1 :
名無し草:
一条ゆかり先生の『有閑倶楽部』
菊正宗清四郎×剣菱悠理のカップリング専用スレッドです。
【正反対でぴったり】なふたりについて、まったり進行で
妄想・萌え語りをしましょー!!
お約束
●アンチ発言禁止
●荒らし、ナリキリは放置でスルー
●他カプ話は常識の範囲内で。主食は清悠です。
●SS書きさんは他カプ記載時は冒頭で注意をお願いします。
●作品UPについてのお約束は
>>2 ◆作品UPについてのお約束詳細 <原作者及び出版元とは全く関係ありません>
・名前欄には「題名」「通しNo.」を。
・他カプ記載時は冒頭で注意をお願いします。
・性的内容を含むものは「18禁」又は「R」と明記してください。
・作品UPする時は、直前に更新ボタンを押して、他の作品がUP中でないか
確かめましょう。重なってしまった場合は、先の書き込みを優先で。
・作品の大量UPは大歓迎です!
前スレ
清四郎×悠理専用妄想スレ
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1195929453/
2 :
名無し草:2008/04/17(木) 10:23:18
乙です!
わ〜探しちゃったよ。あってよかった。
3 :
名無し草:2008/04/17(木) 13:49:55
>>1だけど前スレが落ちちゃったみたいなので新しく立てました。
勝手に立ててごめん!
4 :
名無し草:2008/04/17(木) 15:16:09
5 :
名無し草:2008/04/17(木) 19:47:43
>>1 >>3 ありがとー!
昨日の昼頃はあったよね。夜見たら落ちてたみたいで、アレ?と思ったけど
明日でいいやと思ってたw
気になってたから立ててくれて嬉しい。 清悠ラブ
6 :
名無し草:2008/04/17(木) 23:25:20
>>1 乙!
ありがとぉぉ!
すっごく探しちゃった。あって良かったよぉ!
7 :
名無し草:2008/04/17(木) 23:39:09
>>6 自分も、ものすごく焦ったよw
清四郎が悠理をまるめ込むパターンが好きだな。
8 :
名無し草:2008/04/18(金) 00:58:15
>>7 私も好き!(丸め込む)
優しかったり、意地悪だったり、大きな愛が見え隠れするよ〜。
自分は、婚約騒動の話を読んでて
悠理と清四郎って、この先くっつかないのかなぁ〜
と当時幼心に思った(清悠に目覚めた?)んですが
皆さんは、どの辺りで清悠に目覚めました?
良かったら聞かせて下さいな。
9 :
名無し草:2008/04/18(金) 11:18:33
私も婚約話で目覚めた派です。
それまで有閑は友情アクション風だったから、恋愛物としては
全然意識してなかったけど、婚約騒動で凄〜くしっくりきてたでしょ。
それからというもの、いつ二人はくっつくんだあ!と期待してました。
なんだかんだ言って一度は結婚しようとした事に萌えを感じる。
10 :
名無し草:2008/04/18(金) 14:38:25
>大きな愛
感じるよね〜
自覚はないだろうけど1番ピンチの時は
必ず助けてキメるよね。
いつの間にか当たり前のように清×悠派になっていた。
頭なでなで大好き。
11 :
名無し草:2008/04/18(金) 17:07:52
>>9 >なんだかんだ言って一度は結婚しようとした事に萌えを感じる。
分かる〜。「よく見れば美人だし、調教のしがいもある」だったっけ?
清四郎が花嫁修業を強要しなかったら、そのまま結婚したかもって思ってたよ。
12 :
名無し草:2008/04/18(金) 19:58:30
age
13 :
名無し草:2008/04/18(金) 19:58:59
age
14 :
名無し草:2008/04/19(土) 12:56:24
ほんとに結婚してても面白かったかもね。
結婚生活って楽しく書けそうだし、一緒の暮らしに慣れるまでのドタバタあり、
妊娠してるかも、騒動があったり楽しそうだ。
自分はやっぱり「そういう所がすきですよ」かなぁ。
振り返ってみるとこれが原点のような気がする。
15 :
名無し草:2008/04/19(土) 16:35:52
レディ教育が無かったら、ホントに結婚してたかもね。
でも、天狗な清四郎の鼻をポッキンと折るエピソードは
必然だと思うけどw
婚約した自覚が無い二人が、普段通り仲間と過ごしつつ
カメのような歩みで、少しずつ愛を育んでいく…なんて。
連載ごとに、そんなシュチをちょいちょい小出しされたら
毎回、萌え死んでたかもしれない。
16 :
名無し草:2008/04/19(土) 20:48:32
>>15 凄くいいねー!想像するだけで萌え狂いそう〜。
17 :
名無し草:2008/04/19(土) 23:41:03
先に婚約してから歩み寄るっていいね。周りに
「あんた達婚約者なんだからデート位しなさいよ〜」
とか言われて、今までとはちょっと違う感情に戸惑いながら
意識し始めるの。
だけど花嫁修業させるのは、いかにも
清四郎ちゃんらしいと思ってたw
18 :
名無し草:2008/04/20(日) 00:28:45
清四郎は独占欲強そうだからね。
19 :
名無し草:2008/04/20(日) 21:51:43
>18
結婚したら悠理のことすごく干渉しそう。それもまた萌え萌えだけど。
20 :
名無し草:2008/04/21(月) 16:30:06
レディ教育を強要じゃなくて丸め込むパターンにしてたら
見事ゴールインだったかも。
21 :
名無し草:2008/04/21(月) 17:13:20
>>20 悠理も一応超お嬢様だし、一通りマナーを
身に着けるのもいいよね。清四郎も自分の策に
はまって、素直に花嫁修業受けてる姿を見たら
かわいく思えてくるかもね。
22 :
名無し草:2008/04/21(月) 22:24:20
>>8 二次創作を読むようになってから、清悠に目覚めたよ。
23 :
名無し草:2008/04/23(水) 09:33:31
>>21 失敗を繰り返しながらも、花嫁修業を頑張ってる姿を見て
経営のイライラが癒される清四郎、とかw
>>22 原作を読むたびに、清四郎と悠理が交際したらいいなぁ〜
と妄想していたが、本格的に目覚めたのは
自分も、二次を読んでからだ。
24 :
名無し草:2008/04/23(水) 21:16:32
はじめて清悠サイトを見た時は衝撃だった!
25 :
名無し草:2008/04/23(水) 21:24:55
>>24 どういうふうに衝撃だったの?
私は、清×悠サイトがたくさんあってびっくりしたけど嬉しかったな〜。
毎日チェックしてる。
26 :
名無し草:2008/04/23(水) 21:50:13
ドラマの有閑倶楽部のDVD買ったんだけど
それの特典映像の未公開で横山清四郎と美波悠理の絡みのシーンがある!
絡みといっても会話くらいだけど嬉しかった!
27 :
24:2008/04/23(水) 22:00:35
いい意味で衝撃だよ〜!付き合ってたり結婚してたりで嬉しくて
興奮した!
>>26 いいな〜
28 :
名無し草:2008/04/24(木) 10:58:45
DVD出たんだ〜。横清と美波悠すきだから、またスペシャルでもやって欲しいな。
萌え絡み満載でお願いしたい。
29 :
名無し草:2008/04/24(木) 13:11:14
前に婚約騒動で目覚めたって書いたけど、
自分も二次創作を読んで、更にのめり込んだ。
知った時は清×悠サイトがてんこ盛りで、もう嬉しくて読みまくった。
裏エロみた時はびっくりだよ!きゃあぁやってるよーw
で、喜びましたw
原作での願望を、見事叶えてくれる二次が大好きだ。
30 :
名無し草:2008/04/24(木) 14:38:15
自分も清×悠サイトは好きだけど、
ここで話題にしない方がいいんじゃないか?
管理人さん達に迷惑がかかると思う。
しかも裏までさらされたら、困るはず。
31 :
名無し草:2008/04/24(木) 16:12:05
昔から清四郎×悠理好きだったけど有閑倶楽部からしばらく離れてた。
けどドラマが始まってドラマも原作も見てたら萌えが再燃!
32 :
名無し草:2008/04/24(木) 17:49:36
33 :
名無し草:2008/04/24(木) 23:08:26
>>31>>32 私も一緒だわ〜。昔から清悠いいなと思っていたんだけど、
原作読み返したらさら萌えた!!
2巻の中学生時代の話の中で、ディスコで6人が初めて揃った時に
悠理が被っていた帽子を気づいたら清四郎が被っていたシーンがあったんだけど、
悠理が清四郎に帽子を渡したのか、清四郎が悠理の帽子を取って自分が被ったのか
とっても気になったんだよね。
34 :
名無し草:2008/04/25(金) 14:09:47
>>30 具体的なサイト名を出さなければ、あの位は別にいいんじゃないの?否定じゃないし。
35 :
名無し草:2008/04/25(金) 14:13:05
私も
>>29くらいのだったら話題にしていいと思うよ。
裏エロとかだって特定のサイトだけがわってるけじゃないだろうし
別に裏を晒そうともしてないし。
どこのサイトかわかるようなことを書くのはやめた方がいいと思うけどね。
>>33 今確かめたけど確かに1コマだけど清四郎が悠理の帽子かぶってる!
萌える!
36 :
名無し草:2008/04/25(金) 15:40:54
>>35 賛成。
配慮してあればいいと思う。
30はスルー対象か微妙だけど、ファンサイト話を
どうするかは決めた方がいいね。
他カプ話をどうするか、決めた時のように
サイト名は出さずに「常識の範囲内で」これでいいよね。
清悠派にとってファンサイトは、切っても切れない存在だし。
家族ほのぼの物がすきとか、切ないがいいとか
いろいろ話たい。ここだってR作品はおkだしね。
37 :
名無し草:2008/04/25(金) 15:53:52
ファンサイトの話は、ファンサイトの掲示板ですればいいと思う。
38 :
名無し草:2008/04/25(金) 16:25:40
>>37 ファンサイトが好きでよく行くー。なんかも言ったらまずいわけ?
39 :
名無し草:2008/04/25(金) 16:54:27
ファンサイトの掲示板は、管理人さん同士の会話が多くない?
拍手のメッセージは使うことあるけど。
全面禁止にするの??今のままでいいと思うけど。
40 :
名無し草:2008/04/25(金) 17:05:44
37じゃないけど、
ファンサイトが好きでよく行くー。は言ってもOKだと思うよ。
41 :
名無し草:2008/04/25(金) 17:20:55
とりあえず今のままで保留かな、釣りかどうかよくわからないし。
42 :
名無し草:2008/04/25(金) 18:08:38
ファンサイトに拍手のメッセージ入れる人がいるのなら、管理人さんに聞いてみたらどうだ?
