【君は】妄想究極ステーションLegend06【アカン子】
【ズンイチの半分は】妄想究極ステーションLegend7【自惚れで出来てます】
【ライバルは】妄想究極ステーションLegend7【石○】
【十年経ったら】妄想究極ステーションLegend【石○さん】
【超電導】妄想究極ステーションLegend7【クライマックス】
【次は何を】妄想究極ステーションLegend7【パクろうか】
【自己分裂】妄想究極ステーションLegend7【障害】
【原作】妄想究極駅伝説7【破壊】
つーか、ズンの回りも台詞だらけな文章ばっかり・・。
こーゆーの読まない人間にとってはどれが誰の台詞なのかもわからぬ状況。
しかし擬音は少ないな・・。
【人として】更正不能!妄想究極ステーションLegend7【ギリギリ】
ところで吉田隆弘? とかいう奴はどうしたんだろう?
>>910のリンクが切れていて見ることが出来なかった。黄ニラ無い。
ズンは警察や自衛隊を、どう思ってるんだろう。
【あぁっ!見てぇっ!】妄想究極ドリームラボラトリィLegend7【雷光弾でますぅ!】
その嘘半分の部分を教えて欲しいなw
>だいたい真実半分・嘘半分だと思います
ズンサイコー。未だ輝きを失わず。
その言葉が奴の世界観そのものなんだろうな。
てゆーか、奴は全部嘘なんだが(w
それはそうと
>>910のゲームがダウソできないのだが。
その1 邂逅
「いったぁ……!」
まだズキズキする頭を押さえ、あたしはその場で身を起こした。
「ったく、何なのよ、こいつ……」
言って、あたしは――自分のとなりで目を回して横たわっている少年を見下ろした。
……黒い。
それが、少年を見て抱いた正直な感想だった。
歳の頃はあたしより少し下――かつての旅の仲間、アメリアと同じぐらいだろうか。
中肉中背の身体をゆったりとした漆黒の武道着で包み、
額にはバンダナをまるでハチマキのように着けている。服に合わせたのか、その色はやはり黒い。
顔立ちはやや童顔めいたところがあるが整っており、ハンサムでも不細工でもない、といった感じか。
茶色がかった黒髪はあまり手入れされていない無造作ヘアー。そういうクセっ毛なのか、
あまり長くないこともあって重力に逆らって逆立っている。
服も黒い、髪も黒い。とにかく黒一色。それが少年を見たあたしの評価だった。
が――こいつが只者じゃないことは明白だった。
こいつは間違いなく、さっきあたしの頭上に現れた空間の歪みから姿を現した。
しかし――空間の歪みを介して転移する、なんてマネは今の人間の魔道技術ではできないのだ。
それができるということは――人間以外の存在ということになる。
例えば、人間の姿を真似られるほど高位な魔族なんかが
今言った「空間を転移できる人間外」の代表格なのだが、こいつからは魔族特有の違和感は感じられない。
だとすると、こいつはいったい……?
あたしがそんなことを考えていると、
「……ん……んんっ……」
当の本人が気がついたようだ。うめき声と共にうっすらと目を開けた。
「……いてて……酷い目にあったぜ……
どうやら、無事についたみたいだけど……」
言って、彼は立ち上がり――そこでようやくあたしに気づき、
「……あんた誰?」
開口一番がそれだった。
「あのねぇ! それはこっちのセリフよ!
いきなり空間歪めて人の上に現れて、その上頭から落ちてきたせいで
あたしと頭突き勝負することになったんですからね!」
のん気に尋ねるその言葉に、あたしは思わずムッとして言い返す。
だが、あたしの剣幕を前にしても少年はペースを崩すことなく、のんびり考えにふける。
「頭突き……?
あ、それじゃあ“門(ゲート)”を抜けた後に脳天を直撃したのって……?」
「多分、あたし」
こういう相手はムリにこっちのペースに持ち込もうとしても疲れるだけだ。
あたしは抗議を一旦あきらめ、まずは彼の状況の把握を手伝ってやることにした。
「そっか……悪いことしたな。
こっちも転移の途中を襲われて、無事転移できるかどうかも危うかったんだ」
「別にいいわよ。なんかもー怒る気も失せちゃったし。
それより、そっちばっかり納得してないで、こっちの質問にも答えてもらいたいんだけど――」
――ん?
