1 :
名無し草:
ここは「劇場版ポケモンアドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者ルカリオ」の
ルカリオとアーロンの二人の間柄及びカップリングなどについて語るスレッドです。
カップリングに抵抗のある方、ルカリオまたはアーロンが嫌いな方はスルーでお願いします。
単独の萌えを語りたい方は単独スレへどうぞ。
※ 他のスレでのカップリングネタによる煽り・荒らし等については、このスレッドとは
一切関係ありませんので、各スレにおいてそれぞれ通報するなり、追い返すなりして下さい。
このスレに苦情等を持ち込まれても対処致しかねますし、執拗に苦情等を書き込まれる時は
荒らしと認定し通報対象とさせて頂きます。
荒らし煽り等については専用ブラウザのあぼ〜ん機能を活用するなどして
徹底的に放置して下さい。
関連スレ・注意点は
>>2以下
2 :
名無し草:2005/07/25(月) 20:11:49
3 :
名無し草:2005/07/25(月) 21:53:07
糸冬 了..._〆(゚▽゚*)
4 :
名無し草:2005/07/25(月) 21:55:07
5 :
名無し草:2005/07/25(月) 23:03:05
∧∧
ы(, ゚.ー゚)ъ ダレモイナイ ハドウハハレニアリ!!
⊂#;;ο;;#⊃ スルナライマノウチ…
〜| ∨ |
.U`J
6 :
名無し草:2005/07/25(月) 23:19:26
∧∧∩ ♪
ы(,゚.ヮ゚)ノ
(|#ο#|' ハドウハワレニアリ!! ♪
〜| ∨ | ハドウハワレニアリ!!
U U ♪
♪
∩∧∧∩ ハドウハワレニアリ!!
丶(゚ヮ,゚.)ノ ハドウハワレニアリ!!
|#ο#|' ワレハ ルカリオ!! ♪
| ∨ |〜 ♪
U`J
7 :
名無し草:2005/07/25(月) 23:53:23
_ __
,'´_@ヽ
</メ))ヘゞゝ ナニヤッテルンダ ルカリオ…
(ソ(,;゚.ー゚ノ ∩∧∧∩
. /~゙ヽY/フつ 丶(゚ヮ,゚;.)ノ 》》 ハッ…!!
U〉-=ト! |#ο#;;|' アーロンサマ!!
/ ,'_i__〉 | ∨ |〜 》》
ん |-/|-| U`J
~" ̄  ̄
8 :
名無し草:2005/07/26(火) 02:14:37
トホホ…ルカリオが猫だorz
もう少し精進します
はい、投下しに来たよ!以下の注意を読んでから、許せる人のみGO!だ
1、やってはいない(触るだけだ!)
2、「アーロンの髪型を寝癖っぽいなんて許せん」て人は止めとけ!(タイトルからして・・)
3、腐った女の萌にはついていけない人もな・・・
4、一応ルカリオのベッドもあの部屋にある(あんなとげがあっちゃ、危なくて一緒には寝られないって)
以上
『寝癖』
まだ夜は深い。昼間の修行で疲れているはずなのに、なぜこんな時間に目が覚めてしまったのか。
(アーロン様・・・)
傾いた月の淡い銀青の光が、師の端正な横顔に触れている。
それを見て、目が覚めたわけが解った気がした。
深い眠りの中にあるアーロン様の、白く浮かびあがる寝顔はどこか稚い。
私はその額から鼻梁への線を視線でなぞった。
高く通った鼻の影になって少し沈んだ唇は、薄く開かれている。
(あぁ、またこんな・・)
枕の上でくしゃくしゃになった髪を見て、思わず苦笑してしまう。
いつも寝癖がついたような髪をしている師だが、あれでけっこう気にしているのだ。
元からそう見える癖毛をそう見えないようにと、いつも朝は悪戦苦闘しているが、明日は一段と大変だろう。
いっそ寝癖がつかないように、ナイトキャップを被って寝てはどうだろうか。
(可愛いかも知れん)
そんなことを考えながら、私は師の眠るベッドの傍らまで来ていた。
「アーロン様?」
返事などあるわけない。こんな時間だ。夢も見ない深い眠りの中だろう。
「アーロン様・・・」
分かっているが、もう一度呼びかけてみる。
本当に深く眠っていて、そう簡単には目を覚まさないことを確認しなければ・・
「・・・・アーロン」
意を決して、上掛けから出ている手に触れてみる。
顔を近づけて、髪の匂いを嗅いでみる。
いつも、優しくはあっても凛々しい彼が、こんなにも無防備な姿を見せている。
だから私も無防備になる。いつもは抑えこんでいる欲望が、心の表に浮かび上がってくる。
私の上を行く師であっても、眠っているところを襲えば意のままにできるのではないか、と。
尊敬している相手にこんなことを考える自分が嫌にならなくもないが、想像するくらいなら・・・構わないだろう。
(アーロン・・・)
咽喉の窪みに触れる。
夜着の襟から覗く鎖骨に触れる。
__この辺りに頬を擦りつけて、この鎖骨を甘噛みしてみたい
微かに上下している胸に手を置く。
__このなだらかな胸筋の膨らみを押し揉んで、ぷつりと立ち上がった肉芽を舐めて、アーロンから
反応を引き出したい
__日々の厳しい修行に引き締まった腹筋を撫でて、マーキングして、それから・・・それから・・
思えば大胆なことをしたものだ。
上掛けごしとはいえ、そんな敏感な所に触れるとは。
アーロンに気づかれてしまえば、きっと破門されてここから叩き出されるに違いないというのに。
それでも、私は誘惑に抗えなかった。
剥き出しの下肢を押し開かれ、強烈な羞恥と涙に顔を歪ませるアーロンの姿を想いながら、この辺りだろうと見当
をつけて、肉球を押し付ける。
「っ・・・・」
アーロンが一瞬息をつめ、体を強張らせる。
11 :
静穂:2005/07/26(火) 11:49:39
私は気配を消し、祈るような気持ちで見守った。
もし目を覚ましたら、そして私のしたことに気づいていたら・・
(まだ体が完全に覚醒しないうちに押さえつけて、望みを果たしてしまおう)
どうせアーロンの元を離れることになるなら、どこまでやっても同じこと。
だったら我慢することはない。野生に戻って、自分に忠実になろう。
そうすれば、二度と私に会うことがなくとも、
(アーロンは私を忘れないだろう)
自分の弟子に叛かれて、ポケモンに強姦されたとあっては、忘れられるはずがない。
しかし、覚悟を決めた私の前で彼の体は再び弛緩し、呼吸も穏やかなものに戻ってゆく。
(喜べばいいのか・・・?)
これからもアーロンの側にいられるのは嬉しいが、それはこれからもこの悶々とした想いを告げることもできずに
抱えていかなくてはならないということだ。
(せめて私が人間なら・・・)
こんな風に苦しまなくて済んだだろうか。
せめて、想いを告げても許されただろうか。
「お休みなさい・・アーロン『様』」
私は眠っているアーロン様に一礼し、自分のベッドに戻った。
とても眠れるとは思えなかったけれど。
12 :
静穂:2005/07/26(火) 11:50:56
アーロン様は苦いものでも食べた様な顔で、濡らしたタオルを絞っている。
予想通り寝癖が酷いらしい。
「お早うございます、アーロン様」
「お早う」
いつもと同じ穏やかな目で私を見ながら、タオルで髪を押さえるアーロン様。
「寝癖が酷いですね。寝るとき気をつけないからですよ」
「寝ている間のことは分からないよ。・・・・気をつけようが無いだろ?」
「・・・そうですね」
それきりアーロン様は私に背を向け、黙り込む。
私の心を、一瞬不安が過ぎった。
(本当に気づいていないのだろうか?)
