田中れいなこと田中れいにゃを応援しょぅと II

このエントリーをはてなブックマークに追加
131名無し草
アニメに関する批評は、1917年の「活動之世界」誌9月号掲載の幸内純一の作
品への批評が日本における初めてのアニメ作品に対する批評とされる。以後、
アニメへの批評については「キネマ旬報」「映画評論」など映画雑誌が主要な的に
制作されるようになると、朝日新聞など一般紙の映画欄でも扱われるようになっ
た。それは映画作品というくくりでの扱いであった。海外アニメーション
やアートアニメーションの評論については、1966年に『アニメーション入門』
を著した森卓也やおかだえみこらが独自に活動をしていた。一方、1963年の『
鉄腕アトム』に始まるテレビアニメーションについての批評と研究について
は、1970年代末に始まるアニメブームを待たなければならなかった。アニメ
ブームが到来すると、これまで「テレビまんが」「紙芝居」として、評論の
対象にならなかったテレビアニメの作品群とそのクリエイターにスポットラ
イトが当たるようになった。その担い手はテレビアニメによって育った世代
によるものである。この頃に創刊されたアニメ雑誌は、かねてより同人誌で
活動していたファン出身のライターの力を借りて誌面を構成していた。氷川
竜介、小黒祐一郎、原口正宏、霜月たかなか、中島紳介らは学生アルバイト
から始まり、2000年代以降もプロのライターとして活発に活動している。「
アニメージュ」誌はクリエイターの作品歴を系統的に紹介することに力を入
れ、「アニメック」誌と「OUT」誌の初期においては評論記事と読者投稿によ
る作品評論が一つの売り物にもなっていた。しかし「Newtype」誌が登場した
1980年代半ば以降はアニメ誌はクリエイターや研究などのマニア的な記事か
ら、キャラクターやグラビアを重視した作りに軸足を移していく。批評と研
究を中心とした専門誌には、1998年創刊の「動画王」誌、1999年創刊の「ア
ニメ批評」誌、2000年創刊の「アニメスタイル」誌などの試みがあったが、
いずれも短命に終わり、「アニメスタイル」はインターネットのweb上で継続
することとなった。定期刊行物の一方で、マニアックな研究本は人気作品や
人気クリエイターのものを中心に継続的に発行される状況にある。