突如現れた“それ”に気づき、あたしは思わず少年への問いを中断した。
「でっかぁ……!」
まだビンビンするアレを見つめ、あたしはその場で呆然とした。
「ったく、何なのよ、こいつ……」
言って、あたしは――自分のとなりで自慰に明け暮れる少年を見下ろした。
……デカい。
それが、少年を見て抱いた正直な感想だった。
歳の頃はあたしより上――これで無職を続ければ確実に石○になるところか。
武術をやってると思えないひょろっとした体を薄汚いジャージで包み、
額にはバンダナをまるでハチマキのように着けている。自分の性格に合わせたのか、その色はやはり黒い。
顔立ちは典型的なオタクフェイスではあるが、少なくとも自己愛性人格障害ではある、といった感じか。
茶色がかった黒髪は洗髪すらも手入れされていない不潔ヘアー。そういうクセっ毛なのか、
陰毛の方が長く重力に逆らって逆立っている。
身体はひょろい。アレはデカい。とにかく見てらんない。それが変態を見たあたしの評価だった。
が――こいつが只者じゃないことは明白だった。
こいつは間違いなく、さっきあたしの後方の岩石を白いレーザーで破壊した。
しかし――性欲をリニアレールガンの応用で射出する、なんてマネは常人では考えないのだ。
それができるということは――変態以外ありえない。
例えば、過去にあった苛めなどをきっかけにアニメに出会い、笑顔になった。自分のような人のために人を笑顔にするアニメを文章で伝えたい
というのは「現実逃避を他人に推奨する人間」の代表格なのだが、こいつの小説からは人に笑顔や夢を与える想いは感じられない。
だとすると、こいつはいったい……?
あたしがそんなことを考えていると、
「……ハァ……ハァハァ……」
当の本人が愚息を吐き始めた。喘ぎ声と共にうっすらとチャックを開けた。
「ああっ、もうダメっ!
ぁあ…雷光弾出るっ、雷光弾出ますうっ!! 」
言って、彼は立ち上がり――そこでようやくあたしに気づき、
「いやああああっっっ!!丹田の筋力刺激で腕力増強しないで、お願いぃぃぃっっっ!!! 」
開口一番がそれだった。
「あのねぇ! それは意味不明なセリフよ!
いきなり自慰初めて人の前にそれ向けて、その上「雷光弾出ますうっ!」って
あたしに暴行しかけることになったんですからね!」
必死に喘ぐその言葉に、釣られたあたしは思わずムッとして言い返す。
だが、あたしの剣幕を前にしても変態はペースを崩すどころか、さらに速度を上げ自慰にふける。
「雷光弾んーーーっっ!!!らっ、らいっっ、雷光弾んんんんーーーーっっ!!!
柾木流射精術っっ!!ら、らいっっ、らいぃぃぃーっっ、雷光弾んっっ!」
「ま、柾木流・・?」
柾木流、あの噂の妄想格闘術だ。こういうヤツは常識を教え込もうとしても「それがうちの流派なんです。他の流派と比べるからダメなんです」と来るだけだ。
あたしは抗議を一旦あきらめ、まずは彼の自慰の行方を見守ってやることにした。
「あはっ!雷光弾っ!らっ、雷光っ、雷光弾っっ!!雷光弾見てっ、ああっ、もうダメっ!!ドガオオオオォォォォォン!!!
いやぁぁっ!オレ、こんなにいっぱい雷光弾出してるぅぅっ♪ 」
「うわぁ。なんかもー山も射精で破壊しちゃったし。
それより、呪詛説の用に主役だけが快楽に溺れてないで、周辺人物のことを考えてもらいたいんだけど――」
――ん?
突如込み上げる“発電細胞”に気づき、あたしは思わず変態の言う「丹田」を背後から刈り取った。
ヲタクくんの「明るい」っていうのは、本当に明朗快活な性格ってわけじゃなくて、無理にハイテンションになって浮いてるだけなんだよな♪
>>970 それは非ヲタでも一緒。
「俺ってノリがいい」と勘違いしてる、
単に煩いだけで寒い子達の如何に多い事か。
まあ、ヲタにしろ、非ヲタにしろ、”ちょっとかわいそうな人たち”ということには変わりないね。
TV番組(アニメ含む)のなんか空回りしてるやつって、こういう人種が作ってンの?
