・ネット商店街の楽天で買い物する際に商品券として使えるポイントをめぐり、1人の利用者が
無料付与キャンペーンを使って複数名義で大量に取得する例が相次ぎ、楽天はキャンペーンを
1カ月余りで休止した。楽天は「千数百万円分のポイントが不正に取得された」としている。
楽天は無料で与えた全ポイントを取り消し、「不正取得」と判断したポイントで買い物をした
ユーザーには、ポイント分の代金支払いを求めている。航空会社のマイレージなどポイント
付与サービスが広がるなか、システムの不備をついた騒ぎといえそうだ。
これは「楽天スーパーポイント」と呼ばれる会員サービスで、購入額などに応じて会員に
与えられ、次の買い物で1ポイント=1円として使える。
楽天は新規顧客を増やすため、12月上旬から1月末をめどに、ポイントを無料で与える
キャンペーンを開始。全日本空輸や朝日新聞社などのサイトと提携し、楽天の特設ページで
手続きするだけで300〜500ポイント程度を与えた。キャンペーンには複数の種類があり、
会員1人につき2000ポイント程度を取得できる。
ところが1人で複数名義の会員登録が可能なため、合計で大量のポイントを得るケースが続出。
この手法がネット上の匿名掲示板で紹介されたことで、さらに広がった。合計で数十万ポイント
取得した会員もいた模様だ。
このため楽天は今月9日、無料ポイントをいったん全部取り消した。そのうえで調査を進め、
「不正取得」と判断したポイントによる買い物は、会員に代金を請求することを決めた。すでに
商品が発送されている場合は、楽天が店側に代金を立て替え払いして、会員に請求する。
一方、取り消したポイントのうち、正規取得と判断した分は会員に返却するという。
楽天は、会員の家族がそれぞれ登録するケースなどを想定し、一つのパソコンで複数の
会員登録をすることを禁じていない。しかし、利用規約では楽天側の判断でポイントを取り
消せるとしており、今回の判断について「常識を外れた行為が目立ったため」と説明している。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060111/K2006011102120.html http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1137056386/