Clover Heart'sキタx6━━(゚∀゚)━━!! こままスレ6
北アタック前に時期を逸したSSアタック。
こんなに大好きなのに、どうしてりすちゃはボクの気持ちに気づかないフリをしてるの。
大それた事は望まないよ、だけど。
だけど一目会いたかった。……天使でいるのは、疲れるよ。りすちゃ。
ボクの代わりなんかいくらでもいるって、ボクの価値はサーバにしかないって、わかってるけど。
きりゅは溜息をついた。りすちゃは絵師にしか興味がないってことをウンザリするほど思い知らされる。
と、メッセのお知らせが上がった。
"satoM_talkerがサインインしました"
SM嬢だ。
『こんにちはー♪』
憂鬱な時に痛いテンションでこられると、くらい気分が加速する。それでもきりゅは律儀に返事をした。
『こんにちは。』
そういえば最近SM嬢は今井dといちゃついているようだ。
また絵師か。吐き気がする。胃が痛む。
結局ボクがとりもってしまったんだろうか。
今井d、最初はSM嬢を毛嫌いして説教してたのに。ボクが最初に仲良くなったのに。
きりゅは、オフで会った後妙に意識してしまってSM嬢を避けていた。
結果悩んだSM嬢と、なぐさめた今井dが急接近したのだ。いわば自業自得である。
もちろんきりゅはそんな事を知る由も無い。今井d憎さにほぞを噛むだけだ。
『楽しそうですね。』
精一杯の嫌味。ボクを置いて二人楽しそうですね。
残酷な答えが返ってくるなんて思いもよらなかった。
『はい。
明日は今井さんとデートですからv』
目の前が真っ暗になった。
本当に恋人同士だったの?何時の間に?スカートをめくられた時はあんなに怒ってたのに。それともあれも演技?
きりゅは震える指でキーボードを叩いた。
『どこにいくんですか?』
『**駅前で待ち合わせなんですー。それで……のあたりをうろうろしようとおもってv』
浮かれた答えが返ってきた。ほんの少しだけ期待したけれど、「紀柳さんも来ますか?」という問いかけはなかった。
きりゅが名古屋人である以上当たり前なのだが、失望が広がる。
『そうですか。忙しいのでそろそろ落ちますね』
きりゅは決意を胸にメッセを落ちた。
翌日きりゅは**駅の前にきていた。
あれから急いで新幹線の切符をとって、SM嬢に会いたいのとSM嬢が憎いのとで来てしまったのだ。
何をするつもりでもなかった。自分でもよくわからない。
それでも会いたかった。なじりたかった。自分のほうを向かせたかった。
見たことのある人影。おもわずきりゅは固まってしまった。
「……紀柳さんじゃないですか!どうしたんですか?」
今井dだった。
今思えばおかしい事だが、今井dが先に来るという可能性など全く考えていなかった。
どうしよう。どうしよう。
「……ちょっと、いいですか?」
今井dは不思議そうな顔をして、きりゅのそばによってきた。
「ここじゃなんですから、そっちで話しましょう」
きりゅが指差したのは暗い路地だった。
SM嬢は**駅の改札を出るとあたりを見回した。
今井さん、まだ来てないのかな……そだ、今日いくケーキ屋さんの場所、確認しなくっちゃ。
駅前の通りからは細い路地が幾つも延びている。そのうちの一つに差し掛かったとき、聞きなれた声がした。
「……紀柳さん!落ち着いてください!」
「――ボクを裏切ったくせに!」
思わずSM嬢は身を隠した。
どうしてここに紀柳さんがいるの?
おそるおそる覗き込むと、狭い路地で男が二人向き合って口論している。
「いいじゃないですか、あんなに嫌ってたんだから。
サトウさんをボクに下さい。そしたら、サーバは止めませんって言ってるじゃないですか」
「別に、止められるなら止めたらいいでしょう!えむは渡しませんから」
我が物顔に振舞う今井dに、きりゅはかっとなった。
「――もう二度とサトウさんにあえないようにしてやる!」
今井dは身構えた。SM嬢は物陰から息を呑む。
きりゅは、今井dに足払いをかけ転ばした。そのまま馬乗りになる。
マウントポジションを取られ、今井dは顔と頭をかばうように腕をあげた。
しかし、きりゅは今井dのズボンに手をかけた。
「紀柳さん!?」
今井dはじたばたともがいたが、火事場の馬鹿力を発揮しているきりゅにはかなわなかった。
恐怖に縮こまる今井dのそれを掴むと、きりゅはなれた手つきでしごきはじめる。
勿論、いつかりすちゃに会った時のために磨いたテクニックだ。
「やめろ、やめてください!――ぅあっ」
今井dは大きくのけぞった。いまや今井dは確実に熱を帯び、大きくなってきている。
「ちゃんとサトウさんには教えてあげますよ。
今井dはボクの手の中でイったって!」
きりゅは夢中で今井dを愛撫し続ける。その様子を今まさにSM嬢が見ているとも知らずに。
(……今井さんのって、あんなふうなんだ……)
(……今井さん、気持ちいいの?感じてる……の?)
(どうしよう……どうしよう……)
今出て行けば間に合うと思いながらも、SM嬢はためらっていた。
(あんな顔……はじめて見た……)
いつのまにかSM嬢の手は自らの秘所に触れていた。
(……今井さん……可愛い……)
「……っふぅ……!」
思わず声が漏れる。空いている左手で口を押さえ、SM嬢は右手を更に動かした。
(今井さん……どうしよう……)
(こんなにやらしい子だって知られたら……嫌われちゃう……?)
右手は自らのスカートをめくりあげ、下着の中、直にその場所に触れている。
「ん……!」
きりゅは今井dをあざけるように見下ろした。
「ほら、もうイきますよ。ボクの手で。ボクなんかの手で。サトウさん、ショックを受けるでしょうね!」
「ふあっ……やめ、やめろ……!」
「今更やめて欲しくなんかないでしょう!」
きりゅはぐっと力を込めるとフィニッシュのために手を滑らせた。
「あぁっ!」
今井dは声をあげた。
「……っ!」
それと同時にSM嬢もまた、左手で口をきつく抑えながら指を動かす。
「――ほら、今井d。自分だけイって終わりだと思いますか?」
そう言ってきりゅは既にたち上がり始めている自らを出した。
「――どうしろっていうんだよ……」
今井dは荒い息をつきながらきりゅを見上げた。
「しゃぶるんですよ」
続くかも