いや、気にするのは止そう。もし気づかれていても、アーロン様が何事も無かったように振舞うなら、私もそうしよう。
(隠し通します)
あなたへの想いも欲望も、隠して忠実な振りを続けます。
(だから、いつまでも御側においてください)
愛しています、アーロン・・・
END
13 :
名無し草:2005/07/26(火) 15:14:46
>>9-12 うわあああっ!!激しく乙!!
凄いどきどきした…。アーロンカワイイ。ルカカコイイ
自分も、あの髪はボサボサだなあと思っていたので、この設定はすんなり
受け入れられましたw
起きたらどうなるだろう、とか考えてしまった。とにかくGJ!!!
14 :
名無し草:2005/07/26(火) 15:24:48
GJ!!!!!!!
やべえ、マジで悶えてきちゃったよ。(´Д`*)
15 :
1:2005/07/26(火) 15:27:09
スレをたてた1ですが、
>>9-12さん、本当にありがとう。(ちなみに、保守ついでに
描いた>5-7も自分ですw)
荒れないように長々とローカルルールを書きましたが、とりあえず、あまり気にしないで
普通に感想カキコとか雑談とかもして下さると幸いに思います。
ローカルルールは「サトシ×カスミ総合スレッド」からお借りしました。
この場を借りてお礼申し上げます。
16 :
名無し草:2005/07/26(火) 18:48:33
>>13え?目覚めてて知らん顔してんだろ?
発祥地の
>>9−12さんのカキコにそう書いてあったぞ?
17 :
名無し草:2005/07/26(火) 19:58:52
夜。
結晶体の仄かな明かりが、闇の中を淡く照らし出している。
その光が照らす部屋の中、小さな影がベットで横になっていた。
キツネのような姿の、青いポケモンだ。
そしてその部屋には、人間が一緒にいた。
端整な顔立ちをした男だった。
男はランプの明かりで、何か書き物をしているようだった。
不意に、ベッドの上で影が動いた。
そして。
『――アーロン様』
暗闇に、声が響いた。
波のような揺らぎを持った、体に直接響いてくるような声だった。
「どうしたんだ、ルカリオ。 眠れないのか?」
書き物をしていた男は、アーロンというらしい。
アーロンは不思議な声に驚いた様子もなく、返事をした。
『いえ、ただ……少し、昔のことを思っていただけです。
それで、目がさえてしまって……ごめんなさい。 仕事の邪魔をしてしまって』
申し訳なさそうに、ルカリオと呼ばれたポケモンは言った。
「いや、気にする事はない。 私も少し煮詰まってしまっていたからね。
少し話をしたほうが、お互い気が紛れるだろう?」
そう言って、アーロンは椅子から立ち上がった。
「紅茶でも入れてくるよ。 たまには、のんびり話をしよう。
ここのところ忙しかったからね……」
『い、いえそんな! それなら私が入れてきますよ!』
その途端、ルカリオはベッドから跳ね起き、部屋の外に駆け出していた。
まさに電光石火、としか言いようがなかった。
「…………」
そんな従者の様子に、思わずアーロンは頬を緩めた。
18 :
13:2005/07/26(火) 23:43:24
>>16 ありがとう。発祥地スレを読んできて気付いた
目覚めて知らない振りしてたのか…これも激しく萌えるなww
>>17 ほのぼのキタ━━━( ゚∀゚ )━━━!!!!
健気なルカリオ…可愛い。
しかもそれを優しく、想っているアーロンさんもイイ!!
19 :
名無し草:2005/07/27(水) 14:17:32
>>18 >>17はコピペだよ ポケ板のルカリオ萌えスレに行けば続きうpされてる
20 :
名無し草:2005/07/27(水) 15:21:44
ひとまず静穂は自演宣伝しないようにな。痛いから。
21 :
名無し草:2005/07/28(木) 00:59:46
折角だから、アーロンスレとルカ萌えスレのも保管の意味を込めてうpしようか?
でも、晒されているとか言われないかな…。
22 :
名無し草:2005/07/29(金) 00:32:01
転載厨は死ねばいいと思うよ
23 :
名無し草:2005/07/29(金) 12:21:34
保管しなきゃいけないほどスレ住人はぼんやりしてないですから
24 :
名無し草:2005/07/30(土) 01:19:57
>>23 とりあえず大丈夫か。
それにしても何だか閑散としてるね。本スレの流れもゆっくりになったけど。
25 :
名無し草:2005/07/30(土) 01:34:55
801板の方でアールカの話題が出てるからね…そっちに集まる人のほうが多いみたい。
26 :
25:2005/07/30(土) 01:37:25
ageちまった…スマソ_| ̄|○
27 :
名無し草:2005/07/31(日) 00:13:16
>>25 アールカで盛り上がる人が多いから、ルカアーの自分は居辛いんだ…(´・ω・`)
801板は、どっちかのカップリングで盛り上がってしまうと、逆カプの人は
居辛い雰囲気になっちゃうからね…。あのルカたんの可愛さなら仕方ないけど。
中々居場所が無いなあ…
ちょっと下がりすぎてたので、ageは別に大丈夫ですよ〜
28 :
名無し草:2005/07/31(日) 00:55:04
あっちでだめならこっちで語ろう。
俺もルカアーいいと思うよ。元々リバおkだから気が楽だ。
アーロンへの想いが暴走しちゃったルカリオが
アーロンに襲い掛かるとかそんな感じかな、ルカアー…
それで驚きながらもルカリオの一生懸命さに反抗することもできず…とか
29 :
名無し草:2005/07/31(日) 23:38:29
>>28 は、激しく萌えだ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
何だかアーロンもルカリオも可愛いよ〜〜
ルカリオは可愛くて純で、それがまた萌えな気がする。
アーロンは大人だからちゃんと受け止める事が出来るみたいな。
アーロン→ルカリオへのプラトニック話でもイイ!!
30 :
名無し草:2005/08/01(月) 00:30:15
エロな妄想を軽く書かせてもらおうか。
欲情するルカリオはいつも
アーロンが慰めてるんだろうな。
アーロンの口の中で、ルカリオのモノがどんどん大きくなって暴れ出す。
アーロンもつられてムラムラしてきて、今度はルカリオに舐めさせる。
69は難しそうだから、
モノをくっつけあいながら、ごしごし擦り付ける。
お互いに精液をかけあったりして。
31 :
名無し草:2005/08/01(月) 01:16:07
>>30 エロキター!!
そして2人(とくにアーロン)は、何て事をやってしまったんだろう…と
自己嫌悪に陥るとか、ポケモンと人間がこんな事をして…とか悩んでしまったり
32 :
名無し草:2005/08/01(月) 06:58:09
ルカリオのほうが自己嫌悪に陥りそうだ。
師匠にこんなことさせるなんて、とか。
33 :
名無し草:2005/08/01(月) 08:05:41
「ごめんなさい!アーロンさま…」
謝りながらもアーロンさまを直視できなかったり
34 :
名無し草:2005/08/01(月) 21:58:34
「す、すまない、私こそ…(ああルカリオが悲しんでいる。どうしよう)」
自己嫌悪になりつつ、むしろルカリオの方を心配しておろおろしてしまうアーロン
すみません、アーロンスレの527です。
小説が1本出来ていると書きましたが、実はポケモン虐待スレ用に書いたもので、
長い割にはあまり自分でもあまり納得のいく出来では無く、あまり投下向けでは
無いので、差し控えたいと思います。
その代わり、カップルネタとしては激しくぬるいものですが、更に1本完成したので、
投下させて頂きたいと思います。
>>9-12 激しく萌えです!!(;´Д`)ハァハァ何て純な2人なんだ……!!
注意点
1、2人がキスをしていても大丈夫だ!
