リリカルなのはをマッタリ語るスレ

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26名無し草
二話 機動六課

スバルがなのはとの再会に涙していたその頃、フェイトははやてに聞いたスバルの素性から、四年前の空港火災に思いをはせていた。

当時、指揮官研修を受けていたはやては臨時で近隣の応援部隊の指揮を取り、
休暇を利用してはやての元に遊びに来ていたなのはとフェイトもエース級の魔導師として救助に参加していた。
なのはがスバルを救いその心に多大な影響を与えていた頃、フェイトはその姉、ギンガを救出していたのだった。
本局の航空隊到着後も現場にとどまり、救助にサポートにと奔走する三人。
明けて翌朝。ホテルの一室を借りて、着衣を緩める間もあらばこそ倒れ伏す三人。
はやてはその場で、対処療法的な管理局・地上部隊上層部の部隊運用に強い不満を漏らす。
便利アイテム扱いされて単体で引っ張り回されているだけじゃいけない。「自分の部隊」がほしい――それがはやての結論だった。
「少数精鋭のエキスパート部隊。それで成果を上げてったら、上の方も少しは変わるかもしれへん。
 でな、私がもしそんな部隊を作る事になったら、フェイトちゃん、なのはちゃん、…協力してくれへんかな?」
返事は、数年来の友人からの暖かな激励。その時から、それがはやての「目標」になった――

そして現在。スバルとティアナは、はやてによる新設部隊…「機動六課」の説明と勧誘を受けていた。
途中、なのはから試験結果が告げられる。
技術面を称賛しながらも、試験内容……特に危険行為とルール違反への抵触に厳しく言及するなのは。
結果は――不合格。ただし、試験監督推薦の元、短期特別講習の末に再試験を実施する…となった。複雑な顔で胸をなで下ろす二人。
その後、六課勧誘ヘの返事も再試験終了まで保留となり解散。スバルとティアナは六課配属について語り合う。
乗り気なスバルに反して渋って見せるティアナだったが、それがポーズであることをスバルは見抜いていた。
そんな二人のじゃれあいを眺めながら、はやてらの会話はもう一組の新人の側へと流れる。
ちょうどその頃、その新人――エリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエは、とある「衝撃的」な出会いをしていた。

それぞれの「想い」を内包しながら、あの日はやてが語った夢は、いま、形になろうとしていた―――

続く