【写真集のポエム】に誰でも知ってるミリオンセラーaikoの歌詞を引用して謝罪した安部なつみ 歌詞がセールスポイントのバンドで、誰も知らないようなマイナーな小説から盗作して謝罪しない某作詞者。 悪質なのはどちら? ■希望的な言葉ノートに書きなぐる かなしい僕はウソつきの詩人になる →【希望の詩をノート一面に書きちらすボクはウソつきの詩人になる】銀色夏生 ■あなたは私のとても大切な帽子をうばって笑って、かけていく →【あなたは私の赤い帽子をとって笑いながら駆けていった】銀色夏生 ■こうしてうすいカーテンのうしろに立って居るんです それが僕の顔がぼんやり見えてる理由です →【わたしは窓かけのれいすのかげに立つて居ります、 それがわたくしの顔をうすぼんやりと見せる理由です】萩原朔太郎 ■耳の奥でネジは廻りだし 痛いから僕は泣き出した →【目の奥でぎりりとねじが回る/私は泣くのをこらえて居る】ワタナベカズエ ■わかりあう事が愛だって聞いた。それが本当ならみんなひとりぼっち。 →【わかり合うことが愛なら ひとりぼっちの人たちが多すぎる】山田かまち ■ゆううつな僕の影を見つけた 追いかけないように釘づけにしたい →【私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい】 ■黒い夜草深い野の中へ →【黒い夜草深い野の中で】中原中也
トロイメライと村上きわみ氏の「fish」(1994)という歌集の類似性は言い逃れできないレベルだと思う。 ★ペットショップ 死にたがりのハムスターがペットショップで回ってる →死にたがりのメダカが棲んでいるというペットショップを覗きに行こう 誰もいない市営プール。 →誰もいない市営プールに置き去りにしてきた 非常階段には二人 →ふたり見ている非常階段 間違い探しはもうおしまい →パノラマの間違い探しの風景を 抱き合っても混じることは無い液体 →くまなく身体合わせても混じることない液体がある ★懺悔は浴室で 流れ出してく今日の懺悔は、排水溝の中 →髪を洗えば浴室に溶け出す一日分の告解
★プラットホーム 水色の冷たいプラットホーム →水色のプラットホームとはしゃぐ少女と嘲笑うヤンキイはいやだ いやだ! (山羊の歌) *同時期に作られた「ギチギチ」の「甲高い声は迷惑だ」の部分はこの後半部分からでは?) ★トレモロ 胸のピアノは高い音で鳴り響いて君がいなくなる →かびろき胸のピアノ鳴り 祖先はあらず、親も消ぬ。(秋の一日) ★パノラマ 鈍い日が照らす →鈍い日が照ってて(宿酔) 街は大人しく静かに狂いだして →港の市の秋の日は大人しい発狂(港市の秋)
★グライダー 錯覚はすぐに覚めるけど。 →錯覚はたやすく醒めるゆるゆると(「fish」P27) ★Hello 入院したい 月の病院 明日にはもう、欠けてくから →明日には欠けているはずの月(「fish」P70)
★ワタナベカズエ(『カノン』角川文庫)は出典が多いので 「w」と表示する事にした。 ★ちょっと遠いかな、こじつけかもな、と思えるものには▼をつけます。 **奇妙な果実** ★タイトル →ビリー・ホリデイ 「strange fruite」邦題「奇妙な果実」 ★twice ・酸素の足らない僕はいつも喘いでいる →酸素の足らない魚のように/私の少女が喘いでいる (「w」P10 白昼夢) ・戸惑って繰り返す真昼の嫌な夢 →くりかえし/くりかえす/真夏の真昼▼ (「w」P6 カノン) ・青くて狭い部屋 →この青い部屋に▼ (「w」P14) ・夜が染み渡り またじわりと →よるが しみる/じわり またじわり と (「w」P47) ★rusty ・眩暈のような君の言葉が好き →眩暈のような/彼女のことば すきよ (「w」P39) ★銀ノ針 ・耳の奥でネジは廻りだし 痛いから僕は泣き出した →目の奥でぎりりとねじが回る/私は泣くのをこらえて居る (「w」P45)
・もううまく針が刺さらない →And I can't put the needle in/can't put the needle in/I can't put the needle in (針が刺せない) (Radiohead 「FAITHLESS, THE WONDER BOY」) ・みんなと同じピアノとおもちゃ箱が欲しいの →I want the toys of other boys(みんなと同じオモチャが欲しい) (Radiohead 「FAITHLESS, THE WONDER BOY」) ★変化 これは正作詞だけど・・ ・透明な血 →その温かくて赤黒い血は/だけど目には/見えなくて とうめいで/びっくりするほどきれいだった▼ (「w」P53 ★割れた窓 ・昨日夢を見た →きのうゆめをみたよ (「w」P21) ・泣いている様な 笑っている様な →泣いているような、笑ってるような (「w」P72) ★鳴り響く、鐘 ・つぶれた目のネジが痛くて →→目の奥でぎりりとねじが回る/私は泣くのをこらえて居る (「w」P45) からのイメージか。A
