本作品の映像は非常に抽象的・象徴的・印象的な場面が多く、多くの一般的
なアニメ作品で使われる様な映像は最終回等まれに登場する位である。主に
セピア・モノクロ・原色を多用し、影絵などのシルエットや場所設定とは関係
なく現れるステンドグラス、崖の背景、そして変わったアングルが使われて
いる。しかし、前半の難解で急速、強引にも思える様な物語の展開や9後半の
作画の手抜きや絵のアンバランス、バラつきの所為もあり、あまり良作
品とは言えが、物語展開は練りに練られてる。また、エロゲーやギャルゲー
的な展開や設定があり作品の内容に活かされている。SFやオカルティックな
要素が全篇を貫き、まれに退廃的・猟奇的な場面もあるのに対し、オープニン
グ曲はアメコミ、少年漫画をイメージした作風・映像で、歌詞もJAM Projec
tらしいアニメ的で熱さを感じさせる作品になっている。エンディング曲は
オープニングとは違い、静かな音調である。オープニングやエンディングの映像・曲が回により変わる場合がある。