何つーか生きろ。
そして前向きになれ。
そうでないと漏れも虚しくなってくる。
平日の午前中から2ちゃんをして
しかもズンスレにいるなんて…
>>973 休みが平日しかない業種のヤツの立場が無い発言をするなw
第1話「天使と出逢った日」
「んー、終わったぁ……」
言って、ジュンイチは大きく伸びをする。
その机の上には、完成したばかりの同人誌やフルカラー便せんの原稿が封筒に入れられて置かれている。
「なんとか、締切りには間に合ったな。
今度の日曜辺りにでも入稿に行くか……」
ジュンイチがつぶやき――何やら階下が騒がしいのに気づいた。
「……なんだ?」
ジュンイチが一階に降りてくると、リビングに妹達が集まっていた。
とりあえず、ジュンイチは一番近くにいた咲耶に声をかけた。
「なぁ、咲耶」
「あ、お兄様」
「何の騒ぎなんだ? これ」
「さぁ……私も今来てみたばかりだから……」
などと二人が話していると、
「あ、アニキ!」
妹達の輪の中心にいた鈴凛がジュンイチに気づいた。
「鈴凛が中心か……
……またなんかイロモノ作ったのか?」
「あー、アニキってばひっどぉい!
アニキ、あたしがアヤシイものしか作らないって思ってるでしょ!」
「……ま、自覚ないならいーけどさ」
鈴凛の抗議にジュンイチは反論をあきらめ、あらためて彼女に尋ねた。
「で? 何の騒ぎなんだよ? この集まりは」
「へへ、これだよ!」
ジュンイチに言って鈴凛が見せたのは一体の人形。
「……人形?」
となりで咲耶がつぶやいて首をかしげているが、ジュンイチはそれが何なのかピンときた。
「なんだ……天使(エンジェル)か」
「エンジェル……?」
「そう。正式名称“エンジェリックレイヤー”。
持ち主――操縦者(デウス)のイメージを読み取って、レイヤーと呼ばれるエリア内で自在に動かすことのできるハイテク玩具さ。
お前も何度かテレビでCM見ただろ?」
聞き返す咲耶に、ジュンイチが説明してあげる。
「兄上様、詳しいですね」
「新しいホビーにはこまめにチェック入れてるからな。
ま、さすがに実物を見るのはコレが初めてだけどね」
鞠絵に答え――ジュンイチはふと気づいて鈴凛に尋ねた。
「ところで鈴凛。ここしばらく資金援助してなかったのに、よく買う金あったよな。
けっこう高いはずだぜ。スターターキット」
「大丈夫だよ、アニキ。
これ、あたしのじゃないから」
「……へ? じゃあ、誰の……?」
「わたくしのものですわ、兄君様」
鈴凛に聞き返すジュンイチに答えたのは、鈴凛のとなりにいた春歌である。
「このエンジェリックレイヤーは、デウスのイメージをエンジェルに実行させるものです。
つまり、エンジェルを操るには、その動きを正確にイメージしなければなりません」
「なるほど、春歌のイメージトレーニングにはもってこいってワケね」
春歌の説明に、ようやく納得できた咲耶がポンと手を叩いて言う。
「ですがわたくし、購入してみたのはよかったのですが、機械には弱くて……」
「……で、鈴凛の出番、っつーワケか……」
ジュンイチが納得すると、衛が春歌に尋ねる。
「ところで春歌姉、このエンジェル、動かしたことあるの?」
「いえ、作っていただいたばかりですから……」
春歌が衛に答えると、眞深が提案する。
「じゃあさ、これからさっそく動かしに行かない?
たしか駅前のショップに練習用のレイヤーがあったはずだし」
「え? 今からですか?」
「そーそー。善は急げって言うしね。
さぁさぁ、行きましょ行きましょ♪」
何でジュンイチって、文章の内容を全部キャラクタの台詞にするんだろう。
自分で読んでみて変だと思わんのか?
レイヤーだのエンジェルだのの説明は
地の文でやればいいだろ。
>自分で読んでみて変だと思わんのか?
自分以外の人間が読む状況を考えてないんだろ
完全なオナニー小説なんだし
ズンの回りも会話だけの小説多いよ。
ズンのはそれに擬音とパクりとワンパターンが加わるわけだけど。
そこらのテレビアニメでも、解説はセリフでやるでしょ?