★痛い青 ・青いインクが飛び散るよ、胸のあたり →胸に広がるインク、、、何でしたっけ ・ケラケラと笑う →「カノン」でも2回登場のイメージです▼ (「w」P18、22) ・痛いくらい綺麗だから 僕は泣いたんだ →おもいではいつも/いたいくらいきれいで(「w」P85) だから泣いたの/余りきれいだったから泣いたのよ (「w」P53) ★エーテルノート エーテルノート ・ぼやけてしまう陽だまりにねころがって希望的な言葉ノートに書きなぐる かなしい僕はウソつきの詩人になる →この草むらに横たわり、青い空に希望の詩をノート一面に かきちらすボクはウソつきの詩人になる。 (銀色夏生「このワガママな僕たちを」P24) ・タイトルのエーテル →くろぐろと光素(エーテル)を吸へば (「宮沢賢治詩集」春と修羅 P19岩波文庫) (エーテル:当時あると仮定されていた光の電動物質 ・触れない光 反射して壊れて・・・ ってのもそこらへんのイメージ?もしくは) →陽といっても、まるで硅石か何かのやうで、/非常な固体の粉末のやうで、 さればこそ、さらさらと/かすかな音を立ててゐるのでした (「中原中也詩集」 一つのメルヘンP184新潮文庫) ★まひるの月 ・タイトル →連想ゲエム/まひるの月/・・・以下略(「w」P12 この詞にはあと、プラネタリュウム、セルロイド、アリアと気になる単語が) ・ずっとくりかえす 脆弱なうたごえの 蝉の声でくるいそうだ →くりかえし/くりかえす/真夏の真昼/脆弱なうた (「w」P6)
・まひるにでる細く長い三日月の切っ先が 針のようにしずかにそっと僕に刺さってた →昨日の宵の月は/細く細く細くて/その切っ先で鋭く/ 胸をついて痛かった とても →月がかけてる晩です。針の余にするどくとがる夜。▼ (「w」P20、52) ・酸素が足らない僕は泣きながらあえいで →酸素の足らない魚のように/私の少女が喘いでいるA (「w」P10) ・水槽でおよぐ金魚さっきから仰向けで 浮いてみたり沈んだりしてまるで僕のまね? →金魚(生きてるの? 死んでるの?)▼ (「w」P38) ★クローゼットチャイルド ・あなたは私のとても大切な帽子をうばって笑って、かけていく →あなたは私の赤い帽子をとって笑いながら駆けていった (銀色夏生 「白い海 白い波」) ★本当の嘘 ・子猫と一緒に埋めよう →頻出の犬埋めのイメージ? 本人は近所の博物館にあった埋葬された古代の犬・と言うが →埋みし犬の何処(いづく)にか、蕃紅花色(さふらんいろ)に湧きいづる/春の夜や (「中原中也詩集」P20 新潮文庫)か。 ・赤い月 →カノンでも頻出のイ(ry 本人はカムイ伝(白土三平)・・・とか言ってるのを以前に読んだが (「w」P30、71、80、90) ・痛いくらい綺麗だったけど →おもいではいつも/いたいくらいきれいでA (「w」P85) ・羊の着ぐるみ →・・・なんだろう・・・村上春樹だったらヤだな。
・あの子と空の間には透明な何かがあるから →あいだに透明な何かがあって けして触れることのできないものだった (「君のそばで会おう」銀色夏生 P12) ・幻のベルが鳴り 景色が霞み出せば →幻のベルがなる (「w」P14) →景色がかすむ細かい雨が降っている (「w」P29 これだけだとパクリとは言えないがこの後の流れが酷似しているので) ・優しく銀色の雨が町の全てに降り注ぐ/道のはじで探していた僕をやっと見つけた イスの上に花の上に 脚がないロバの背中に 細かい雨が降り注ぐ 僕の上にも →雨はやさしい 僕たちの上にも 雨はちゃんと降る (「w」4) →景色がかすむ細かい雨が降っている 木の上に土の上に花の上に車の上に自転車の上に 〜中略(3行)〜 雨は分けへだてなく情け容赦なく/誰の上にもひとしく降っている ★絶望の丘 ・銀色夏生からのパクリとの報告。未確認。 ・きっと僕はあるのかわからない目に見えない力を信じてた →私は/目にみえない確かにこれと説明できない/ 何か神秘的で真面目な力を信じているけど (銀色夏生「散リユク夕べ」P61) ★ぬけがら ・これも銀色夏生からの引用ありとの報告。未確認。 *3月5日。 ・例えば空に浮かぶ鳥にもその重さだけ 幸せはきっと在るのに。 →たとえ二羽の小鳥ぐらいの ささやかな幸福にでも それなりの重さがあるのだということを (寺山修司 幸福についての七つの詩)
※出典はすべて萩原朔太郎「月に吠える」 *3月5日 ・病んだ草のように ただビラビラ笑ったら、やだな。 →白つぽけた殺人者の顔が、草のようにびらびら笑つている *クリーム ・倒れた椅子 →ここに倒れた椅子がある(「干からびた犯罪」) *スライド. ・ゆううつな僕の影を見つけた 追いかけないように釘づけにしたい →私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。 影が、永久に私のあとを追つて来ないやうに。 (萩原朔太郎「月に吠える」序章) *十字路 ・とおい空でピストルが鳴った →とほい空でピストルが鳴る。(「殺人事件」) (関係ないかもしれないけど、この詩の中に「十字巷路(よつつじ)を曲がった。」という箇所がある。 タイトルの十字路もここから取ったんだろうか。) ・兵隊さんの列は →兵隊どもの列の中には(「贈物にそへて」) ・こんなさびしい情景を →こんなさびしい風景の中に浮き上がつて、白つぽけた〜 (「酒精中毒者の死」)
※出典はすべて萩原朔太郎「月に吠える」 *睡眠薬 ・黒い夜草深い野の中へふたりで →女よ、(中略)しげる草むらでこつそりあそぼう →さうしてこの人気のない野原の中で、 わたしたちは蛇のやうな遊びをしよう、 ・草はしなしなとゆれ →あそこではりんだう(りんどう)の手がしなしなと動いてゐる (以上二ヵ所 「愛憐」) *存在理由 ・こうしてうすいカーテンのうしろに立って居るんです それが僕の顔がぼんやり見えてる理由です →わたしは窓かけのれいすのかげに立つて居ります、 それがわたくしの顔をうすぼんやりと見せる理由です。 (「内部に居る人が畸形な病人に見える理由」)
