主婦だが何かへ 愛をこめて
知っていたんだよ おまえに恋人がいたこと
おまえは寂しがりだから 誰かいないとだめなこと
山下公園を 俺は独り歩いていく
主婦 おまえとここにこれたなら
どんなに楽しいだろうと 独り歩く
外国船の汽笛がきこえる
俺の心をのせて 遠い国に運んでくれたら
この胸の痛みは消えるだろうか
わかっていたんだよ おまえは可愛い女だってこと
おまえが人の知らないところで 星のような涙を流すこと
夜の高速道路を俺のバイクが駆け抜ける
主婦が俺の後ろに 俺につかまっていてくれたなら
どんなに幸せだろうと 俺は独り走る
サービスエリアで一時の休息
熱い珈琲の香りが 優しく目眩を誘う
おまえは今ごろもう夢を見てるだろうか