2、寝癖ネタを拝借させて頂きました…。すいません、かなり萌えたので…
3、非常にぬるいです。
「おはよう、ルカリオ」
アーロン様はそう言って、私にキスをして来た。
………アーロン様は、頭にアスベストでも沸いたのだろうか。
「アーロン様……。頭がどうかしたんですか」
師であるこの人に、ああ自分は何て事を言ってしまったのか。こういう時、
自分の素直さが恨めしい。
「ん?どうした?」
「ですから、頭が…」
「ああ、頭か。そうだな、いつも王女に髪の毛をどうかしろと仰られるものな。
本当寝癖が酷いのは困るよ」
…アーロン様は、すっかり勘違いをしている様だ。彼は、そろそろ食事の支度が
整うだろうから、大広間に行こうと私を誘って、我々の住む個室から外へ
出て行ってしまった。
朝方のまぶしい光が、カーテンからゆっくりと降り注いでいる、穏やかな朝だ。
私の、師の奇妙な行動の理由はすぐに氷解した。
リーン王女の姪が、数日前からこの城に滞在しているとの事だった。彼女の家系は複雑で、
私自身必要以上には知らないのだが、長く異国に滞在していたらしい。その彼女の親戚が
王国の記念日に一同に集まったとの事だ。城はすっかり歓迎のお祭り騒ぎとなっている。
また、彼らは異国の文化に親しんでいるようで、男性から女性へ、もしくは女性同士で
親愛の情として挨拶のキスを交わすのが通例になっていたようだ。
つまり、その風習を面白がった城の者達がこぞって真似をしだしたせいで。
どうも、城中で流行している。
「おはようございます、リーン王女」
膝を立て畏まる師は、実に様になっている。…その、寝癖を除けば。
王女の前で帽子を取り、深く礼をする師に、王女はまた寝癖が酷いですね、と苦笑した。
王女も初めは咎めたものの、今ではすっかり慣れてしまっている様だ。
「おはようございます」
私も師に習って深く頭を垂れた。その私に王女はそっと近寄った。
「おはようございます、ルカリオ。それにアーロン。今日も元気そうで何よりです」
彼女は、遠く離れていた親類が近くに来ているとの事で安心しているのか、
その微笑みは普段より柔らかく、美しく見えた。
王女一人でこの城を守る。その事は、私達が想像する以上に大変な大きな仕事であろうと、
私は思う。
「アーロンとルカリオ。いつもお勤めご苦労様です。今日は城で、私の親類をもてなす
パーティが催されます。今日くらいは修行をお休みして、ぜひパーティに参加して
下さいませ。私の大切な従者達を、皆に紹介したいのです」
「ありがたきお言葉と存じます」
アーロン様が更に深く頭を下げた。無論、私も深く礼をした。
「わが城、オルドラン城がここまで繁栄したのは、支えてくれた皆のお陰です。
城の者達も含め、ぜひ今日の祝うべき日を皆で過ごしたいと思います」
王女の一言に、城が湧いた。
歓迎パーティは、実に素晴らしかった。私は普段肉類をあまり食べないのだが、贅沢を
凝らせた食事に舌づづみをうった。ダンスも忘れて食事をもぐもぐ言っていた師が、
早速王座に呼ばれて様々な位の高い人達に紹介され、目を白黒させている。
何だかちょっと哀れだ。紺色の帽子を慌てたように取り、ひたすら礼をしている。
私も呼ばれ、沢山の人にいちいち自己紹介するという慣れない作業に、心底疲れた。
けれどもその後、たくさんの子供達に囲まれ、次々とキスを受け、耳を触られたり
しっぽを触られたりと思う存分遊ばれた。
知らぬ人に触られるというのは不愉快の筈なのに、何故かあまり嫌では無く、
むしろ不思議な心地よさがあって、その感情に私は戸惑った。
普段はきちんと着込んでいる兵士達が身軽な服装で、沢山の美しい貴婦人達と
優雅にステップを踏んでいる。顔を寄せ、そっとキスをして、そして躍り始める貴婦人たち。
私は子供達に囲まれながら、その幻想的な光景に見とれた。
ここは美しい城だ。
普段修行をしているだけでは感じたことの無い安堵感を、私は感じた。
「アイ。駄目でしょう、ふふふ」
「リーン王女もお変わりなくて、何よりです」
「こちらこそ、遠い所から来て下さって本当にありがとうございます。アイはすっかり
大きくなったのね」
ピンクのふわふわしたドレスを着た小さな少女が、王女に抱き上げられている。
王女は今までに見たことの無いような、懐かしい笑みを浮かべて、
その少女の頬と頬とを軽く合わせ口でチュッとキスをした。
私は何か眩しいものを見るかのように、その光景を見つめた。
私が書物庫である物語を読んでいる時、不思議な一説を見つけた事がある。
『アーロン様。この物語に出てくる、キスというのは何ですか?』
アーロン様は隣で別に調べ物をしていたらしい本から顔を上げ、私ににっこりと微笑んだ。
『キスか。キスというものはだな、愛する男女が愛を確かめ合う、儀式のようなものだな』
『儀式…ですか?』
『儀式というか…、なんだろうな。愛しています、とか…、尊敬と親しみの気持ちを、
言葉で表さずに口付けをする事で、示す事も多いな。
そうだな…。お前から見たら、儀式みたいに写るかもしれないな。そういった事は、
言葉で示しにくいものだから』
そう言って何か遠くを見つめるように天井を見上げる師の顔を、私は何故か
忘れられずにいた。
「いやー…。疲れたな、ルカリオ」
我が師は、グッタリと割り当てられたベッドの片方に突っ伏している。生真面目に
修行一辺倒で過ごしてきた彼が、ダンスのステップが踏めるとは到底思えなかったが、
やはり、その通りにダンスは大変なものであったようだ。修行よりダンスの方が
恐ろしく辛いな、とぶつぶつ言っている。
「私は結構楽しかったです」
「そうか、ルカリオがそうだったのなら私も嬉しいが…。って、ルカリオは
ダンスをしないで済んだのだろう。羨ましい」
私もポケモンに生まれて来れば良かった、と訳の分からない事を言う師を無視して、
私はベッド脇のランプに手を伸ばした。
「そろそろ寝ましょう、アーロン様。明日に差し支えます」
「ああ、そうだなルカリオ。お休み…っと」
アーロン様が不意に起きだして来た。何だろうと首を傾げる私に
そっと手を差し伸べて。
「おやすみ、ルカリオ」
朝のように、軽く触れるだけの挨拶のキスを。
私は弾かれた様に飛び起きた。
「アーロン様」
「な、何だルカリオ」
突然起き上がった私に驚いている彼に向かって、私は朝からずっと思っていた
言葉を口にした。
「挨拶のキスだという事は、分かりました。でもアーロン様からばかりでは、
私も何だか…、府に落ちません。
私からも、しても良いですか?」
「ええ!?」
師は、私のこの言葉は予想していなかったらしい。吃驚したような顔をしていたが、
すぐに普段の微笑を浮かべた。
「ああ。勿論だとも。では、お休みルカリオ」
「お休みなさ、アーロンさ……っぐ!!」
私は思わず鼻頭を押さえて目を瞑った。鼻を思いきりぶつけて、
痺れる様な痛みに涙が滲んでくる。
かくいうアーロン様の方も被害は尋常では無かった様で、顔を押さえて
うめきながらうずくまっている。
「…………」
「…………」
しばらくお互いうずくまり、沈黙が続いていたのだが、先に立ち直ったのは
アーロン様の方だった。
よろめく様に立ち上がり、おずおずと、言葉を。
「……ルカリオ。もしかして、キスの仕方を知らない、のか……?」
「…知る訳がないでしょう。今日が初めてなのですから」
思わず喧嘩腰に返してしまったが、アーロン様はふむ、とかそりゃそうか、
とか何か一人で納得された様だった。
「……分かった。では、…教えてやろう。そのな」
私もそうそう経験がある訳では無いぞ、と何故か顔を赤くしながらもう一度