●リセット 村上龍「海の向こうで戦争が始まる」より 1番の歌詞の風景描写みたいな引用あり(50P台?) ●祈り 同じく村上龍「海の向こうで戦争が始まる」より 「影のない白い広場」などの引用あり ●トレモロ ・胸のピアノは高い音で 鳴り響いて君が居なくなる →かびろき胸のピアノ鳴り 祖先はあらず、親も消(け)ぬ。 (中原中也「春の夜」) ●パノラマ ・鈍い日が照らす家を僕は出て 13階のビルの屋上で目をつむって 神様に話かけた →朝、鈍い日が照つてて風がある。 千の天使がバスケットボールする。 私は目をつむる、かなしい酔ひだ。 (中原中也「宿酔」) ●睡眠薬 ・黒い夜草深い野の中へふたりで →黒い夜草深い野の中で (中原中也 幼獣の歌) ●プラネタリウム ・嘘みたいな目覚めない星 →目覚ますことなき星を抱いて (中原中也 幼獣の歌)
★理科室 ・理科室で外を眺めてた。グラウンドは誰もいないや。 インチキな言葉と感情はフラスコの中で混ざった →フラスコとビーカーと・・・〜略〜 理科室からグラウンドが見える (銀色夏生 「これもすべて同じ一日」) この詩ではグラウンドに人がいます。 ・わかりあう事が愛だって聞いた。それが本当ならみんなひとりぼっち。 →わかり合うことが愛なら ひとりぼっちの人たちが多すぎる (山田かまち「17歳のポケット」) ★グライダー →COTDからのパクリ ★蒼い鳥 全然関係ないけどこれのAメロと、ロケットBメロ(君と暑さのせい・・)のメロディライン似てるね。 似てない?かも。うん。 この曲でいちばんすきなところは「このまま このまま だよ」ってとこ。巻き戻して聴いたりする。 ・見上げたら枝のせいで空はパズルみたい どんな言葉で君を繋ぎ止められるの? →見上げると枝の向こうに/青空がみえた/空は無数に千切れてる 光のしずくはドロップのようね/心の壁は自由ね/あなたの恋も/つないでおけない (銀色夏生 「これもすべて同じ一日」) ・悲しみの蔦がまきあがる空 →哀切のつるが巻きあがる空 (銀色夏生 レスより。未確認) ★散リユク僕ラ ・タイトル。 →散リユク夕べ (銀色夏生。同詩集・同詩。確信犯と思われ。つーかアイロニー?わかりません) ・吐き出して吐き出して吐き出したけど →吐き出したら/吐き出したら/吐き出したら/吐き出したら (「w」P35) ↑monophobiaのメロで読んでしまう
★ペットショップ ・ねばりつく熱帯魚の感覚 →そのおしろいのねばねばと肌にねばりつく魚の感覚 (萩原朔太郎詩集/岩波文庫P317「その襟足は魚である」) ・風船乗りにでもなりたい →おれは病気の風船のりみたいに、 (萩原朔太郎詩集/岩波文庫P113「危険な散歩」) (もしくはタイトル「風船乗りの夢」P360) ・いっぱいの虫の卵でこんなに頭が膨れるんだ →かずかぎりもしれぬ虫けらの卵にて、 春がみっちりとふくれてしまつた、 (「春の実体」レスより。岩波版には載ってませんが朔太郎) あと私は乱歩の「虫」の 「虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、 虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫、虫」 彼の白い脳髄の襞を、無数の群虫が、ウジャウジャと這い廻った。 っていうのも想起した。 ・全部、バクテリアの世界 →ばくてりやの世界 (萩原朔太郎詩集/岩波文庫P124同タイトル) ★懺悔は浴室で ・ねぇ、溶けて僕の心が冷たいとこへ流れていくよ。〜澱んでるよ →(らせんかいだんをおりていったいちばん下は/まっくらやみの まるで光のようなまっくらやみの/〜略〜私を愛した人々を思う 私も愛しすぎて何も感じない→銀ノ針のやつみっけた!/それでも水は溢れてく) 私はこのまま足から水に溶けてゆくんだとなぜだか思う 溶けて流れて/流れて溶けて/私はバクテリアのように (「w」P46) →うっすらと沈殿してゆく僕の屍体/略/じかんに晒されて/沈んでゆくわ 澱んでゆくわ▼ (「w」P54)
★赤い靴 →ただしくん作詞 ★ガーベラ ・側に居ない君を風色で描こうとした →えもいはれない弾力の/空気のやうな空想に/女を描いてみてゐるのです (中原中也詩集新潮文庫P142「冬の夜」) イマジネーションの契機?スライド.にも。 ・パノラマの景色 →乱歩「パノラマ島奇談」など、この頃の流行りらしい。「パノラマ」って言葉。 ・「コレカラ」も嘘で、「ソレカラ」も嘘で、「サヨナラ」だけ本当で。 ちょっとこの詩、表記がよく分からなくてどう引用したものか・・・って感じだけど 都合よく。(他に3行しかないけど)↓ →それから という嘘/それなら という嘘/さよなら という嘘 (銀色夏生 「これもすべて同じ一日」) ・壊れてく白日にきれいな夢を見ていた →港の秋の日は、/大人しい発狂。▼ (中原中也詩集新潮文庫P39「港市の秋」からの発展かな・・・?パノラマも。) ★千葉市、若葉区、6時30分 ・びっこの犬 →後足でびつこをひいている不具(かたわ)の犬のかげだ。 (朔太郎「見しらぬ犬」レスより。岩波だとP150) ・ヒラヒラ憂鬱は チカチカして目に グサグサ刺さって ズキズキ痛いなぁ →わたしの憂鬱は羽ばたきながら/ひらひらと部屋中を飛んでゐるのです。 →感覚的憂鬱性!それは桜のはなの酢えた匂ひのやうに、白く埃つぽい外光の中で、 いつもなやましい光を感じさせる。
