――どんな指導者になっていきたいですか? 山下先生からもどんな指導者になってほしいかお
願いします。
井上 これから指導の道に入っていくので、まだまだ分からないことがあるし、いろいろ勉強し
ていくことがたくさんあると思っていますが、指導者としても人間的にも山下先生を目標に、現
役の時のように、一歩でも近づいていきたい。
山下 (理想像は)パッとは浮かびませんが、今年末か来年初めから2年間、柔道の指導と語学
研修に海外へ研修に行きます。日本柔道を担う指導者に、国際感覚を持ち、世界に通用する、世
界的視野を持った指導者になってほしい。非常に優しく、純粋な心を持っているので、指導者に
なっても大事にしていってほしい。
――指導者としてのゴールは?
井上 まだ指導者の領域に踏み入ってないので、ゴールは全く見えてないですが、これから見え
てくるだろうと思います。ただ、生涯柔道に恩返ししていきたいと思っています。一緒に人生を
歩んでいくという気持ちを忘れずに最後までいたい。どんな選手を育てたいかについては、強さ
はもちろん人間的にも素晴らしい、みなさんから愛される選手を育てていきたい。自分自身が幸
せな柔道人生を送れたので、みんなにもそういう人生を送ってもらいたい。いい指導者になって
第2の人生も輝くものにしていきたい。
――金メダリストは何人くらい育てたい?
井上 (指導する)全ての選手に金メダルを取らせてあげたい。何人の選手に取らせる、という
ことは分かりませんが、1人でも多くの選手が取れるよう、そういう情熱を注いでいきたい。1
人でも2人でも100人でも(金メダリストを)作っていきたいです。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/judo/beijing/column/200805/at00017112.htm