私に近付いてきた。
師の、普段は手袋で覆われている筈の白く細い指が、そっと私の頬に触れる。
「キスをする時というのは、こう、頭を傾けてるんだ」
「こうですか?」
「そうだ。それで、ゆっくり近付く。お互いの顔を近付けて…」
その後は、言葉にならなかった。
柔らかい人間の唇が、私に触れている。想像以上に柔らかく、不思議な感覚だった。
人間の唇というものは、こういうものなのか。
人間は、このように唇を合わせ、親愛の情を確かめ合うのか…
昼間のリーン王女の光景が何故かフラッシュバックされ、何か不思議な、
ざわめくような、胸が痛くなるような何かが生まれ、私の心全体を支配した。
時計の秒針のカチカチという音だけが、部屋を支配する。
私はぼんやりとその中で、ずっとこの痛みの原因を考えていたのだが、
それは唐突に終わりを告げた。
「………っぷはっ…!」
アーロン様が突然唇を離した。そして顔を真っ赤にさせながら、肩で
ぜいぜいと息をしている。
「……っの馬鹿者!!こんなに長いキスがあるか!!」
こんなに気の動転している師は珍しい。
このキスは、長かったのか。
「そうなんですか」
思わず思ったままを告げると、師は溜息を付いた。そして顔を赤くさせながら、
唇を抑えている。
「ルカリオ、もういいだろ。お休みのキスは。もう寝よう」
「ちょっと待ってください!」
私は離れようとする師の腕を掴み、慌てて止めた。このキスというのは、
何だか良く分からなかった。分からなかったけれど、別の方法もあったはずだ。
「…何だ?」
「もう1回させて下さい」
「断る!」
何故か師は不機嫌になって、さっさとベッドに潜り込んでしまった。
毛布を頭までかけているのか、師の眠る形に丸くなっている。
私のせいで(何故かは良く分からないけど)、師を怒らせてしまったようだった。
そもそも私のような者が、キスをさせて下さいと、
お願いする立場ではなかった筈だ。
私は自分のしでかした事に急に恥ずかしくなり、同時に悲しくなった。
すみません、と呟く。
アーロン様の答えは無く、沈黙が続いた。
「申し訳ありません…。もう2度と、この様なお願いは致しません。
…お休みなさい」
私はうな垂れて、ベッドに入った。申し訳無さに思わず涙が出そうになり、目を瞑った。
ふと、消した筈の枕もとのランプが、灯った。
何だろうと私は毛布から顔を出すと、そこにはばつの悪そうな
アーロン様の顔があった。
「アーロンさ…」
「すまない、ルカリオ。こっちこそ子供の様に拗ねた真似をして…。
怒った訳ではないんだ」
すまない、と頭下げられる。私は慌ててベッドから起き上がり、アーロン様を止めた。
「謝らないで下さい。こちらこそ、申し訳ない事を…」
「いや、いいんだ。ルカリオがお休みのキスをしたいと言ってくれた事は、
本当に嬉しかったんだから」
そう言って、師は私の頭を撫でた。
「では、許してくださるのですか?」
「許すも何も…私は怒ってない。そもそも私がしかけた事だしな」
アーロン様はそう言って苦笑した。ランプもほのかな光を受けて、師の表情はいつもの
温かな微笑となった。
「では、ルカリオ。もう一度…、お休みのキスをやろう。今度は、長いのは無しな」
「ありがとうございます!」
私はさっきまで泣いていた事も忘れて、嬉しくなった。許してくれた事で、師との
距離が近付いたような気がしたからだ。
私はいつも、師の優しさに救われている様な気がする。
師は、もう一度ベッドの上に座り直した。
「それじゃあ、ルカリオ」
「はい、では、今度は鼻をぶつけない様に…」
『……アーロン様。これは何でしょう?…キス、ですか?』
アーロン様は私の読んでいる書物を覗き込み、ルカリオは一体何を読んでいるのかね?と
問うてきた。ある男女の恋愛の物語です、と私が言うと、アーロン様はなるほど、
と言った後、困ったような顔をした。
『そ、それはだな…。ディープキス、というんだ』
『キス、とは違うんですか?』
『いや、同じだ。ただ違うのは、お互い唇を合わせて、舌を入れあうという…』
そこで何故か師は黙ってしまった。師の沈黙の理由は分からなかったけれど、私は何だか
汚らわしいものを見てしまった気がする。
『……こんな事まで、人間はするのですか』
『いや…。その、それはな、想い合う同士で行うと、とても、その…気持ちが良い、もの、らしいのだ』
『こんな事がですか』
『そうらしいよ。…まあ、私にも、ルカリオにも縁が無いものだけどな』
ははは、と笑う師は引きつった笑顔をしていた。私は何か悪い事を言ってしまったのだろうか?
結局その物語を読み終える前に、そろそろ行こう、と師は私を促した。
今度のキスは、うまくいった。
私は瞳を閉じたまま、師の顔を両腕で抑える。そうして、物語にあった通りに、
唇の間からそっと舌をすべり込ませてみた。
彼がビクっと反応したのを感じた。それより私は、彼のその唇と口内を追うことに専念する。
慌てたように、師が私の肩を掴むが、私は気にせず更に舌を動かして、
師の舌を自分のそれで、触ってみた。
…なめくじの様だ…
それが最初の感想だった。
人間は、こういうキスで、愛を確かめ合うと…。先ほどの
触れるだけのキスと、結局どこが違うのか、こんなものが気持ち良いのか、
私には分からなかった。
けれどもふと、私は気付いた。
これがアーロン様の口の中なのか。
これがアーロン様の唾液の味なのか。彼はこの唇で、この舌で言葉を喋り、
その微笑みを形作るのか……
先ほどのキスの時に感じた胸の痛みが、ゆるやかに私の心に進入し、私自身を支配した。
物凄い勢いで、唇を離された。
アーロン様が、何故か涙目になって、ぼうっとした表情をしていて、
顔は耳まで真っ赤になっている。
そんな師の顔を見たのは初めてで、私は思わずまじまじと見入った。
私が何かを言う間もなく、師は思いっきり怒鳴った様だったが
何だか言葉になってない。
「…ル、ル、…!……ルカリオ…!!し、舌を入れ、入れるとは聞いてないぞ…!!」
「…、はい?」
確かキス、と言うのはこれで合っていた筈だ。そう思ったが、アーロン様は
何故か顔をぶんぶんと振り、ルカリオをこんな風に育てた覚えは無いとか何だか
叫んでいる。今日は、随分と独り言の多い師だ。
取り乱している師をしばらく見つめていたが、とりあえずキスは終わりの筈だ。
「ありがとうございます、アーロン様。それでは、お休みな…」
「いいかルカリオ!もう、お前に挨拶のキスをするのは私からだけだ!もう絶対、
お前からするなよ!いいか!?」
早口でまくし立て、ランプを消す間もなく師はポケモンも真っ青の素早さで
隣のベッドに潜り込んだ。こんな素早い動きの師は初めて見る。
私はしばらく師の様子を見ていたが、今度こそ動く気配も無いので、諦めて
ランプを消した。
未だに思い出す胸の痛みを感じながら、一体その痛みはなんだろうと思いつつ、
温かな毛布の中で私は眠りに落ちていった。
本文長すぎエラーに泣かされました…_| ̄|○ ナンダヨ 3.5ッテ
何だか恋愛感情に至らない2人で申し訳ない。
2人は挨拶のキスの筈が、途中から唇にしてしまっている事に気付いてないです。
お目汚し失礼しました。
47 :
名無し草:2005/08/02(火) 02:14:58
GJ!!
アイでミュウツーを思い出してしまたよ…。
無意識ディープキスなルカが純情で良いです。
48 :
名無し草:2005/08/02(火) 06:25:30
天然テクニシャンハァハァ
49 :
名無し草:2005/08/02(火) 12:47:03
テラGJ!!
