383 :
名無し草:
小林秀樹。愛ちゃんの入れたコーヒーを飲んで。恭子が癌になったのは、自分のせいだと
責めるのです。金融関係の仕事で忙しく、気持ちが休まる日がない。イライラして、
恭子を憎んだこともあった。でも、一緒に暮らしているのに、体の異変に気づかず、
病院通いや検査を受けていたことも、何一つ知らなかった。僕のせいだ。
純一は無力感に襲われます。愛する人が死んでいくのに、何もできない気持ち。
こんな時、純一は家族と馬鹿みたいにべたべた。妻には気持ちを読まれてしまうと言う
純一。幸せなひと時をすごしているうちに、彼らの話を聞く資格はあるのかと考えます。
考えます。再度夏子は、純一の仕事は役に立っていると話して、肩を抱いて寄り添う2人。
黒色のスリッパと白色のスリッパ。
つづく。