933 :
名無し草:2007/07/21(土) 22:39:18
ニコ。
東京に上京してきてから住み続けたアパートを、大家の命令で立ち退くことに
なった。新しい住処を探して、連日会社帰りに不動産屋を見てまわる。
その帰りに寄るのは、あの野原。
連絡のつかなくなったニコ、どうしているんだろう。
もう、俺を忘れたただろうか。
以前は彼女の家までこっそり様子を見にいった。
干してある洗濯物に可愛い服があったので、ニコは元気なのだと思った。
ただ何度目かに隣の家のオバサンに、下着泥棒と間違われて逃げるはめに
なってしまい、あれ以来行ってない。
ニコ、
ねえ俺、君が思うほど強くないんだよ?
あのころ、君が寂しそうに、避けるように俺を見るようになっていたこと、
それがなにかって、わかっていたんだからね。
俺だってそれくらいは、ちゃーんとワカリマス。
でも怖かった、だから聞くこともそれをどうにかしてあげることも、
できないままだったんだ。
気がついたら君は いなくなってしまった。
ニコ…
その後新居がみつかって、アパートを引き払う日がきた。
荷物がすべて運ばれ、ガランとした部屋で、色々な思い出を見た。
ニコと出会うことがなければ、ただ飯を食べて寝てロボットアニメ
見るだけだった部屋。
ねぇなんで泣いているんだろ俺?
なんとなく会社帰りに、野原に立ち寄って帰るようになった。
風は草の原を撫でて、サラサラと鳴りつづける。
ここは余計な音がしないから好き、と耳のよすぎるニコは言った。
ここで聞こえるのは必要な音と声だけだとしたら。
きっと俺にもただ一人、この世で一番聞きたい声が聞こえる気がする。
草の原で俺を呼ぶ声が。
GJ!
で、ロボは、なんで携帯でニコに電話しなかったのww
また便所に落としちゃったの?
それは幸子のせいかと
>>936 ずっと連絡してないと電話とかってしずらくない?
あとメールしてもアドレス先不明で却ってくる恐怖感。
>>928 4行目
だから、もうセシーじゃわからないってばwww
むこうのタイトル間違いは直ってる
「もしもし二コ、久しぶり。元気だった?」
「ロボ?どうしたの!」
2人が会わなくなってしまってもうすぐ1年近く経つだろうか。来年の受験に向けてニコは多忙な日々を送り始めていた。
「あのさ、幸子覚えてる?こないだまたアシスタント頼まれて会って来たんだよね」
「覚えてるよ。相変わらず萌えもん人気だし」
あれからも活躍はテレビで良く見ている。
「でね、ニコにもまた会いたいなあって言っててさ。水族館に招待されたんだけど、
行かない?」
正直ニコは迷った。凄く嬉しいのに、またロボに会って前のように話せるのだろうか。それに、何もせずにいた自分に後ろめたさを感じてもいたから。
「いいの?……だってあたしロボの事ずっと」
「そんなのお互い様だよ。俺だって……」
どちらにも、電話を通して双方の心の痛みが互いに伝わり合うのが嫌と言うほどわかるような気がした。
「だから、行こう?俺もニコに会いたいし」
「本当に?」
電話の向こうで小さくウン、と呟く声にニコの胸がキュンとなった。返事をして電話を切ると、何故か高鳴る鼓動に戸惑いながら携帯を握り締めた。
約束の日。水族館の前に着いた途端ニコは不安になった。そこにロボは待っていた。待っていたけれど……。
「何で?今日日曜じゃん!」
「うん、そうなんだよね。おっかしいなあ〜幸子、確かに今日って言ったんだよ?」
稼ぎ時の休日に水族館は『臨時休業』の看板が立ててあり、中には入れない。他の客たちも皆残念そうに帰って行く。
「ロボの事だから聞きまちがえたんじゃないの!?もーバカなんだから!」
「バカ!?久しぶりに会っていきなりそれ!?俺はちゃんと聞いてます!バカってゆー方が
バカ〜!」
「何よバカにバカっつってなーにが悪いのバーカッ!」
バーカ、バーカと見るに堪えない子供のケンカに近付いて来る足音に気付くと、ハッと黙り込む。
「須藤様と林様ですね?こちらへどうぞ」
頷くと、警備員が2人を中へ誘導した。
「館長から聞いてます。どうぞごゆっくりご覧下さい」
そう言うと1枚のカードを手渡して警備員は去って行った。
「えー、ちょっとロボどういう事なんだろう。なんか聞いてる?」
「いや、幸子なんにも言ってなかったのにな〜」
とカードを開いて見るとそこにはこう書かれてあった。
『お2人共お誕生日おめでとうございます。本日は貸し切りですので楽しんで行って
下さい。 信田』