★プラットフォーム ・どこかで笑い声、ケラケラ。〜略=水色の冷たいプラットフォーム →水色のプラツトホームと/躁ぐ(はしゃぐ)少女と嘲笑ふヤンキイは いやだ いやだ! (中原中也詩集新潮文庫P26「秋の一日」) 朔太郎「地下鉄道にて」のパクリというレスも読んだけど・・・微妙・↓ ひとり来りて地下鉄道の 青き歩廊をさまよひつ 君待ちかねて悲しめど 君が夢には無きものを なに幻影の後尾燈 空洞に暗きトンネルの 壁に映りて消え行けり。 壁に映りて過ぎ行けり。 「なに幻影の後尾燈」「なに幻影の恋人を」に通ず。掛ケ詞。 (所持の詩集には載ってなかったのでサイトより) ★Hello Hello〜雨に歌えばの流れは川本真琴のアルバムで既出という噂。 データ未取得 ★水色ガールフレンド その時見た空の、夏にしか見られないかんじがなんとも たまらなくすばらしかったので、 ほんとはあの人にも見てほしかったけど 今、となりにいないからしょうがない。 夕方(ひぐらしのなく頃)、 =中略=
=中略=
さっきの空は、ふしぎな色にかわっていて
また たまらなくなったけど、
あの人も、あの人ならきっとちゃんとどこかで
見てるんだろうから
それでいいや と思ったんだ。
(「w」P62「今日のこと」)
*冬の海は遊泳禁止で
・きっといつか流した涙もこの海に帰っているんだね
→なみだは
にんげんのつくることのできる
一番小さな
海です
(寺山修司 一ばんみじかい抒情詩)
■その他の引用1
Zyの撮影で山の中でトランクの中に入ってるやつは何年か前の
伊島薫って写真家が雑誌で連載してた「死体のある20の風景」の
小泉今日子の回(その時は樹海で、雪は積もってなかったけどそれ以外は同じ)
のとそっくりそのまんまなんだけど、引用に関する文は載ってなかった気がする。
伊島氏側にメールなり手紙なりでその旨を伝えれば
著作権侵害で問題になるんじゃってくらいそっくり。あれもパクリでなくてパロディなのかな
構図チョト違うのしか無かったけど一応参考画像↓(トランク詰め
ttp://www.echigo-tsumari.jp/tsumari_html/Japanese/register/2000/HP1/art_neckl ace/jp/who/artist/tokamachi/izima/image.htm
カノンはまだまだありますよ〜 今ひとりで電車にのっています 十二時ニ十八分深夜(中略 あの人のくれたキャラメルの味が口にのこってる(中略 何も考えず何も迷わず何をもおそれず ただ眠ってるといいのに …最終電車まんまです 音を立てて花が咲く 世界は熱をもち、へんな形にいがんでいく 大切だったものをひとつづつ埋めてゆこう …春咲センチメンタル 欠けたまんまでふらふらすると 花が落ちてきてそれは泣いているようだった 多分、それは痛いこと 白い肌が桜色に染まって、辺り一面散々にふりしきる花弁で 全く何も見えやしないけれど入れた瞬間のあのあたたかく埋められた感じは、 あの一瞬だけはわたし何処も欠けていなくって、ほんとうにうれしい …イロゴト などなどまだまだ書ききれない…
20 :
有効ヽ( 'ー`) ◆2ch/VVub0M :2005/05/15(日) 22:54:19
むふ
21 :
名無し草 :2005/05/15(日) 22:57:36
誰?ミュージシャン?
22 :
名無し草 :2005/05/15(日) 23:40:28
またスレが立ってるw プラは青い鳥と春咲センチメンタルが好きだったのに… 好きな曲の一番好きなフレーズがパクリってのにへこむ。
23 :
名無し草 :2005/05/18(水) 16:20:56
24 :
名無し草 :2005/05/18(水) 18:11:14
もっと書け書け。歌詞のサンプリングはなしだろ、実際。
25 :
名無し草 :2005/05/18(水) 19:32:03
[ b4574e7497c86814bed5752ae1391be2 ]
26 :
名無し草 :2005/05/18(水) 19:32:05
[ 5741f75a1e3c7460633bb9d75f4eed1c4769f939d3a73531 ]
27 :
名無し草 :2005/05/19(木) 01:06:57
風化阻止
28 :
名無し草 :2005/05/19(木) 07:08:31
有村竜太朗って誰?
29 :
名無し草 :2005/05/19(木) 11:33:06
[ 2548737eebdbdd149ed519b4288b7e395d77d71ba987749f2b556a8a6c1c77b7a68cd0592c74484014a2032b6ab22118 ]
30 :
名無し草 :2005/05/19(木) 11:33:50
[ 2548737eebdbdd149ed519b4288b7e395d77d71ba987749f2b556a8a6c1c77b7a68cd0592c74484014a2032b6ab22118 ]
31 :
名無し草 :2005/05/20(金) 01:58:16
このヘンな数字、なに?
32 :
名無し草 :2005/05/20(金) 15:15:58
??nani ?