このスレで話題にされるの嫌ですか?と。
案外返事もらえるかもしれないよ。
43 :
名無し草:2008/04/25(金) 18:15:15
突然だけど、もし清四郎と悠理の2人が無人島に取り残されたとしても
清四郎の知識と悠理の野生の勘があれば、助けが来るまで生き延びそうだよね。
44 :
名無し草:2008/04/25(金) 23:16:13
悠理が清四郎の分の食料を食っちまわなければ
二人とも生き延びると思う。
45 :
名無し草:2008/04/26(土) 00:20:49
ワロタw
46 :
名無し草:2008/04/26(土) 23:17:21
ではファンサイト話は禁止で
47 :
名無し草:2008/04/26(土) 23:22:12
今本スレに投下されたやつ、こっちでやってくれればいいのに。
48 :
名無し草:2008/04/26(土) 23:26:41
禁止って言っても別に
>>29みたいな感じで話題にするのはいいよね。
>>42 2chのスレのこととか拍手で聞いても、その管理人さん返事しにくいんじゃない?
サイトが特定されるような話題を出さなければいいから管理人に了承を得る必要もないと思うな。
そういえば本スレがあること忘れてたんだけど
もし次スレが立ったらテンプレに本スレのこと入れておいた方がいいかな?
49 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:03:01
>>48 ファンサイト話は全面禁止でいいとオモ
荒れるもとだし、どこのジャンルでも
サイト主さんに迷惑がかかることがほとんど。
50 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:08:50
>>47 もう本スレ行ってないからわかんなかった。
確かにこっちでやって欲しい!!!
51 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:10:57
一度ボーダーを緩めると、ずるずる弛んでくるからね。
はじめは「ファンサイトめぐりって面白いよね」程度でもりあがっていたのが、
しだいに加熱してきて
「○○っていう設定がファンサイトにあって、はげ萌えた」
↓
「いつも○○なサイトあるよね。もー好きだ!」
「え、それってどこ?」
「ヒントはね…」
上みたいなやり取りをして、サイトに迷惑がかかってるスレは、
同人板にはたくさんある。
自分は他ジャンル管理人だが、正直迷惑してる。
あと、自分のサイトを2chで褒められても(悪口じゃなくても)
自演だろうとか、そういうレッテルが貼られて悔しい思いをしたことも。
普通同人サイトは隠れてするものだし、
目立つのが好きな管理人さん以外は、普通は迷惑だと思う。
52 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:23:27
>46だけど冗談だったんだけど。
53 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:26:56
51さんは清悠派なの?
54 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:29:50
>>51 確かにそういう展開になることはあるなあ
やっぱりファンサイト話は極力しないほうがいいかも
>>33>>35 それ今気づいたw
今になって新たに萌え発見できるとは!
55 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:31:50
>53
清悠派じゃなきゃこのスレ除かないけど。
56 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:34:53
自分は多少話題にするのはいいと思うけど、嫌な人がいるなら
禁止が無難なんじゃない。
57 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:35:28
名前を出してもわからない、話題になっても多すぎてどのサイトのことかわからない
っていうくらいにサイトの数があるならともかく、そんなに多いわけでもないもんね。
>>51の言うような状況は実際に見たことあるし
そのときにそのサイトの管理人さんに迷惑かけるようなことになったら嫌だな。
まあ「清悠サイトきっかけでハマった」「サイトがあって嬉しかった」くらいならいいと思うけど
そこからはファンサイトの話は引っ張らない方がいいと思う。
58 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:38:57
本スレを忘れてた人が2人もいた件について。
59 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:41:48
>>58 ごめんw
6人全員好きだけどカップリングとして好きなのは清×悠だからずっとこのスレしか覗いてなかったw
60 :
名無し草:2008/04/27(日) 00:45:37
>>59 完全同意!
自分もメンバー全員大好きだけど、
カップリングは清×悠オンリー萌え。
61 :
名無し草:2008/04/27(日) 01:17:12
本スレ少し見てみたけど、清悠スレの話題になってたけど
「他カプ目にしたくない人が〜」てな事いってたけど
それだけじゃないんだよね。
清悠に限らず特定カプの萌えばなしは、しにくいし
なんかみんな好きカプが違うから一つになりにくい、バラバラな印象がする。
専用なら楽に楽しめる。こういう話題も荒れるのをあんまり気にせずに
書き込める良さがある。
62 :
名無し草:2008/04/27(日) 02:57:08
本スレで清×悠職人さんがんばってるんだね。
63 :
名無し草:2008/04/27(日) 11:33:20
>>61 本スレ見てないから何の話かよくわかんないけど
私は別に他カプ目にしたくないとかじゃなくて
清悠が好きで清悠の話したいからこのスレにいるよ。
64 :
名無し草:2008/04/27(日) 11:47:48
清悠作品は何でも読みたいから、今みたいにどっちでもOKだったら、
やっぱり本スレも見てしまう。
そうすると不愉快な思いをすることもある。
だから、できれば作家さんは清悠は全部こっちで書いてくれたら
嬉しいと思うな。
強制はできないけどね。
65 :
名無し草:2008/04/27(日) 11:52:27
>>64 でも、SSこっちにUPされても妄想同好会にUPされないよね?
本スレに投下されないとダメなのかな。
66 :
名無し草:2008/04/27(日) 12:10:48
>>65 そうなんだ。
妄想同好会へのまとめを考えると、作家さんにとっては本スレの方が良さそうだね。
嵐さんはこっちには関与しないのかな。
67 :
名無し草:2008/04/27(日) 12:24:34
>>66 嵐さんにこのスレのSSとか小ネタをUPして下さいと
お願いメールしてみたんだけど、まだ返事もらってないから分からないな〜。
妄想同好会にUPしてもらえたら嬉しいんだけど。
68 :
名無し草:2008/04/27(日) 17:20:26
>>66-67 えーと、嵐さんにこちらからお願いするのはいかがなものかと……。
同好会の更新状況から見ても、嵐さんも忙しそうだし。
それに、2つのスレからアップするとなると色々と気を遣うと思うよ。
それを考えるとますます申し訳なさすぎる。
スレが分かれた事に関するゴタゴタのツケを嵐さんに負わせるのは
筋違いだと思う。
あと何より、ここが平和で長く楽しめる場所である為にも、本当に
趣味の合う人達だけでマターリしていたいというのが本音。
まとめサイトがあればもちろん嬉しいけれど、ここのサイトは
ここの住人が新しく作ればいいし、その方が自由にできて楽しそう。
……だけど取り合えず自分には、その時間も技術もないorz
だからとりあえず、自分で単純にログを取っておいて個人的に
楽しむ事にしてる。
69 :
名無し草:2008/04/27(日) 17:26:38
まとめサイトとかあったらいいよね。
前スレが落ちちゃったから前スレでUPされた作品とか見れない人もいるだろうし。
まとめサイトってヤフーのジオシティーズとかで作ってもいいのかな。
もしそれでも良いなら一時的にでも作品保存用のサイトとか作りたいんだけど。
70 :
69:2008/04/27(日) 17:29:59
あ、けどヤフーのジオとかだと裏作品がUPされても載せられないか…。
71 :
名無し草:2008/04/27(日) 17:47:41
>>69-70 作ってくれるなら嬉しい!
ジオとかがダメでもしサイト作成に時間かかりそうなら
したらば借りて、そこを一時的に作品保管庫にするとかどうかな?
72 :
名無し草:2008/04/27(日) 18:20:18
ちょっとすみません。
私はドラマで清悠萌えが再燃して最近になってこのスレや前スレを知ったんだけど
もし入れられるならその「本スレ」のことを知らないんだけどその本スレも難民板に立ってるのかな?
あと作品保管庫作るのに賛成です。
残念ながら私もサイトや保管庫作る技術も知識もないから
作ってくれる人任せになってしまうんだけど…。
73 :
名無し草:2008/04/27(日) 21:08:50
>>72 ここでいう「本スレ」は、ここと同じ難民板にかなり前からある、
有閑倶楽部オールカップルを扱っているスレの事ですよ。
本スレは時々荒れたりする事もあったけど、どのカップルが好きな人も
基本的に、共存して利用していました。
だけど去年、特定カップル(←清悠ではないです)を徹底的に荒らす人が
いた影響で出来たのが、このスレです。
だけど今も、本スレで清悠話がNGという事ではありません。
作家さんは清悠話をどちらのスレに載せてもOKだし、清悠ファンの
読み手の方も、色々な人がいるみたい。(ちなみに私は両方見てますが)
本スレがどんな感じの所か、そしてなぜこのスレが出来たのかをもしも
もっと詳しく知りたい場合は、本スレおよび本スレの過去ログを見てみて
御自分で判断される事をお奨めします。
74 :
72:2008/04/27(日) 23:08:50
>>73 丁寧にありがとうございます。見つけました。
できた当初は本スレでもこちらでも荒れてたみたいだけど
今のこのスレに荒らそうとか叩こうなんて人いないみたいだし
こちらのスレが使い慣れてて好きなのでこちらを利用させていただきます。
75 :
名無し草:2008/04/28(月) 00:46:26
>>74 一緒に萌え話で楽しみましょう!
まとめサイトや保管庫を作るって話になってるけどもしできるなら嬉しい。
前スレで作品UPしてくれた人たちはもしそういうのができた場合、作品を載せてもOKかな?
76 :
名無し草:2008/04/28(月) 11:42:57
>>75 そっか
作者さんの中には作品を残されるの嫌っていう人もいるかもしれないよね
前スレの作者さんたちはこのスレが立ってること知ってるかな・・・
77 :
名無し草:2008/04/28(月) 19:48:23
まとめサイト、もし出来たらうれしい!
前スレも素敵な作品ばかりだったしUPしても大丈夫なのでは。
またたくさんの作品投下に繋がるとよいな。
78 :
名無し草:2008/04/28(月) 21:31:33
まとめサイトでも、したらば掲示板を借りて保管庫にするでも一旦作品をUPしておいて
作者さんが気づいて「載せないでほしい」と思ったら、ここで言うか
まとめサイトの管理してくれる人に個人的に連絡するかしてもらったらどうかな。
ちょっと手間をかけてしまうのが申し訳ないけど…。
私もまとめサイトできたらすごく嬉しい。
そしてそのサイトに自分の作品も載るようにがんばりたい!
79 :
69:2008/04/28(月) 21:57:11
一旦、したらばに掲示板立てました。
これでいいかな?
良いようだったら前スレにUPされた作品を↓にUPしていこうと思います。
とりあえず立てただけなので、もしこうした方がいいというものがあれば言ってください。
(もしまとめサイトを作ってくれる人が他にいるならお願いしたいです!)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/11319/
80 :
名無し草:2008/04/28(月) 22:36:13
乙です!
81 :
79:2008/04/28(月) 22:45:56
すみません書き忘れです。
>>78の言うように、書いた作品を
>>79に載せるのはちょっと…という方がいたら
遠慮せずにおっしゃってくださいね。
82 :
名無し草:2008/04/29(火) 00:45:25
>>79 乙!
私もいつか作品書けたらいいな。
>>26 遅くなっちゃったけど、未公開のそのシーンどんな感じだったか教えてほしいです!
DVD買おうかと思ったけどお金がなくて…。
83 :
名無し草:2008/04/29(火) 01:34:53
>>82 ドラマの2話(?)の悠理誘拐作戦の話で
横山清四郎が小屋で誘拐の作戦を考えてるときに美波悠理が何か言って
それを元に横山清四郎が良い作戦を思いつく場面と
誘拐を信じて本気で心配してる鶴太郎万作たちのことが気になってちょっと凹んでる美波悠理に
横山清四郎が「帰ったら親孝行でもしてあげてください」って言って
それを聞いて美波悠理がニコッと笑って「そうだな!ありがと清四郎!」っていう場面がありました!
