗ

今夜はなさそうなので明日また楽しみにしてますね！
生活の負担になっていなければ良いですが頑張ってください

期待age

のちさんが書かないから誰もいなくなったよー今夜も無しですかー？

連絡もないのは珍しいな
大丈夫か？のち
風邪とか？

今夜もこないのかな･･･

ごめんなさい今日も無理です…
明日には書きますんで、すいませんでした

日付に時間にこだわらずに書きなさい

生きてたか
良かった

>>534
じゃあ書かないとｗ
眠気が少し飛んだので書いてみます

>>516

こんなもの渡されても……困る。
だって私の気持ちは桃じゃないところにあるのだから。

「いいの？」

「あ、もちろんお金なんていいから！　ふたりで楽しんでくれば――」

「そうじゃなくって！！　私と桃が本当に仲直りしていいの？」

「そうして欲しいから渡すんだけど」

一見、笑顔の舞美ちゃん。
でも私は知っている。
この笑顔は本物の笑顔じゃない。

ステージで、舞台で作り上げてきた演技の笑顔だ。

「舞美ちゃんは……矢島舞美は、本当にそれでいいの？」

「……仕方ないじゃない」

「え？」

「だって、ふたりは付き合ってるんだもの。桃は愛理が好きで、愛理は桃のことが好き。
わたしにできることがあるとしたら、応援するか……あと、邪魔するくらい。
愛理の友達として邪魔するのは悪いから、友達として応援する。
なにか間違ってる？」

「間違ってるよ」

「どこが？」

「だって、舞美ちゃん無理に笑顔作ってるもん。絶対に嘘ついてるよ」

「……ばれたか。あー、ばれないように頑張ってたんだけどな」

「舞美ちゃん、あのね」

「ん？」

作り笑いではなく、元気のない舞美ちゃんが顔をのぞかせていた。

「私ね、本当はね……ずっと、ずっと舞美ちゃんのことが――」

好きだよ。

そう言おうとした私を舞美ちゃんの一言が遮った。

「だめだよ。そういうことを簡単に言っちゃ。わたし、バカだから勘違いしちゃう」

「勘違いじゃないよ。本当に、本当のことなんだから……舞美ちゃんが――」

「ごめん愛理。それ以上聞きたくない。
もし聞いちゃうと……愛理が知ってる『舞美ちゃん』でいられなくなっちゃうから。
だから落ち着いて、ね」

舞美ちゃんの……バカ。
その優しすぎるところが、大好きで大嫌い。

もっと、もっと自分に正直になって欲しいのに。

「え、ちょっと、愛理、こんなところで泣かないでよ、あ、もう困ったなぁ……」

なんかよくわからないけれど、涙が出てきて下を向いてしまった。

「しょうがない……ごめんね」


そんな私を舞美ちゃんがギュッと抱きしめてくれた。
この感触、この温もり、このにおい。
やっぱり、ここが私がいる場所なんだ。


「……舞美ちゃん」

「なに」

「私ね、絶対にここに戻ってくるから」

そう、舞美ちゃんの腕の中に。

腕の中から見上げてみた舞美ちゃんは、困ったように笑っていた。


[　桜びより　](おわり)
第18章・完

明日は新狼でもらったお題をあっちの方で書いてみようと思います

あー…

楽しみにまってまーすｗ

愛理いいいいいいい
ついにきたな
やじすず好きにはたまらない展開

てっきり「なんでわかってくれないの！？」って愛理が舞美に無理ちゅーする展開になるとばかりｗ
のちはいつも新鮮な展開にしてくれるからありがたい

そう書きそうになってたよｗ
あぶないあぶない…

そんなこと言われるとそっちバージョンも見たくなるからそういうときは黙ってて！ｗ

新狼で一本書いてきたのでよかったらどうぞ

http://yy21.kakiko.com/test/read.cgi/morning/1283964017/

今夜は本編の方待ってるｗ

>>539


第19章

(1) [　その日のあたし　]　(みやび)



嫌だ嫌だと思っていてもその日は来てしまうもの。
月曜日。
学校が面倒くさいから……って言っても、今日はまだ春休み中だからそれもない。
そう、今日は桃が言っていた愛理との「仲直り」の日。

仕事はオフ。
ハワイの疲れを癒す絶好の一日なのに、よりにもよって気になってしかたがなくて、何も手がつかない。
ショッピングに出かけると、絶対にヤケ買いしそう、いやする。
絶対に無駄遣いをする自信がある。