2人は顔を見合わせた。今日は5月22日。
「幸子が俺達にプレゼントしてくれたんだ〜……すごいなあ」
「貸し切り、って、マジ!?」
大きな目の前の水槽を眺めながら、まだ信じられない想いで2人は呆然と立ち尽くしている。
「……よし!せっかくだから一杯見に行こう!こんなの滅多にないよ〜。ね、ニコ」
言うが早いか、ロボは早々と先を急ぎニコに手招きして待っている。
「もー相変わらず子供だよなー」
仕方ない、行くか。とニコも歩き出した。
それから2人は色々この1年間にあった事を話しながら、綺麗な魚達に見とれたりして時間を過ごしていた。そのうちふとロボが黙り込んだ。
「何?」
魚ではなくじっと目の前にいるニコを見つめている。
「ニコ、その服」
「一海ちゃんが貸してくれた」
「やっぱりなあ〜。可愛いもんなあ」
可愛いミニスカのワンピを一海が今日のために貸してくれたのだ。その一言にニコは不機嫌になってスタスタと歩き出した。
「ニコ!何怒ってんの?」
「別に!ロボのためじゃないし関係ないし!」
言ってからハッとして振向くと、水槽に手を掛けてじっとニコを見ていたロボと目が合った。
「服も可愛いけど中……」
そう言うと目を逸らして魚を見ている。
「耳赤い。タコみたい」
ニコもそう言って横に並ぶと、ロボが思い切ってそっと手を握るがニコはその手を解こうとしない。
「今日は、カレーが食べたいな」
「じゃ、食べる?」
実はニコには聞こえていたロボの声。
『中身はもっと可愛いし』
その頃モニター室にて。
「あー良かった。これで僕の来世は大丈夫」
「まだ言ってる。でもあなたこの前健康診断であと40年は現役って言われたじゃない」
「まあそうなんだけど。でもこれで僕の償いは出来たかな?」
「相当気に入っちゃったのね、須藤さんの事」
「彼が父親なら悪くないかなと思ってね」
自分があの時浴せた言葉の重さを感じながら、信田は愛する者と共に過ごす時間をロボにも与えたかったのだろうか。最愛の妻と手を重ねながら2人を見守っていた。
心が震えた!GJ!
セシーで仲間割れwww
「綺麗だなー」
東京でも、こんなに星が見える夜があるんだな。
たくさんの星たちの中で、どれだけの数の星と星が近付いたり、巡り逢ったり出来るのだろう。
例えば俺達のように。
いつも隣りで精一杯輝いて寄り添うお前に、一体俺は何が出来るのだろうか。
今もこうしてただ祈る事しか許されない自分が無能で、ちっぽけな存在のように思えてきてしまった。
何も出来ないのがこんなにもどかしいなんて……。
その時、
俺の名を呼ぶ声がして慌てて振向いた。
その白衣の姿に笑顔を確認すると、もうそんなのはどうでも良くなってしまった。
生きてる喜びを全身で感じながら俺は走り出した。
側をすり抜ける瞬間
「女の子ですよ」
とかすかに聞こえた。確かに、聞いた。
俺は今父親になった。
「すぐ行きマックス!」
ようこそ幸子。
俺とニコの宝物。
幸子ネタって反応ないのね
幸子ねた以外も希望。
切ないものばっかだと息がつまるから、幸子ネタとかパン耳とか好き
ニンマリできるニコロボいいよね
「いいなー、綺麗」
テレビに映るのは結婚式場のCMのウエディングドレス。
「へえ〜ニコもそういうのが着てみたかったりすんの?」
ロボが背後で揚がったパンミミをガジガジかじりながらニヤニヤしている。
「何よー悪い!?」
「別に〜。着られればいいですねえ?」
「うっわムカつく!人の事言えんのかよ」
「あらやだ。そんな事言ってると幸子ちゃんは逃げてっちゃうぞ〜」
「うっさいバーカ!もう絶対ロボより先に彼氏作って結婚してやる」
「うっ……俺だって負けないもんね!てか、勝ったらニコの幸子は
俺の子に名前貰うから」
「はあ?何で」
「あ、自信ないんだ」
「んなわけないでしょ!心配しなくてもロボなんかに負ける訳ないじゃん。
こんなオタクじゃなくてもっと大人の落着いた人探すんだから」
「あ、何バカにした?俺だって子供よりもっと大人の綺麗な女の人がいいですよ〜だ」
「べーだ」
「ふーんだ」
***数年後***
「とりあえず引き分けって所か?」
「え?俺達何の話してたっけ」
「やっぱ忘れたの?……ま、現実はこんなもんよね」
「ちょ、俺じゃ不満なの?」
「何を今更」
『須藤家・林家披露宴会場』
やべ!激しく笑った
GJ!
ニコロボらしくていいね
>>954 GJ
セシーのスレに食品がいなくなっちまったぁ〜
え?セシーの次スレに行ってる?
