田中れいなこと田中れいにゃを応援しょぅと II

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92名無し草
「匂宮」巻以降は源氏の亡き後、光源氏・頭中将の子孫たちの
その後を記す。特に最後の十帖は「宇治十帖」と呼ばれ、京と
宇治を舞台に、薫の君・匂宮の二人の男君と宇治の三姉妹の恋
愛模様を主軸にした仏教思想の漂う内容となっている。

第三部および宇治十帖については他作説が多い。主なものを整理す
ると以下のとおりとなる。

「匂宮」「紅梅」「竹河」は宇治十帖とともに後人の作を補入し
たものであるとの小林栄子による説。
宇治十帖は大弐三位(紫式部の娘賢子)の作であるとする説。 
一条兼良の『花鳥余情』、一条冬良の『世諺問答』などによる。
また与謝野晶子は「若菜」以降の全巻が大弐三位の作であるとした。
別人の作説 安本美典「宇治十帖の作者─文章心理学による作者
推定」[1957年]、文部省(現文部科学省)の統計数理研究所(「雲隠
」までと宇治十帖の名詞と助動詞の使用頻度が明らかに異なるという
研究結果による)
なお、通説では、第三部はおそらく式部の作(第二部執筆以降かな
り長期間の休止を置いたためか、用語や雰囲気が相当に異なっているが
、それをもって必ずしも他人の作とまで言うことはできない)、というものである。また、研究者のあいだで通説においても「紅梅」「竹河」はおそらく別人の作であるとされる。
(「竹河」については武田宗俊、与謝野晶子の説でもある。)