33 :
名無し草 :2005/05/20(金) 15:24:41
数字なにですか
34 :
名無し草 :2005/05/20(金) 16:36:17
なんだこれ
35 :
名無し草 :2005/05/20(金) 17:08:03
この数字なに。
36 :
名無し草 :2005/05/22(日) 00:14:22
>有/村/竜/太/朗 Vo. 1>973.3.6生まれ 千葉県出身 AB型 >Plastic Treeの看板ヴォーカリスト。曲の大半の作詞も手掛ける詩>>人。カレーとプリンとパンダがお好き。ライブでは謎の煽りやふわふわ>脱力MCを繰り広げる。「あおむしドロップ」をはじめ、不気味でかわ>いい絵の腕前も有名。 だそうです。
37 :
名無し草 :2005/05/26(木) 03:26:28
寺山からぱくってんじゃん、まじ 許さん
38 :
名無し草 :2005/05/26(木) 04:00:11
パクリじゃないよ派 │ ├─ 偶然似てるだけだよ派(偶然って怖いものですね派) │ └─ 竜太朗のような一流芸能人と感性が似ることは誇るべき(無礼派) │ ├─ どこが似てるんだよ派(盲目派) │ ├─ 参考にしただけだよ派(参考にしすぎ派) │ ├─ これはオマージュでリスペクトでトリビュートなカレンダーだよ(カタカナ派) │ └─ これはイマージュだよ派(イメージ派) │ ├─ パクったのはゴーストライターで竜太朗は悪くない!(ヲタ失格派) │ ├─ 社長の指示通りやっただけだよ派(アイドルは人形派) │ ├─ パクったのは村上・渡辺の方だよ派(逆切れ派) │ ├─ 村上と渡辺と有村竜太朗は実は同一人物だよ(有村竜太朗年齢詐称疑惑派) │ ├─ 竜太朗は天使だから派(現実逃避派) │ └─ これは竜太朗を陥れようとする陰謀に違いない!(芸能界は伏魔殿だよ派) └─詞が書けず困ってる竜太朗に正が笑顔でこれを渡したんだよ(長谷川正黒幕派)
39 :
名無し草 :2005/05/26(木) 04:18:13
113 名無しさん 2005/02/14(Mon) 21:33 確かにプラは、ぱくってる。 でも、プラをパクリだとか言って、結局日本のバンドはほとんどパクリ。 洋楽バンドをパクッたやつは多いし、国内の他のバンドをパクッたのもいる。 プラみたいに本から抜いたのも居れば、マンガからパクッたやつもいる。 結局みんなぱくりだから、ここでプラにぱくり過ぎとか言っても、 どうにもならない。みんなが好きなバンドもどうせパクリ。 そして111に同意。アンチなのは勝手だけど、 人がパクったのを晒して何か得でもあるのですか?嫌いなら放っておけばいいでしょう。
40 :
名無し草 :2005/05/30(月) 03:00:04
ていうか、結構昔の太朗は普通に朔太郎とか中也が好きで影響受けてるって言ってたよね。 あれで自分はへーと思ってた。 実際かぶるフレーズも多いのはそのせいなんだろうと思って。 朔太郎詩集の初版とビンテージブーツで迷って結局詩集買ったって話もしてたし。
41 :
名無し草 :2005/05/30(月) 03:04:44
銀色夏生を遠くからみつめるはどこの板でしたっけ?
42 :
名無し草 :2005/05/30(月) 03:18:30
【ウホッ】 5/4 ショタホモの祭典”ショタケット10” 開催 【男児萌え】
なんだろうなんだろう? なんか気になるなあ、行ってみよう。
ショタもやおいも似たようなもんだろうから、多分婦女子がわんさかかな?
ただし、スレッドには、
客層はほとんど男。
とスレタイ紹介の時点で書かれている。以下、
(中略)
浅草駅降りると連休中なんで人がわんさかわんさかあふれている。
目的の産業貿易センターって、名前だけだとショタのイベントするとは思えないなあ。
でも、玄関くぐって入館すると、
うっ!確かに野郎しかいない!
7Fで降りる!うっ!キ、キモイ!
さわやかなお兄さんや、笑顔の素敵なお兄さんなんてどこにいるんだ?7,8割は外見でカテゴライズするところの、マイナスイメージのオタクだらけ・・・・
小林薫の劣化コピーみたいな人がなんでこんなにいるの!
気を取り直してチェック。作者はそれなりに女性もいるけど、やはり7割は♂?
会場の外は連休の浅草で、老若男女なのに、ここの会場は、メガネ、小太り、リュックといった
「それって、オタクに対する偏見だよ、そんなステレオタイプの奴はそれほどいないよ、今は見た目じゃオタクかどうか、わからないよ」という反論が出来なくなる人の割り合いが多すぎ。
なんか、この会場、すっぱいにおいがする・・・・
くらくらする・・・この世界は、僕にはまだまだハードル高いや・・・
何も買わずにさっさと会場を後にした。スレッドに書かれていたのはネタじゃなくて、事実だったのか・・・
ttp://blog.goo.ne.jp/oohigasimia 関連スレ
【ウホッ】 5/4 ショタホモの祭典”ショタケット10” 開催 【男児萌え】
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1114924480/
43 :
名無し草 :2005/06/01(水) 01:22:59
44 :
名無し草 :2005/06/04(土) 00:03:07
てゆーか、調べた人、ヒマなのね。という印象しかない。 そしてそんなプラをパクってるというドレミ團…。おわってんな。
45 :
名無し草 :2005/06/09(木) 05:36:45
パクリ検証って楽しい暇つぶしだしな。
46 :
名無し草 :2005/06/11(土) 21:50:59
長谷川の曲がアレンジ含めてブランキーのパクリというが、 何がどう似てるのか教えて欲しい。 有村よりそっちの方が気になるよ。
47 :
名無し草 :2005/06/22(水) 22:23:47
銀色夏生に金払え
48 :
名無し草 :2005/06/28(火) 22:13:33
ひまそうだなー
50 :
名無し草 :2005/06/28(火) 22:46:17
スマソ 誤爆なので気にしないでくらさい
51 :
名無し草 :2005/07/11(月) 17:26:29
盗村
52 :
名無し草 :2005/07/11(月) 23:51:16
ペ・ヨンジュン
53 :
名無し草 :2005/07/13(水) 02:42:57
ヾ(´▽`*)ゝ
54 :
名無し草 :2005/07/13(水) 02:45:48
木村拓哉
55 :
名無し草 :2005/07/14(木) 01:53:00
中居正広
56 :
名無し草 :2005/07/14(木) 02:33:06
香取慎吾
57 :
名無し草 :2005/07/15(金) 01:37:29
稲垣吾郎
58 :
名無し草 :2005/07/15(金) 02:24:34
草g剛
59 :
名無し草 :2005/07/17(日) 19:29:31
えっーと。まず活動停止。絶対これは要求します。有村は活動停止。ゼッタイさせます。 こんなパウリを垂れ流す最低最悪なバンドを看過していてはこの日本国の恥です。日の丸に誓ってこのバンドは叩きづぶすべきです。 一つ二つならまだしも、数々の盗用これは間違いなく確信犯です。
60 :
名無し草 :2005/07/19(火) 01:04:12
パウリ?(´,_ゝ`)
61 :
名無し草 :2005/07/22(金) 19:22:34
じゃあお前パクリ盤全部潰せや(・∀・) 出来ねぇくせにデカい口叩くな 塚どっちにしろプラはインディ戻ったんやしパクリでも別に構わんやろ アイドルな安部なつみよか全然マシなパ栗だw栗。マロンなんだよ(・∀・)w
62 :
名無し草 :2005/07/22(金) 20:12:58
プラを看過しているのが日本国の恥なら レンジなんかは世界の恥だなw
63 :
名無し草 :2005/07/22(金) 23:28:19
パクリといえばアリス九號だろ? 存在自体がパクリじゃん。
64 :
名無し草 :2005/07/23(土) 08:05:16