ちょっとセリフとか違うかもしれないけど2人が会話してるだけで嬉しくてニヤニヤしてしまったよw
84 :
名無し草:2008/04/29(火) 21:31:54
85 :
名無し草:2008/04/30(水) 00:23:08
>>83 ありがとうございます。
なんかお互いがお互いをさり気なくフォローしてる(?)感じで良いですね!
86 :
名無し草:2008/04/30(水) 02:01:00
87 :
名無し草:2008/04/30(水) 10:58:53
>>86 乙です。ありがとうございます!!
早速、見にいきました。やっぱりこの2人大好き〜。
清×悠最高〜〜〜!
88 :
名無し草:2008/04/30(水) 13:09:46
>>86 ありがとう!
前スレのログ間違えて消しちゃったから作品そこにUPしてくれてすごく嬉しい!
どの作品もステキだね!
89 :
名無し草:2008/05/02(金) 14:37:42
>>86 乙!
旅行から帰って来たら保管庫ができてて嬉しいな
90 :
名無し草:2008/05/02(金) 21:26:57
>>86 ありがとうございます
私もいつか小説書きたいな
旅行〜二人が旅行行くとしたらどこ行くんだろう?
無人島とか?
91 :
名無し草:2008/05/02(金) 23:52:09
私も生涯に一作でいいから書いてみたいな〜。
清四郎と悠理は旅行に行くなら超豪華な旅か
無人島のようなサバイバル系が合うね!
92 :
名無し草:2008/05/03(土) 00:27:50
93 :
名無し草:2008/05/03(土) 00:49:30
悠理の食料を一生懸命探す、清四郎の図が浮かんだぞ。
後は香港とかに、ふたりっきりで行くのも良さそう。
94 :
名無し草:2008/05/03(土) 23:55:21
無人島で遭難になったら悠理が食べ物探し、清四郎が脱出方法探してそう。
一緒にご飯食べても悠理の方が先に食べ終わって
清四郎のご飯を物欲しそうに見つめて
「横で涎垂らされたら食べる気失くしますよ」とか言いながら少し分けてあげそうw
95 :
名無し草:2008/05/05(月) 22:10:25
いいねー!
なんかめちゃくちゃ妄想してしまうw
96 :
名無し草:2008/05/06(火) 21:57:12
料理するとしたらやっぱ清四郎がやるのかな。
悠理は料理できなくて清四郎にしごかれそう。
97 :
名無し草:2008/05/07(水) 11:53:50
>>96 食料調達は悠理で調理は清四郎って感じだね!
料理が全然できない悠理に清四郎が呆れて悠理が怒って料理の練習とか萌えるかもw
98 :
名無し草:2008/05/09(金) 21:24:34
婚約の時のレディ教育再び!
99 :
名無し草:2008/05/10(土) 00:34:11
ほしゅあげ
婚約といえば、ドラマの方で清四郎が
「悠理が女に見えたことなんて一度もありませんよ!」って言ったら
それに対して悠理が「なんだと!?」って怒ってたよね。
あそこもめちゃくちゃ萌えました。
101 :
名無し草:2008/05/11(日) 17:01:27
>>100 ドラマはドラマで不満もいっぱいあったけど萌えもいろいろあったなあ
その場面も良いし上で出てた未公開も良い!
ごめんなさい
sage忘れました
原作もドラマも探してみるとまだ知らない清悠萌えポイントがありそうですね…。
>>33の言ってるような場面も
>>33が言ってくれたことで初めて気づいたし。
104 :
名無し草:2008/05/13(火) 03:46:57
あげ
前スレだったかな?
ドラマで6人でジェンガかなにかしてるときに一人一人がアップになるんだけど
確かそこで悠理が清四郎の方を見てる、って書いてる人いたよね
それと
>>103も言ってる帽子!
気づかないところで萌えってあるよね!
保守
107 :
名無し草:2008/05/19(月) 22:11:10
ほしゅ
ふと疑問・・・原作で悠理が跳び蹴りするようになったのは
中三の時、清四郎があの番長を跳び蹴りしたのを見た後なのかなって思ったんだけど。
悠理があいつ、いつの間に強くなったんだと思いつつも
清四郎に「跳び蹴り、教えてよ」なんて言って清四郎が「いいですよ」って答えて
二人で特訓したのかな・・・なーんて妄想しちゃった。
>>108 そうだったら萌える!
2人で特訓ていうのもいいけど、対抗意識燃やした悠理が一人で練習して誰かとの喧嘩の時に飛び蹴りを披露。
悠理「どうだ!」(得意げに)
清四郎「お見事」(何が「どうだ!」なのかわからないけどとりあえず感心してる)
みたいなのも萌える!
>>108-109 どっちも良いですね。
いろいろ想像するだけでニヤけてしまいます。
ドラマ始まってから有閑倶楽部や清悠への萌えが再燃して完全版買ったんだけど
完全版8巻のイラストレーションで6人が笑ってる絵、
全員可愛いんだけど悠理が清四郎の頭に手を置いて笑ってるのが良い!
普通の単行本や文庫には載ってて、完全版には載ってないイラストとかってあるのかな。
111 :
名無し草:2008/05/25(日) 15:58:18
112 :
名無し草:2008/05/28(水) 14:16:29
ほしゅ
清悠の小説や絵を描けたらいいのに。
何度か書こうと挑戦してるんだけど難しいね。
清悠が好きなせいか、こんな夢をみた。
場所はニューヨーク
とあるパーティー会場で偶然に何年ぶりかで再会した2人
思わぬ再会に驚きつつもよろこぶ
そして気がついたときは同じベッドの中
清四郎を起こさないようにそっとベッドを抜けだす悠理
「この思い出があれば生きていける」
そうつぶやいて、彼女は消えた
うぅ〜ん、なんだかシリアスなようなせつないような
不思議な夢だった。
文才があれば書けるんだろうけど、無理だぽ。
なんとなく清悠にはせつない恋が似合う気がする。
>>113 良いなあ
私も清悠の夢見てみたい…
すごく切ない清悠ですね
清四郎は起きたとき何を思うんだろう
私もそんなステキな夢が本当に見たい!
>>113 ほんと切ない夢だね。最後ハッピーエンドで誰か書いてくれないかな?
んーでも清悠は切ない恋よりもラブコメ系が似合うと思うんだけどな〜。
この間、古本屋で「いるかちゃんヨロシク」が売っていて
懐かしくてつい買ったんだけど、いるかちゃんが悠理で
春海が清四郎に似ているなって思った!!
私も清悠のラブコメ好き。
切ない系も好きだしラブ一切なしな感じも読みたい。
読みたいから書きたいけど書けない…。
医療に詳しい清四郎とよく暴れる悠理だから
暴れてケガした悠理のケガの手当てをする清四郎とか萌えるなあ。
冗談で怪しい薬を注射しようとしる清四郎と本気で慌てる悠理とかw
>>118 冗談で怪しい薬を注射しようとしる清四郎と本気で慌てる悠理とかw
いいね!!↑の設定おもしろそう。読みたいな〜。
もしもだけど、惚れ薬を悠理が飲んだらどうなるんだろう。
雲海和尚を好きな霊に憑霊された時みたいに目がハートマークになったりして。
120 :
名無し草:2008/06/18(水) 22:52:29
保守
冗談で、普通の薬(風邪薬とか)を惚れ薬と言って悠理に飲ませる清四郎
↓
もちろん本当は惚れ薬じゃないので悠理は別になんともない
悠理「へへん!惚れ薬なんかであたいが清四郎に惚れるわけないってこと!」
↓
この後に何かのキッカケで悠理が清四郎にドキっとして
悠理「こ、これは惚れ薬のせいだからな!」とか動揺する悠理が見たい。
本当は惚れ薬のせいじゃないのに…っていう!
>>121 いい〜〜〜!!
悠理って(良い意味で)単純というか素直だから
暗示や催眠とかにかかり易そうだよね。
>>121 良いね!
自分の気持ちを薬のせいにしてごまかして。
それからそのドキドキがずっと続くから
「この前の惚れ薬の効き目はいつになったらきれるんだよ!」って問い詰めたら
「まだ惚れ薬だと思ってたんですか?あれはただの風邪薬ですよ」と言われて
(え、じゃあ何であたいは清四郎にドキドキしてんだ…?)と驚いてたら良いなー。
124 :
名無し草:2008/06/29(日) 01:15:05
保守age
>113さん 代わりに書かさせていただきます
プレジデント大学を卒業してからそろそろ5年。
あれほど仲良かった有閑倶楽部の皆とも半年に一回同窓会のように顔を会わせるくらいになった。
可憐、野梨子、魅録、そして私はその同窓会にはよく言っていたが、美童はスウェーデンに帰り、
清四郎は卒業してからすぐにハーバードにMBAを取りに行ってしまい、そのままアメリカで就職したと野梨子から聞いた。
もう清四郎とは3年くらい会っていない。
私は今、ロンドンに急遽いかなくてはならなくなった母ちゃんの代わりにNYに来ていた。
NYで剣菱商事との大切な取引先のパーティに出るために。
英語が苦手な私にとってNYのパーティに出るというのは気が進まないが仕方がない。
代わりといってはなんだけれど、剣菱商事NY支社長に一緒にパーティに出て通訳をもしてもらうことになった。
英語が苦手とはいえ、挨拶程度の英語ならなんとかなる。
パーティでそれなりの対応をしながら挨拶に廻っていた。昔ならあいさつもそこそこに食べ物にかぶりついていたのだけれど、
さすがにこの年になるとそういうことはできなくなる。
あのころは剣菱財閥というだけでそこそこ大目にみてもらったが、長引く日本の不況で剣菱財閥の世界での地位は少しずつ落ちている。
私もパーティの対応くらいはできるようになっていた。
挨拶が大方終わって、さて剣菱商事の支社長と談笑しようとした時、後ろから「ゆうり。」と私を呼ぶ声がした。
聞き覚えのあるなつかしい声。
ううん、、、聞き覚えなんてもんじゃない。
私はこの声をよく知っていた。
驚いて後ろを振り向くと背の高い黒髪、漆黒の瞳を持つ懐かしい大好きな友人がいた。
3年ぶりに会う清四郎だった。
「清四郎」驚きすぎて声がかすれる
こんなところで会うなんて。
「悠理。悠理ですよね?本当に。」清四郎も驚きを隠せなかった。
「久しぶりだな、清四郎。全然変わってないんだな。」
清四郎は私の頭から足まですっと見下ろして「悠理は随分変わりましたね。」と微笑んだ。
そう。私は変わった。いや、正確に言えば変わらざるを得なかったのだ。
長い長い平成不況は剣菱グループをも巻き込んだ。
大学を卒業してしまい学生という身分でなくなってしまった自分には剣菱財閥会長の娘としての立ち振る舞いを求められた。
高校のころのように自分勝手に自由に振舞うことが出来なくなってしまったから。
学生の頃の私しか知らない清四郎から見れば、随分変わってしまったという感があるのは当然だった。
だって変わらなきゃいけなかったんだから。
「野梨子から聞きましたよ。 婚約するのだそうですね。おめでとう。
お前がまさか結婚するとは思いませんでしたよ。」
そう。私は発表はまだだけれど、来年春に住吉財閥の次男と結婚することに内定した。
それは事実だけれど、お前だけには「おめでとう」なんて言って欲しくなかったよ。
だって私は,,,ずっとお前が好きだったのだから。
「おめでとう、、か。政略結婚だって知ってて言うのか?その言葉。」
清四郎は隣にいる剣菱商事の支社長が気になったのか、あいまいな表情を浮かべただけだった。
支社長が私たちに気を使って「お嬢様、挨拶は終わりましたし、ご友人と久しぶりのご様子ですからこの後、この方とご一緒してはいかがですか?