昼休みにめちゃくちゃ悶えさせていただきましたよ(;´Д`)ハァハァ
50 :
名無し草:2005/08/02(火) 21:40:03
激しくGJ!
もう最高でしたyo!ありがとうございました(*´д`)ハァハァ
51 :
名無し草:2005/08/02(火) 22:09:46
え…絵本!
ルカリオ「これで、アーロンさまのところにいける…。」
ラストのツーショットで
ルカリオ「アーロンさま!」
アーロン「これからはずっといっしょだ。」
等、萌えシーンがなかなかあるじゃないか…!
アーロンハァハァだし…死体な所がクリスタルじゃなくて普通。かわいいよ…
52 :
名無し草:2005/08/02(火) 22:58:33
>>51 絵本…見てみたくなったw
「これからはずっといっしょだ」にホロリ
会えて良かったよね。本当2人は会えて良かった。・゚・(ノД`)・゚・。
53 :
名無し草:2005/08/04(木) 03:01:21
禿エロなのも読みたい
54 :
名無し草:2005/08/04(木) 16:21:29
禿げエロな物を書ける神いるのかな?
自分の中ではふたりは神聖化されてるから、読むのは大丈夫でも書くのは
しばらく難しいや…('A`)
コミケで2人のカプものってあるかな。気になる
55 :
名無し草:2005/08/05(金) 22:14:46
ルカリオってゲイだったのか
56 :
名無し草:2005/08/06(土) 00:17:56
いやな言い方をするな。
57 :
名無し草:2005/08/06(土) 00:46:06
師匠想いだよ
58 :
名無し草:2005/08/08(月) 17:11:06
>>53 某スレにあったが・・・
誘導できない所だからそっとしておくよ
59 :
名無し草:2005/08/08(月) 21:51:52
60 :
名無し草:2005/08/08(月) 22:56:48
ルカリオは純情だなー
61 :
静穂:2005/08/09(火) 13:10:23
おかしいな。投稿以来、私がネカフェに来たのは今日が初めてのはずなのだが。
私の記憶違いか?ずいぶんとネカフェに入り浸っている私がいるらしい。
62 :
名無し草:2005/08/09(火) 13:10:29
萌えスレで、カプ話がこんなにスルーできない人がいるなんて思わなかったよ。
本当に苦手な人がいるのは分かるけど、盛り上がりすぎてスレの話題が違う方向に
なる程酷くなっていたか?
過剰反応しすぎ。嫌うにしても、喧嘩はどうなんだよ…と思ってしまう。
ルカリオスレの方が、さり気ないスルーの仕方で、全然大人。
普通に好きだから萌えスレ見てたのに、何だか疲れた(´・ω・`)
萌えスレって、自分には合ってなかったのかもしれないな。
63 :
静穂:2005/08/09(火) 13:15:36
おっと、ごめんなさい。痛い呼ばわりされて、思わず本来の用件を忘れてしまうところでした。
>>>9->
>>12において、ルカリオの手(前足)に肉球があるかのような表現をしていますが、
正確には足(後ろ足)に指と膝の裏だけで、手に肉球はないとわかりました。
謹んでお詫びと訂正を申し上げます。
64 :
名無し草:2005/08/09(火) 13:19:58
>>63 おお、静穂さんだー。
お話面白かったですよ。ぜひまた小説の続き、書いて下さい〜(*´∀`)
65 :
静穂:2005/08/09(火) 18:28:10
>
>>64 ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります。
うーん、せっかく2chへの書き込み可能なネカフェに(たいていの所は書き込み不可)きたんだし、
なんか書いていこうかな・・・(18禁はまずいんだろうなぁ・・)
1、萌要素なしです
2、文中の『戦争は〜』の言葉は4月に亡くなられたヨハネ=パウロ2世(先代ローマ法王)の言葉です。
3、波導使い=魔術師くらいに考え、アーロンは宮廷魔術師のような立場だったと勝手に考えています。
(文官兼武官かな?)
4、戦争の理由勝手に捏造
『一つの気持ち』
「ルカリオ、私はしばらく城を空ける。留守の間リーン様のことを頼むぞ」
「え?」
すでに大きな荷物を抱え、旅仕度を終えているアーロンの言葉に、ルカリオは面食らってしまった。
いつも一緒にいた師が、自分を置いて城を留守にするという。
「ど、どちらに行かれるのですか?」
「リーン様の特使として、隣国をいくつか回るのだ」
「私がご一緒してはいけないのですか?」
ルカリオの言葉に、アーロンは悲しそうに首を振る。
今回の役目には、ルカリオを連れて行きたくはなかった。
66 :
静穂:2005/08/09(火) 18:29:46
「すまないが、お前を連れて行きたくはない」
それを聞いて、ルカリオはショックを受けたようにうつむいた。
アーロンは慌てて言い募る。
「いや、そうではない。今回のような、人間の嫌な面を見るような仕事に、お前を伴いたくはないのだ」
リーン女王がアーロンを使者にたてた理由。
それは、国境付近の小さな村の領土問題がこじれ、隣国同士の間がきな臭くなってきたからだった。
最初は領主同士の土地争いだったものが、それぞれの国の君主をも巻き込み、火が広がってしまった。
このままでは、戦争が始まる。
リーンは・・・いや、オルドランはその領土問題に一切の係わりを持たない中立国として、戦争を回避
するべく調停役を買って出た。
戦争になれば、無数の命が失われる。
リーンをはじめオルドランの廷臣は、みな穏便にことを解決しようと奔走していた。
たかが土地・・本来誰のものでもない大地に線を引き、そこに住む者の意向を無視して所有権を主張しあう。
そのために血を流そうとする醜い人間の姿を、ルカリオに見せるのは気がひけた。
67 :
静穂:2005/08/09(火) 18:30:53
「ならば、なおさら私もご一緒させてください」
そう言われても、ルカリオは納得できない。
緊張の高まる国々を移動するなら、どんな危険があるか知れたものではない。
戦争が始まると聞きつけて集まってきた傭兵の中には、食い詰めた盗賊まがいの連中だっている。
それぞれの国にも、戦争を推し進める一派がいるだろう。
そういう者達が、戦争を止めようとしゃしゃり出てきたオルドランの特使を始末すれば、一気に
開戦へと持ち込めると考える可能性も無いではない。
アーロンの身を守るためにも、ルカリオは彼について行きたかった。
「お前の気持ちは嬉しいが、私はそんなに頼りないかな?」
「そういう意味ではありませんが・・・」
ルカリオはなんとかアーロンを説得しようと言葉を探す。
しかし、たしかにアーロンは強いし、人間同士の交渉の場へ自分がついていっても、役に立たないことは
解っている。
師が自分のことを考えて、一人で行こうとしていることも。
それでも、ルカリオはついていきたいのだ。
68 :
静穂:2005/08/09(火) 18:31:53
「私とアーロン様の考えることは違うんですね。どうしたら同じ気持ちになれるだろう?」
「当然じゃないか。私とお前は違う存在だからな。同じ気持ちになるはずは無いだろう?」
「そんな・・・」
アーロンは困った様に天を仰ぎ、誰しも他者を完全に理解することなど無いと呟く。
決して、同じ意見を持つ存在など無いと。
彼がそんな冷たい発言をするとは思ってもみなかったルカリオは、ただただ口を開けてアーロンを見つめた。
「で、では、私もアーロン様も、理解し合うことな無いと仰るのですか?」
「理解するよう努力するのとは、別の問題だよ?でも、私とお前が全く同じ気持ちになることは無いな」
アーロンは近くに咲いていた小さな花を指差した。
「私はあの花を綺麗だと思うが、お前はどうかな?」
「綺麗だと思います」
「では、お前と私の気持ちは一つかな?」
「違いますか?」
アーロンは悪戯を思いついた子供のような顔でくすくす笑う。
69 :
静穂:2005/08/09(火) 18:33:26
「違うな。これはただ意見が一致しただけだ」
同じものを見て、同じ意見を持ったのだから、二人の気持ちは一つではないかとルカリオは思ったが、アーロン
の笑顔を見て黙っていることにした。
正直、アーロンにこういう顔をされるとルカリオは弱い。
「お前が綺麗だと思う気持ちと、私が綺麗だと思う気持ち。お互い相手の心を全て読み取ることはできないんだから、
同じだと判断することはできない。だろ?」
「じゃあ、違うと言い切ることもできないでしょう?」
「できるさ。お前の心はお前だけのもの。だから、お前と同じ気持ちは他にはないんだ」
「はぁ・・」
なんだかおかしな話になってきた。
しかし、そう言われればそうかも知れないという気がしてくる。
混乱するルカリオをよそに、アーロンは荷物を肩に乗せ、扉に手をかける。
「それに、全く同じ気持ちを持つ相手など無意味だと思わないか?自分がもう一人いるのと同じじゃないか」
「アーロン様!まだ話は終わってません!」
「『戦争は人間のしわざ』だ。お前に、見せたくはないんだよ」
アーロンはルカリオの頭にポンと手を置いた。
「私はお前が私と違う考えを持っているから、お前が好きなんだよ」
「う・・・っ、そうきますか」
にっこり笑って頭を撫でられ、ルカリオは負けたと思った。
そんなことを言われては、もう何も言えないではないか。
「ずるいです・・・」
「私はずるいとは思わない」
リーン様を頼む、と再び言い置いて、今度こそアーロンは出て行く。
「納得はしてませんからね!」
こういうのは煙に巻いたというのだと怒鳴りながら、ルカリオは、今この姿を見ている者があれば、自分の顔が
怒っているようには少しも見えないことを自覚していた。
<<END>>
70 :
静穂:2005/08/09(火) 18:47:26
ほのぼのしたものを書いてみたかったんで挑戦してみたんですが、どんなもんでしょう?
