<最新10/26発売の別花ネタバレ、前スレより引用>
指輪がなぜ自分のバッグに入っていたのか分からず立ちつくすマヤ。
(紫織さん…!いったいどうして…!?)
鷹宮邸にマスミンが到着。紫織は帰宅後真っ青になり倒れ、マスミンに申し訳ないと
泣くばかりだとお付きの人から聞かされる。紫織に会うがやはり泣くばかりでマスミンは訳がわからず、
紫織の手を取って聞いてみようとするが、振りはらわれてしまう。
紫織は申し訳ないことをしたと話し始め、命より大事な婚約指輪を失くしてしまったと告白する。
泣き続ける紫織にマスミンは大丈夫ですよと言い、どこで失くしたのか聞くと、
外出から帰ってみたらなかったと、そしてマヤと会った時には指にあったと言う。
マヤが紅天女に決まった時のために、マスミンの妻になる自分は力になりたかったと話す紫織。
指輪をマヤが褒めていたことを告げ、まさか…と不安げな顔を紫織は浮かべる。
「北島マヤがあなたの指輪を盗んだとおっしゃるのですか?」
「えっ?まぁ…!なんてことを…!真澄さま!マヤさんはそんなことをする娘(こ)では
ありませんわ!いくら憎んでいるからってそんなふうにおっしゃるなんて…!」
「紫織さん…ええ…北島マヤはそんな娘ではありません。それは僕が一番よくわかっています」
紫織の顔が一瞬固まるが、こんな不注意をして花嫁になる資格はないとまた泣き始める。
今度はもっと大きい宝石をプレゼントするので泣くなとのマスミンの言葉に、
宝石よりその心が嬉しいと紫織はマスミンに寄り添う。
(このひとが婚約指輪を失くす…?考えられない。マヤをかばっているのか…?バカな…!
マヤがそんなことをするわけがない…!それはオレが一番よく知っていることだ。いったいどこに…?)
マスミンの胸で紫織は笑みを浮かべる。
マヤは指輪を一刻も早く返そうと、鷹宮家に紫織の居場所を聞き、とあるビルに向かう。
紫織がいる部屋に入ると、ウェディングドレスを試着している紫織がいた。
ズキンと胸が痛みながらも、お姫様みたいできれいですと褒めるマヤ。
せっかく来てくれたのでお茶にしようと、ブルーベリージュースとお菓子を周りに頼み、
着替えも自分でするからと、紫織はマヤと2人きりになる。
大事なものがあると、マヤがバッグから指輪を取り出そうとすると、
胸が少し苦しいのでジュースを持ってきてくれと紫織はマヤに頼む。
マヤはバッグを置いて「大丈夫ですか?」とジュースを差し出し、
紫織が取ろうとしたがフラッとよろけ、マヤにもたれこんでしまう。
紫織はハッとし、ドレスにジュースの染みがべったり付いているのを見て、
「きゃあああああああ」と悲鳴をあげる。
その声にちょうど近くにいたマスミンが、どうかしたのかと部屋に入ってくる。
「ひどい…こんな」紫織はわなわなと震えだし、マヤは空のグラスを持った状態でいた。
「なんだ…?こんなところで何をしている…?紫織さんに一体何をしたんだ…?」
「えっ…?ちがいます!あたし これは」
紫織は自分がよろけたせいでマヤのせいではないと言うが、
ショックを受けた様子でマスミンにフラッと寄りかかる。
騒ぎに気づいた周りの者たちがやってきて、マヤに何をするんだ、出て行かないと追い出すとバッグを渡す。
ビクッとしたマヤはバッグを落としてしまい、その中から指輪が転がり出てくる。
マスミンは指輪を拾い、どういうことだとマヤに詰め寄る。
マヤは自分も知らない、いつのまにか入っていて返そうと思って来たと言うも、
勝手にバッグに入るはずがない、なんのいやがらせなんだとマヤを非難するマスミン。
「きみがこんな卑劣なことをする娘だとは思わなかった…信じられない…
おれの目も曇ったものだ。きみがおれを憎んでいるのは知っている。
それだけのことをおれはしたからな…!だったら俺を憎め!!おれの婚約者は関係ないだろ…!!」
(速水…さん…!)
マヤの違いますという言葉も聞かず、マスミンはマヤを非難し、顔を手で覆っている紫織はクク…と笑う。
外に出たマヤは、マスミンに言われたことを気にしながらフラフラと歩く。
マヤを許してほしいと言う紫織に、やさしく強い女性だとマスミンは褒める。
(それにしても信じられない。マヤがあんなことをするなんて…いったいなぜだ…!?)
(真澄さま…!あきらめませんわわたくし…!きっとあなたの心をふりむかせてみせます。
わたくしの全身全霊をかけて…!)
亜弓は視界のボヤ気に苦しみながらも、薬を飲みながら稽古に精を出す。
廊下でハミルとすれ違うが、ハミルに全く目をとめず通り過ぎる亜弓にハミルは不思議に思う。
亜弓の目は、顔を識別できないぐらい悪くなっている様子だった。
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名無し草:2009/10/24(土) 16:01:41