ちゃんと投下されているよ
>>958 新しくスレがたてられてたのね・・・
誘導がなかったからわからんかった。
教えてくれてさんくす。
イツ マイ プレジャー
512kb超えたら突然書き込めないって、やめて欲しいよね。
せめて、事前に警告ほしいよ。
ここもそろそろ次のスレのことを考える時期に
とりあえず970で
>>928のテンプレで立てるでおk?
>>962 だね。
ぴんく板のセクシースレで
→エロパロ板のセクシースレで に訂正
・本スレ・セシーの批判、煽り荒し、そのような内容はスルー
→セクシーの批判 に訂正
どうせなら→セクシーボイスアンドロボスレと半角で入れてやって
全角で検索しても出ないからw
昭和さん最近来ないねー。
また清貧ニコロボ読みたいな
>>963 セクシーの批判 じゃわからんってww
本スレも、ここもセクシーだって。
他スレの批判でいんじゃね?
そうだね
セクロボの恋愛関係に関する雑談・深読み・ネタ・妄想短編作品のスレです
・長編・セックス描写のある作品はエロパロ板のセクシーボイスアンドロボ2スレ(18禁)で
・基本sage進行。*メール欄に半角でsageと書いて投稿
・他スレの批判、煽り荒しはスルーで
他お約束は
>>2
・ここは改行規制で長文投稿ができにくい板です。短編向けです。
・愛し合う描写はキスあたりまで。境は職人の判断で。
・投稿された作品への批判は控えましょう。
隅田川の花火大会。
たくさんの屋台のにおいをかぎながら、パン耳を齧って歩く。
「…ねぇロボ、お祭りくらい焼きそばとか食べたいよ…」
「ダメダメ、高いんだから。色々なにおいを楽しみながら、パン耳が
齧れて幸せじゃないかッ さ、次はたこ焼き味を楽しもう」
「はぁ…」
浴衣まで着てきたのになんでパン耳なんだろう…。
頭の上を花火が上がる。東京の夜空に咲く夏の華。
「あーやっぱり花火は綺麗だね」
「ほんと、綺麗だ」チラリとニコを見て言った。
「ん、どこ見て言ってんの?わかった、浴衣の綺麗なおねーさんに
見とれてたんでしょ、うーあ、いやらしいー」
「ち、ちがうって。ホラ、大玉上がるよ」
「なんかごまかしてるし…わあ、すっごい綺麗〜」
1本だけ買ったラムネを分けて飲みながら、キラキラと花火に照らされて、
私たちは首が痛くなるまで夜空を見ていた。
とあるビルの屋上。広い屋上にご馳走を広げて二人で正座して花火を見ている
よっちゃんとマキ。東京の夜景が見える。
「ねー社長」
「なに?よっちゃん」
「ニコたちもここに呼んであげたらよかったのでは?」
「よっちゃん」
「はい」
「一等地で見るものが一番とは、かぎらないのよ、特にあの二人にはね」
「はあ…」
大きな花火の華が眼下に咲いた。
「さ、また東京と花火に乾杯しましょ」
「はい」
二人は缶ビールを持つとニヤリと笑った。
先生!涙で…読めません
もう次スレいらなくない?
たしかに土日これだけレスつかないし、投稿も少ないしもういいかも
たしかに土日これだけレスつかないし、投稿も少ないしもういいかも
ごめん二重投稿orz
でもなんか寂しいなぁw
スレ埋めに…清貧ロボも大喜びパン耳レシピ
硬いパン耳 12本
卵 一個
砂糖 おおさじ2
牛乳 100cc
ロボ「まずパン耳を小さくちぎって耐熱容器にいれマックス」
ごぼ蔵「あまりこなごなにしたらだめらしいな」
ロボ「次に卵と牛乳と砂糖を混ぜてパン耳にかけて、よく浸す」
よっちゃん「卵液とパン耳はよく混ぜるのがプロフェッショナ〜ルだ」
ニコ「これをオーブントースター、魚焼きグリル等でこんがり焼き色が
つくまで焼くらしいよ、ロボ」
ロボ「それではマックスパン耳業火に投入アターーーク」
信田「え、ええとですね、物が四角い箱の中で焼けるのって、た、たのしいな」
三日坊主「焼けたみたいですよ。バテレンレンコントマトハマックス」
マキ「あーらー、焼けたけどベチャベチャだわーよっちゃん責任とりなさい」
よっちゃん「えーーなんで俺が!?」
ロボ「パンの白い身を使っちゃうと、やわらかくとけた食感だけが残って
マズイでマッークス」
ごぼ蔵「だから硬いパン耳部分を使うのがポイントらしいな」
ニコ「うーあ、牛乳もあまり低脂肪のものを使うとコクがないよ…ロボ」
ロボ「お好みでシナモンなどをかけるんだ、ニコ」
ニコ「よし、試食だロボ!」
>>980 何故か信田のセリフにツボってしまったッスw