……それもいいかも。
どうせこのまま部屋でボーっとしていても仕方ないし、出かけちゃうか！！

近所のコンビニATMでたくさん万札を財布に補給して渋谷に繰り出した。

たくさんのショップをハシゴして、欲しかった服や靴を買って。
夕方に家に帰ってきたときには両手がショップの紙袋で塞がっていた。
万札が10枚以上なくなった気がするけれど……もういいや！

自分の部屋に、戻って灯りをつける。
いつもだったらショッピングをして帰ってくると満足感で満たされるのに、今日は全然。
紙袋をその辺に放り投げ、ベッドにダイブ。

……楽しくない。
そりゃそうだ、ひとりでこんなことしても全然楽しくないもの。
オシャレしても、一緒に遊ぶ人がいなかったら何の意味もない。


もしね、桃がいてくれたら。
近所の牛丼屋に牛丼を食べに行って、ご飯をお気に入りの服に飛ばされても……。
いや、それだけは許せないけれど……ともかく！

一緒に居られれば、どこだった楽しいし、いつだって嬉しい。
もしかしたら面倒なことに巻き込まれるかもしれないけれど、桃のためだったらそれも仕方ないか。

だから……いつも、いつまでも一緒にいて欲しい。

なのに。

桃は愛理をとった。
だから今日は仲直り。
成功して、今頃デートでもしてるのかもしれない。
それで盛り上がって、また愛理のマンションに行って……。

「ああああああああああああ！！！！！！！！！！！」

大事にしている喉には悪いのはわかっても、全力で叫ばずにはいられなかった。


悔しい。
死ぬほど悔しい。

こんな気持ちなんて誰にも理解できない……いや、いた。
あたし以上にやせ我慢をしてる、大バカが。

そいつに電話してみるか。


『……もしもし』

繋がると、携帯の向こうから予想通りそいつの生気のない声が聞こえてきた。


(つづく)

俺のべりきゅ一推し同士のやじみやｷﾀ――――!!
ﾜｯﾌﾙﾜｯﾌﾙ

これや　この成分がたらなかったんや
ほめてつかわす！キリッ

ついに"その日"が来たか…!
終局近し!終局近し!終局近し!

なんか愛理が一番嫌いだ(笑)

今夜もお願いしまーすw

ここの愛理は天然小悪魔だから実際付き合うとなると大変だろうなぁｗ
特に舞美みたいなまっすぐな人間には
今夜も待ってます！

案外振り回されるのは愛理な気がするｗ
無自覚に暴走するよ！

>>551

『みや、どうしたの？』

「どうしたの、じゃないよ舞美。なにその今にも死にそうな声は」

『別に……』

理由なんてわかりきってる。

「そんなんだったらさ、愛理を桃に会わせないようにひきとめれば良かったのに。
あたしも散々言ったでしょ？」

『……っ。だって、だって……』

「友達だから？　そうやって自分にも愛理にも嘘をついてきた罰だよ」

ズバッと言ってみた。
すると、

『っ、ひっぐ……』

すぐに携帯越しに、大声での舞美の鳴き声が聞こえてきた。
携帯がビンビン震える。

「あー、もう！！　うっとうしいから泣くなっ！！」

こっちまで泣きたくなってくるじゃないか。

『だっでぇ……』

泣くのを中断した舞美は思いっきり鼻声。

「ったく……。舞美が本気で愛理に告っちゃえばこんなことにはならなかったのに。
こっちとしてはいい迷惑なんだけど」

『……ごめん』

いまさら謝られても仕方ないけどね。
ほんと、バカなんだから……。

そうだ、今の舞美に聞いてみたいことがある。

「ねぇ舞美」

『む？』

「後悔、してない？」

意地悪な質問。
でも、どう答えるかすごく興味ある。
真っ直ぐな舞美が、こんな事態になっても真っ直ぐなままいられるか――。

『……後悔してないよ』

「……バカ。強がっちゃって」

予想通りの答えに呆れる。
本当に本当のバカだ。

本心では、辛くて悲しくて後悔してるくせに。
やっぱりこういう舞美のことを嫌いだ。

まぁ、ここまでバカを貫かれると清々しいけどさ。

……そうだ。

「舞美、いま暇？」

『え……暇だけど』

「うちに来ない？　その……寂しい者同士、慰め合わない？」

冗談半分で言ってみる。
我ながらぶっ飛んでるとは思う。

でも半分は本気。
羽目を外すんだったら相手はいまの舞美しかいない。

なんかもう投げやり。
それもこれも、悪いのは全部桃なんだから！
あとは愛理と舞美もだけど！！


すると舞美は――。


(つづく)