(^O^)/
65 :
名無し草 :2005/07/23(土) 11:47:34
レンジてパクリ言われてるのに何で潰れないんだぁー まぁ潰されたくない不安の気持ちもわかるが プラが潰れるのと同じだからな(・∀・) アリス、アリスのパクリ漏れはしらなんだ どんな?スレチすまそ
66 :
名無し草 :2005/07/23(土) 15:36:33
アリスは衣装やらフリやら曲やらパクリすぎだよね。 だいたいあそこのG.盗み癖あるし・・・機材に財布・・・
67 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:15:38
shudder
68 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:16:56
Shower
69 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:18:23
侵色
70 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:21:02
しゃぼん玉
71 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:23:10
色彩Tree
72 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:24:26
色彩Tree
73 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:26:33
Syndrome
74 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:29:46
白い夜
75 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:37:17
ジレンマ
76 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:41:37
sea
77 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:42:41
執行猶予三年
78 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:44:20
静脈サラダ
79 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:46:20
自傷(少年テロリスト)
80 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:47:35
時分ノ花
81 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:48:34
新宿エレキテル
82 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:52:26
幸せな日々
83 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:54:33
SHY
84 :
名無し草 :2005/07/25(月) 23:56:30
自殺の理由
85 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:01:43
SACRED
86 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:03:05
seed
87 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:04:58
seal
88 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:11:21
sister
89 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:16:54
Shining ray
90 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:18:58
Junky Walker
91 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:19:45
シルビア
92 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:25:23
自分革命-2003-
93 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:26:54
ジングルベル(仮)
94 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:28:15
Siam's Eye
95 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:32:18
旬奈
96 :
名無し草 :2005/07/26(火) 00:34:23
瞬介
97 :
名無し草 :2005/08/02(火) 16:42:40
★グライダー 錯覚はすぐに覚めるけど。 →錯覚はたやすく醒めるゆるゆると(「fish」P27) ってゆかこれ・・・讃美歌にもこんな歌詞あったよね? 錯覚 たやすくさめ、って
98 :
名無し草 :2005/08/02(火) 23:45:30
確かに讃美歌にあったね・・・ グライダーより讃美歌だろってつっ込んだ記憶がww
99 :
名無し草 :2005/08/03(水) 20:19:17
保守
アリスってパクリなんだwww
うんこここぴゅー
メランコリックって元ネタある?
103 :
名無し草 :2005/08/06(土) 01:07:59
有
>103 壊れながら〜のとことか好きだから、そこら辺に 元ネタあるならそっち読んでみたい。
うんこ
106 :
名無し草 :2005/08/12(金) 22:41:58
プラがパクリでも全然いいけどなー つか銀色だっけか? 詩ーとられて嬉しく思って欲しいな 君はそんなにも素敵な詩を作っていたのだよ(*´,_ゝ`)w
107 :
名無し草 :2005/08/16(火) 00:54:45
>>106 氏ね。
銀色夏生ファンの気持ち、考えてみろ糞餓鬼が
108 :
名無し草 :2005/08/16(火) 01:12:14
冷蔵庫に入ろうっていうのも前に本スレで晒されてたが元ネタあったよな。 あれもまんまパクってたなぁ
110 :
名無し草 :2005/08/20(土) 22:36:40
||||。´_ゝ`)||
111 :
名無し草 :2005/08/22(月) 02:41:33
盗作しても話題にならないのカワイソス
§´_ゞ`§
まぁ、話題になるほど売れ出したら 引用やめるんだろうな Bzとかもそうだった気が
§´_ゞ`§
115 :
名無し草 :2005/09/12(月) 01:32:44
詩の引用だとわかってもそこから太朗さんの嗜好・理想とする世界観がわかってうれしいですよ。 好きな詩人の詩に太郎さんが引用しているであろう箇所が偶然見つかると好みが近いのかと思って幸せです。 結構見つけられるのでわたしは楽しいですけどね。
116 :
名無し草 :2005/09/13(火) 22:38:10
age
117 :
名無し草 :2005/09/14(水) 16:34:21
白い足跡のイントロのリフが ピロウズの「Nowhere」のリフ、そっくりそのまんまってのは 既出? これがプラ至上一番凄いパクリだと思う。ほんとまんまだし。
>>117 その元曲聴いたこと無いからなんとも言えないけど、
リラの樹が最強のパクリソングじゃないの?そのまんま。
あれよりもひどい?