私はこの辺で失礼いたします。」
と言って席を立った。
「そうだな。清四郎、時間ある?せっかくだから上で飲もう」と清四郎とラウンジに向かった。
127 :
惹かれて(3):2008/07/07(月) 19:11:51
一旦、あげます。
NYの夜景はいつ見ても綺麗だ。特に今日は空が澄んでいるのか夜景は一際綺麗に思えた。
清四郎はジントニック、私はマルガリータを頼んだ。
二人になると仲間のこと、自分の仕事のこと、清四郎の今、、そんなことを話していたらキリがなかった。
当たり前だ。 あんなに長くずっと一緒にすごしていたのだから。
清四郎も私も高校の頃からお酒は強かった。
皆で飲むと大抵、最後まで残るのは魅録と私と清四郎。
旅行なんか行くと明け方近くまでだらだら飲むことが多かった。
よくあれだけ話すことがあったかと思う。朝まで話しても話し足りなかった。
いつもいつも楽しかった。みんながいて清四郎がいた。
まるで昔に戻ったようだった。 こんな楽しいお酒は久しぶりだった。
あまりに楽しくて、別れるのが惜しくてついついだらだら長居をしてしまった。
始めは高校時代の気安さのようにお互い腕に触れてたりしていたけれど、だんだんその気安さがなくなり、どちらともなく寄り添っていた。
ううん、私から寄りかかったのかもしれない。
本当は卒業してからずっと清四郎に寄りかかっていたかった。
そうできるものと思っていた。
学生時代の時のように、いざというと誰よりも頼りになる最強のこの友人に寄りかかっていたかった。
清四郎の方はあっさりとアメリカに行ってしまったけれど。
「悠理。もっと飲みませんか?僕はこのホテルに泊まってるんです。よかったら部屋で飲みなおしませんか」
清四郎は気安い口調で言ったけれど、声はマジだった。
時計は11時を超えている。まだ別れたくなかった。もっともっと話したかった。
もっと一緒にいたかった。会えなかった分を少しでもちょっとでも埋めたかった。
ただただ一緒にいたかった。
それがいけないことだとわかっていたけれど。
このまま部屋にいったらどういうことになるのか、私でもわかっていたけれど。
私はそれでも清四郎といたかった。
ううん。そうじゃない。
私は清四郎とそうなることを望んでいた。
清四郎と一線を越えることを。自分が望んでいた。
私から何も言わなくても清四郎は私の表情から悟ってくれた。
何も言わずすっと立ち、私の肩を抱きながらラウンジを出て部屋に向かった。
肩に置かれた手が重くて熱くて。清四郎の目が熱くて。私は思わず目を伏せた。
部屋のドアを後ろ手に閉めて清四郎は私を後ろから抱きしめた。
一瞬驚いて足を止めてしまう。私の頭に顔をうめて「懐かしいな。この髪も」と言った。
強い腕で清四郎の方に向かされる。また抱きしめられる。息をするのも忘れてしまうくらいに苦しく。
「なんだよ。酒、飲むんじゃなかったのかよ。」とわざと膨れたような顔を向けたら、清四郎の漆黒の目が私をまっすぐ見ていた。
目が離せない。目をそらすことができない。
清四郎の目に吸い取られた。
「悠理…」
初めての清四郎とのキスは軽くやさしく。
次に落とされたキスはきつく苦しくて。
唇をそらせない。体もそらせない。私にできることはただ清四郎のキスにこたえるだけだった。
長いキスからやっと開放された、と思ったら、清四郎の腕に抱かれてベッドに下ろされた。
そのまま体重をかけられる。ベッドの上に横になる。
清四郎の重みと瞳の強さで起き上がれない。
ただ見つめ返すだけ。
「悠理…」
再び清四郎の唇が私の唇を奪った。
きつく重く、そして長い夜の始まりだった。
>惹かれて
とても面白かったです!!
ドキドキしながら読みました。
続き楽しみに待っています。
>130さん。ありがとうございます。
ここからR指定です。
清四郎が与える深い深いキスに翻弄された。
頭も心も痺れて何も考えられない。
ドレスの肩紐をするりととかれ、音もなく布が肌を滑り落ちた。
唇が首筋、鎖骨をたどっていき、舌でなぞりあげられる。
「んっ、んんっ…。」体が震えた。声を抑えきれない。
清四郎はあたしの反応を確かめるかのように何度も何度も首筋を往復する。
「ああ、、、はあっ。。」ため息のような吐息のような息をついた。
悠理の吐息が出た後、清四郎は一旦唇を肌から離して悠理の瞳を見つめた。
もう既に悠理の瞳は潤んでいる。
彼女の持つ綺麗な茶色の瞳。
なだめるように再度、目尻に優しげなキスを落とした。
できることなら瞳にさえも口付けたい
悠理の瞳が好きだった。大きな茶色の猫のような瞳。
その瞳が放つ輝かしいばかりの光さえ愛していた。
今、この時だけは この瞳は僕のものだ…
瞬間、悠理を抱きしめた。
「昔から細い、細いと思ってましたが,,,きつく抱きしめたら折れてしまいそうですね…」
ため息が出そうになる。
もっともっと強くきつく抱きしめてしまいたいのに。
きつく抱きしめるのにはあまりに悠理は華奢だった。
「壊れてしまいそうだ… 壊してしまいそうだ…」
清四郎のため息とも独り言とも取れるかすかなつぶやきに
悠理は思わず言ってしまいそうになる。
いっそのこと壊れてしまったらいいのに。
全部壊れてしまえたらいいのに…
自分の体も心も全て。清四郎の腕の中で。
あの天下無敵の運動神経を誇り、大の男にとび蹴りをくらわすその足の
一体どこにそんな強さがひそんでいるのか、不思議なほど悠理の足も手も全てが細かった。
悠理が不敵な微笑みを清四郎に向ける。
「あたしがそんなに簡単に折れるかよ。」
その言葉は清四郎のブレーキを解くのには十分だった。
「悠理!悠理!」激情が清四郎を押し流す。
髪も瞳も唇も首も胸も。 悠理の全ては今、この瞬間僕だけのものだ…
もうセーブは効かなくなっていた。
清四郎の強くて性急な愛撫は瞬く間に悠理を震えさせた。
足の内側と大きな手がゆっくりと強く、優しく撫ぜる。
「あ、、ああ。。」
その後を追いかけるように唇が、舌が太ももを這う。強く優しく何度も何度も。
もう悠理はあえぐのをとめられない。
清四郎の指が悠理の中心に触れたときには、もうすっかり潤み溶けていた。
ゆっくりと優しく指で舌で愛撫されて、本当に悠理は壊れてしまいそうになる。
自然に二人が一つになる。
「清四郎…好き 好き 大好き…」
うわごとのように悠理が恋を告げていく。
「僕もお前が好きです…。」
長い間、長い間。どうしても言えなかったその一言を。
万感の思いを込めて耳元で囁く。
清四郎の動きが速くなる。 悠理は高みに追い詰められていく。
「清四郎 清四郎 清四郎…」
「あああああっ!!!」
悠理の体が大きく震えた。初めて達する感覚に悠理は思わず男にしがみついた。
苦しくて 苦しくて 感じさせられて。
「清四郎 好き…」吐息のような甘い声で悠理は小さく囁いた。
悠理が達したのを見届けて清四郎もすぐに高みに昇り詰めていく。
「悠理 悠理 悠理…。」何度も何度も名前を呼ぶ。言わずにはいられない。
清四郎が思いの全てを悠理にそそぐ。
「悠理!」「清四郎!」
悠理は薄れゆく意識の中で 悠理はそれでもはっきりその言葉を聞いた。
「悠理 悠理… 愛してる…愛している…」
>130さん、ありがとうございます。
つい最近、この板を見つけて、2chでお話を投稿するのは始めてなのです。
話を始めたものの、誰も読んでない?もしくは読んでても反応がないので、
「やはり人様の夢」のネタから書いてしまったのはいけなかったのか?と自問していたところでした。
ちょっとハードなRになってしまったので、これもよかったのか?と更に不安になってますが。
いけなかったですかね?これ。
惹かれての作者様
独り言のような夢の話なのに、とても素敵な話にしてくださって
ありがとうございます。
全編読ませていただいてから感想をと思っていたのですが。。。
あの「つぶやき」につながる2人の時間。
大事に書いてくださっているのがわかります。
楽しみにしていますので、最後までお願いします。
板の移転に気づかなかった…。
まさか作品がUPされていたなんて。
「惹かれて」
読んでいてとても切なくなりました。
変わらなければいけなかった悠理、そして婚約。
好きな人にそれを伝えておめでとうと言われる辛さ。
悠理の思いに胸が締め付けられます。
性描写もちゃんと注意書きをされてますし大丈夫だと思います!
この2人がこの後どうなるのか色々考えてしまいます。
>>135さん
作品をUPしていただけるのはすごく嬉しいです!
夢中になって読んでしまいました。
私は板移転に気づかず感想が遅れてしまいましたが
(あと今PCからは書き込みが規制されてるのもありまして;)
「感想は作品が完結してからの方がいいか、途中で言ってもいいのか」
どちらがいいか悩んでる方もいるんじゃないかと思います。
(私も普段、それで結構悩みます)
続き楽しみにしています!
