428 :
名無し草:
シュウジは愛に怒鳴りつけたことが、気になって眠れず窓の外を見ると、愛ちゃん
の姿を見つけた。小児病棟へ行くと、毛糸の帽子をかぶっている女の子が泣いている。
ぐすっ。ぐすっ。和田の編んだ帽子。大丈夫だよ。大丈夫だからね。と背中をぽん。ぽん。
ぽん。そして、愛も病気と闘っていることを知って、自分の態度を省みる。
そして、愛ちゃんはカウンセリング・ルームの患者第1号で、働いてみたいと言って来た
のだと言う。なぜかと聞くと、大人になると皆働くでしょ。愛はそれまで、生きて
いないからと言う。純一は愕然とする。予後を知っている。それでも、自分の頭で
考えて、行動してここへ来た。愛の大人びた一面に驚く。コーヒーの入れ方を、
和田に教わって、練習して努力をしていたのだ。純一は愛を天使だと言い、やっと
飯塚は自分を見つめ直し、手紙の代筆を頼み、意気揚々と語りだすのです。
今までの女関係を・・・つづく。