リリカルなのはをマッタリ語るスレ

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4名無し草
第一話 空への翼

炎の中、少女は一人泣いていた。
頼れる者もなく、すがる相手もなく
瓦礫と炎の中、少女――スバルは自分の弱さを噛み締めていた
恐怖と絶望に押し潰され、為す術なく炎に飲まれようとしたスバルを救ったのは
一人の白い魔導師……高町なのはだった
なのはに抱えられ、夜空を舞うスバル
見上げた星空はどこまでも広く、天を駆ける白はどこまでも気高く、そして自分は、あまりに小さく無力だった
だからスバルは泣いた。静かに。小さなその胸の内に、「強くなる」ことを誓いながら――

四年後
フェイト・テスタロッサと八神はやては、陸士魔導師ランク昇進試験を見つめていた
試験受験者はスバル・ナカジマとティアナ・ランスター。……試験の内容如何によっては部下となり、同僚となる二人
そこでは、その決を下すなのは…あの日の白い魔導師も見つめていた
試験監督のリインフォースIIからの説明を聞き、準備を固めるふたり
試験内容は、制限時間内に所定のターゲットを攻撃とダミーを避けつつ全て破壊し、ゴールエリアにたどり着くこと

「憧れ」が見つめる中、スバルはパートナーのティアナ――ティアと共に、夢の第一歩となるその試験に臨む