>>79のまとめ掲示板に『惹かれて』をアップしました
私も規制されていて携帯からしか書き込めないので
感想は規制が解除されてからしっかり書きたいと思ってます
切ない清悠に胸がドキドキしています
悠理は太腿にどろりとした蜜が流れる感覚を感じて目が覚めた。頭の後ろには清四郎の腕。
『あのまま寝ちゃったんだ…』
上半身を起こそうとしたが、体が鉛のように重くて簡単には起き上がれない。
その重さが昨夜の出来事が夢ではないことを証明していた。
『こいつ、ずっと腕枕しててくれたんだな。』あたしの頭は重たかったんじゃないかと、腕枕をそっとはずした。
隣で眠る男の頑強な身体は、多少のことではびくともしないことなどは、よく女は知っていたのだが。
漸く上半身だけ起こして男の顔を覗き込む。
あの頃とあんまり変わらないな、悠理は思う。
大学を卒業してから5年もたつのに、清四郎の外見はほとんど変わっていなかった。
もともと大人びていた男だったから年相応に見えるようになったというだけなのかもしれないが。
整った顔だな。改めて悠理は思う。綺麗な肌はその男の顔を尚更、美しく見せていた。
思わずキスをしたくなり、悠理はその知性的な額にそっと口付ける。男は起きない。
この男にしては珍しいことだった。
眠りが浅い性質であるのか、昔なら少しの変化でもすぐに目覚めるヤツなのに。
『相当疲れたんだな。』昨日の情事を思い出して悠理は赤くなる。
「帰らなきゃ。」時計は5時を指している。完全な朝帰りである。
NYのペントハウスのメイド達は、私が連絡もせずに帰らなかったことを気にしているだろうか。
「夜遊びでもしているんだろう」とでも思ってくれるといい…
そう思いながら椅子にたたまれているドレスに着替え始めた。
畳んでくれたんだ。 相変わらず几帳面な男。
そういや学生の頃も、しょっちゅうあたしがほったらかしにしておいた教科書やノートを畳んで机の隅においてくれたりしてたっけ。
そんなことを思い出して、クスリと笑った。
清四郎の目が覚めないうちに帰らなければ。
会っても何を話せばいいのかわからない。
ましてや昨日はっきりと聞こえたあの言葉を、今もしこの男が言い始めたら,,,
______ 悠理… 悠理。 愛してる。 愛しています。________
政略結婚とはいえ、住吉財閥の次男と婚約が決まっている。
あたしにも兄ちゃんにも剣菱を背負っていけるような能力は持ち合わせていない。
父ちゃんと母ちゃんはこの結婚話に「ほんとにオメ、いいんだか?」と言いながらも安堵している。
剣菱の重役達は「これで剣菱も安泰だ」と喜んでいる。
悩んで悩んで結婚を決意した。 苦しい、辛い思いまでして決意したのだ。
今、またあの言葉をこの男から言われてしまったら、この決意が崩れ落ちてしまうような気がした。
あたしと清四郎の道は既に別れてしまっているのだから…
そう思い込もうとしながらも、心の片隅で清四郎が目覚めて引き止めてくれたら,,,と思わずにはいられなかった。
ドレスに着替えて外に出る準備はできた。
悠理はもう一度ベッドの傍に行き、清四郎の寝顔をじっと見る。
忘れないように。しっかりと目に焼き付けておかなければ。
心のどこかで目覚めることを期待しながら。
男は目覚めなかった。
そっと悠理はベッドから離れる。 ドアまで行ってまたベッドの方を振り返る。もう男の顔をみることはできない。
____悠理。悠理。 愛してる.. 愛している…
それは昨日、男が口にした言葉。
思い返しただけで心が震える。苦しいくらいに。
「この思い出があれば生きていける。」
そう悠理は小さくつぶやいた。
そして思い切るように瞳を閉じ、ドアをそっと開け、悠理は静かに出て行く。
心に刺すような痛みを感じながら。
悠理はタクシーに乗り込み、行き先を告げ、後部座席に身を委ねた。
タクシーは清四郎のいる場所からどんどん離れていく。
願いは叶ったはずだった。
一緒にいたかった。一緒にいたくていたくて、寄り添ったのはあたしの方だ。
一線を越えることがわかっていながら、清四郎の部屋に行った。
自分が清四郎を求めた。決して求められたからではない。
与えて、与えられて。思い残すものはもう何もない・・・はず。
それなのに。
どうしてこんなに寂しいんだろう?
思い出にできるはずなのに。
清四郎に抱かれて願いは叶ったはずなのに…わからない。
なぜこんなに苦しいのか、なぜこんなに痛いのか。なぜ涙があふれるのか。
学生の頃、勇気を出して「好きだ」と言えていたら、今が変わっていたのだろうか。
あの頃はその勇気が持てなかった。友人としての清四郎を失う方が怖かった。
あの時、きちんと気持ちを伝えていたら。あの頃の私にもう少し勇気があったなら。
胸が、心が、痛くて痛くて潰れてしまいそうだ。
あまりの痛みに悠理は胸を押さえて縮みこんだ。
息をつくのも苦しいほどに。
パタン。
小さくドアが閉まる。その音で漸く清四郎は目覚めた。
隣にいるはずの悠理がいない。
さっきのドアの音は….悠理!
素肌のまま男はベッドから出て、ドアに駆け寄る。
だがいくらなんでも何も身に着けていない身体でドアを開けることはできなかった。
思わず、ため息をついて天井を見上げる。
政略結婚だからおめでとうなんて言うな、悠理が言った言葉が気にかかって仕方がない。
最中に、悠理は自分の名を繰り返し繰り返し何度も呼び、好き、、好き 大好きだ,,,
うわごとのようにつぶやかれた。
悠理!
あの言葉は真実のはずだ。
このまま行かせてはいけない。今、追いかけなければ、絶対に後悔する。
このまま他の男と結婚するなんて許さない!
彼女への強い強い愛情が清四郎を突き動かした。
この男の本気は誰にも止めることはできない。
清四郎は急いで身支度を整え荷物も整えてホテルを飛び出した。 そのまま会社に向かい、今日するはずだった仕事をダダッと一気に片付けた。これで今日一日、、場合によっては少しくらい休んでも電話とメールでなんとかなるだろう。
運のいいことに今日は金曜日。このまま日本に帰ってしまってもかまわない。
悠理は今日の昼のAJAで帰ると言っていた。東京への便のタイムスケジュールは頭の中に入っている。空港で捕まえればいい。
もし万が一捕まえられなくても、そのまま日本に帰ってしまえばいいだけの話だ。
急いでJFK空港にタクシーを走らせた。
タクシーが空港に滑り込む。この時間ならまだ悠理は空港にも着いていないはずだ。
はやる心を抑えて、ひたすら悠理が姿を現すのを待つ。
理性を失ってはいけない。暴走してはいけない。
そう清四郎は自分に言い聞かせていた。
悠理が姿を現した。 オレンジ色の猫柄ワンピースにデニムのレギンス。キャリーバッグを転がして。
僕の方に視線を向けたとたん、悠理は大きく目を開く。僕は悠理に近づいた。
「なんで? 清四郎…」そう彼女はつぶやいた。
「それはこっちのセリフです。 どうしていなくなるんです?」悠理の腕を掴む。
「朝、目覚めてお前がいないのに気がついて、僕がどんな気持ちだったかわかりますか?」
「だって。だって。あたい,,, あたいは…」
「昨日のことは別れなんかじゃない。 これが出会いなんだ。」
「…出会い?」
「お前が正式に婚約する前にここで出会えた。やはり僕は強運の持ち主のようですね。」
「清四郎…」
「悠理。僕はお前を愛している。 お前もそうでしょう? 昨日、お前が言ってくれた言葉は嘘ではないはずです。」
悠理の目に涙があふれる。
「他の男となんか結婚するんじゃない。」
「無理だよ,,,そんなの。」
「できるはずです。お前はまだ正式に婚約もしていない。お前がほんの少し勇気をだせば、結婚なんてチャラにできる。」
「お前、言ってることわかってんのか? 剣菱の将来がかかってるんだぞ?」
「僕が背負います。剣菱の将来も。お前も。 僕を信じろ。」
「はあ?あたしも背負うって、、、お前、自分で何言ってんのかわかってんのかあ?」
「わかってますよ!今の婚約の話をちゃらにして、僕と結婚しましょうと言ってるんですよ!」
絶句。呆然。
「おじさんたちに婚約をちゃらに、と説得するなら、そうしないと納得しませんよ?
剣菱の将来がかかってるんだし。」
「お前、前ん時ボロボロになったじゃねえか!」
「何、そんな昔のことを…あの時よりずっと僕は成長してますよ?お前と違って自分を磨く努力はしているんですから。」
「お前なあ…」
「僕を信じろ」
「清四郎…」
「僕を信じてくれますよね?」
悠理は男に抱きついた。ここが空港であることもすっかり忘れて。
「うん。。。うん。 信じる。清四郎を信じる。」
その後は涙で声にならなかった。
清四郎なら信じられる。一緒なら何事も超えていける。
今までもそうだったように。
終わりじゃなくてこれが始まり。
一緒なら未来が見える。あたしと清四郎の未来が。
「しかし、悠理にあんな色っぽい挑発ができるなんて驚きましたよ」
「はあっ?」
「『あたしがそんなに簡単に折れるかよ』でしたっけね?あんな誘い文句を言えるくらいになったんですねえ。。」
「お前なあっ!あれはあれだぞ?お前が『折れそうだ、壊れそうだ』なんて馬鹿なこというからだぞっ!」
「でもお前が言ったような言葉を世間では挑発っていうんですよ。」
「か,,,勘違いするなあっ!このどすけべっ!」
「ばかっ!声が高い!」
二人が座っている席はファーストクラス。
周りの人間も「何事か?」と振り向いている。
あわてて口を押さえた悠理に、呆れて額に手をあて、ため息をついた清四郎。
「こんな公衆の面前で『どすけべ』呼ばわりですか。」
そう言った清四郎に悠理は上目遣いでいたずらっこのように言い返した。
「でもやっぱりお前って、すけべだと思うじょ?」
「それはどーも。男にスケベは褒め言葉ですよ」
「褒めてないっ!」
似てないようで、お似合いの二人。
飛行機の小さな窓の向こうには青い空が広がっている。
>135で「いけなかったですかね?」というコメを残したところ、
「誘い受け」だとメッセージをいただきました。
この板のルールに乗っ取らず、不愉快な思いをさせたことをおわびいたします。
このお話、続きます。
きちんと婚約話がなしになるまで続けようと思ってますが、
お話としては、くっついた後なので面白くなくなると思います。
ゆるりと見守ってください。
>>148 あまり気にしない方がいいと思います。
『惹かれて』のお話が好きなので、続けて頂けるとうれしいです!!
これからも楽しみにしていますね〜〜〜♪
自らサイトの内容さらさなくても…ちょっと落ち着いて
作者様
この2人にはせつない恋話が似合うとは思いつつ
やっぱりハッピーエンドがいいですね。
今後の展開も楽しみにしています!
