田中れいなこと田中れいにゃを応援しょぅと II

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121名無し草
ヴァイマール古典主義の時代はゲーテのイタリア紀行をもって初めとする。
際立った成果としてゲーテと1805年に没したシラーとの実り多い合作があ
る。この二人の主役はシュトルム・ウント・ドランクの段階を脱して、人
文主義的な理念に向かったのである。古典に題材をとった作品が「擬古
的」と言われることがあるが、この時代の「古典的」という表現は普通ポ
ジティヴな意味で使用される。ゲーテは戯曲『タウリスのイフィゲーニエ
』で偏見の克服を描き、古典の人文主義的理想の例を示した。彼の最大の
作品、悲劇『ファウスト』の第二部が完成したのは1832年だったが、この
作品の内容は非常に幅広く、後半部分はもはや古典主義すら脱している。
フリードリヒ・シラーはその理論的著作『素朴文学と感傷文学』においてギ
リシア的古典を称揚し、また『散策』のような抒情詩においても哲学的問題
をテーマにした。シラーは『保証』など多くのバラードとともに『ヴァレン
シュタイン』のような一連の史劇も制作している。その他重要な作者として
古典主義の先駆者カール・フィリップ・モーリッツ、ロマン主義への道を示
したフリードリヒ・ヘルダーリンがいる。モーリッツの自伝的小説『アント
ン・ライザー』はまたドイツ語文学最初の心理小説とも言われており、また
ヘルダーリンの叙情的賛歌はこの分野の到達点と賞賛されている。広い意味
では、主として風刺的な小説を書いたジャン・パウルや『ミヒャエル・コー
ルハース』などで社会的桎梏と葛藤しそれを打破する個人の意識を描いたハ
インリヒ・フォン・クライストなども古典主義に含めることができる。