人類補完計画
本作品における最大の謎として提示される。エヴァシリーズに搭載さ
れたS2機関同士を共鳴させることでサードインパクトを発生させると
共に、アンチA.T.FIELDを物質化することで個体生命が各々持つA.T.F
IELDを消滅させ、人類を生命の源たるL.C.L.の海へと還元し、不完全
な群体生物から完全な単体生物へと人工進化させる計画。ただ、これ
はゼーレの思い描いていた人類補完計画であり、碇ゲンドウ・冬月コ
ウゾウらのものとは異なると推測される。
セカンドインパクト
2000年9月13日に起きた世界規模の大災害。一般には大質量隕石が南極
大陸のマーカム山に衝突したことによると説明されている。40億年前
に起きたとされる小惑星の衝突(ジャイアントインパクト)以来の大
衝突ということで、セカンドインパクトと称された。地軸が移動する
ほどの大爆発により南極大陸は消滅し、津波と海面水位の上昇により
多くの都市が水没した。また、印パ国境の難民同士の衝突を契機に地
域紛争が世界各地で発生し、旧東京にも新型爆弾(N2爆弾という説も
ある)が投下されるなど、戦争による被害も大きかった。NERV職員な
ど情報筋には、調査中であった第一使徒アダムが謎の大爆発を起こし
たと説明されているがそれすらも欺瞞であった。実際は、アダムと使
徒の接触で起こるとされる大爆発(後に「サードインパクト」と呼称
される事になる現象)による人類の滅亡を防ぐため、他の使徒が目覚
める前にアダムを卵にまで還元しようとした際に生じた副次的なエネ
ルギーによるものであった。緊急避難的だったとはいえ、ゼーレによ
る仕組まれた人災と評価することもできよう。