あーもう雅ちゃん好きすぎるｗｗ
長らくやじすず推しだがこの小説のおかげでみやももも好きになったｗ
続きまた明日もよろしくお願いしまーす！

お待ちしています

ktkr！
時代がやっと俺に追いついてきたなｗ
追い風が吹いてる

>>564
その期待をうまい具合に裏切ってくれるのがのちさんなんだぜｗ

いいとこできりやがったなああああｗｗ
楽しみだ

>>565
じゃあ
やじすずﾜｯﾌﾙ！
みやももﾜｯﾌﾙﾜｯﾌﾙ！


よし！行けるような気がしてきた！

新狼の方も期待して待ってるよｗ
もちろん本編の方もねｗ

まとめの人が珍しく更新してないね
でもいつもお疲れ様ありがとう！！

>>561

『そういうのはいいや……』

「はっ？」

拒否された？

『みやに興味ないし……』

拒否された！

「べ、べつに冗談なんだから！　あ、あたしだって舞美なんか興味ないから！」

そりゃあたしだって冗談半分だけど……なんかプライドが傷ついた。
せっかくあたしが誘ってあげたんだからもっとこう、リアクションが欲しかったわけ。

乗り気になられても困ったけどさ。

『そう？　気が合うね』

さらっと毒吐いてない？

言葉尻が気になったあたしをよそに舞美は続けた。

『わたしは愛理以外は……なんだろう、恋愛の対象にどうしてもならないんだよね。
告白されることもあるけれど、付き合いたいとは思わない。
いくらカッコ良かったりすごく美人さんでも「へー」ってくらいにしか感じなくて。
それに対して愛理は、ちょっとした仕草にまでドキドキして、もうその存在自体が愛おしいんだ。
オフでまったりしてる愛理や、ちょっと背伸びして反抗的な愛理も大好き。
ふたりきりのときに甘えてくれる愛理はもっと大好き。
でも、やっぱり一番好きなのはステージの上の愛理で、一緒に歌えるのが本当に幸せで――』

「本人に言ってあげなよ。すごく喜びそうなのに」

『あ、うん……そうできればよかったのに』

「ほら。やっぱり後悔してる」

『し、してないよ！　これはその、なんていうか、えっと……』

口ごもる舞美がおかしかった。
まったく、立派な愛理中毒者じゃない。

「ま、あたしも似たようなもんかもしれないけど」

『え、なにが？』

「やっぱり桃以外はダメでさ。おかしいよね。
あー、でも桃ってさ、ああいうキャラじゃん。　イラっとくることない？」

『ないよ』

なんの迷いもなく返答された。
……聞く相手が悪かった。

「まぁ鈍感な舞美は置いておいて。
イラっとすることがあるの、あたしも。
だけど、なんだろう……いつも、ずっとあたしの心配をしてくれてるっていうか
……あー、うまく言葉にできないけれど、すっごく優しいの。
あたしが本当にやばいときには真っ先にかけつけてくれたし。
そこが……たまらなく、その……いいなと思って」

『へー、そうなんだ。あ、これが桃が言ってた『デレびちゃん』ってやつだ』

「その変な呼び名やめてよ」

……まったく変な言葉を舞美に吹き込みやがって。

『桃ね。よくみやのことを話題に出すんだよ。前はこんなこと言ってたな。
「自分には持ってないものをたくさん持ってる。美人だし、
歌うまいし、ダンスもしなやかでカッコよくて、本当にすごい」って』

やばい、顔から火が出そうなくらい照れるんですけど。

『それには続きがあって。
「でもね。そんなみやだからこそ負けられない。みやがいたから今の自分がいる。
最高のライバルだし、あとは……友達かな」て、言ってたよ。
あの桃にそこまで言わせるのはすごいことだと思った。
でね、一度いたずら半分で聞いてみたんだ。桃ってみやのこと好きじゃない？って』