152 :
名無し草:2008/07/20(日) 14:35:52
保守
静けさの中、ファーストクラスに5人の男が怒鳴り声とともに流れ込んできた。
全員が何事か?と振り向いたとき、5人のうちの一人の男が声高に太い声で話し出す。
「この飛行機はたった今、われわれによって占拠された。」
男は小さなペースメーカーを見せ、
「これは簡易爆弾である。われわれの指示に従わなければこの機内で爆破する」
ざわざわざわ。
ええっ!!! ひっ!と驚く声をあげるもの。
事態の深刻さを認めて青ざめるもの。
悠理は英語でぺらぺらとしゃべる男に何を言われているかわからなかったものの、
ハイジャックだということはおぼろげにわかった。
腰を浮かしかけた悠理の腕を、隣に座っている清四郎はムズとつかみ静かに首を横に振った。
「悠理ハイジャックです。落ち着いて。くれぐれも暴走しないでください。」
清四郎の冷静な目と言葉が悠理を落ち着かせた。
浮かしかけた腰をストンとシートに戻す。
「清四郎。」不安と動けないもどかしさの混じったような顔を向けると、
「大丈夫。きっとチャンスはある。今は相手の言うことに従いましょう。」
と清四郎は小声で返してきた。
清四郎の「大丈夫」の言葉で少し悠理は詰めていた息を吐いた。
_____大丈夫だ。お前は絶対死なないから。
飛行機が落ちようがビルから落ちようが絶対死なない。保障してやるよ___
いつだったか清四郎に後ろから抱きしめられて言われたセリフ。
大丈夫。大丈夫。清四郎がいる。
乗客、乗務員一同 少しの間、動揺したが「騒ぐな!」の一言でシンと機内は静まり返った。
「全員、頭の後ろで手を組め」
全員、言われるまま頭の後ろで手を組む。
男たちが次々とロープで手を縛っていく。
「女は紐で縛らなくても問題ないだろう。どうせ何もできやしない。自由にさせておけ。」
ファーストクラスに乗っている女性は悠理ともう一人だけ。
他の男性は全員紐で手を縛られてしまった。
*******
「ここで臨時ニュースをお知らせいたします」
「ニューヨークから東京行きのAJA207便がハイジャックされた模様です」
女性アナウンサーが緊張した面持ちで話だしたとたん、テレビを流していた剣菱家で衝撃が走った。
「AJA207便って、、お嬢様が乗っている飛行機じゃありません?」
悠理が留守にしているので、平穏だった剣菱家があわただしくなる。
早速、そのニュースは伍代に知らされ剣菱商事ビルにいる剣菱万作と豊作、そしてロンドンにいる百合子に報告された。
「すぐ、時宗と魅録君に連絡するだよ!」
もちろん伍代はこの二人以外の仲間にも連絡することを忘れない。
剣菱邸に次々と仲間が集まってきた。
婚約者である住吉啓も連絡を受け、剣菱邸に駆けつけた。
「伍代さん、剣菱会長、悠理さんが乗っているって本当ですか?」
真っ青になって震えているようにさえ見える。
対照的に彼女の古い友人達は驚きよりも呆れが先に立った。
「ま〜た悠理なのぉ?まったくあの子ってば、トラブルメーカーなんだから!!!」
「本当ですわ!こんなに度々、事件に巻き込まれてると本当に友達やめたくなりますわ。
お弟子さんにつけるお稽古をキャンセルしてきたんですのよ。」
「あら私だって、ママに後は任せてきちゃったわ。本当に乗ってるのかしら。」
「よせよ。悠理に落ち度があるわけじゃないだろ。確かに悠理はそういう事件に巻き込まれやすいけど。ハイジャックなら飛行機ごとボンッてこともありえるんだぜ」
しかし万作の方もこういうことは既に慣れっこで、それほどあわてた様子はない。
「悠理さんは大丈夫でしょうか。」
おそらく初めての大事件の遭遇で住吉啓は、みっともないほどおろおろしている。
「あ、そーだがや。紹介しとくだ。住吉さん、この子達は悠理の友達だがや。」
「おうわさは悠理さんから。。」と、自己紹介をも一通り終わらせると、お茶がでてきて、友人たちはソファにどかりと座って、優雅に茶などすすっている。
住吉はその光景を非常に異質なものに感じ、居ても立ってもいられない。
そのとき、テレビから乗客者名簿が発表された。
日本人と思われる名前を次々とアナウンサーがつないでいく。
…タカハシさん。
ユウリ ケンビシさん。
名前を聞いたとたん、魅録は舌打ちし、可憐と野梨子は「やっぱり」とため息をついた。
住吉啓は青ざめていた顔に更に震えがきている。
セイシロウ キクマサムネさん
「清四郎が一緒ですわ!」
「清四郎が乗ってる!」
「アイツも一緒だったのか!」
「清四郎君が一緒だがや!!」
ほとんど同時に言葉を発したかと思うと、
「「「「なら大丈夫ですわ(だがや、よ!)!」」」」
と胸をなでおろす。
「しかしなんだって清四郎が乗ってるんだ?野梨子、清四郎が一時帰国するって聞いていたか?」
「いいえ、知りませんでしたわ。前は一時帰国の時にはメールでも電話ででも、
きちんと連絡してきてましたのに。」
「じゃ、急に帰国してきた、ってこと?」
「多分、そうだと思いますわ…」
「清四郎さんって??」話に割って入った住吉が、可憐たちに尋ねた。
「私たちの仲間です。彼が一緒なら大丈夫ですわ、きっと。」
野梨子が有無を言わせないような声音で凛と告げた。
「まったく人騒がせですわ、悠理はいつも。」
「いつも,,,って。皆さん、ハイジャックですよ?どうしてそんなに暢気にしていらっしゃるんですか?」
野梨子に「清四郎がいるから大丈夫」と、あれほど凛と断定されたのにも係わらず、
住吉啓はいらついているようで、うろうろとあたりを歩き回る。
あまりの落ち着かない様子に野梨子がビシッと言い放った。
「住吉さん、しっかりなさってください。悠理はトラブル体質ですのよ?
これから悠理と一生を共にするなら、このくらいのことには動じないくらいになっていただかないと
先が思いやられますわ!」
ぴしゃり、と野梨子が口にすれば。
「ほんとよ〜。トラブル体質の上に霊感がものすごーーーく強くて、しょっちゅうその手のトラブルにも巻き込まれるのよ。
私なんかあの世に連れて行かれそうになったんだから!」
「悠理の誘拐や拉致、監禁なんて珍しいことじゃないからなあ。もうどれくらいあったかなあ?」
10億だろ、都知事の時だろ、マオタイの時もそうだし、修学旅行で監禁されたこともあったよなあ、、、
などと魅録は数え始める。
「男山とタマとフクが誘拐されたこともありましたわよねえ。」
「あの時はほんと、もうだめかと思ったわあ。」
話を聞いているだけでどんどん青ざめる住吉。
「悠理さんすごいですね。」といいながら、完全におじけづいている。
「ほんとに悠理はトラブル体質なんですよ!
住吉さん、これから大変だと思いますけど、多少のことは覚悟してた方がいいわよ。」
可憐にあっさり言われ、住吉は固まった。
いまどき飛行機のハイジャックはこんな簡単に起きませんが、
悠理が婚約者と再会する前に事件を起こしたかったので、
ハイジャックを書きました。
二時間後。
犯行グループの緊張が解ける頃、清四郎は行動に移した。
目線で悠理に合図を送る。悠理の方も目をキラリと光らせた。
前もって悠理には小声で『大声は出すな』と言ってある。あとは実践に持ち込むだけだ。
トイレに行く旨を告げて、犯人2人にぴったり後ろに張り付かれて、トイレに消えていく。
清四郎の後ろ手の紐が解かれる、、それと同時だった。
ガツッ!!バキッ!!!
その音に驚き、他の犯人がトイレに向かう。
『させるか、このヤロォ!!!!』
小声でつぶやき悠理が飛び出し、後ろからその犯人に飛び蹴りをくらわせた。
後ろから頭に飛び蹴りを食わされた方はたまったものではない。
「ぐっ!!!」と声を出したかと思うと、バランスを崩し、前のめりにドサッと崩れ落ちた。
起きる間もなく、悠理は強烈パンチと蹴りを入れ、胸元に入っていた爆弾を奪い取る。
『これさえ取ればこっちのもんだ!!!』
他の乗客達が声を出そうとするのを、口に人差し指を立て、「シッ!」と黙らせ、悠理はガツッ!!ガツッ!と腹と顔を踏んづけ気を失わせた。見張りのもう一人もすぐさま悠理に向かっていくが、所詮、喧嘩馴れした悠理の敵ではなかった。
キックボクシングさながらの連続キックを浴びせられ、ものの20秒でこちらもダウンした。
トイレの前の通路では、一瞬で清四郎に気を失わされた犯人二人が転がっている。
騒ぎを聞きつけ、「何事だ?」と他のクラスの見張りに行っていた犯行グループ4人が姿を現すと、その4人も二人であっという間に片付けた。
しかし、まだ犯人は操縦室に二人残っているはずだ。まだ戦いは終わっていない。
操縦室にいる犯人たちに異変を悟らせてはいけなかった。
スチュワーデスにロープを持ってこさせ、失神させた犯人達を縛り上げ、ガムテープで口を押さえる。
残りは後、二人。
すみません。上の159ですが、最初の数行が抜けてましたのでUPしなおします。
_______
静まり返った機内。
これといったチャンスもないまま刻々と時間は過ぎていく。
ある男性が「トイレに行かせてください」と犯人グループに頼んだ。
これは希望がかなえられ、トイレの時だけは紐をはずすことが認められる。
清四郎は「シメた。これで大丈夫だ。」と確信した。
二時間後。
犯行グループの緊張が解ける頃、清四郎は行動に移した。
目線で悠理に合図を送る。悠理の方も目をキラリと光らせた。
前もって悠理には小声で『大声は出すな』と言ってある。
あとは実践に持ち込むだけだ。
トイレに行く旨を告げて、犯人2人にぴったり後ろに張り付かれて、トイレに消えていく。
清四郎の後ろ手の紐が解かれる、、それと同時だった。
ガツッ!!バキッ!!!
その音に驚き、他の犯人がトイレに向かう。
『させるか、このヤロォ!!!!』
小声でつぶやき悠理が飛び出し、後ろからその犯人に飛び蹴りをくらわせた。
後ろから頭に飛び蹴りを食わされた方はたまったものではない。
「ぐっ!!!」と声を出したかと思うと、バランスを崩し、前のめりにドサッと崩れ落ちた。
起きる間もなく、悠理は強烈パンチと蹴りを入れ、胸元に入っていた爆弾を奪い取る。
『これさえ取ればこっちのもんだ!!!』
他の乗客達が声を出そうとするのを、口に人差し指を立て、「シッ!」と黙らせ、
悠理はガツッ!!ガツッ!と腹と顔を踏んづけ気を失わせた。
見張りのもう一人もすぐさま悠理に向かっていくが、所詮、喧嘩馴れした悠理の敵ではなかった。
キックボクシングさながらの連続キックを浴びせられ、ものの20秒でこちらもダウンした。
トイレの前の通路では、一瞬で清四郎に気を失わされた犯人二人が転がっている。
騒ぎを聞きつけ、「何事だ?」と他のクラスの見張りに行っていた犯行グループ4人が姿を現すと、
その4人も二人であっという間に片付けた。
しかし、まだ犯人は操縦室に二人残っているはずだ。まだ戦いは終わっていない。
操縦室にいる犯人たちに異変を悟らせてはいけなかった。
スチュワーデスにロープを持ってこさせ、失神させた犯人達を縛り上げ、ガムテープで口を押さえる。
残りは後、二人。
「悠理。スチュワーデスの服を着ろ」
「なんで?」
「操縦室にコーヒーを持っていくんだ。お前の背だったらスチュワーデスにも化けられるだろう?」
「スカートじゃ、暴れられないぜ?」
「悠理だったら大丈夫ですよ。それに今更でしょう?」
悠理はキロッと清四郎を睨んだが、スカートで暴れたのは過去にもある。
ものの見事に破いてしまったが。
そういえば、あの時も清四郎が一緒だった。モナコで同じ縄で一緒に縛られたのだった。
スカートは未だもって好きではないが、そんなことを言っている場合ではない。
スチュワーデスに予備の制服を借り、ヒールの黒靴も借りて、着替えてコーヒーを操縦室に持っていく。
「コーヒーをお持ち致しました。」
犯人がちょっとだけドアをあけて制服を着た悠理を認めると、「入れ」と首を振って合図した。
ドアが開かれる。 そのドアを悠理は思い切りよくバーーン!と開けた。
「何をするっ!!!」
犯人が悠理の手を掴もうとするが、もちろんそんなことで掴まる悠理ではない。
すかさず、ガツッ!とキックをくらわせた。
悠理の後方で姿を隠していた清四郎はキックを繰り出す悠理の側をすり抜け、
操縦席に乗り込んだ、、と思ったら、最後の犯人を気絶させていた。
しかし、悠理の方はこれではすまなかった。
馴れないヒール靴とスカートでのキックにバランスを崩し、ふらついた。
「うわっっ!!!」
犯人に殴りつけられそうになったその瞬間。
ガツッウウウウ!