時間なくて(ネカフェに5時間以上も居座ってしまった)書き足りないんですが、さすがに
この辺で失礼します。
71 :
名無し草:2005/08/09(火) 22:25:43
>>70 小説GJ!
えと、自衛のためにも固定ハンドルはつけないことをお勧めする。
個人判別つけたいのならせめてトリップで。
72 :
名無し草:2005/08/09(火) 22:50:23
乙です。ほのぼのイイ!!笑ってるアーロンが素敵だ!!
静穂さんの小説はキャラのイメージ壊さなくて好きです。
これからもがんばってください
73 :
名無し草:2005/08/10(水) 12:58:10
ほのぼのキター
2ちゃんねるでは固定ハンドルは嫌われるから、トリップのみ方が良いと思うよ。
にしても大人なアーロンと拗ねるルカリオが激しく可愛い(*´∀`)ポッ
ところで、ここは18禁駄目なのか?
21禁ならピンク鯖だと思うけど、18禁なら大丈夫だと思うけど…
74 :
名無し草:2005/08/11(木) 00:34:53
>>73 どうなんだろうね。
多少の18禁程度のエロ表現ならいいんじゃないかね
75 :
名無し草:2005/08/11(木) 00:40:43
18禁と21禁はどこからどこまでが違うの?
76 :
名無し草:2005/08/11(木) 00:49:47
77 :
名無し草:2005/08/11(木) 04:28:05
自分も良く分からないから調べてみた
18禁とは
ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/18%B6%D8 自分はグロとか屍姦まで入ると21禁かなと思う
21禁てのは2ちゃんで枝分かれされてるからそう言ったまでで、本当は18禁との差は
あまり無いのかも
精神的ブラクラとか、グロ系は10代が見るとトラウマーになり易いから、分けてるのかもね
スカトロ・ロリショタも嗜好が分かれるから、18禁より21禁にすべきなのかな
78 :
名無し草:2005/08/11(木) 10:29:32
18禁でも21禁でも人によって描写の仕方・感じ方は違うから
注意書きして投下すればいいとオモ
ピンク板行けば重複扱いうけるし元からあるスレ乗っ取るわけにも行かないし
>>62 ごめんなさい。スレでこのカプの話(かな?)が出たとき、トラウマになって…(汗
なんか過剰反応してました。ごめん。
80 :
名無し草:2005/08/11(木) 18:15:40
>>79さん
うわ!まさかレス貰えるとは…
こっちこそスマソ。ちょっと愚痴っぽくなって。でも苦手なのにわざわざこのスレまで
カキコありがとう。嬉しい(ノД`)
ただ、自分はもうあっちではLOMだけにさせて貰うよ。初めの頃と大分空気も
変わってしまったし…。
でも普通に単独でも好きだから、そっとここで小説を書かせて貰うか1人で萌えを
叫ばせて貰うよ。
今アーロンスレ荒れてるのが気になるけど、元に戻るかな。ちょっと心配…
81 :
名無し草:2005/08/11(木) 21:08:51
>>73 全年齢共通の板なんだから駄目だろう・・・でも見たい葛藤
82 :
79:2005/08/11(木) 21:21:13
>>80 レスありがとう…ネットしてても語ってるサイト見掛ける。
その度、体切ったり周りにやつ当たりしたりそういう自分が嫌。
逃げてたら変われないと思ってこのスレはときどき覗いてる。
同性にそういう感情持ってても、アーロンはアーロンだよね。
何を言っても、これは曲げられない現実なんだよ。
スレ汚し失礼しました。
83 :
名無し草:2005/08/11(木) 22:22:12
ピンク難民行けばって言おうとしたけどスレ立てる程でもないよなあ
むしろ
>>2に
>>・エロSSや画像をうpする時は注意書きをしてください。
て書いてあるんだから投下すればいいんじゃないのか?
84 :
名無し草:2005/08/12(金) 00:53:28
>>82 なんだかアーロンが本当にホモみたいな誤解受けそうなレスだな
いいか、あれらはすべて腐った女子の「妄想」なんだ。
っていうか体切ったりって……
85 :
名無し草:2005/08/12(金) 00:57:47
サトシとラティアス関係は獣愛だと思ったのに
アーロンとルカリオだとBLだと感じるのは何故なんでしょう
86 :
名無し草:2005/08/12(金) 05:10:34
此処はそうゆう板だ
87 :
82:2005/08/12(金) 16:54:39
>>84 あ…なんかごめんなさい…
後で読み返してみたらこれじゃ確に誤解招きますよね、
そうですね、妄想ですよね。
>体切ったりって
あ、スレ違いなこと書いてすみませんでした…
88 :
名無し草:2005/08/13(土) 00:25:34
>>82がトラウマになりそうだけどもう気にしないでおこう
89 :
87:2005/08/13(土) 09:38:18
スルーよろしくです…
90 :
名無し草:2005/08/13(土) 12:15:28
>>88 鈍感な俺にまで意味がわかっちゃったじゃねーか!
どうしてくれる!無意識にスルーしてたのに!
91 :
名無し草:2005/08/13(土) 12:55:38
かまってちゃんウザス。
92 :
名無し草:2005/08/13(土) 15:59:15
>>85 男同士だからじゃね?
しかもラティアスは女の子(妹)だから純愛…(純愛っていうのも不思議だが)
82さんの言いたい事は凄く良く分かる。
アーロンに関する捉え方は様々だから、BLにしちゃう方が萌える人もいて、
BLは流行ってる&その人数がとても多いから、目障りに感じる事もあるだろう。
そんな時は見ない方が精神衛生上良いんだよ。どうしても受け入れられない
ものは、幾ら時間が経っても受け入れられないものなんだ。
頑張っても慣れる事は無いし、嫌なものは嫌には代わりが無い。
ただ、それで他人を攻撃するのは間違ってる。
一番大事なのは、各人の考え方は様々、と受け流せる様になって、自分の考えを
しっかり持つ事。受け入れられない物は無視する事。
それに、2ちゃんにも感情レスを慌てて書き込まない。荒れる元だから。
自分も元々そうだったが、今では適当に受け流せる様になったよ。そうしたら
大分楽になった。
これにレスは不要。以上、長々とチラシの裏でした。
93 :
名無し草:2005/08/14(日) 01:01:38
メンヘラ・自分語りは自重しろ
94 :
名無し草:2005/08/14(日) 01:43:27
ところで映画のサントラ買った香具師いる?