ちょ！！

「で、なんて言ってた！！」

『「さーどうでしょう」って笑って誤魔化された』

「……なんだ」

『それを見てわたしは確信した。桃はみやのこと好きだって！』

「え、なんで！？」

『勘だけど』

「…………」

舞美らしい答え。

「あたしは……そうだね。愛理はてっきり舞美のことずっと好きだと思ってたんだけど」

『そうなの！？』

「そうでしょ。愛理から舞美ちゃんスキスキ光線がでまくってたから」

『え、え！？　そんなのわからなかったよ』

「それは舞美が鈍感だから」

『……うっ』

「まったく、もう」

この天然リーダーは手に負えない。

「で、舞美はどうするの？　これから先も愛理のこと好きでいるの？」

『……わたしには愛理しかいないから。ちょっと最初は辛いけれど、辛いのにもきっとなれるよ。みやは？』

「んーそうだね。早くふたりが別れるように全力で妨害するからな」

『ちょっと！　あんまり無茶なことはしないでよね』

「でもふたりが別れれば、きっと愛理は舞美の元に帰ってくるよ」

『……むぅー』

「ま、実際のところしばらくは待ちだと思う。でも、次のチャンスは絶対に逃さない。舞美もでしょ？」

『え？　えーと……うん』

「よしよし、素直でよろしい。はじめっからそう意地をはらなければいいのに。
……あ、話したらちょっとはすっきりした」

『わたしも。……ねぇ、みや？』

「ん？」

『たまに電話していいかな？　みやくらいしかこういう相談できなさそうだから』

えりかは、と言おうとしたけどグループ内だとこういう話はできないか。

「あたしでよかったら」

『ほんと！　ありがとう。あ、じゃあわたしもみやの相談にのっちゃおうかな♪』

「いや、舞美に相談することなんてないし」

余計に事態がややこしくなること間違いなし。

『あー、ツンびちゃんだぁ』

誰かさんみたいにブリブリした言い方に腹が立つ。

「その呼び名も禁止！　まったく……」

『冗談だよ、冗談。……今日は本当にありがとうね。なんか救われた気がする』

「おおげさだよ」

『ううん、ほんとに。ありがとう』

「……こちらこそ。じゃあ、またね」

『うん、バイバイ』

「バイバイ」

通話を終えて、深呼吸。
舞美と話し込むなんて思わなかった。

でも、なんか安心した。
舞美も人の子なんだ、って。

そう思うと、余計に憎めなくなったけど。


「……さて、どうするか」

床に散らばった紙袋から服や靴を取り出して整理するか、と思った矢先、携帯にメールが届いた。

なにげなく見てみると、

「……うそでしょ」

桃からのメールだった。


[　　その日のあたし　　]　（おわり）

のちさんおっつー
ある意味これもやじみや？しっかしめちゃくちゃいいとこで続く、に
なんという生殺し状態

舞美が相変わらず"らしくて"いいなあ
みやびちゃんは探偵の謎解きばりに舞美にネタバレしてるw
続きが読みたい すぐ読みたい

これまでののちのパターンでいくと「違う視点になって更に先延ばし」だな！

素直に桃子視点にならないかな？
この後の展開にｗｋｔｋ

やじみやで夜のディズニーデートだと思ってたのに…

で、桃愛理に会う、と

>>576


(2) [　その日のわたし　]　(まいみ)


愛理が桃と仲直りをすると言った月曜日、この日は朝早くから映画の撮影だった。

もう今週金曜日から学校が始まるし、週末からはコンサートツアーだって始まる。
予定では明後日水曜日にクランクアップとなっている。

いままでみたいにNGを出している余裕なんてない。
せっかく主役をいただいたわけだし、ここで意地を見せないと。

大丈夫、今日は演技に集中してみせる。
そうすれば「矢島舞美」の辛い気持ちを少しでも忘れることができる。

今日が仕事でよかった。
家に居たら、朝から晩までずっと泣いていただろう。

……よし、いける。
撮影直前、頬を両手で軽くたたき、気合いを入れた。


そして撮影が始まると、NGを一回も出すことなく予定通りに進んでいった。

撮影は午後三時に終わり、わたしは寄り道もせずにまっすぐに家に帰った。
家に帰ってくると、「ただいま」という小声とともに階段を駆け上り、自分の部屋に飛び込む。
それと同時に、堰を切ったように涙があふれ出した。
なんだかんだで朝からずっと我慢していたから。
コートを脱ぐこともせず、ベッドにうつ伏せに倒れた。

