・男性(31)、「僕は社会の下側の人間ですから。早く消えてしまいたかった」。昨冬、ネットで
知り合った若い男女3人と集団自殺を図った。1人が逃げ出し、未遂に終わる。
未遂後、工場でバイトを始めたという。「合っているとは思わないが、職場の居心地は悪く
ない」から、続けてみるつもりだ。「もう少し生きてみようかな」。それでも時々、自殺サイトを見る。
厚労省は年齢別死因を調査している。3年連続して20〜30代の1位は自殺だ。
男性(34)はアルバイトの一人。高校を出て約10年間、印刷会社の正社員だった。不況で
給料が出なくなり29歳で退職した。今の職場は5カ月目だ。
「誰にでもできる仕事。やりがいはないです」。数千台、腰の高さほどに積み上げられた携帯
電話の山を崩し、販売店別に仕分けしていく。多い日には5万台をさばく。
月収は手取りで17万円。両親と暮らす自宅のローンが25年残っている。
このままずるずると生活していくかもしれない。35歳を過ぎたら正社員にはなれないだろう。
「僕には技術も学歴もない。口下手だし、うまく意欲を見せる自信がないんです」
記者が「一番したいことは」と尋ねた。「恋愛です。彼女いない歴が生きてきた時間と同じですから」
UFJ総研によると、30〜34歳の男性が5年以内に結婚する割合は正社員が35.5%。
フリーターは半分の17.5%にとどまる。
大阪市のリサイクルショップ「ねこまる」で西浦寛和さん(31)が働き始めて2カ月になる。
大学を出て就職したが3年目で辞め、バイトも長続きせず、ひきこもった。
若者の就労支援をする財団法人が開店した。西浦さんは仕事探しに必要な知識や技術を
身につける財団の「これから学級」で3カ月学び、ねこまるを紹介された。
バイトを続けるうちに年を取り、友人は減っていく。1週間、家族以外の誰とも話をしない。
フリーターは年々増加し、10年には476万人に達するという予測もある。
西浦さんは世の中のスピードが速くなっていると感じるが、「もう逃げたくない」と思う。(一部略)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060112k0000m040004000c.html ※前:
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1136991634/