かなりイイ!!という話を聞くんだが…
OPは買ったんだが、サントラはまだなんだな…。いずれは買うつもりなんだが
95 :
名無し草:2005/08/14(日) 11:26:40
96 :
名無し草:2005/08/14(日) 13:46:24
>>94 最後の方は悲し過ぎて耐えらんなかった。・゜゜(ノД`)゜゜・。
97 :
名無し草:2005/08/14(日) 15:38:26
アーロンの曲があると聞いてかなり気になってる
>>96 まじでか!?どのような感じなのか感想キボソ
98 :
96:2005/08/14(日) 18:15:46
なんか…
可哀想すぎる、アーロンが。何かこう、心にくるものがある。
99 :
名無し草:2005/08/14(日) 18:16:48
つか、この話題はアーロンスレでやった方がいい希ガス
かなりイイ!と言われていて買った。
映画であんまり音楽なんて気にしてなかったんで買ってもなあと思ってたけど、中々イイ。
映画…というかアーロンとルカリオの感動がよみがえるというか…
今も背後で流れてる。
>>98-100 ハァハァ
てか、購入する。決めた
アーロンスレ今次のテンプレの話題になってるし、別にここは2人の話題であれば
カップリング以外でも良いと思われ
アーロンの曲結構あったよねぇ。3つくらい?
聴いてるとなんだか、ルギア爆誕で最後にハナコママがサトシにいってた事を
アーロンたんにいいたくなる。
…戦争をとめる!?それが命をかけてすること!?…愛ゆえに
>>102 愛ゆえに。・゚・(ノД`)・゚・。
自己犠牲というと宮沢賢治を思い出す。
この映画をアーロンの視点ではなく、捨てられたポケモン=ルカリオの視点から
描いたというのが、新鮮だったな。
多分アーロンの視点から描くと、自己犠牲の英雄・可哀想だけど勇気ある凄い人、
が強調されて、よくある物語のパターンになってしまう気がする。
残されてしまったポケモンの悲しみを大きく取り上げることで、余韻の様に
アーロンの姿が浮かび上がり、それがまたこの物語に深みを与えた気がする。
誰もないがしろにされてない。
とにかくこの2人は大好きだ。本当に好きだ。
世界を救ったから何なんですか!?
アーロン様が死んだらアーロン様の世界は終わりなんですよ!
アーロン様がいなくなったら アーロン様の世界はもう無いんです 私の師匠はもういないんです
あなたがいるから世界があるんです
アーロン様 あなたはこの世界で何がしたかったんですか?
違ってたらスマソ
>アーロン様 あなたはこの世界で何がしたかったんですか?
ルカリオだったらそう言いそうだ。
マジカコイイ
thisis本がamazonから届かない…
と思ったら不在票入ってた
明日電話しよう
thisis本キタ━━━( ゚∀゚ )━━━!!!!
設定資料キタキタキタ━━━( ゚∀゚ )━━━!!!!
>>110 それも買った。設定資料はこっちの方が細かいよ
載ってないものもあるけど…
映画本が5冊を超えたorz
あの紙がカチカチな本、ページ数のわりに高杉
なんとかしてくれ...
でもあのページ数で映画をまとめる編集部乙
確かに同意
気に入った映画の奴は全部持ってる事に気付いた
ちょっと保守
はじめてのチュウ聴いて萌えてる自分に気がついた
ルカ萌えスレでもアロ萌えスレでもここはおKだよ。
カプリング語りたい人なら誰でもドゾー
…でないとここが過疎にorz
アロとルカの時代に果たして風呂(浴槽・お湯に浸かる週間)はあったのだろうか
>>119 ヨーロッパでは風呂は浴槽では無く、シャワーだった希ガス
温泉はあるけど、日本でいうプールみたいな遊びの感覚で入るらしい
台風凄いな
台風結局こなかった…
台風の中ものすごくたなびくアーロンのマント
ものすごくたなびくルカリオの房
>>122 激しくワロタw
ドラマなんかでそのシチュエーションありそうだ
最近のバーボンハウスの改造は凝ってるな
ルカリオ絵茶、定期的に荒らしが来るね…
どうにかならないのかな
そろそろ夏も終わるしage
ルカリオ絵茶今日から復帰してたね。また参加したいなw
ルカリオ絵茶か。参加してみたいけど折れチャット系は苦手だから…
ageる意味がわからないから無駄にageない方がいいと思。
妄想投入
修業の途中でトイレ失敗してしまったルカの、足をアーロソが拭いてやる。下から上に近づくにつれてルカが欲情する。
その味を忘れられず、度々わざと失敗するようになり、怒ったアーロソがお仕置きする
orz
何を根拠に
>>129 お仕置き…一体どんなお仕置きなのかハァハァw
何だかアーロソが本当に怒ったりするのってあんまり想像できないな
いつも優しいイメージ。…だから逆にキレた時は暴走するのかも
キレたアーロンたんもきっとハァハァ…
それに本気で怯えるルカたんも確実にハァハァ…
おしりぺんぺんしちゃうぞー(謎)
>
>>63 また自分の無知を晒してしまいました。
あの肉球がある部分は踵。上に普通に膝があって
地面についてる部分はつま先なんだな。馬と同じで。
>
>>71 >
>>73 忠告ありがとう。トリップのつけかたが分からないんで
名無し草になります。
ルカリオ×リーンにめざめそうになった俺は一時去るべきか
でもアーロンたんも…と欲張りたくなった時に3Pが使えるわけだな
めげるな
俺なんか友達とアーロン×リーンに目覚めつつある
んでサトシはアーロン様の子孫だとか妄想してる。
絶対に同志居ない。
>>137 絶対にいるw「リーンって潔癖そうだけど
子孫のアイリーンがいるってことはアーロンと...」
とかいうカキコに見覚えがあるしww
>>138 マジか(´;ω;`)
同志求むorz
>>136-137 ちょっと待ってくれ!
ルカリオ×リーンやアーロン×リーンに萌えている人間がここにノシ
アロやルカのカプーも好きだからここにいるけどな…
てか同士イタヨ!!嬉しい〜〜
>>140 同志キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
世間は広いぜ!!!俺と友達位しか居ないんじゃないかと思ってたよ!!
アロルカも好きだけどな。
hosyu
ルカリ男
アロサトにも萌え
アーロンの手袋をサトシがつけると腕の付け根近くまで手袋が覆うような感じになってるのが萌え
マイナー万歳
>>144 あの腕の長さの違いには萌えずにはいられんな
自分もアロサト萌えノシ
ぶかぶかのアーロンのマントとかをはおるサトシとかも(*´д`)ハァハァ
エロイのが見たいんだ…
147 :
140:2005/09/08(木) 08:03:47
>>141 いや、自分はアロルカよりルカア(ry
何だって良いさ!みんなみんな仲間!
ミュウ×アーロン・・・・とか主張してみる
>>147 そうさ仲間さ!!