愛理と桃が仲直りするのが、どうしても嫌だった。
そして、それを応援すると言った自分のことも。

『友達だから』。
『リーダーだから』。

そう自分に言い聞かせて愛理の恋愛を応援することに決めた。
でも……きっと、それは言い訳にすぎなかったのかもしれない。

真っ直ぐ愛理に「付き合ってください」と言う勇気のないわたし自身に対する言い訳。
本心は……やっぱり、愛理と恋人になりたい。
また、キスしたい。

それが素直な気持ちだった。

どれくらい泣いただろう。
携帯が着信を知らせてきた。

「……みやだ」

わたしに似通った境遇のみやからの電話だった。


(つづく)

愛理のち桃ところによりガーッと舞美ちゃん 第十九章
http://wiki.livedoor.jp/eroka1/d/%b0%a6%cd%fd%a4%ce%a4%c1%c5%ed%a4%c8%a4%b3%a4%ed%a4%cb%a4%e8%a4%ea%a5%ac%a1%bc%a5%c3%a4%c8%c9%f1%c8%fe%a4%c1%a4%e3%a4%f3%20%c2%e8%bd%bd%b6%e5%be%cf
に追記しました
急な海外出張で更新サボってしまいました

マジおかえりなさい！！！

珍しく更新しないんでドキドキしたｗ
いつも感謝感謝ですー

まとめの人ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
おかえりなさいませ、本当にいつもありがとうございます

まとめの人も帰って来たことだし気分よく今夜も待ってみるｗ

まとめの人おかえりなさい！
でも今日は書くのはおやすみさせてもらいますorz

寒い夜だから〜

のちを待ちわびてるよ

>>583

「……もしもし」

元気なく電話に出た。
そんなわたしに対して、みやはいつものみやだった。

電話で話をしてみたけど、みやもわたしと同じような境遇。
それでも、ずっと前向きだった。

好きなものを好き、嫌いなものを嫌いと言う。
強がってしまうわたしに対し、そんな自分に正直なみやが羨ましかった。

いつの間にか同じ境遇同士、連帯感が生まれたのかまた電話で相談しよう、って話になった。
わたしの周りにはみやみたいなタイプがいないから心強い。

同じオーディションで合格してもずっと同じグループになることがなくて、あまりかかわりを持つことがなかった。
でも、これからは案外いい友達になれるかもしれない。
服の趣味とかは正反対といっても過言ではないけれど。

「バイバイ」

電話を切った。
みやと話をする前よりは元気になった気がする。
……気分だけ。

もっと前向きになりたいけれど……今日だけは無理そう。
やばい、また涙がこぼれそう――。

と、また携帯が着信を知らせてきた。
今日はやたら電話が多い……って！！

ディスプレイに『鈴木愛理』の文字。
愛理からの電話だ。

「……愛理？」

おそるおそる電話に出てみた。

『あ、舞美ちゃん……』

愛理の声に元気がなかった。

「え、どうしたの？　もしかして仲直りできなかったとか」

『ううん、ちゃんと仲直りしたよ。……うん、したんだよね』

その割には納得できてないような口ぶりだけど。

『でさ。今から舞美ちゃんの家に行こうと思うんだけど、いい？』

「え、え？　あれ、ディズニーランドでふたり遊ぶんじゃ……？」


『あー、その話も含めて会って話がしたいんだ』

「え、あ、でも……ちょっと心の準備が……」

『ごめん。実はもう向かってるんだ。舞美ちゃんの家まであと1時間くらいかな？　いま乗り換えの途中で、電車待ち』

どうやら愛理は強引にでもこっちに来るみたい。
いや、嬉しいけど……状況が全然飲み込めない。

『……だめ？』

愛理のおねだり。
わたしにそれに反抗することなんか――。

「全然！！　待ってるから！！」

『うん、ありがとう。あ、電車来ちゃった。またね』

あ、電話切られた。

あまりにも突然のことで、なんと言っていいかわからない。

でも、でもね。
口元が自然に緩むのが自覚できた。

「お風呂入ろうかな」

ロケで汗もかいたし、きっと今は髪もボサボサ。
愛理に会うんだったら、いつでもどんなときでもベストなわたしでいたい。

よし！！
着替えを持って部屋を勢いよく飛び出した。

なんか、テンション上がってきた！！


[　その日のわたし　](おわり)

第19章・完

ついにきた

もももももももも
ああ、次も期待している

愛理、その仲直りに納得してないんかいｗ

頑張れ