数々の伏線を散りばめたストーリーはSFファンを中心に人気を集め、最終
話に向けて視聴者の期待は盛り上がったが、第弐拾五話と最終話の2話はそれ
までのストーリーとは断絶した主人公の内面世界の物語として描かれた。こ
のエピローグについてはファンの間で賛否両論の物議を醸したが、結果と
して本作はアニメファン以外にまで認知され、人気は拡大していったといえ
る。しかし残念ながら、多少、ヲタク向けアニメの印象もついている節も
見られる。この最終2話については、主人公の内面を描いたTV版に対し、それ
と同時に外面で起こっていた事象を描いたものが、翌1997年に劇場版として
公開され物語は完結したものの、そのエピローグに対して多くの賛否両論が
出され、再び大きな議論を巻き起こした。一部のカルト的人気から社会現象
にまでなったと言われる、1990年代を代表するアニメ作品である。アニメフ
ァンにターゲットを絞ったテレビアニメが急増するなどその後のアニメ作品
のレベルを飛躍的に上げたことから、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダ
ム』に続く第3次アニメ革命と言われる。2003年は企画から10周年で、リニュ
ーアルプロジェクトが行われ、デジタルリマスター版DVD-BOXの発売や、新作
ゲームの発売等で人気が再燃した。さらに、2005年はTV放送から10周年で、
CDアルバムやフィギュアなどの記念グッズが発売されている現在ハリウッド
での実写版映画のプロジェクトが進行している。集]賞歴文化庁メディア芸
術祭平成9年度「アニメーション部門 優秀賞」 日本SF作家クラブ第18回
(1997年) 日本SF大賞