TVアニメとあの下手糞な作文を一緒にしたら、
アニメ作った人がかわいそうだ。
>>981 それはナレーションの入る余地が無いTVアニメの場合でしょ。
幾らでも説明スペースが入る小説でアレは・・・。
まぁ作品そのものが
T V ア ニ メ の 丸 パ ク リ
だから仕方ないって言えば仕方ないんだけどw
だから何故テレビアニメを丸パクリしなきゃならないんだと小一時間(ry
まぁそれくらいしか入ってないんだろうなぁズンの頭の中には…
第1話「呼ばれて飛び出て……」
「……う……ん……」
脳天に鈍い痛みを感じながら、和樹は意識を取り戻した。
「あ、気がついたんですか? 和樹さん」
「よかったぁ♪」
そんな彼を心配そうに見つめ、夕菜と舞穂が安堵のため息と共に言う。
「ここは……保健室?」
和樹がつぶやくと、
「夕菜ちゃんから聞いたわよ。
召喚に失敗したあげく目を回しちゃったんだって?」
夕菜の後ろから、ひとりの少女が声をかけてきた。
夕菜と同じく親に和樹と結婚するよう言われているひとり、風椿玖里子である。
そして――
「まったく、心配半分、呆れ半分といったところだな。
舞穂さんのこともあったとはいえ、少しは気をつけろ」
玖里子のとなりで、神城凛がため息まじりに言う。
彼女もまた、和樹と結婚するよう言われているひとり。これで和樹の花嫁候補の三人が一同に会している事になるが、この事に関してはまた後ほど語ることにしよう。
「……そっか……ボク……」
そんな二人の言葉に、和樹は自分が気絶する前に何があったのかを思い出した。
「――そうだ、ボク、何を呼び出したの?」
「そ、それが……」
和樹の問いに夕菜が返答に困っていると、玖里子がカーテンで隔てられたとなりのベッドに声をかけた。
「先生、彼の具合は?」
「頭を打っている以外に問題はない。もうそろそろ気がつく頃だろう」
カーテンの向こうから聞こえてきたのは養護教諭の赤尉の声である。
「彼? 頭?」
和樹がワケがわからず復唱すると、夕菜が彼に説明する。
「実は……和樹さんの召喚の失敗でできた歪みから、子ドラゴンが出てきましたよね?」
和樹は無言でうなずいた。そこまでは覚えている。問題はその後だ。
「それで……その後、同じ歪みから男の子が落ちてきたんです」
「そして貴様と頭から激突し、二人して目を回してしまった、ということらしい」
「そうだったんだ……」
夕菜と彼女の後に続く凛の言葉に、和樹はようやく事態を把握した。
「まったく、召喚に失敗した上、人ひとり呼び出しちゃうなんて前代未聞よ。
相変わらず自分の力を持て余してるのね」
「う、うん……」
「仕方あるまい。
舞穂の力で魔力を抑えられてはいるが、あくまで抑えられている“だけ”だ。
力をコントロールできるようになるには、まだまだということだ」
玖里子の言葉にうなずく和樹に赤尉が言うと、
「う……うぅん……」
「お、気がついたようだ」
突然うめいた少年を見て、赤尉が言う。
そんな彼の元に和樹や夕菜達も加わり、一同が少年を見守っていると、
「……っ……いてて……」
気がつくなり、ぶつけた脳天が痛み出したらしい。少年は頭をさすりながら目を開けた。
「ってぇ……何があったんだよ、一体……?」
「気がついたようだな」
「………………?」
頭の痛みに首をかしげていたところを赤尉に声をかけられ、少年はようやく自分に注目している和樹達に気がついた。
「あんた達は……?」
「私はこの私立葵学園の養護教諭の赤尉だ。
そしてここにいる少年が、キミを間違って召喚してしまった――」
「あ、あの……式森、和樹です……」
少年に答える赤尉に視線でうながされ、和樹は少年に対して自己紹介した。
「召喚……?」
「そう。
気絶する前、何か空間の歪みみたいなものに呑み込まれなかった?」
聞き返す少年に玖里子が言うと、少年はじっと考え込み、
「そういえば……いきなり目の前の空間が歪んで、それで得体の知れない力にブイリュウごと引っ張られて……
……そうだ、ブイリュウは!? ほら、オレと一緒に小さいドラゴンみたいなヤツが出てこなかったか?」
「あぁ、彼なら……」
少年の問いに、赤尉はとなりのベッドを隠していたカーテンを開け、
「……むにゃむにゃ……」
そこには和樹が少年と一緒に呼び出したあの子ドラゴン――ブイリュウが気持ちよさそうに眠っていた。
「……まったく、のん気なもんだぜ……」
少年が安堵のため息まじりにつぶやき――そこへ和樹が声をかけた。
「あの……ごめんなさい、ボクのせいで……」
「あぁ、そーいや、オレ達を間違って召喚した、とか言ってたな。
……待てよ、ってことは、ここはオレが生まれたのとは別の世界ってことか?
