勇者シリーズ(ゆうしゃシリーズ)とは、サンライズ、名古屋テレビ、東急エ
ージェンシーが1990年から1997年にわたり製作した一連のロボットアニメ作品
の総称。すべて番組タイトルの中に、「勇者」の文字が入ることからこう呼ば
れる。1980年代末で行き詰まったリアルロボット路線に代わるロボットアニメ
として、低年齢層をターゲットとした企画の『勇者エクスカイザー』でスタ
ートを切った。エルドランシリーズと並び、1990年代を代表するサンライズ
ロボットアニメと評価されている。共通するスポンサーは玩具メーカーのタ
カラと菓子メーカーのカバヤ食品。トランスフォーマーシリーズを持つタカ
ラらしく、シリーズに登場する人型ロボットは車両や飛行機が変形するギミ
ックで一貫している。1994年4月1日にサンライズがバンダイの資本参加を受
け同社のグループ企業となったことから、制作現場ではスポンサーと親会社の
関係上『勇者警察ジェイデッカー』がシリーズ最終作になるのではとの憶測
もあった。タカラ(当時・2006年にトミーと合併しタカラトミーに)も玩具
の売れ行きが好調で、サンライズとは別の制作会社・別シリーズの展開を模
索したが、最終的には受け皿となる制作会社が見つからず、それまで培った
両社の良好な関係もあり以降も勇者シリーズとしてサンライズが制作を担当
した経緯がある。当初は低年齢向けだったシリーズだったが、1993年の『勇
者特急マイトガイン』からアニメファンの注目を浴びるようになり、1996年
の『勇指令ダグオン』では美形キャラクターが女性ファンを大量に獲得、最
終作となった『勇者王ガオガイガー』ではマニア層の熱い支持を受けた。こ
の人気を受けてオリジナルビデオアニメ(OVA)が制作されている。下記の八作
品からなるが、作品の世界観や時間軸に直接の関係は無い。