派手な音がして、悠理は思わず目をつぶった。
しかし殴られたのは悠理ではなかった。
悠理の危機にすばやく反応した清四郎により、
強烈パンチを食らわされた犯人はその場に倒れこんだ。
「やったっ!!!清四郎!」
清四郎は休むことなく、残り二人もロープで縛り上げる。
「終わりましたな。」
「うん!!」
「お前、相変わらず強いな。」
「悠理こそ衰えませんね。久々に悠理と戦った気がしますよ。」
二人は顔を見合わせ、手でガッツポーズをした。
「やったーー!これでメシが食えるっ!」
「,,,やれやれ、お前はそれですか。変わりませんね。」
臨時ニュースを申し上げます。
ただいま、AJA207便から入った連絡によりますと、ハイジャックは失敗に終わり、
飛行機は若干の遅れで成田に無事着陸できる見込みです。
「ほら!やっぱり大丈夫だった!」
「きっと清四郎と悠理ですわよ。」
「違いねえ。」
剣菱家ではゆるりとした空気が流れたのだった。
しかしただ一人、住吉啓だけは「よかった、悠理さん…」と安堵した表情は見せたものの、
再び考え深そうな表情に変わっていた。
機内では拍手喝采が起きていた。
どこから見ても紳士然とした清四郎と、華奢な佳人、悠理の予想外の活躍に。
もっとも悠理の場合、周りの注目を集める中、その後配られた機内食を犯人の分までたっぷり5人前は平らげ、
周囲を呆然とさせたものだった。
「相変わらずの食欲ですな」
「だって、朝もあまり食べられなかったんだもん!」
「なぜですか?早い時間に帰っていったじゃありませんか?」
「ぐっ!!!」
言えるもんか。
清四郎のホテルを出た後、胸が苦しくて朝食が食べられなかったなんて、言えるもんか。
AJA207便は成田に着いた。
清四郎たちが成田に着くと、仲間たちは到着ロビーで待ちうけていた。
「よっ!おつかれー。清四郎、久しぶりだな。くるなら連絡くらいよこせよ。」
「急に来たんですよ。」
「えへへ。昨日、パーティーで会って、つれて帰ってきちゃったよ。」
「悠理に会ったら、皆にも会いたくなりましてね。ちゃっちゃと仕事を終わらせて、一緒に帰ってきました。」
久しぶりの仲間の歓迎に少し照れくさい。
「乗客リストに清四郎君の名前があったから安心しただよ。」
「悠理だけだと暴走しますものね。」
「清四郎がいれば安心よぉ!」
少しムッとした悠理は声を大きくして反論する。
「あたしだって頑張ったんだぜぇ?」
「やっぱりハイジャックをやっつけたのはお前らだったのか!
そうじゃないかと思ってたけどよぉ。」
「清四郎がスチュワーデスの制服着ろっつーからさあ、
スチュワーデスのかっこまでしちゃったよ。」
「下手にスチュワーデスに頼んで、犯人に人質にでもされたらやっかいですしね。
悠理なら背も問題ないですし、なかなか似合ってましたよ。」
「ヒールまで履かされたもんだから、よろけちゃって、殴られそうになっちゃったよ〜。」
「どーせ清四郎に助けてもらったんでしょ!」
「えへへへ。まーな。」
友人達に囲まれ、変わらない信頼を寄せられていることに清四郎は安堵する。
ことに悠理の父親に信頼を寄せられているということの再確認は、
これから起こす行動に自信を持たせるのに十分だった。
その場には住吉啓もいた。
「悠理さん、よかった。心配しました。」
「あ、、、来てくれてたんだ。」悠理は思わず俯いてしまう。
住吉啓があたしを心配していた…これから婚約を破談にしようとしているのに。
悠理の気持ちが皆と会えた喜びから重苦しいものに変わる。住吉啓と顔を合わせられなかった。
頭によぎるのは清四郎との夜。まだきちんと破談にしていない時点での
あの行為は住吉啓に対しては裏切り以外の何物でもなかった。
その後ろめたさにいたたまれなくなった。
一方、住吉啓の方も顔をあげなかった。
悠理は自分がうつむいていたので、住吉が自分の顔を、見ていないことなどには気がついてもいなかったが。
万作にうながされて、空港を後にし、剣菱邸に向かった。
夕方、話があるからと清四郎だけ残り、友人達は剣菱邸を後にした。
「父ちゃん、兄ちゃん。住吉との婚約、やめたいんだ。」
「?!,,,どういうことだがや。。」
「父ちゃん。あたし、好きな人がいる。」
「…」
「それは、そこにいる清四郎君のことかい?」
万作の言葉をさえぎって話に入った豊作は、清四郎をちらと見て優しく悠理に尋ねた。
悠理もチラと清四郎の方を見たが、小さく「うん。」と頷きそのまま俯いた。
「清四郎君も同じ気持ちだと思っていいんだね?」豊作は清四郎に向き直る。
「はい。僕は悠理さんを愛しています。おじさん、悠理さんを僕にください。」
ほんの少しの間の後。
「よくわかっただがや!婚約は取り消しだ。悠理はおめに任すだ!」
剣菱万作は叱り飛ばすかのような勢いで決着をつけた。
決断は早かった。悠理たちが拍子抜けするくらいに。
万作にしてみれば、悠理が住吉啓を愛していないというのはよくわかっていたから、
婚約破棄を予感していたのかもしれなかった。
まさか悠理が別の,,,それも清四郎と結婚するということは、全く予想外のことであったが。
「母ちゃんに連絡してくるだよ」と万作が部屋から出て行く。
万作が部屋から去った後も沈黙がしばらく続いた。その沈黙を破ったのは豊作だった。
「さあ、悠理。清四郎君。少し、お茶でも飲もう」
「あの…兄ちゃん、今更ごめん。」
「ごめん?なんで謝るんだい? 確かに、婚約内定取り消しのことは一時的には剣菱には不利益だろうけれど、
本当にこの不利益は一時的なことなんだよ。
清四郎君は何十万人,,,いや何百万人に一人の逸材だからね。
長い将来を見据えたときに、彼が剣菱を引っ張ってくれる方が住吉と政略結婚するより
ずっと頼もしいさ。」
その言葉に悠理ははじかれたように兄の顔を見上げる。
さらに兄は清四郎の方に顔を向けて、いたずらっぽくこう言った。
「それに清四郎君は父さんと母さんのお気に入りだからね。
僕にしたって、住吉さんより清四郎君と仕事をした方が楽しそうだしね♪」
「お手柔らかにお願いします。」と清四郎はくすっと笑った。
しかし、豊作の優しい顔はここまでだった。
彼はゆっくりと悠理に向かい、諭すようにこう言った。
「住吉さんには悠理からきちんと説明しなさい。結婚すると言ったのは君なんだからね。
きちんと自分でケリをつけてくるんだ。」
有無を言わさぬ調子で。
翌日、悠理と住吉はレストランの個室で向き合っていた。
「で、何ですか?お話って。」
住吉に促され、悠理は一瞬の間を置いた後、立ち上がって頭を下げた。
「ごめんなさいっ!好きな人がいます。婚約の話、なかったことにしてください!」
一気にそう捲くし立てた。
怖くて顔が上げられない。もとより、言うだけで精一杯で、顔を見ることまでの余裕がなかった。
住吉の方は絶句したものの、すぐに穏やかな顔になって、
「実は僕も婚約の話はなかったことにしたいと思ってたんですよ。」と言った。
婚約は破談になった。
住吉啓の方は、悠理の乗った飛行機がハイジャックされて、
「これから悠理と一生を共にするなら、このくらいのことには動じないくらいになっていただかないと
先が思いやられますわ!」と、気品と気位の高さを感じさせる黒髪の美女に、
凛と断定されたのが堪えていた。
住吉の方も悠理を好ましくは思っていたものの、愛していたわけではなかった。
悠理の細かいことにくよくよしない態度は、好きだった。
彼女と一緒にいたらそこそこ楽しいだろうと。
けれど、悠理の友人達に「今から覚悟しておいたほうがいい」と言われて、自分が甘さを思いしらされたのだった。
何より成田で、悠理は怖がるどころかむしろ楽しそうに戻ってきたのが住吉の惑いを決定的にした。
成田で見た悠理は住吉が今まで見た中で、一番いきいきとしていたから。
あの表情を見て、「これはだめだな」と住吉の方も感じたのだった。
悠理だけでなく住吉の方からも破談の話になり、あっけなく合意した。
清四郎の方も明日、一旦アメリカに帰って今の会社を辞め、
帰国してから剣菱に入社することが瞬く間に決まった。
今、二人は剣菱邸の悠理の部屋の中。
「お前、実家に泊まらなくていいのかよ。」
「昼間は顔、出しましたしね。それより悠理と一緒にいたいですから」
その言葉が悠理を暖かくさせる。
「えへ。あたしも。」
どちらからともなくお互いの唇を寄せ合う。
明日になれば清四郎はアメリカ、悠理は東京。また離れ離れの生活。
けれど5年前の清四郎の留学の時の苦しさを伴う寂しさではない。
二人の道はようやく一つに重なろうとしている。
FIN
以上で終了です。
ネタを下さった
>>113さん、ありがとうございました。
夢の中ではくっついていないようでしたが、「ハッピーエンドで誰か書いてくれないかな」というレスに甘えて、
勝手にくっつけてしまいました。
くっついた後、ぐだぐだした感じになってしまいましたが、最終回までたどり着きました。
初投下でしたが、結構自分でも楽しんで書くことができました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
惹かれての作者様
113です。
ドキドキしながら読ませていただきました。
かわいらしいエンドにしてくださって、ありがとうございます。
シリアスの切ない恋もいいけど、やっぱり2人には幸せに
なってほしいですよね。。。
あんな夢見ておいて随分な変わり身だとおもいますが。
また、どなたかかわいらしい2人に恋話を書いて下さることを
期待してます。
長編完結乙です!闘う二人が凄く好きだ〜!
有閑世界ではハイジャックどころかテロ誘拐怪奇現象なんでもアリですよねw
しかしハッピーエンドっていいなぁ(うっとり)
あらためて大作完結おめでとうございます!エロスも万歳!
