460 :
名無し草:
呆れたような顔で立ち上がろうとした漣ちゃんの服の裾を引いてもう一度座らせる。
漣ちゃんは大きな溜息を吐いた。溜息吐きたいのは俺の方だよ。
「あーもうヤだ!何あの仕事の鬼!俺より仕事かよー!!」
「何を今更」
突っ伏した俺に、漣ちゃんは冷たく言い放った。
「…つまりだ。徹くんは欲求不満なわけ?」
「……その通りでゴザイマスヨ」
「で、その仕事命の恋人はヤらしてくんねーってわけですか」
「“終わったらいくらでも付き合っちゃるけぇ、稽古中本番中は我慢せえ!”だそうです…」
それだけじゃ俺が満足しないのをわかってるのか、キスさえも禁止されてしまった。
当然、溜まるわけです、いろいろと。