ラジオ放送むかし話
「正しい宗教は社会を浄化し、世の中を平和に導きます」アナウンサーの
ナレーションに続いて、初代副統理 岡野貴美子 先生のさわやかなお声が
ラジオから聞こえてきた。「皆さま、ご機嫌よくお目覚めのことと存じます」
昭和28年7月、開局して間もないラジオ東京(現TBSラジオ)から、日本
で最初の仏教放送「仏法と孝道」の放送が始まった。第1回目は「仏説・父母
恩重経」だった。ラジオから聞こえてくる「物質文明の高度に進んだ現代、
精神文明は著しく遅れています。物心両面のバランスをとるには、仏教の信仰
以外にありません。そして正しい信仰生活は、まず、父母の恩に報いることか
ら始まります」放送は広い地域の家庭に伝わって、聞く人々に大きな波紋をなげかけた。
昭和30年代になると青森放送(昭和30年)、山形放送(昭和30年)、
静岡放送(昭和31年)、岩手放送(昭和35年)とラジオ関西(昭和35年)
と放送網は拡大され、それは海外のブラジルにまで及んだ。
昭和33年8月、ブラジル・サンパウロ市にあるラジオ・クルツーラ放送から“熟益正法
のみ教え”は長・短波で同時に放送されることになった。ブラジル政府はこの
放送を高く評価して、後に大両統理さまに、イポリット・ジョセ・コスター文化功労賞
が授与された。賞状には次のような文面が記されていた。
「ブラジル政府は正式に孝道教団統理 岡野正道、貴美子猊下に「仏法と孝道」の宗教放送
を通じ日本・ブラジル両国の友好親善に多大な貢献のあられました 両統理さまに対し、
法規に準じて「イポリット・ジョセ・コスター文化功労賞」を贈呈することを光栄といた
します。願わくばこれを機に、秩序と進歩を基本とした両国民が高邁なる両統理さまの
ご指導により相携えて全人類繁栄のため、理想の中道を辿らん事を切望いたします。
終わりに、貴孝道教団ご一統の隆昌と両統理のご健康を祈ります。」
http://www.kodosan.or.jp/html/overview/broadcasting/radio.html