119 :
名無し草 :2005/09/14(水) 19:43:23
リラの樹も酷いけど、個人的にはそれを軽く超えた。 最近ピロウズハマってるんだけど、この曲流れたときビックリしたよ。 んで、検証したらほんとそのまんま。 「LITTLE BUSTERS」ってアルバムに入ってるよ。
§´_ゞ`§
チェリー・トゥリーズ
並木道を走っていた。
まだ肌寒い空気が、火照った頬にあたって心地良い。
いつも一緒に悪さばかりしている幼馴染達も、後から駆けてくる。
軽く息を切らせながら、興奮もともなって鼓動が速い。
「もう、大丈夫だろう」と足を止め、仲間達が追い付いてくるのを待つことにする。
振り返ると、辺り一面は華やかな薄紅色に包まれていた。
道の両脇には、ちょうど満開の桜の木が
どこまでも
どこまでも
僕がこの世に生まれてからの道筋を華やかに彩ってくれるかのように無数に立ち並ぶ。
ついこの間まで、木枯らしの中、痩せた手足を震わせながら、
きっとこのまま、朽ちて死んでいくんだと思ったよ。
毎年、同じ心配を繰り返すんだ。
真上を見上げ、天を仰ぐと、頭上には真っ青な空が無限に広がっている。
最近、あの空は夜になると真っ赤に燃える。
その度、僕らは土の中に潜ってやり過ごす。
「お父さんが、きっとなんとかしてくれるよ。」
何度も聞いた言葉に包まれながら、暖かい布団のかわりに母親の腕に抱かれて、また眠りにつく。
晴れ渡る空を見上げながら、それでもこの景色に中で大人になりたいと思った。
ふと、視線を前に向けると、並木道の向こうから、透き通った笑い声が聞こえてくる。
まだ僕のことなど知らない
真っ白な君がそこにいた。
いつの日か、周りにいる子達の様に、自然に寄り添えることが僕にもできるのだろうかと
すれ違う後ろ姿を目で追いながら、そんなことを考えていた。
「おーい、待ったか?」
「ったく、一人で先に行きやがって」
やっと仲間達が追いついて来た。
皆、走り疲れたらしく、ゼイゼイと肩で息をしている。
ほんのつかの間に孤独がひどく長く感じられた。
待っていたんだ。
皆の息が整うのを待ちきれずに
僕は前へと歩き出した。
風はもう、十分に春の匂いを感じさせた。
塀の落書きを見つけ、カンカンになって僕達を追い掛けまわしたガンコオヤジのことなど、とっくに忘れていた。
どこまでも続く並木道を抜け出たら
大人になった自分に会える様な気がした。
いつの間にか、僕はまた走り始めていた。
道の出口は光に包まれていた。
ラストレター
あまりの眩しさに目が覚めた。
薄目でその光源をたどると、前日の雨の為に閉めていた雨戸が少し開いていたらしく、
その隙間から朝の陽射しがちょうど顔にあたっていた。
ただ無邪気なだけでいられた幼き日の夢の締めくくりがこれかと、思わず笑ってしまった。
部屋の空気を入れ替える為に、雨戸を開ける。
大体の予想はついていたけれど、外は前日と打って変わって、光り溢れる鮮やかな朝日だった。
日光と冷えた空気は、みるみるうちに部屋を清めていく様だった。
それにしても、連日の不眠症が信じられないくらいに今日はよく眠った。
なんて晴れ晴れとした気分なのだろう。
もうすぐ僕は死ににいく。
自ら志願したとはいえ、この心境に至るまでにはいろいろなことがあった。
相次ぐ仲間の死
勝利に対する確信のゆらぎ
あきらかな衰退をわかっていながら、なおもかけがえのないものをことごとく奪っていく敵への怒り
一線に出ることさえ許されずに、与えられる情報に一喜一憂するしかなかったあの頃、
自分の命を捨てる覚悟などとうにできているつもりだったし、あまりの歯がゆさに、あせりすら感じていた。
任命を受けた時の胸の高鳴りは、今でも覚えている。
心の中の霧が一瞬にして晴れた瞬間、同時に生まれてきた幾つかの感情。
湧き上がる興奮を前に、それらの感情のほとんどがなりを潜めていたのだったが、
その中には覚悟をしていたとはいえ、間に確定された死への宣告への恐怖というのもきっとあったのだろう。
実際、それからの毎日といったら、自分自身の中にある恐怖との戦いの連続だった。
同僚と共に、飲めない酒を浴びる程食らい、みっともない醜態をさらしたこともあったし
夜眠れずに、布団にくるまって声をあげて泣いたこともあった。
そんなある日、検閲を通って一通に手紙が僕宛に送られてきた。
その手紙は、自分の弱さを感じ、自己嫌悪に陥る苦悩の日々から救ってくれるに十分な内容を持って、
やがて来る死に真正面から立ち向かう勇気を与えてくれた。
桜の花びらが舞う中で、優しく笑いかける
あの日の真っ白な君が送り主だった。
幼かった頃、君への興味をごまかして、意地悪をしては泣かせてばかりいたっけ。
十六の冬、長年押し殺してきた想いを初めて言葉にした。
枯れ木の連なる並木道で、ぶしつけな僕の気持ちを君は笑顔で受け入れてくれたね。
仲間に冷やかされるのが嫌で、ろくに優しい言葉のひとつもかけてあげられない僕を全て理解した様に、君はいつも少し離れて歩いていた。
念願叶って、大義のために故郷をあとにすることが決まった十八の春、君は珍しく赤ん坊の様にだだをこねた。
何を言ってきかせても、ただ泣きじゃくって肩を震わせる君に、
僕はどうしていいかわからず、つい無責任な言葉を口にしてしまった。