以前ぽちぽち作った話ですが、投下します。
清四郎が、変だ。
視線が合えば、逸らされる。
近寄れば、距離をおかれる。
わざと大袈裟に馬鹿な事をしでかしてみても、いつもの嫌味や皮肉が飛んでこない。
なんだよ、あたいが何したってんだ。
最初は、不安になった。
あたいが馬鹿なのは自覚してるから、また何かしでかしてしまったのかと。
だけど、思い当たる事がない。
いつもと変わりない日常を過ごしていたはずだ。
次に、腹がたってきた。
部室でも、皆で集まって遊んでいても、とことん無視してきやがったから。
例えあたいが馬鹿やってたにしても、どれだけ根にもつインケンヤローなのかと、
清四郎のいないところで不満と怒りをぶちまけた。
皆は苦笑しつつ、あたいを宥めてきた。
清四郎が変になった理由を知っているみたいだった。
でもその理由を教えてくれない。
それぞれ顔を見合わせて訳ありな表情をしている。
美童が「清四郎もようやく思春期なんだよ、わかってやろうよ」と言ってあたいの頭を撫でた。
なんだよそれ。
シシュンキって、ダチを理由もなくシカトする事なのかよ。
そんなのわかんねーよ。
そして今ではもう、あたいも清四郎を見ない。
近付かない。
馬鹿やった時にあたいをからかう役目は、魅録になった。
よく考えたら、あいつの嫌味も皮肉もイジワルにもいーかげん腹が立ってたんだ、清々する。
そう思うのに、気分は日に日に沈んでいく。
不思議な事に、あたいが無視をはじめたら、清四郎から物言いたげな視線が向けられるようになった。
魅録や美童と派手にじゃれつきあってたら、躊躇うように清四郎の腕が伸びてきたから、
あたいは「魅録!美童!次行こうぜ!」とその手を避けた。
いまさら馬鹿にすんな!あたいは清四郎なんていなくても、毎日楽しいんだ!
次の店まで腕を引っ張られた二人は困った顔をしていたけど、あたいは気付かないフリをした。
同じ部屋にいるのに無視しあうあたい達に、他の四人は、次第に気を遣うようになってきた。
今日は部屋の隅で、美童が清四郎にごちゃごちゃ言ってるみたい。
放っておいてやればいいのに。
ケンカを吹っ掛けてきたのは清四郎だ。
あいつだってあたいと話さない方がいいんだよ。
「魅録、付き合って」
あたいが立ち上がりざま放った言葉に、全員が弾かれた様に顔をこちらに向けた。
部屋の隅にいた清四郎と美童も驚いた表情をしていたので、あたいは何なんだと眉をひそめる。
「…ツーリングだよ」
なんともいえない室内の雰囲気に、誰に言うともなく呟いて、鞄を引っ付かんで部室を出た。
散々、海岸線を走り。
からんできた男共を一人で蹴散らし。
まだ帰りたくないと我が侭言って入った店で浴びる程飲んで。
なのに、どんどん沈んでいくこの気持ちは、なんなのか。
気付けば、魅録の姿はなくなっていた。
にゃろうトンズラしやがったなと思いつつも、次々と酒を飲み干す。
全然酔えないよ、魅録。
ぼんやりと薄暗い天井を見上げていると、ふいに影がさした。
「…悠理、帰りますよ」
なんでいるんだよ。
どのツラさげて話しかけてんだ。
あたいがフイと顔を背けると、隣に座ってきた。
酔えない酒が更に不味くなるとばかりに、あたいは席を立とうとした。
が、その腕を掴まれる。
「悠理」
「………」
「…悠理」
「………」
「悪かった」
「……………」
「お願いですから、こちらを向いて下さい」
あたいは自分の靴先をひたすら見つめる。
派手なエナメルが照明に照らされてきらきら光っていた。
「今回は素直に謝ります。だから、元通りになりましょう」
「……………好き勝手言うな」
「すみません、少し───動揺、したんです」
何にだよ、とはあたいは聞かなかった。
「悠理は、何も悪くないんです」
わかってるよ、ンなことは。だから怒ってんじゃねーか。
「僕が、全部悪いんです。今回の事で、自分の気持ちを理解しました。
僕は──悠理に避けられたり嫌われる方が、辛い」
なんだよ今更。
原因はお前の方のくせに。
あたいを無視したくせに。
あたい、すっごく、すっごく、つらかったのに。
あたいの腕を握り締めた清四郎の手に、痛いほど力が込められて。
あたいは、ワケわかんないんだか、悔しいんだか、嬉しいんだか、本当にわかんなくて。
気がつけば、ボロボロ涙をこぼしていた。
清四郎の指先が、それを拭うけれど。次から次へとあふれてきて止まらない。
「ば、かやろ…」
「そうですね、馬鹿でした」
「インケンヤロおぉ…」
「…否定しません」
「………せいしろ、なんか、キライ、だあ」
「……それは困りますね」
よしよし、と頭を撫でられる度に、新たな涙が浮かんでくる。
ついには大声で泣き出してしまったあたいを、清四郎は躊躇うように抱きよせた。
「泣くな、悠理」
「………おまえのせーだ馬鹿」
「……そんな可愛くない事を言うのは、この口ですか」
「いひゃい」
あたいを膝に乗せて涙を拭ってくる清四郎の笑顔は、なんだか別なヒトみたいで。
あたいは清四郎のシャツに顔を押し付けて、涙を隠した。
なんだか、くすぐったかったから。
めちゃくちゃな気持ちは全部、目の前のコイツとお酒のせいにした。
あたいと清四郎は、一ヶ月ぶりに仲直りをした。
清四郎からの御詫びがわりの高級料理攻撃にコロッと騙され……
いやいや、特別にこの悠理様が許してやったんだ。
未だに清四郎がどうしてあたいを無視したのかはわかんないけど、まあいいや。
でもあれから、清四郎が、変だ。
視線が合えば、微笑まれる。
近寄れば、意味もなく腕を引っ張られる。
いつもの様に馬鹿な事をしでかしたら、裏のある悪党笑いじゃなくて、本当に優しく微笑むもんだから、不気味だ。
皆は理由を知ってるみたいだけど、ニヤニヤしてるばかりで教えてくれない。
美童が「清四郎も観念して開き直ったんだよ」と笑ってた。
───今度は何なんだよ!あたいが何したってんだ!?
ほらまた清四郎があたいを見てる気配がする!寒気がするぞ!?
今日こそ!今日こそは美童と魅録をふんじばって吐かせてやるからな――――!!覚えてやがれ!!
以上です。9レスお借りしました〜。
情緒障害者の清四郎が、恋を自覚したら。
最初は「僕としたことが有り得ない…!」と戸惑うのではないかな、と妄想。
そして相手を無視。
その結果、好きな相手に無視されると逆に気になる。
あれ?まるで小学生の恋愛な清四郎バージョンですみませんw
こんな清四郎でも、Hは百戦錬磨です、きっと!
自サイトにUPしてんなら投下しなくていいじゃん。
激しくモニョる。
同意
ささやかな変化、良かったです!
小学生的な恋愛w
なるほどそうかもなぁ〜と納得。
めっちゃ楽しく読ませてもらいました〜ありがとです。
最近ココを見つけた自分としては、作家の自サイトなんて知らないので
2ちゃんで手軽に読めるとありがたいなと思うのです。
せまいジャンルなんだからサイトなんてすぐ判るよ。
(19)からは、自サイトのみでUPすれば良かったんじゃね?とは思う。
前スレでサイトの話はしないようにしようって言ってなかった?
サイトを知ってるならここじゃなくてそのサイトで言えばいいんじゃないかな。
>ささやかな変化
原作の二人みたいで良かったです。
続きをぜひ読みたいです!
>>190 その通りだと思う。
凸させるような事言うなよ…
黙ってロムってたけどさ・・・、なんかもういいじゃんかと。
おいらは自サイトなんて、言われないと気付かなかったよ。
それに、2ちゃん投下の暗黙のルールなんて、半年ロムってないとわからないんだから仕方ないじゃん。
最近ここ見つけた方みたいなんだからさ。
新しい職人さんがせっかく投下してくれたのに・・・
それよりも185さん、直前に投下してる職人さんいるんだから、もっとなんか他に言うことあるんでないかい?
最初、直前の職人のことを言ってるのかと勘違いしたよ。
総合カプスレの方だって、サイト持ちの作家はいるでそ。
でも別に問題になっていない。
なんで問題になってんの?
ここが荒れたら喜ぶ人もいることだし、この話はこの辺で。
ずっと思ってたんだけど・・・もう一度本スレに統合したい。
なんだかんだで寂れていくこのスレを見ていたくないし。
手遅れになる前に
なんで清×悠カプだけスレ別れてるの?
本スレに統合とかしていいの・・・?
清悠派がスレ荒らしてると思われてそれでこれ以上荒れるの嫌だからってスレ別けられたんじゃなかった?
またスレが荒れて荒らしに「清悠派が荒らしてる」とか言われるのは辛い
手遅れってどういうこと?
じっさいみんなは統合したいの?
このスレ、清悠派のサイトの管理人からも嫌われてるからなあ。
惹かれての作者は違うみたいだけど。
できれば戻りたい。
え、なんで嫌われてるの?
>197
野梨子嫌いな荒らし(おそらく清悠好き、あるいは清悠好きを装っていた)がいて、
本スレのパート28のレス500くらいから、暴れまわっていた。
ttp://houka5.com/yuukan/thre/t28.html 具体的には、清野関係のSS、あるいは野梨子中心にしたSSが投下されたら、
下品なAAを貼り付けたりして、荒しまわっていた。
もちろん荒らしが本当に清悠好きかどうかなんて分からないし、
本当に清悠好きだったとしても、別に一般の清悠好きには関係なんかなくて、
単なるとばっちりだったんだけど。
ただ、上記の荒らしはあまりにシツコクすぎて、
住人たちの忍耐の限界というか、スルーできないことになって、
それが荒らし憎しが、清悠派憎し、みたいに混同されてしまった感じ。
まあどちらかといえば清悠派は被害者。
こう書くと、本スレ住人が悪いみたいに見えるけど、
清悠派の方も過剰防衛というか、他カプ派を攻撃してしまったり面はあると思う。
このスレの前スレを立てたのは、荒らし本人か、荒れてる状態を楽しんで煽っていた人と考えられるんだけど、
それにうかうか乗っちゃって移動したあたりとか。
どちらにせよ、本スレ住人も、ここの住人も、荒らしが原因ですごく感情的になっていて、
元は同じ有閑好きなのに、争ってしまった。
私の目から見た騒動はこんな感じなんだけど、
あくまで主観だから、「それは違う」と思う人もいるかも。
このスレの最初の方でも誰かが言ってたけど
本スレは清悠話するのも作品書くのも禁止されてないんだよね?
ここを見たくない人や本スレで話したい人は本スレで話せばいいし
このスレに残りたい人は残ると個人の自由でいいんじゃない?
確かに。
209 :
名無し草:2008/08/06(水) 22:23:21
いつも、まとめありがとうございます!
PCからの書き込みがずっと規制されっぱなしで辛い
ほしゅ
tes
212 :
211:
ごめん。
PCが規制されたままだと思ったから内容のないレスしてしまった。
「惹かれて」「ささやかな変化」
どちらの作者さんもお疲れ様でした!
そしてステキな作品UPありがとうございます!
清悠作品が読めることが嬉しくてニヤニヤしっぱなしです。
>>207さんもいつもまとめありがとうございます!