けどルカアロの人って少ないのか・・・?結構見かけたような。
150 :
名無し草:2005/09/15(木) 16:30:11
俺。
補習
152 :
名無し草:2005/09/22(木) 15:01:52
ルカリオ萌え
俺はどちらかといえばアーロン様
けどルカリオも萌
アーロンとルカリオの話を書いてみた。続きと終わりは人のイメージにしたいと思っています。
●ルカリオが巨大化する話だからでかいルカリオなんて想像するのも嫌だという人は華麗にスルーするべき
●皆さんにはこの話の途中から終わりまでを一人でまとめて書いていただきたいと思っています。イメージが浮かんだ人は是非とも書いてみてください。
●前振りがわかりにくい文章で長ったらしいですが許してください。
「 お菓子 」
よく晴れたある日、アーロンとルカリオは山でピクニックをすることにした。
アーロンはカバンをさげており、ルカリオは手ぶらだ。
2人は雑談をしながら山を上った。
しばらく登ったところに草原をあったので2人はそこで弁当を食べる事にした。
2人は近くにあった岩にならんですわり、アーロンはカバンから弁当箱を二つとりだした。ルカリオはアーロンを様子を見ている。
「アーロン様、早く食べましょう」
アーロンお手製のサンドウィッチを早く食べたいルカリオはアーロンをせかした。アーロンは微笑んで「ああ。」と言った
ルカリオは膝の上に弁当箱をおき、弁当箱をゆっくりと開けた。その横でアーロンも弁当箱を膝の上にのせて開けた。
弁当の中にはタマゴサンド・ハムサンド・ツナサンドがそれぞれ2個づつ入っている。2人は早速サンドウィッチをほおばった。
ルカリオは幸せな気持ちでタマゴサンドをほおばっていた。具の形は少しいびつで塩の量なども誤算と思われる味だったが、敬愛するアーロンの手作り料理というだけでなによりも美味しい食べ物に思えた。
「初めてつくってみたんだけど味はどうだ?」
アーロンがルカリオの表情をうかがいながらきいた。
「とても美味しいです。」
「それはよかった。」
アーロンは安心したように言うとルカリオから自分のハムサンドに眼をやった。ただ、サンドウィッチを食べているだけだが2人はとても心地よい気分だった。
風が優しく肌にふれ、あたり一面には、昼ごろだというのにまだ朝露が残っている草達が太陽の光を反射して綺麗に光っている。
アーロンは紙コップにお茶をいれルカリオに渡した。ルカリオは礼を言い受け取った。
「こういう所での食事もいいものだな。」
アーロンはお茶を飲んで言った。ルカリオはお茶を飲んでいたがコップから口を離して「そうですね」と返事をした。
2人はサンドウィッチを食べ終えた。アーロンはコップのお茶をすべて飲むとカバンにサンドウィッチがはいっていた容器とコップをいれた後、カバンから袋をとりだした。
アーロンはその袋から板チョコとうまい棒をとりだした。
「今日はお前の食べた事のないお菓子を買ってきたぞ」
アーロンはチョコの銀紙をとり、うまい棒を開封して2つともルカリオに渡した。
「これはなんというお菓子でしょうか・・?」
ルカリオはうまい棒サラダ味を見つめていった。
「うまい棒って名前のお菓子なんだけどな、これが結構いけるんだ。」
アーロンはうまい棒コンポタージュ味を食べながらいった。
ルカリオはチョコを片手に持ちつつ、うまい棒をかじった。するとなんともいえないあのうまい味がした。
ルカリオは初めての味・触感に興味をそそられ、さらに美味しかったらしくゆっくりと味わって食べた。
「−−たしかに美味しいです・・が、やはり私はチョコの方が美味しいと思いますね。」
そういってルカリオはチョコをかじった。
「そうか・・、まぁ、おれもそう思うけどな。」
アーロンはうまい棒のゴミをルカリオから受け取り自分のゴミとまとめて袋の中にいれた後、板チョコの銀紙をはがしてチョコをかじった。
「うん。やっぱりチョコの方が美味しい・・」
アーロンがチョコを噛みながらいった。
ルカリオはチョコをかじりながら頷いた。
チョコを食べながらアーロンはカバンをあさり飴玉をとりだした。
チョコを食べながらルカリオはアーロンの手のひらの飴玉をみる。そのルカリオの様子を楽しげにみるアーロン。
アーロンは飴玉の包み紙をとった。
「これは舐めるお菓子だ。飲み込まないように気をつけろ。」
そういってアーロンはルカリオに口をあけるようさいそくし、口をあけたところに飴をいれた。
ルカリオはアーロンにいわれたとおり飴玉を噛まずになめた。するとだんだん味がしてきた。酸味と甘味がマッチしているおいしい味だった。
「美味しいか?」
「はい。甘いような酸っぱいような・・」
「ふしぎなアメレモン味だ。ふしぎなアメはポケモンが食べると力がわいてくる不思議なアメらしいし限定販売中だったから買ってきたんだ。」
「たしかに力がわくようなわかないような ・・なんとも言えませんね。味は美味しいですが。」
ルカリオは口の中で飴を転がしている。
アーロンは自分もふしぎなあめをなめながら「どうせタウリンとかを混ぜてるだけだと思うけどな」と言った。
2人はお菓子タイムを心いくまで楽しみ、下山することにした。もう少しで夕日が出てくる時間だ。
かなり下山したところでアーロンが思い出したかのように話始めた。
「そういえばふしぎな飴には当たりの飴が入ってることがあるらしい。なんでもその当たりの飴は食べると力がかなりわいてくるらしいが・・どんな味なんだろうな。」
「きっととても美味しいんじゃないでしょうか?ところでアーロン様、すみませんがまた飴をください。」
ルカリオが遠慮気味に言った。するとアーロンは笑い気味の口調で言った。
「やっぱりお前甘党だな? まぁ俺も甘いものは嫌いじゃないしその気持ちもわかるけどな。ほら。」
アーロンは飴のはいっている袋から飴をとりだしルカリオにわたした。
これでルカリオの食べた飴は7個になった。
ルカリオは包み紙をアーロンにわたし「すみません」といい、飴を口にいれた。
今まで通り飴を舌の上でなめまわす。するといつもならば甘酸っぱいはずの飴に酢酸っぱさがなかった。美味しいものには変わりなかったのでアーロンには味の違和感については話さないことにした。
ルカリオから渡された包み紙をふと見てみるアーロン。その包み紙をみてアーロンに衝撃が走った。
包み紙には紙一面に当たりと書かれていた。それをみたアーロンはすぐさまこの衝撃をルカリオにも知らせようとしゃべりながら横にいるルカリオに眼をやった。
「おい、ルカリオこのさっきの飴--」
ルカリオの体は光っていた。ルカリオは自分の体の異変に焦りの表情を浮かべている。アーロンも何が起こったのかわからない。
突然ルカリオが完全に光でおおわれ光の玉のようになったかと思うとどんどん光の範囲が大きくなった。
アーロンはどんどんせまってくる光をチラチラと確認しながら回避した。
あるていど光が大きくなったところでルカリオをつつんでいた光が突如消えた。
アーロンは光が消えたので足を止め、ルカリオの様子を確認しようとふりかえったがアーロンは固まった。
「・・ルカリオがでかくなった・・」
ルカリオは巨大化していた。アーロンは眼を見開き、口をポカーンと開けて巨大化したルカリオを見上げている。
ルカリオは自分の体を戸惑った様子で確認している。
アーロンは手に持っていた包み紙を見た。よくみて見ると端っこにこんな文字が書いてあった。【当たりの飴:かなりふしぎなあめ。食べるととても力がわいてきます】
「とても力がわくっていっても限度があるだろう・・」
アーロンは呆れたようにつぶやいた。
一方ルカリオはようやく状況を判断した。そして思い出したかのように下を見た。すると足元には自分の胸元についているトゲほどの大きさしかないアーロンがいた。
■ここから続きを考えて終わらしてください。エロ展開でも特撮っぽい展開でもなんでもOKです。
159 :
名無し草:
流れを割って非常に申し訳ないっ!!
今更で悪いんだけど、
>>35氏ってまだこのスレに居る?
その…虐待スレ用≠ニいうのが最近非常に気になるんだ…
もし、まだ残ってたらで構わないから、
嫌だったら別にいいから、ポケ板の虐待スレあたりに、投下…していただけると…うれ…しいなあ……。