「きっと、また逢えるから・・・」
その瞬間、君は泣くのを止め、驚いた表情で目を丸くした。
無理もない。言った僕自身、驚いているのだから。
この状況下で、無事に再び故郷の土を踏むことが、まず不可能だということは誰にでもわかるはずだった。
なのに何故だろう、今生の別れとも言うべきこの時に、どうしてこんな言葉が言えるのだろう。
自分の無責任さに腹が立った。
驚きの眼差しでこちらを見ていたかと思うと、君はすぐさまうつむいた。
さらに胸が痛む。
しかし、その後ゆっくりと顔を上げた君の表情を見て、僕は困惑しはじめる。
そこには、今までにも見たことが無いくらいの満面の笑みを浮かべた、僕の一番好きな君がいた。
もう、どうにもならないことを悟って、無理にわりきったのだろうか。
それとも、本当にこの言葉を信じているのだろうか。
はっきりとした気持ちを掴むことが出来ないまま、二人で共有する最後の時間は終わってしまった。
旅立ちの朝、賛美の歓声と無数に揺れる日の丸の中、君の姿は無かった。
胸は痛んだままだった。
あれから二年、何の音沙汰もないまま切ない感情を抑え込む様に、我を忘れて訓練に没頭してきた。
はっきりとは言葉にできない、漠然とした何かの為にこの命を捧げるのだと、しきりに思い込む毎日。
心の中を空っぽにしようとすればする程、君への想いは日に日に大きくなり、鎮座して動こうとしない。
いつの頃からか、消せない思い出は胸に閉じ込めて、ただこの命が果てるまで、
自分は修羅になるのだと心に決めるのだった。
そして、その誓いが現実のものとなり、迫り来る死の恐怖に狼狽していた矢先に届いた君からの言葉。
何度、読み返しただろうか
微かに懐かしい、石鹸の香り漂う白い便箋に一言一言、優しく語りかける君の言葉。
あの時の疑問に答えるだけではなく、今の状況を全て見ていたかの様な確信に満ちた言葉が溢れ、
これから向かうべく結末の意義と、自分自身に誇りを持ったままそこへたどり着く、姿勢そのものへと導いてくれた。
そうして迎えた朝だった。
いつも通りの食事をとる。
何でも好きなものを用意すると言われたが、いつもの飯で良いと答えた。
なにも、処刑される訳では無いのだ。
自らが進むべき道を選んだのだ。
そして、それこそが自分の理想を貫く結末なら、有り難いことにすら思えてくる。
穏やかな自問自答に興じながら、麦飯をひと口ひと口、ゆっくりと確かめるように味わった。
その後、いくつかの手続きを終え、身支度をする。
無理もないが、必要以上に気をつかって腫れものに触るような周りの態度がくすぐったい。
日頃から怒鳴られてばかりで、あれ程までに恐ろしかった鬼教官も、別れの挨拶に出向いたところ、
甚だ珍しい口調で激励の言葉を二、三、発したかと思うと、そのまま黙り込み、しばらくして無言で右手を差し出し、目を潤ませて握手を求めてくるといった始末だった。
無表情にみえただろうか、あまりに不似合いなその態度に、口元は少し弛んだのだけれど。
身支度を済ませ、表に出ると、そこには広大な敷地に広がる慣れ親しんだ飛行機場があった。
ここで幾度となく、空と大地を行き来した。
236 :
名無し草 :2005/09/22(木) 17:48:31
117 :名無し草 :2005/09/14(水) 16:34:21
白い足跡のイントロのリフが
ピロウズの「Nowhere」のリフ、そっくりそのまんまってのは
既出?
これがプラ至上一番凄いパクリだと思う。ほんとまんまだし。
118 :名無し草 :2005/09/14(水) 19:25:44
>>117 その元曲聴いたこと無いからなんとも言えないけど、
リラの樹が最強のパクリソングじゃないの?そのまんま。
あれよりもひどい?
119 :名無し草 :2005/09/14(水) 19:43:23
リラの樹も酷いけど、個人的にはそれを軽く超えた。
最近ピロウズハマってるんだけど、この曲流れたときビックリしたよ。
んで、検証したらほんとそのまんま。
「LITTLE BUSTERS」ってアルバムに入ってるよ。
237 :
黒之介 :
2005/09/27(火) 21:53:28 ID:0 □ 有村単語帳 朔太郎の詩集みてると本当に有村わぁるどだねぇ。 「殺人事件」→「とほい空でぴすとるが鳴る」(既出) 「危険な散歩道」→「おれは病気の風船のりみたいに」 「酒精中毒者の死」→「草のやうにびらびら笑っている。」 「内部にいる畸形な病人に見える理由」→存在理由の元ネタ? 「春の実態」→卵の表現がペットショップっぽい。 「五月の貴公子」→「私の靴は白い足あとを残していく」 「恐ろしく憂鬱なる」→「てふてふてふてふ」 「憂鬱な風景」→「こんな蝕んだ回想から」 「冬の海の光を感ず」→コレと言う言葉はないが「冬の海は遊泳禁止で」の雰囲気かも。 細かく見るときりがないね。単語一つでも反応してしまう。 雑誌は私も古いのはあまり持ってなかったり。見つけたのひとつ。 「時に理想論であったり、時に自分を客観視したものであったり」 Zy.No.6インタビューの最後の最後にこれだけ…。 歌詞についてのって、見た覚えはあるがなかなか見つからず。 他のも見てみますねー。見つけたら追加致します!