見たところ、文明レベルとかはそんなに違わないみたいだけど……」
「その辺りは、互いに情報を交換して違いを確認するしかないだろうな。
しかしその前に……」
少年に答え、赤尉は改めて彼に言った。
「すまないが、いいかげん名乗ってはもらえないだろうか?」
「あ、そうだな。
オレは柾木ジュンイチ。向こうのドラゴンはブイリュウっつーんだ」
少年――ジュンイチがそう名乗った、次の瞬間――
「えぇっ!?」
驚きの声を上げたのは和樹だった。
「……どうした? 式森」
尋ねる凛にもかまわず、和樹はジュンイチに尋ねた。
「……今、『柾木ジュンイチ』って名乗らなかった?」
「あぁ」
「で……あのドラゴンは『ブイリュウ』……」
「そうだ」
ジュンイチが逐一答えるのを聞き、和樹は腕組みして考え込む。
『………………?』
一同が首をかしげていると、和樹はジュンイチに尋ねた。
「ひょっとして……“炎の精霊の転生”だったりしません?」
「な……っ!?」
その和樹の問いに、ジュンイチはまともに驚愕の表情を浮かべて見せた。
「そしてその肩書きが、“炎のブレイカー”……」
「な、なんで知ってんだよ、そのことを!?
ここって、オレ達の住んでる世界とは違うんだろ!?」
「和樹くん、ジュンイチさんのこと知ってるの?」
驚くジュンイチと不思議そうに尋ねる舞穂、それぞれの問いに、和樹は答えた。
「テレビに出てたんだ。
前に一度だけ、偶然見かけたアニメ番組で……」
こうして、ジュンイチと和樹達による、互いの世界の情報交換が行なわれた。
「なるほど……こっちの世界じゃ、魔法を使えるのはごく普通のことなのか……
そんでもって、オレ達の世界のことはアニメの中の物語として伝わってる、と……」
「うん……『勇者精霊伝ブレイカー』ってアニメで……」
話を聞いて納得するジュンイチに、和樹が答える。
「けど、そちらの世界じゃ魔法はあまり知られていないみたいですね……」
「あぁ。オレ達みたいな精霊の転生――ブレイカーだって、割合的には100万人にひとり。かなり特殊な部類だしな。
そういう精神的な力が発達しなかった代わりに、科学文明が発達したんだ。
もっとも、世間一般に広がってる程度の技術レベルは、こっちの世界もそんなに変わらないみたいだけどな」
夕菜に答え、ジュンイチは彼女の用意してくれたホットココアをすする。
いきなり自分の世界とは違う世界に呼び出されてしまったというのに、ジュンイチはずいぶんと落ち着いたものだった。
まったく動じないその態度に、逆に和樹達の方が戸惑いを隠せないでいる。
ちなみにブイリュウはといえば――こちらも未だのん気に寝ていたりする。
「けど、そんなにのん気にしてて大丈夫なの?
召喚の失敗でこっちに来ちゃった以上、同じ術じゃ元の世界には戻れないわ。
元の世界に戻るためには、別の帰る術を見つけないと……」
「ま、なんとかなるだろ。帰る方法が見つかる可能性、ゼロってワケでもないんだし。
問題があるとすれば、それまでの宿だな」
(語り:柾木ジュンイチ&式森和樹)
ジュンイチ:「待たせたな! 『勇者精霊伝ブレイカー』と――
和樹:「『まぶらほ』が――」
二人:『クロスオーバーでWeb劇場版初登場!』
「……ここは……どこだ?」
「どこって……葵学園だよ。
キミこそ……誰?」
ジュンイチ:「和樹の召喚術の失敗で、『まぶらほ』の世界に呼ばれちまったオレとブイリュウ。
元の世界に帰れるまで、和樹達の世話になることになったワケだけど……」
「この怪死事件が起き始めたのが……ジュンイチさんが召喚された時期と一致するんです」
「どういうことだよ……?」
和樹:「僕が召喚していたのは、ジュンイチくん達だけじゃなかった!」
ジュンイチ:「その時時空の狭間から、とんでもない怪物が現れていたんだ!」
「怪物はエネルギー補給のために……人間を捕食して魔力を摂取していると思われます」
「なんとかできるのはオレ達だけだ。
だからオレ達でなんとかする。OK?」
ジュンイチ:「こうなったら乗りかかった船だ。みんなまとめて面倒みてやらぁ!
Web劇場版作品、『勇者精霊伝ブレイカーwithまぶらほ』!
○月×日、公開開始だ!」
こうして見ると、キャラクタの方のジュンイチも
決して他人から好かれる人物じゃないような。
喋り方とかがかなりウザい。
先輩にも無礼な口調、ワイルドさを出したいのかしらんがただ他人を見下すだけの性格。
これがリアルの自分の投影ですか。
そりゃ学校で孤立するよ・・( ´∀`)