考えないようにしていた事だった。
「やめてよレオさん!『ずっと仲良く』って約束したのに・・・!」そのままソファから崩れ落ちるようにしてレオさんにしがみついた。
「・・・分かった分かった。ごめんね泣かせちゃって。もう言わないよ」
涙が止まらない。近頃強くなれたつもりでいたけど、悲しくて止められない。レオさんは私の背中を優しく撫でている。
「あまり先の事は考えたくない?」・・・小さくうなずく私。
「・・・写真、いっぱい撮ろう。思い出も沢山作ってさ・・・」今度は大きく、レオさんのうなじに顔を押し当てるようにうなずく私。
「とにかくできるだけ、二人で一緒にいよう」・・・しがみつく腕に力を込めた。
「で、明日はまた違う場所を塗らせ・・・うわっ」
「ナゼそこでヤラシイコト言うかなぁ!」思わずレオさんを突き飛ばしてしまった。
そのまま床に倒れて後頭部を打ってしまうのかと思ったら、腹筋を使ってすぐに戻ってきて、お互いの額がくっつくほど近くに顔を寄せてきた。胸の鼓動が一気に高まって反射的に目をつむると、耳元でレオさんの声が。
「・・・別にエッチな事言ったつもり無いけど?」ニヤニヤしながら私をからかっているのが良く分かる。
「そんなぁー!ズルイよレオさん・・・でも、お願いします・・・」
恥ずかしくてまだ目を開けられなかった・・・。
おわり